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あずさ【梓】アヅサ🔗🔉

あずさアヅサ ①〔植〕 ㋐キササゲの別称。 ㋑ヨグソミネバリの別称。弓の材に用いたという。万葉集14「持ちて行く―の弓の」 ②巫女みこが神霊を呼び寄せるのに用いる梓弓。また、そのわざ、その巫女。謡曲、葵上「照日の巫とて隠れなき―の上手」 ③(中国では古く梓の材を用いたのでいう)版木はんぎ。「―に上のぼす」→上梓じょうし⇒あずさ‐みこ【梓巫女】 ⇒あずさ‐ゆみ【梓弓】 ⇒梓に鏤める

あずさ‐がわ【梓川】アヅサガハ🔗🔉

あずさ‐がわ梓川アヅサガハ 長野県にある犀川さいがわの支流。槍ヶ岳に発源、槍沢を経て上高地かみこうちの谷を南流、松本盆地に至り、北東流。長さ65キロメートル。 梓川と穂高連峰 撮影:新海良夫 ○梓に鏤めるあずさにちりばめる 版木に彫りつけて、本を発行する。上梓する。梓にちりばめる。浮世草子、好色万金丹「書林なにがし梓に鏤めむと望み」 ⇒あずさ【梓】

○梓に鏤めるあずさにちりばめる🔗🔉

○梓に鏤めるあずさにちりばめる 版木に彫りつけて、本を発行する。上梓する。梓にちりばめる。浮世草子、好色万金丹「書林なにがし梓に鏤めむと望み」 ⇒あずさ【梓】 あずさ‐みこ梓巫女アヅサ‥ 梓弓の弦を鳴らして死霊・生霊などの口寄せをするみこ。いちこ。あずさ。→口寄せ⇒あずさ【梓】 あずさ‐ゆみ梓弓アヅサ‥ [一]〔名〕 梓の木で造った丸木の弓。古事記「渡り瀬に立てる―」 [二]〔枕〕 「引く」「射る」「張る」「本」「末」「弦」「寄る」「矢」「音」「かへる」にかかる。 ⇒あずさ【梓】 アスターAster ラテン】 エゾギクの園芸上の通称。また、広義にはキク科ノコンギク属植物(その学名)をいう。多年草。約500種を含み、観賞用に栽培されるものが多い。エゾギク・シオン・ヨメナなど。 アスタチンastatine】 (ギリシア語のastatos(不安定な)から)元素の一種。元素記号At 原子番号85。ハロゲン族の放射性元素で、1940年核反応により人工的につくられた。 アスタナAstana】 中央アジア、カザフスタン共和国の首都。1997年アルマトゥイから遷都。旧称アクモラ。人口50万2千(2003)。 アスタリスクasterisk⇒アステリスク あずち垜・堋・安土アヅチ 弓を射る時、的の背後に土を山形に築いた所。近世は的を直接垜に懸けたが、中世は垜の前に鳥居形を立てこれに的を吊る。射垜しゃだ。いくはどころ。南山。的山。あむつち。いあずち。 ⇒あずち‐まくら【垜枕】 ⇒あずち‐もん【垜門】 ⇒あずち‐や【垜屋】 あずち‐まくら垜枕アヅチ‥ 上が狭く底の広い、垜の形に似た台の上に小さな括り枕をのせた箱枕。 ⇒あずち【垜・堋・安土】 あずち‐もん垜門アヅチ‥ (→)上土門あげつちもんに同じ。 ⇒あずち【垜・堋・安土】 あずち‐や垜屋アヅチ‥ 垜の上をおおう仮屋。 ⇒あずち【垜・堋・安土】 アステカAzteca】 14世紀メキシコ盆地のテノチティトランを中心に北方出身のアステカ族(メシーカ族)が築いた一大文化圏。また、その王国。王国は1521年スペインのコルテスに征服された。 アステリスクasterisk】 星印。「*」。注を添える時などに使う記号。アスタリスク。 アステロイドasteroid】 半径の円の内周に沿って、半径がa/4の小円が滑ることなく転がるとき、小円上の一定点(P)がえがく曲線。直交座標により x2/3+y2/3=a2/3 と表される。アストロイド。星芒せいぼう形。 アステロイド アストゥリアスMiguel Ángel Asturias】 グアテマラの小説家。代表作「大統領閣下」。ノーベル賞。(1899〜1974) アストゥリアス 提供:ullstein bild/APL アストラカンastrakhan】 ①アストラハン地方で産したカラクール種羊の子羊の毛皮。 ②1の縮れ毛に似せて織ったビロード織の一種。帽子・外套などに用いる。 ③手編みに用いる毛糸の一種。 アストラハンAstrakhan】 ロシア連邦西部の都市。カスピ海から約95キロメートル上流のヴォルガ川三角洲に位置する。かつてのアストラ‐ハン国の首都。人口50万1千(2004)。 アストリンゼンastringent】 収斂しゅうれん性の化粧水。汗や皮脂の分泌を少なくし、肌を整える。アストリンゼント‐ローション。 アストロラーベastrolabe】 ①中世天文学における最も重要な天文観測器械。イスタラビ。 ②天体の高度を観測して経緯度と方位角を測定する器械。アストロラーブ。 アストンFrancis William Aston】 イギリスの物理学者。質量分析器を案出。同位元素の発見者。ノーベル賞。(1877〜1945) アストンWilliam George Aston】 イギリスの外交官・日本学者。1864年(元治1)駐日公使館通訳生として来日、のち書記官など。89年(明治22)帰国。日本文化を研究。日本書紀の英訳や「日本文学史」「日本語文法」「神道」などを著す。(1841〜1911) あすなろ翌桧】 (「明日はヒノキになろう」の意)ヒノキ科の常緑高木。葉はヒノキに似て大、鱗状に重なり合う。雌雄同株。5月頃、単性花を開く。果実は楕円形の球果。材は帯黄白色、建築材・船材・枕木など。樹皮は火縄または縄となる。木曾五木の一つ。羅漢柏。ひば。しろび。あて。あすひ。あすはひのき。

あずさ‐みこ【梓巫女】アヅサ‥🔗🔉

あずさ‐みこ梓巫女アヅサ‥ 梓弓の弦を鳴らして死霊・生霊などの口寄せをするみこ。いちこ。あずさ。→口寄せ⇒あずさ【梓】

あずさ‐ゆみ【梓弓】アヅサ‥🔗🔉

あずさ‐ゆみ梓弓アヅサ‥ [一]〔名〕 梓の木で造った丸木の弓。古事記「渡り瀬に立てる―」 [二]〔枕〕 「引く」「射る」「張る」「本」「末」「弦」「寄る」「矢」「音」「かへる」にかかる。 ⇒あずさ【梓】

し【梓】🔗🔉

】 (古くアズサの木に彫ったのでいう)版木はんぎ⇒梓に上す

し‐きゅう【梓宮】🔗🔉

し‐きゅう梓宮】 (中国で、昔、梓あずさの材でつくったからいう)君主の屍しかばねを納める棺。

し‐じん【梓人】🔗🔉

し‐じん梓人】 大工の棟梁。工匠。

○梓に上すしにのぼす🔗🔉

○梓に上すしにのぼす 書画を版木に彫刻し、印刷して発行する。書物を出版する。 ⇒し【梓】 しに‐ば死に場】 ①死ぬ場所。また、死ぬべき場所。死に場所。 ②死の場面。 しに‐はじ死に恥‥ハヂ 死にぎわの恥。死後に残る恥。↔生き恥 しに‐ばしょ死に場所(→)「死に場」に同じ。 しに‐はずれ死に外れ‥ハヅレ 死にそうな危険から免れること。また、その人。無名抄「此人はあまり歌を深く案じて病に成りて、一度は―したりき」 しに‐はだ死膚】 死人のはだ。 ⇒しにはだ‐たち【死膚断】 しにはだ‐たち死膚断】 死人の膚を斬り裂く罪。国つ罪の一つ。祝詞、大祓詞「生膚断いきはだたち・―」 ⇒しに‐はだ【死膚】 しに‐は・てる死に果てる】 〔自下一〕[文]しには・つ(下二) ①死んでしまう。 ②ことごとく死ぬ。死に絶える。 しに‐ばな死に花】 死にぎわの名誉。死後のほまれ。 ⇒死に花が咲く

[漢]梓🔗🔉

 字形 〔木部7画/11画/人名/1620・3034〕 〔音〕シ(呉)(漢) 〔訓〕あずさ [意味] ①木の名。あずさ。「桑梓・梓材」▶きささげ、またはあかめがしわを指し、中国では古来最良の材とされる。 ②版木はんぎ。「上梓=梓に上のぼす」(出版する)▶①を版木に用いるところから。 ▷は異体字。

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