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おもい【思い・念い・想い】オモヒ🔗⭐🔉
おもい【思い・念い・想い】オモヒ
➊思う心の働き・内容・状態。
①その対象について、これこれだ、こうだ、こうなるだろう、または、こうだったと、心を働かせること。竹取物語「―のごとくものたまふかな」。「―をめぐらす」
②あれこれ心に掛けてわずらい、または嘆くこと。心配。源氏物語若菜上「よろづの事なのめにめやすくなれば、いとなむ―なくうれしき」。「―に沈む」
③何物・何事かに働き掛ける気持。
㋐慕う、特に異性に心を寄せる気持。万葉集3「―そあがするあはぬ子ゆゑに」。「―を遂げる」
㋑こうしたい、ありたいとの願い。奥の細道「片雲の風に誘はれて漂泊の―やまず」。「―がかなう」
㋒執心。執念。うらみ。「人の―は恐ろしい」
➋物事から自然に感じられる心の状態。更級日記「花もみぢの―もみな忘れて」。「わびしい―がする」「―を新たにする」
➌(悲しい嘆きで)喪に服すること。喪の期間。古今和歌集哀傷「女の親の―にて山寺に侍りけるを」
⇒思い内にあれば色外にあらわる
⇒思いがつのる
⇒思い半ばに過ぐ
⇒思いも寄らない
⇒思い邪なし
⇒思いを致す
⇒思いを懸ける
⇒思いを馳せる
⇒思いを晴らす
⇒思いを寄せる
おもい‐で【思い出・想い出】オモヒ‥🔗⭐🔉
おもい‐で【思い出・想い出】オモヒ‥
(オモヒヅの連用形から)
①前にあった事柄で深く心に残っていることが思い出されること。また、その事柄。また、そのきっかけとなるもの。源氏物語総角「空しくなりなん後の―にも」。「初恋の―」「―の品」
②後々まで思い出しても楽しくなること。また、そのさま。日本永代蔵4「―なる人心」
⇒おもいで‐ばなし【思い出話】
おも・う【思う・想う・憶う・念う】オモフ🔗⭐🔉
おも・う【思う・想う・憶う・念う】オモフ
〔他五〕
(「重い」の語幹オモと同源か。一説に、「面おも」を活用させた語という)
①…の顔つきをする。…という顔をする。表情をする。万葉集4「物悲しらに―・へりし吾子の刀自を」。大鏡師尹「興ありげに―・ひたれば」。平家物語12「よに心苦しげに―・ひ、涙押しのごひ」
②物事の条理・内容を分別するために心を働かす。判断する。思慮する。心に感ずる。万葉集19「うらうらに照れる春日に雲雀あがり心悲しも独りし―・へば」。竹取物語「翁ことわりに―・ふに」。日葡辞書「タノモシュウヲモウ」。「―・っていることを口に出す」「論旨は正しいと―・う」
③もくろむ。ねがう。期待する。土佐日記「疾く都へもがなと―・ふ心あれば」。源氏物語紅葉賀「らうらうしうをかしき御心ばへを―・ひしことかなふと思す」。「世の中すべて―・うようにはいかぬ」「―・う目が出る」
④おしはかる。予想する。想像する。予期する。万葉集5「―・はぬに横風よこしまかぜのにふぶかに覆ひ来れば」。源氏物語帚木「いかではたかかりけむと―・ふよりたがへることなむあやしく心とまるわざなるべき」。「―・ったほどおもしろくなかった」「将来を―・う」
⑤心に定める。決心する。万葉集3「万世よろずよに絶えじと―・ひて通ひけむ君をば」。「―・うことありげに席を立った」
⑥心にかける。憂える。心配する。万葉集4「今更に何をか―・はむうち靡き心は君に縁りにしものを」。竹取物語「人の聞き笑はむことを日に添へて―・ひ給ひければ」。「我が子の上を―・う」「君のことを―・って言うのだ」
⑦愛する。慕う。いつくしむ。大切にする。万葉集17「吾あが―・ふ君をなつかしみせよ」。伊勢物語「まめに―・はむといふ人につきて人の国へいにけり」。「子を―・う親の心」
⑧過去の事を思いおこす。思い出す。回想する。徒然草「逢はでやみにしうさを―・ひ」。「亡き母を―・う」
⇒思うこと言わぬは腹膨る
⇒思う仲の小いさかい
⇒思うに任せない
⇒思うに別れ思わぬに添う
⇒思う念力岩をも通す
そう【想】サウ🔗⭐🔉
そう【想】サウ
(呉音。慣用音はソ)
①おもうこと。考えること。考え。
②文学・芸術などの組立てについての考え。「―を練る」
③〔仏〕(梵語saṃjñā)
㋐五蘊ごうんの一つ。感受したものを表象する作用。
㋑対象を心に思い浮かべること。
そう‐き【想起】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐き【想起】サウ‥
①過去のことをおもいおこすこと。
②〔心〕(→)再生5に同じ。
③〔哲〕(→)アナムネーシスに同じ。
そう‐けん【想見】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐けん【想見】サウ‥
想像してみること。
そう‐ぞう【想像】サウザウ🔗⭐🔉
そう‐ぞう【想像】サウザウ
①[韓非子解老篇]実際に経験していないことを、こうではないかとおしはかること。「―を逞たくましくする」
②(imagination)現前の知覚にない物事を心に浮かべること。
⇒そうぞう‐にんしん【想像妊娠】
⇒そうぞう‐りょく【想像力】
⇒想像も付かない
⇒想像を絶する
そうぞう‐にんしん【想像妊娠】サウザウ‥🔗⭐🔉
そうぞう‐にんしん【想像妊娠】サウザウ‥
実際には妊娠していないのに、月経閉止、悪阻つわり、腹部の膨隆など妊娠時の徴候が現れる現象。妊娠でないことが判明すると徴候は消失する。
⇒そう‐ぞう【想像】
○想像も付かないそうぞうもつかない🔗⭐🔉
○想像も付かないそうぞうもつかない
その事柄がとっぴすぎて想像することもできない。考えが及ぶ範囲を超えている。
⇒そう‐ぞう【想像】
そうぞう‐りょく【想像力】サウザウ‥
①想像をする心的能力。
②〔哲〕
㋐カントでは、感性と悟性の性質を分有し、両者を媒介して認識を成立させる能力。構想力。
㋑ニーチェ・サルトルらでは、芸術経験の創造・享受両面における形象生産の契機。
⇒そう‐ぞう【想像】
そうそう‐ろうろう【蹌蹌踉踉】サウサウラウラウ
よろめくさま。蹌踉。
⇒そう‐そう【蹌蹌】
そうぞう‐りょく【想像力】サウザウ‥🔗⭐🔉
そうぞう‐りょく【想像力】サウザウ‥
①想像をする心的能力。
②〔哲〕
㋐カントでは、感性と悟性の性質を分有し、両者を媒介して認識を成立させる能力。構想力。
㋑ニーチェ・サルトルらでは、芸術経験の創造・享受両面における形象生産の契機。
⇒そう‐ぞう【想像】
○想像を絶するそうぞうをぜっする🔗⭐🔉
○想像を絶するそうぞうをぜっする
普通に考えられる範囲を超えている。とても考えられない。「―災害」
⇒そう‐ぞう【想像】
そうぞき‐た・つ【装束き立つ】サウ‥
[一]〔自四〕
さかんに装い飾る。宇津保物語国譲上「わらは、おとなは―・ちて待ち奉れど」
[二]〔他下二〕
さかんに装い飾らせる。枕草子151「殿上童の―・てられてありくもうつくし」
そう‐そく【早速】サウ‥
⇒さっそく。〈日葡辞書〉
そう‐そく【相即】サウ‥
二つの対立するものが、実は相互に融合しあい一体となっていること。
⇒そうそく‐ふり【相即不離】
そう‐そく【総則】
全体に通じて適用するきまり。細則に対し、大本となる規則。
そう‐ぞく【宗族】
同一祖先の父系血縁の子孫として、共同して活動する地域的な集団。一族。一門。
そう‐ぞく【相続】サウ‥
①引き続き起こること。前に続けること。受けつぐこと。海道記「十念―して他界に移りぬ」
②先代にかわって戸主となること。跡目をつぐこと。
③〔法〕死亡した人(被相続人)の財産に属した一切の権利義務を一定の親族(相続人)が包括的に承継すること。
⇒そうぞく‐けん【相続権】
⇒そうぞく‐さいけんしゃ【相続債権者】
⇒そうぞく‐ざいさん【相続財産】
⇒そうぞく‐ぜい【相続税】
⇒そうぞく‐にん【相続人】
⇒そうぞく‐ぶん【相続分】
⇒そうぞく‐ほう【相続法】
⇒そうぞく‐ほうき【相続放棄】
そう‐ぞく【草賊】サウ‥
①山野にうろついている盗賊。おいはぎ。こぬすびと。
②取るに足りない賊徒。
そう‐ぞく【装束】サウ‥
⇒しょうぞく。竹取物語「たてる人どもは―の清らなること物にも似ず」
そう‐ぞく【僧俗】
僧侶と俗人。
そう‐ぞ・く【装束く】サウ‥
〔自四〕
(「装束そうぞく」を活用させた語)しょうぞくを着る。よそおう。飾りつける。宇津保物語国譲下「いとめやすく―・きてのぼり給へり」
そうぞく‐けん【相続権】サウ‥
〔法〕相続財産の承継に関して相続人が有する権利。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうぞく‐さいけんしゃ【相続債権者】サウ‥
被相続人に対し債権を有していた者。すなわち相続によって相続人を債務者とするに至った者。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうぞく‐ざいさん【相続財産】サウ‥
〔法〕被相続人が相続開始の時に有した財産。遺産。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうぞく‐ぜい【相続税】サウ‥
相続または遺贈により取得した財産に課せられる国税。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうぞく‐にん【相続人】サウ‥
〔法〕相続により被相続人に属した一切の権利義務を包括的に承継する者。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうそく‐ふり【相即不離】サウ‥
二つのものが一体となって切り離すことができないさま。「―の関係」
⇒そう‐そく【相即】
そうぞく‐ぶん【相続分】サウ‥
〔法〕同一順位の相続人が数人ある場合に、その各人が承継する相続財産の割合。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうぞく‐ほう【相続法】サウ‥ハフ
実質的意義では、相続に関する法律関係を規定する法規の全体。形式的意義では、「相続」と題する民法第5編のこと。
⇒そう‐ぞく【相続】
そうぞく‐ほうき【相続放棄】サウ‥ハウ‥
〔法〕相続人が相続による財産の承継を拒絶する意思表示。自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内に家庭裁判所に申述することを要する。
⇒そう‐ぞく【相続】
そう‐そつ【走卒】
走りづかいするしもべ。
そう‐そつ【怱卒】
(→)倉卒そうそつに同じ。
そう‐そつ【倉卒・草卒】サウ‥
(「怱卒」とも書く)
①あわただしいさま。あわてるさま。「―の間かん」
②にわかなさま。突然。「―の客」
そう‐そふ【曾祖父】
祖父母の父。ひいじじ。曾祖。
そう‐そぼ【曾祖母】
祖父母の母。ひいばば。
そう‐そん【崇尊】
あがめたっとぶこと。
そう‐そん【曾孫】
孫の子。ひまご。ひこ。
そう‐そん【惣村】
(→)惣に同じ。
ぞう‐そん【増損】
ふやすこととへらすこと。ふえることとへること。
そうだ【左右田】サウ‥
姓氏の一つ。
⇒そうだ‐きいちろう【左右田喜一郎】
そう‐だ【操舵】サウ‥
かじをあやつって船の針路を保ち、または方向を変えること。「―手」
そうだサウダ
〔助動〕
(接尾語「そう」に指定の助動詞「だ」の付いたもの。[活用]そうだろ/そうだっ・そうで・そうに/そうだ/そうな/そうなら/○。室町時代から江戸中期にかけては終止表現に「そうな」の形が行われた。丁寧な言い方に「そうです」を用いる)
①状態を推量する意(様態)を表す。
㋐体言に接続。洒落本、南閨雑話「あれはだれがまねぢやの。団十郎さうでござります」。浄瑠璃、女殺油地獄「利口さうに、それが信心の観音参りか」
㋑動詞および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に接続。歌舞伎、業平河内通「其外何ぞ証拠に成りさうな事はないか」。誹風柳多留拾遺8「出雲から叱られさうな縁結び」。「話も済みそうだ」「雨が降りそうな空模様になる」
㋒形容詞および助動詞「ない」「たい」の語幹に接続。形容詞の語幹が1音節の場合は間に「さ」が挿入される。天草本平家物語「宗盛いかにもうれしさうでうちに入られた」。浄瑠璃、傾城三度笠「旦那に会ひたさうなものが、お袋様に会ひたいとは」。浄瑠璃、心中天の網島「わしやよささうに思ひやす」。「この菓子はおいしそうだ」
㋓江戸時代、終止形に接続。歌舞伎、今源氏六十帖「こな様はどうやら私に何ぞ仰せられたいさうな」。洒落本、古契三娼「もふあぶら屋がきた、もふ日がくれるさうだ」
②終止形に接続して、伝聞の意を表す。聞くところによると…ということだ。…という話である。連用形・終止形のみ使われる。歌舞伎、好色伝授「あいとしいによつて鮎といふさうに御座ります」。洒落本、穴可至子あなかしこ「蔵まへの衆がお作りなんしたさうなが、いつそひんがようおすね」。「彼は演説が得意だそうだ」「この菓子はおいしいそうです」
そう‐たい【双胎】サウ‥
ふたごをみごもること。
⇒そうたい‐にんしん【双胎妊娠】
そう‐たい【早退】サウ‥
学校や勤務先を、定刻より早く退出すること。はやびけ。「―届」
そう‐たい【相対】サウ‥
①向きあっていること。向かいあうこと。
②相互に関係を有すること。対立すること。
③〔哲〕(the relative)他に対して在るもの。他との関係において在るもの。一定の関係、一定の状況においてだけ妥当するもの。自己同一性をもたないもの。相対者。↔絶対。
⇒そうたい‐うんどう【相対運動】
⇒そうたい‐がいねん【相対概念】
⇒そうたい‐けん【相対権】
⇒そうたい‐ごさ【相対誤差】
⇒そうたい‐しつど【相対湿度】
⇒そうたい‐しゅぎ【相対主義】
⇒そうたいせい‐げんり【相対性原理】
⇒そうたいせい‐りろん【相対性理論】
⇒そうたい‐てき【相対的】
⇒そうたいてき‐かじょうじんこう【相対的過剰人口】
⇒そうたいてき‐じょうよかち【相対的剰余価値】
⇒そうたい‐どすう【相対度数】
⇒そうたい‐どすう‐たかくけい【相対度数多角形】
⇒そうたい‐ねんだい【相対年代】
⇒そうたい‐ひょうか【相対評価】
⇒そうたい‐ろん【相対論】
そう‐たい【草体】サウ‥
草書の書体。
そう‐たい【掃苔】サウ‥
(墓石の苔こけを掃はく意)墓参り。特に、盂蘭盆うらぼんの墓参。〈[季]秋〉
そう‐たい【僧体】
僧侶のすがた。法体ほうたい。僧形そうぎょう。
そう‐たい【総体】
①物事のすべて。全体。申楽談儀「―を知らず書かば」
②(副詞的に)大体。総じて。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「―今夜はそはそはと合点のいかぬ身振り」。「―合格率が高い」
そう‐たい【霜台】サウ‥
(刑罰がきびしいのを霜にたとえていう)弾正台だんじょうだいの唐名。
そう‐だい【壮大】サウ‥
さかんで大きいこと。大きく立派なこと。「―な計画」「気宇―」
そう‐だい【相待】サウ‥
〔仏〕二つのものが対立関係または相互依存関係にあること。相対。↔絶待ぜつだい
そう‐だい【総代】
仲間全部の代表者。総名代。「友人―」
ぞう‐たい【造替】ザウ‥
つくりかえること。
ぞう‐だい【増大】
増えて大きくなること。数量や程度を増すこと。「人口が―する」「連続事件が不安を―する」
そうたい‐うんどう【相対運動】サウ‥
1物体の他物体に対する相対的な運動。物体の運動は常に他の物体に対する相対的位置の変化として認められ、その意味で運動はすべて相対運動である。→相対性理論。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐がいねん【相対概念】サウ‥
他の概念との関係が特に深く、それらとの比較によって意義が一層明らかになる概念。昼と夜、天と地など。↔絶対概念。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐けん【相対権】サウ‥
〔法〕私権の一つ。特定人に対してのみ主張しうる権利。債権がその例。対人権。↔絶対権。
⇒そう‐たい【相対】
そう‐たいこ【曹大家】サウ‥
(「家」は「姑」の意)(→)班昭はんしょうに同じ。
そうたい‐ごさ【相対誤差】サウ‥
誤差を真の値で割った値。ふつう真の値は知られないから、測定値(近似値)で誤差の限界を割った値を用いる。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐しつど【相対湿度】サウ‥
「湿度」参照。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐しゅぎ【相対主義】サウ‥
〔哲〕(relativism)一切の真理や価値を相対的と考える立場。認識論では、一切の認識は、主体と客体とのさまざまな関係によって制約され、単に相対的妥当性しかもたないと考える立場。倫理学では、価値の普遍妥当性を否認し、価値は歴史や文化の差異により変化すると考える立場。古典的な代表者はギリシアのソフィスト(プロタゴラス・ゴルギアスなど)。↔絶対主義。
⇒そう‐たい【相対】
そう‐だいしょう【総大将】‥シヤウ
全軍の指揮にあたる大将。
そうたいせい‐げんり【相対性原理】サウ‥
〔理〕
①ある範囲の観測者に対して法則の形が不変になるという原理。ニュートン力学も一定の範囲で相対性の要請を充たす。
②狭義には、(→)相対性理論に同じ。
⇒そう‐たい【相対】
そうたいせい‐りろん【相対性理論】サウ‥
(theory of relativity)アインシュタインが創唱した特殊相対性理論と一般相対性理論との総称。特殊相対性理論は1905年に提出され、光の媒質としてのエーテルの存在を否定、光速度がすべての観測者に対して同じ値をもつとし、また自然法則は互いに一様に運動する観測者に対して同じ形式を保つという原理をもとに組み立てられた。一般相対性理論は1915年に提出され、前者を一般化して、すべての観測者にとって法則が同形になるという要請から万有引力現象を説明。この理論によれば、時間と空間は互いに密接に結びつけられて、4次元のリーマン空間を構成する。相対論。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐てき【相対的】サウ‥
物事が他との比較において、そうであるさま。「―な捉え方」「―にレベルが低い」↔絶対的。
⇒そう‐たい【相対】
そうたいてき‐かじょうじんこう【相対的過剰人口】サウ‥クワ‥
資本主義的産業で機械化に伴って生み出される、資本にとって相対的に過剰な労働力。産業予備軍。
⇒そう‐たい【相対】
そうたいてき‐じょうよかち【相対的剰余価値】サウ‥
生産力の発展に基づく必要労働時間の短縮によって生ずる剰余価値。↔絶対的剰余価値。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐どすう【相対度数】サウ‥
〔数〕n個の資料x1,x2,…,xnの度数分布がf1,f2,…,fnであるとき、f1/n,f2/n,…,fn/nをx1,x2,…,xnの相対度数という。相対頻度。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐どすう‐たかくけい【相対度数多角形】サウ‥
〔数〕ヒストグラムの各長方形の上辺の中点を結んでつくった折れ線。相対度数折れ線。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐にんしん【双胎妊娠】サウ‥
二人の胎児を子宮中にもつ状態。ふたごをはらむこと。
⇒そう‐たい【双胎】
そうたい‐ねんだい【相対年代】サウ‥
各地の層序を組み合わせることによって地質時代の出来事を時間の順に並べた場合の年代。↔絶対年代。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐ひょうか【相対評価】サウ‥ヒヤウ‥
教育評価の一つ。ある一定の集団の中の相対的な位置によって、個人の能力や学力を判断・評価する方法。↔絶対評価。
⇒そう‐たい【相対】
そうたい‐ろん【相対論】サウ‥
①(→)相対性理論に同じ。
②相対主義的な議論・論理。
⇒そう‐たい【相対】
そう‐だか【総高】
すべてを合わせた金額・分量。しめだか。総額。総量。
そうだ‐がつお【宗太鰹・惣太鰹】‥ガツヲ
サバ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。背部は藍緑色で、流紋状横帯が斜走。南日本・熱帯に分布。ヒラソウダとマルソウダとの2種がある。削り節の原料。めじか。うずわ。
そうだ‐きいちろう【左右田喜一郎】サウ‥ラウ
哲学者・経済学者・銀行家。神奈川県生れ。横浜社会問題研究所を主宰。左右田銀行頭取。著「貨幣と価値」「文化価値と極限概念」。(1881〜1927)
⇒そうだ【左右田】
そう‐たく【藪沢】
雑木・雑草の生い茂る所。
ぞう‐だじょうてんのう【贈太上天皇】‥ジヤウ‥ワウ
天子の生父たる親王に追贈する尊号。
そう‐だち【総立ち】
その場に座っている人々が、熱狂したり驚いたりしてすべて立ち上がること。「満場―」
そうたつ【宗達】
桃山・江戸初期の画家。京都の富裕な町衆の出身。屋号を俵屋といい、法橋になって対青軒・伊年などの印章を用いた。やまと絵の技法・様式を消化して大胆な装飾化を加え、水墨画にも新生面を開く。「(源氏物語)関屋・澪標図屏風」「風神雷神図」「蓮池水禽図」のほか、扇面画や金銀泥の料紙装飾などの作品を残す。( 〜1640頃)
⇒そうたつ‐こうりん‐は【宗達光琳派】
そう‐たつ【奏達】
奏上して上聞に達すること。
そう‐たつ【送達】
①おくりとどけること。
②〔法〕訴訟関係の書類を当事者その他の訴訟関係人におくりとどけること。
⇒そうたつ‐り【送達吏】
そう‐たつ【聡達】
さとくて事理に通ずること。賢くて明達なこと。
そう‐だつ【争奪】サウ‥
争って物を奪いあうこと。「―戦」
そうたつ‐こうりん‐は【宗達光琳派】‥クワウ‥
〔美〕(→)琳派に同じ。
⇒そうたつ【宗達】
そうたつ‐り【送達吏】
裁判所書記官の委任により、訴訟書類の送達を施行する執行官・郵便業務従事者などの称。
⇒そう‐たつ【送達】
そう‐たん【早旦】サウ‥
早朝。あさ早く。
そう‐たん【争端】サウ‥
争いのいとぐち。争いの発端。
そうたん【宗旦】
⇒いけだそうたん(池田宗旦)
そうたん【宗湛】
室町中期の画家。俗姓は小栗氏と伝える。号は自牧。周文しゅうぶんに学んだとされる。足利将軍家の御用絵師として活躍するが、確証ある作品は現存しない。(1413〜1481)
そう‐たん【草炭】サウ‥
泥炭でいたんのうち、草本類を主とするもの。
そう‐たん【操短】サウ‥
操業短縮の略。
そう‐だん【奏弾】
弾正台から官人の非違を奏上して弾劾すること。律令制の公文書の一つ。
そう‐だん【相談】サウ‥
互いに意見を出して話しあうこと。談合。また、他人に意見を求めること。「対策を―する」「―を持ちかける」「人生―」「―事ごと」
⇒そうだん‐ずく【相談尽】
⇒そうだん‐やく【相談役】
⇒相談に乗る
そう‐だん【装弾】サウ‥
銃砲に弾丸をこめること。
そう‐だん【僧団】
信仰のために特別の修行をする僧侶の団体。
そう‐だん【叢談】
種々の物語を集めたもの。
ぞう‐たん【増反】
作付さくづけ面積をふやすこと。
ぞう‐たん【増炭】
石炭の産出量をふやすこと。
ぞう‐たん【雑談】ザフ‥
とりとめのない話。ざつだん。狂言、三人夫「道々―を致いて参らうものを」
そう‐たんかん【総胆管】‥クワン
「胆嚢たんのう」参照。
ぞうたんしゅう【雑談集】ザフ‥シフ
①仏教的説話集。10巻。無住道暁著。1305年(嘉元3)成る。滑稽味ある法談や自伝的述懐を含む。
②俳諧書。2巻。其角著。1692年(元禄5)刊。其角の見聞による俳諧に関する雑話集。
そうだん‐ずく【相談尽】サウ‥ヅク
何事も相談し、互いに承知した上で事を行うこと。
⇒そう‐だん【相談】
そう‐てい【想定】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐てい【想定】サウ‥
ある一定の状況や条件を仮に想い描くこと。「事故を―して訓練する」
そう‐とう【想到】サウタウ🔗⭐🔉
そう‐とう【想到】サウタウ
考えが及ぶこと。考えつくこと。
そう‐ねん【想念】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐ねん【想念】サウ‥
かんがえ思うこと。思念。
そうふれん【相府蓮・想夫恋・想夫憐】サウ‥🔗⭐🔉
そうふれん【相府蓮・想夫恋・想夫憐】サウ‥
雅楽の唐楽、平調ひょうじょうの曲。管弦曲。平家物語に、小督局こごうのつぼねが弾いたと伝える。本来は「大臣官邸の蓮」の意の「相府蓮」で、中国晋の大臣王倹邸の蓮を叙した曲というが、後には男を思慕する女心の曲と解されるようになった。
そう‐ぼう【想望】サウバウ🔗⭐🔉
そう‐ぼう【想望】サウバウ
①おもいしたうこと。思慕。
②ある事の至るのを予期して待つこと。期待。
[漢]想🔗⭐🔉
想 字形
筆順
〔心(忄・
)部9画/13画/教育/3359・415B〕
〔音〕ソウ〈サウ〉(呉) ソ(慣)
〔訓〕おもう
[意味]
①ある対象を心において思いめぐらす。心に浮かんだ思い。「想像・想念・回想・予想・連想・無念無想」
②物事の組み立てについての考え。「想を練る」「詩想・構想・楽想」▶仏教では、五蘊ごうんの一つ。
[解字]
形声。音符「相」(=対象に向かってよく見る)+「心」。ものの姿を心にうつして見る意。
[下ツキ
愛想・意想外・回想・楽想・仮想・感想・観想・奇想・狂想曲・空想・懸想・幻想・構想・思想・詩想・随想・着想・追想・発想・夢想・無想・瞑想・妄想・黙想・夜想曲・予想・理想・連想



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