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し‐だい【次第】🔗🔉

し‐だい次第】 [一]〔名〕 ①上下・前後のならび。順序。源氏物語鈴虫「人々の御車―のままにひき直し」。「式―」 ②順次。段々。→次第に。 ③由来。経過。なりゆき。いきさつ。狂言、七騎落「思へばいまはしき―なり」。「事の―を話す」 ④能や狂言の囃子事はやしごとの一つ。登場に用いるものだが、老人・霊などには用いない。 ⑤能や狂言の謡の一様式。3句から成る拍子に乗る謡で、囃子事の次第4で出た役が謡うほか、曲くせなどの序歌に用いる。 ⑥歌舞伎の囃子の一つ。能がかりのもののほか、「関の扉」などの幕開きに用いる。 →一声いっせい。 [二]〔接尾〕 ①(名詞または動詞の連用形に付いて)物事または事柄のなりゆきに任せる意。その物事によってどうにでもきまる意。日葡辞書「ノゾミシダイ」。「どうするかはあなた―だ」「地獄の沙汰も金―」「手あたり―」 ②(動詞の連用形などに付いて)…するに従ってすぐの意。日葡辞書「デキシダイ」。「満員になり―締め切る」 ⇒しだい‐いたり【次第至り】 ⇒しだい‐おくり【次第送り】 ⇒しだい‐がき【次第書】 ⇒しだい‐がら【次第柄】 ⇒しだい‐こじき【次第乞食】 ⇒しだい‐し【次第司】 ⇒しだい‐し【次第紙】 ⇒しだい‐しだい‐に【次第次第に】 ⇒しだい‐だか【次第高】 ⇒しだい‐だな【次第棚】 ⇒しだい‐ちょうじゃ【次第長者】 ⇒しだい‐ていとう【次第梯磴】 ⇒しだい‐な【次第名】 ⇒しだい‐に【次第に】 ⇒しだい‐ぶげん【次第分限】 ⇒しだい‐ふどう【次第不同】

しだい‐いたり【次第至り】🔗🔉

しだい‐いたり次第至り】 順々に達すること。狂言、成上り「それは―と云うて、別に珍しからぬ事ぢや」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐おくり【次第送り】🔗🔉

しだい‐おくり次第送り】 順々に送って行くこと。順送り。狂言、雪打合「これは―に掃いたがまし」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐がき【次第書】🔗🔉

しだい‐がき次第書】 由来もしくは順序を書いた文書。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐がら【次第柄】🔗🔉

しだい‐がら次第柄】 なりゆき。仕儀。わけがら。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐こじき【次第乞食】🔗🔉

しだい‐こじき次第乞食】 軒なみに物を乞いあるくこじき。もと、仏教の頭陀行ずだぎょうの一つ。今昔物語集15「身を捨てて―をして」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐し【次第司】🔗🔉

しだい‐し次第司】 祭や行幸に、道の往来・行列などを定めた役。次第使。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐し【次第紙】🔗🔉

しだい‐し次第紙】 厚紙の一種。奈良県の産。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐しだい‐に【次第次第に】🔗🔉

しだい‐しだい‐に次第次第に】 〔副〕 順々に。だんだんに。「―足どりが重くなる」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐だか【次第高】🔗🔉

しだい‐だか次第高】 価格などが順々に高くなって行くこと。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐だな【次第棚】🔗🔉

しだい‐だな次第棚】 床脇に設ける棚の一種。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‥チヤウ‥🔗🔉

しだい‐ちょうじゃ次第長者‥チヤウ‥ (→)次第分限ぶげんに同じ。↔俄にわか長者。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ていとう【次第梯磴】🔗🔉

しだい‐ていとう次第梯磴】 順序と調和。秩序と規律。〈日葡辞書〉 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐な【次第名】🔗🔉

しだい‐な次第名】 兄弟の順序を追ってつけた名。太郎・次郎・三郎の類。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐に【次第に】🔗🔉

しだい‐に次第に】 〔副〕 だんだんに。順次に。順を追って。平家物語2「三国の仏法も―衰微せり」。「―天候が悪化する」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ぶげん【次第分限】🔗🔉

しだい‐ぶげん次第分限】 だんだんに財を成して金持になること。また、その人。次第長者。日本永代蔵3「箸屋甚兵衛と鎌倉牱がしに隠れなく、―となりて」↔俄にわか分限。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ふどう【次第不同】🔗🔉

しだい‐ふどう次第不同】 ①順序の整わないこと。順不同。 ②長さのまちまちなこと。釣合・調和のとれていないこと。狂言、粟田口「寸は―」 ⇒し‐だい【次第】

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