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広辞苑の検索結果 (17)

し‐だい【次第】🔗🔉

し‐だい次第】 [一]〔名〕 ①上下・前後のならび。順序。源氏物語鈴虫「人々の御車―のままにひき直し」。「式―」 ②順次。段々。→次第に。 ③由来。経過。なりゆき。いきさつ。狂言、七騎落「思へばいまはしき―なり」。「事の―を話す」 ④能や狂言の囃子事はやしごとの一つ。登場に用いるものだが、老人・霊などには用いない。 ⑤能や狂言の謡の一様式。3句から成る拍子に乗る謡で、囃子事の次第4で出た役が謡うほか、曲くせなどの序歌に用いる。 ⑥歌舞伎の囃子の一つ。能がかりのもののほか、「関の扉」などの幕開きに用いる。 →一声いっせい。 [二]〔接尾〕 ①(名詞または動詞の連用形に付いて)物事または事柄のなりゆきに任せる意。その物事によってどうにでもきまる意。日葡辞書「ノゾミシダイ」。「どうするかはあなた―だ」「地獄の沙汰も金―」「手あたり―」 ②(動詞の連用形などに付いて)…するに従ってすぐの意。日葡辞書「デキシダイ」。「満員になり―締め切る」 ⇒しだい‐いたり【次第至り】 ⇒しだい‐おくり【次第送り】 ⇒しだい‐がき【次第書】 ⇒しだい‐がら【次第柄】 ⇒しだい‐こじき【次第乞食】 ⇒しだい‐し【次第司】 ⇒しだい‐し【次第紙】 ⇒しだい‐しだい‐に【次第次第に】 ⇒しだい‐だか【次第高】 ⇒しだい‐だな【次第棚】 ⇒しだい‐ちょうじゃ【次第長者】 ⇒しだい‐ていとう【次第梯磴】 ⇒しだい‐な【次第名】 ⇒しだい‐に【次第に】 ⇒しだい‐ぶげん【次第分限】 ⇒しだい‐ふどう【次第不同】

しだい‐いたり【次第至り】🔗🔉

しだい‐いたり次第至り】 順々に達すること。狂言、成上り「それは―と云うて、別に珍しからぬ事ぢや」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐おくり【次第送り】🔗🔉

しだい‐おくり次第送り】 順々に送って行くこと。順送り。狂言、雪打合「これは―に掃いたがまし」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐がき【次第書】🔗🔉

しだい‐がき次第書】 由来もしくは順序を書いた文書。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐がら【次第柄】🔗🔉

しだい‐がら次第柄】 なりゆき。仕儀。わけがら。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐こじき【次第乞食】🔗🔉

しだい‐こじき次第乞食】 軒なみに物を乞いあるくこじき。もと、仏教の頭陀行ずだぎょうの一つ。今昔物語集15「身を捨てて―をして」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐し【次第司】🔗🔉

しだい‐し次第司】 祭や行幸に、道の往来・行列などを定めた役。次第使。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐し【次第紙】🔗🔉

しだい‐し次第紙】 厚紙の一種。奈良県の産。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐しだい‐に【次第次第に】🔗🔉

しだい‐しだい‐に次第次第に】 〔副〕 順々に。だんだんに。「―足どりが重くなる」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐だか【次第高】🔗🔉

しだい‐だか次第高】 価格などが順々に高くなって行くこと。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐だな【次第棚】🔗🔉

しだい‐だな次第棚】 床脇に設ける棚の一種。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‥チヤウ‥🔗🔉

しだい‐ちょうじゃ次第長者‥チヤウ‥ (→)次第分限ぶげんに同じ。↔俄にわか長者。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ていとう【次第梯磴】🔗🔉

しだい‐ていとう次第梯磴】 順序と調和。秩序と規律。〈日葡辞書〉 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐な【次第名】🔗🔉

しだい‐な次第名】 兄弟の順序を追ってつけた名。太郎・次郎・三郎の類。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐に【次第に】🔗🔉

しだい‐に次第に】 〔副〕 だんだんに。順次に。順を追って。平家物語2「三国の仏法も―衰微せり」。「―天候が悪化する」 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ぶげん【次第分限】🔗🔉

しだい‐ぶげん次第分限】 だんだんに財を成して金持になること。また、その人。次第長者。日本永代蔵3「箸屋甚兵衛と鎌倉牱がしに隠れなく、―となりて」↔俄にわか分限。 ⇒し‐だい【次第】

しだい‐ふどう【次第不同】🔗🔉

しだい‐ふどう次第不同】 ①順序の整わないこと。順不同。 ②長さのまちまちなこと。釣合・調和のとれていないこと。狂言、粟田口「寸は―」 ⇒し‐だい【次第】

大辞林の検索結果 (16)

し-だい【次第】🔗🔉

し-だい 【次第】 ■一■ [0] (名) (1)順序。「式の―」「車の―定めにくければ/宇津保(楼上・上)」 (2)現在に至るまでに,物事がたどった道筋。事情。いきさつ。「事の―を話す」「かような―で面目ない」「事と―によっては一肌脱ごう」 (3)謡曲の詞章の名。七五・返句・七四,または七五の句から成り,多くは脇役の登場第一声として謡われ,役の意向や感慨を述べる。また,曲中で曲舞(クセマイ)や乱拍子の序歌として謡われることもある。 (4)順序を追ってすること。順序よく並べること。「仏名の所,大徳たち,―してひきゐて七八人参る/宇津保(嵯峨院)」 ■二■ (接尾) (1)名詞に付いて,その人の意向,またはその事物の事情いかんによるという意を表す。「どうするかはあなた―だ」「とかくこの世は金―」 (2)動詞の連用形に付いて,動作が行われるままにという意を表す。「成り行き―」「手当たり―に投げつける」 (3)動詞の連用形または動作性の名詞に付いて,その動作に続いてすぐにという意を表す。「満員になり―締め切る」「送金―現物を送る」

しだい-おくり【次第送り】🔗🔉

しだい-おくり 【次第送り】 物事が次々に順番に従って進んでいくこと。順おくり。「―の手代ぶんになつて/浮世草子・永代蔵 1」

しだい-がき【次第書き】🔗🔉

しだい-がき [0] 【次第書き】 順序・理由または由来を書いた文書。

しだい-がみ【次第紙】🔗🔉

しだい-がみ [0][2] 【次第紙】 密教の修法の順序を記すための厚手の紙。奈良県・和歌山県などで生産される。傘や帳簿用紙として用いられる。

しだい-がら【次第柄】🔗🔉

しだい-がら [0] 【次第柄】 成り行き。わけがら。仕儀(シギ)。「斯(コ)う云ふ―だから助けて遣つて呉れぬかと/福翁自伝(諭吉)」

しだい-こつじき【次第乞食】🔗🔉

しだい-こつじき [4] 【次第乞食】 〔仏〕 十二頭陀(ズダ)行の一。貧富・貴賤の区別なく,軒ごとに食を乞い歩くこと。しだいこじき。

しだい-し【次第司】🔗🔉

しだい-し [2] 【次第司】 中古,儀式・祭りなどの際,その順序や道中の行列のことなどをつかさどる役。

しだい-しだい-に【次第次第に】🔗🔉

しだい-しだい-に [0] 【次第次第に】 (副) 状態が少しずつ時間の経過につれて変化していくさま。順々に。だんだんに。「―夜が明けていく」「船体は―沈み行き/浮城物語(竜渓)」

しだい-ちょうじゃ【次第長者】🔗🔉

しだい-ちょうじゃ ―チヤウ― 【次第長者】 次第次第に財産をふやして金持ちになった人。次第分限(ブゲン)。「西国にならびなき―となりて/浮世草子・永代蔵 3」

しだい-な【次第名】🔗🔉

しだい-な [2][3] 【次第名】 子供の出生順につける名前。太郎・次郎・三郎など。

しだい-に【次第に】🔗🔉

しだい-に [0] 【次第に】 (副) (1)時がたつにつれて。おいおいに。「―寒くなる」 (2)順を追って。順々に。「近江国より始めて,美濃・尾張の源氏共に―触れて行く程に/平家 4」

しだい-ぶげん【次第分限】🔗🔉

しだい-ぶげん 【次第分限】 「次第長者(チヨウジヤ)」に同じ。 ⇔俄(ニワカ)分限 「―となつて/浮世草子・二十不孝 3」

しだい-ふどう【次第不同】🔗🔉

しだい-ふどう 【次第不同】 順序に一定の規準のないこと。順不同。「貴人の御意によりて仕る能は―なれば/花鏡」

つぎて【次第】🔗🔉

つぎて 【次第】 〔動詞「つぎつ(継)」の連用形から〕 次第。順序。ついで。「諸皇子等―を以て各誄(シノビゴト)まうす/日本書紀(推古訓)」

しだい【次第】(和英)🔗🔉

しだい【次第】 (1)[順序]order.→英和 (2)[事情]circumstances;the state of things.(3)[…すると直ぐに]as soon as…;directly….→英和 着き〜 as soon as a person arrives.申込み〜 on application.(4)[…によって決まる]君〜だ It's up to you. それは事と〜によりけりだ That depends.

しだいに【次第に】(和英)🔗🔉

しだいに【次第に】 ⇒段々.

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