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し‐だい【次第】🔗🔉

し‐だい【次第】 [名]物事が行われる際の一定の順序。「式の―を書き出す」今まで経過してきた状態。なりゆき。「事の―を話す」物事の、そうなるに至った理由。わけ。事情。「そんな―で明日は伺えない」能や狂言の構成部分の一。七・五、返句、七・四の三句からなる拍子に合った謡。シテ・ワキなどの登場第一声として、また曲舞(くせまい)や乱拍子の序歌としても謡われる。能や狂言で、シテ・ワキなどの登場に用いる囃子事(はやしごと)。大鼓・小鼓に笛があしらい、続いてが謡われる。歌舞伎囃子(ばやし)の一。を取り入れたもので、能がかりの登場音楽として用いるほか、「関の扉(と)」などの幕開きにも奏する。〔接尾〕名詞に付いて、その人の意向、またはその事物の事情のいかんによるという意を表す。「あなた―でどうともなる」「この世はすべて金―」動詞の連用形に付いて、その動作が行われるままにという意を表す。「手当たり―に投げつける」「望み―に買い与える」動詞の連用形または動作性の名詞に付いて、その動作がすむと直ちにという意を表す。「満員になり―締め切る」「本が到着―送金する」

しだい‐おくり【次第送り】🔗🔉

しだい‐おくり【次第送り】 次々に譲り渡していくこと。順送り。

しだい‐がき【次第書(き)】🔗🔉

しだい‐がき【次第書(き)】 事物の由来、行事の順序などを書いた文書。「儀式の―」

しだい‐がら【次第柄】🔗🔉

しだい‐がら【次第柄】 事の成り行き。仕儀。「斯う斯う云う―だから」〈福沢・福翁自伝〉

しだい‐し【次第司】🔗🔉

しだい‐し【次第司】 平安時代、祭りや行幸などの次第を差配し、道の往来や行列のことなどをつかさどった役。

しだい‐しだいに【次第次第に】🔗🔉

しだい‐しだいに【次第次第に】 [副]少しずつ順々に。だんだんに。「―風雨が強まる」

しだい‐だな【次第棚】🔗🔉

しだい‐だな【次第棚】 床の間などのわきに設ける棚。

しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‐チヤウジヤ🔗🔉

しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‐チヤウジヤ 次第次第に金持ちになった人。次第分限(ぶんげん)。「西国に並びなき―となりて」〈浮・永代蔵・三〉

しだい‐な【次第名】🔗🔉

しだい‐な【次第名】 兄弟の順序に従ってつけた名。長男を太郎(一郎)、次男を次郎(二郎)、三男を三郎などと命名する類。

しだい‐に【次第に】🔗🔉

しだい‐に【次第に】 [副]物事の程度や状態が少しずつ変化・進行するさま。だんだんと。徐々に。「病気が―よくなっていく」序列・順序に従って物事をするさま。順々に。「数(あまた)の検非違使(けびゐし)官人等、東西に―着(ちやく)し並みたり」〈今昔・一七・二二〉

しだい‐ふどう【次第不同】🔗🔉

しだい‐ふどう【次第不同】 順序や手続きが正しくないこと。順不同。長さがまちまちで不揃いなこと。「寸は―」〈虎明狂・粟田口〉

しだい‐ぶんげん【次第分限】🔗🔉

しだい‐ぶんげん【次第分限】次第長者」に同じ。「おのづから商ひをして―になりぬ」〈浮・桜陰比事・四〉

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