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くる【枢】🔗🔉

くる(→)「くるる」に同じ。万葉集20「群玉の―に釘刺し固めとし妹が心は揺あよくなめかも」

くるる【枢】🔗🔉

くるる】 ①扉の端の上下につけた突起(とまら)をかまちの穴(とぼそ)にさし込んで開閉させるための装置。くる。くろろ。拾玉集4「納殿の―の妻戸おし開けて」 ②戸の桟。さる。 ③回転装置の心棒。枢軸。 ⇒くるる‐ぎ【枢木】 ⇒くるる‐ど【枢戸】

くるる‐ぎ【枢木】🔗🔉

くるる‐ぎ枢木(→)「くるる」に同じ。 ⇒くるる【枢】

くるる‐ど【枢戸】🔗🔉

くるる‐ど枢戸】 くるるによって開閉する戸。源氏物語花宴「奥の―もあきて人音もせず」↔引戸 ⇒くるる【枢】

くろろ【枢】🔗🔉

くろろ⇒くるる。三宅青軒、鉄扇「細き鋸もて手もなく―を引き切りしが」

すう‐き【枢機】🔗🔉

すう‐き枢機】 (「枢」は戸のくるる、「機」は弩いしゆみの引金) ①[易経繋辞上]物事の極めて重要なところ。かなめ。肝要。枢要。 ②重要な政務。「国政の―」 ⇒すうき‐きょう【枢機卿】

すうき‐きょう【枢機卿】‥キヤウ🔗🔉

すうき‐きょう枢機卿‥キヤウ (cardinalis ラテン)ローマ教皇の最高顧問。枢機卿会を構成し、教皇選挙権を持ち、教会行政の要職などに任ずる。司教中から選出。すうきけい。カーディナル。 ⇒すう‐き【枢機】

すう‐じく【枢軸】‥ヂク🔗🔉

すう‐じく枢軸‥ヂク (戸の枢くるると車の心棒。運転の中軸の意) ①活動の中心となる肝要の箇所。枢要。特に、政治機関の中心。 ②(Axis)第二次大戦前から戦時中にかけて、連合国に対立し、日本・ドイツ・イタリア3国およびその同盟国相互間に結ばれた友好・協同の関係。1936年10月のローマ‐ベルリン枢軸の呼称に始まる。 ⇒すうじく‐こく【枢軸国】

すうじく‐こく【枢軸国】‥ヂク‥🔗🔉

すうじく‐こく枢軸国‥ヂク‥ 日本・ドイツ・イタリア三国同盟の側に属した諸国。→枢軸2 ⇒すう‐じく【枢軸】

すう‐しょう【枢相】‥シヤウ🔗🔉

すう‐しょう枢相‥シヤウ 枢密院議長の略称。

すう‐ふ【枢府】🔗🔉

すう‐ふ枢府】 枢密院の異称。

すうみつ‐いん【枢密院】‥ヰン🔗🔉

すうみつ‐いん枢密院‥ヰン 君主の最高諮問機関。 ①唐では宦官が機密をつかさどった官庁。五代・宋・元は文官を用い、軍政をつかさどった。行政の中書省と相対し、軍事権を統轄。明代に廃止。 ②明治憲法下で、重要な国務および皇室の大事に関し、天皇の諮詢しじゅんに応えることを任務とした合議機関。議長・副議長・顧問官で組織し、国務大臣および成年以上の親王も列し得た。1888年(明治21)設置。1947年廃止。枢府。中江兆民、警世放言「―は伊藤侯総理大臣たりし時の遺物なり」 ⇒すう‐みつ【枢密】

すうみつ‐こもんかん【枢密顧問官】‥クワン🔗🔉

すうみつ‐こもんかん枢密顧問官‥クワン 枢密院2を構成した顧問官。 ⇒すう‐みつ【枢密】

すう‐む【枢務】🔗🔉

すう‐む枢務】 枢要な政務。機密の事務。

すう‐よう【枢要】‥エウ🔗🔉

すう‐よう枢要‥エウ かんじんなところ。かなめ。「―な地位」 ⇒すうよう‐とく【枢要徳】

すうよう‐とく【枢要徳】‥エウ‥🔗🔉

すうよう‐とく枢要徳‥エウ‥ 〔哲〕(cardinal virtues)もろもろの徳を集大成する最も根本的な徳。アリストテレス以来、賢慮・勇気・節制・正義の四徳が枢要徳として重視され、キリスト教、特にカトリシズムでは、信仰・愛・希望の神学的徳(対神徳)が枢要徳を完成するとしている。元徳。主徳。 ⇒すう‐よう【枢要】

と‐ぼそ【枢・扃】🔗🔉

と‐ぼそ枢・扃】 (「戸臍とほぞ」の意) ①開き戸のかまちに設けた、枢とまらを受ける穴。俗に、「とまら」とも。〈倭名類聚鈔10〉 ②転じて、扉または戸の称。平家物語灌頂「甍いらかやぶれては霧不断の香をたき、―おちては月常住の灯をかかぐ」

と‐まら【枢】🔗🔉

と‐まら】 (ト(戸)マラ(陰茎)の意)開き戸の回転軸として、扃とぼそに差し入れる突起部。〈倭名類聚鈔10

[漢]枢🔗🔉

 字形  筆順 〔木部4画/8画/常用/3185・3F75〕 [樞] 字形 〔木部11画/15画/6068・5C64〕 〔音〕スウ(慣) シュ(漢) 〔訓〕とぼそ・くるる [意味] ①開き戸を開閉する軸となる所。とぼそ。くるる。「枢軸」 ②しかけの大切なところ。物事のかなめ。「枢要・枢機・枢密・中枢・要枢」 [解字] 形声。「木」+音符「」(=細かく入り込む)。木材に細工をほどこしたものの意。

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