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かれ【涸れ】🔗⭐🔉
かれ【涸れ】
水が涸れること。乾燥。
かれ‐がれ【涸れ涸れ】🔗⭐🔉
かれ‐がれ【涸れ涸れ】
水などのかれたさま。夫木和歌抄27「小車のわだちの水の―に」
かれ‐がわ【涸れ川】‥ガハ🔗⭐🔉
かれ‐がわ【涸れ川】‥ガハ
降雨のとき以外は水が流れない川。水無し川。
かれ‐しお【涸れ潮】‥シホ🔗⭐🔉
かれ‐しお【涸れ潮】‥シホ
(→)「引き潮」に同じ。〈日葡辞書〉
かれ‐だに【涸れ谷】🔗⭐🔉
かれ‐だに【涸れ谷】
雨期以外は水のない谷。〈[季]冬〉。→ワジ
か・れる【涸れる・枯れる】🔗⭐🔉
か・れる【涸れる・枯れる】
〔自下一〕[文]か・る(下二)
(「から(殻)」「か(離)る」と同源。水気がなくなって機能が弱り、死ぬ意)
①水分が自然に減って乾燥状態になる。
㋐水がなくなる。水分がなくなる。万葉集16「みみなしの池し恨めし吾妹子が来つつかづかば水は―・れなむ」。「日照り続きで井戸が―・れる」「泣いて涙も―・れる」
㋑湿気がうせる。かわく。新撰字鏡6「燥、加留」。「―・れた材を使う」
㋒虫などが死んでひからびる。中務集「蛙の―・れたるを、人のおこせて」
㋓やせこける。しなびる。西大寺本最勝王経平安初期点「乾カレ痩せて頭の髪少なく」。「やせても―・れても」
㋔腫れ物の膿などの出たあとがかわく。栄華物語嶺月「御瘡―・れさせ給ひつれど」
②若さ・豊かさ・うるおいがなくなる。
㋐長い経験の結果派手さが消え、かえって深い味を持つようになる。老練になる。円熟する。宇津保物語初秋「目の前の枝よりいづる風の音(琴の音)は―・れにし物と思ほゆるかな」。「―・れた芸」
㋑精神・感情が枯渇する。力が衰える。金銭・財産がつきる。「詩嚢しのうが―・れる」「財源が―・れる」
③植物の生活機能が失われる。草木の命が終わる。万葉集18「霜置けどもその葉も―・れず」。古今和歌集夏「宿りせし花橘も―・れなくになどほととぎす声絶えぬらん」。「花瓶の花が―・れる」
④(「嗄れる」と書く)声がかすれて出なくなる。しわがれる。万葉集10「うれたきや醜しこほととぎす今こそは声の―・るがに来鳴きとよめめ」。源氏物語帚木「―・れたる声のをかしきにていへば」
◇1㋐や2㋑は、ふつう「涸れる」と書く。
広辞苑に「涸れ」で始まるの検索結果 1-6。