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しん‐けい【神経】🔗🔉

しん‐けい神経】 (zenuw オランダの訳語として、杉田玄白が「解体新書」で初めて用いた語。「神気」「経脈」から造語) ①中枢の興奮を体の各部に伝導し、または体の各部からの刺激を中枢に伝導する線維が束になったもの。末梢に向かうにつれ分枝し、また吻合ふんごうしながら細くなる。 ②物事に触れてよく気がつく心のはたらき。また、気にしすぎること。気に病むこと。夏目漱石、それから「代助には人の感じ得ない事を感じる―がある」。「―が行き届く」「―を使う」 ⇒しんけい‐か【神経家】 ⇒しんけい‐かいろ【神経回路】 ⇒しんけい‐ガス【神経ガス】 ⇒しんけい‐かびん【神経過敏】 ⇒しんけい‐かん【神経冠】 ⇒しんけい‐かん【神経管】 ⇒しんけい‐けい【神経系】 ⇒しんけい‐さいぼう【神経細胞】 ⇒しんけい‐しつ【神経質】 ⇒しんけい‐しゅうまつ【神経終末】 ⇒しんけい‐しゅうもう【神経集網】 ⇒しんけい‐しょう【神経症】 ⇒しんけい‐しょう【神経鞘】 ⇒しんけい‐すいじゃく【神経衰弱】 ⇒しんけい‐せつ【神経節】 ⇒しんけい‐せん【神経戦】 ⇒しんけい‐せんい【神経線維】 ⇒しんけい‐そう【神経叢】 ⇒しんけい‐そしき【神経組織】 ⇒しんけい‐たんい【神経単位】 ⇒しんけい‐ちゅうすう【神経中枢】 ⇒しんけい‐つう【神経痛】 ⇒しんけい‐てい【神経堤】 ⇒しんけい‐てき【神経的】 ⇒しんけい‐でんたつ‐ぶっしつ【神経伝達物質】 ⇒しんけい‐とっき【神経突起】 ⇒しんけい‐ないぶんぴつ【神経内分泌】 ⇒しんけい‐ばん【神経板】 ⇒しんけい‐ブロック【神経ブロック】 ⇒しんけい‐ペプチド【神経ペプチド】 ⇒しんけい‐まひ【神経麻痺】 ⇒しんけい‐もう【神経網】 ⇒神経に障る ⇒神経をすり減らす ⇒神経を尖らせる

しんけい‐か【神経家】🔗🔉

しんけい‐か神経家】 神経が病的もしくは過敏な人。神経質な人。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐かいろ【神経回路】‥クワイ‥🔗🔉

しんけい‐かいろ神経回路‥クワイ‥ 相互に結合した神経細胞の集まり。また、これらを模して作った記憶・情報処理などの機能を行う機器または数式モデル。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐ガス【神経ガス】🔗🔉

しんけい‐ガス神経ガス】 毒ガスの一つ。有機燐系化合物で、神経伝達物質を分解する酵素の働きを阻害する。呼吸器・鼻粘膜・皮膚などから吸収され、筋肉を麻痺させて窒息死させる。サリン・タブン・ソマン・VXの類。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐かびん【神経過敏】‥クワ‥🔗🔉

しんけい‐かびん神経過敏‥クワ‥ 微弱な刺激に対してもたやすく感応する、神経系統の不安定な状態。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐かん【神経冠】‥クワン🔗🔉

しんけい‐かん神経冠‥クワン (→)神経堤に同じ。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐かん【神経管】‥クワン🔗🔉

しんけい‐かん神経管‥クワン 脊索動物の発生初期に、神経板が閉じてできる管状体。背側の表皮下に位置し、後に中枢神経系を形成。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐けい【神経系】🔗🔉

しんけい‐けい神経系】 体の各器官系を神経組織で連絡し、制御する一系の器官。下等な動物では散在神経系、高等な動物では集中神経系をなす。ヒトでは、脳および脊髄から成る中枢神経系と、体の各部に分布する神経節および神経から成る末梢神経系との別がある。また、その働きの上から、運動神経系・知覚神経系・自律神経系を区別する。 神経系 肋間神経 坐骨神経 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐さいぼう【神経細胞】‥バウ🔗🔉

しんけい‐さいぼう神経細胞‥バウ 神経系を構成する細胞のうち、刺激を受けて興奮し、また他の細胞に刺激を伝達する能力をもつ細胞。核を含む部分を細胞体と呼び、それに軸索と樹状突起の2種類の突起が付属する。神経元。ニューロン。ノイロン。 神経細胞 樹状突起 軸索 髄鞘 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐しつ【神経質】🔗🔉

しんけい‐しつ神経質】 ①(Nervosität ドイツ)過敏または繊弱を特徴とする心的性質。性格特性の一つ。 ②こまごまと気に病むたち。また、そのさま。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐しゅうまつ【神経終末】🔗🔉

しんけい‐しゅうまつ神経終末】 神経線維の末端。中枢神経系ではシナプスを介して相互に連なり、末梢神経系では運動性・知覚性の別がある。運動神経では基本的にシナプス型、知覚神経には自由に終わるもののほか、多様な構造をもつものがある。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐しゅうもう【神経集網】‥シフマウ🔗🔉

しんけい‐しゅうもう神経集網‥シフマウ ①神経細胞の定在的な小集団で、神経網より一段進んだ構造。無脊椎動物ではクラゲの内傘面などに見られる。 ②(→)神経叢しんけいそうに同じ。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐しょう【神経症】‥シヤウ🔗🔉

しんけい‐しょう神経症‥シヤウ 心理的な要因と関連して起こる心身の機能障害。器質的病変はなく人格の崩れもない。病感が強く、不安神経症・心気症・強迫神経症・離人症・抑鬱神経症・神経衰弱・解離性障害など種々の病型がある。ノイローゼ。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐しょう【神経鞘】‥セウ🔗🔉

しんけい‐しょう神経鞘‥セウ 神経線維を囲む被膜の一つ。髄鞘のある場合にはその外側にある。シュワン鞘。→シュワン細胞⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐すいじゃく【神経衰弱】🔗🔉

しんけい‐すいじゃく神経衰弱】 ①(Neurasthenie ドイツ)神経症の一亜型。神経が過敏となり、思考障害・集中困難があっていらいらし、仕事の能率が上がらず、疲労・脱力感・不眠・頭痛・頭重・肩こり・眼精疲労などを訴えるが、他覚的所見に乏しい。 ②トランプ遊びの一種。裏返しに広げたカードの中から、2枚ないし4枚ずつ数字の同じカードをめくり当てるもの。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐せつ【神経節】🔗🔉

しんけい‐せつ神経節】 神経細胞や神経線維が集まって結節状をなす神経系の部分。下等な動物では中枢的な働きをする。脊椎動物では脳・脊髄の外にあり、知覚または自律神経系に属する。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐せん【神経戦】🔗🔉

しんけい‐せん神経戦】 積極的攻撃によらず、徐々に敵の神経を疲労させ士気を沮喪させる戦法。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐せんい【神経線維】‥ヰ🔗🔉

しんけい‐せんい神経線維‥ヰ 神経細胞の突起のうち、軸索じくさくをいう。ヒトでは1メートルに達するものもある。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐そう【神経叢】🔗🔉

しんけい‐そう神経叢】 脊椎動物で、神経の分枝・吻合によって形成される網目状の構造。神経集網。神経網。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐そしき【神経組織】🔗🔉

しんけい‐そしき神経組織】 神経系を構成する組織。神経細胞とその支持細胞とから成る。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐たんい【神経単位】‥ヰ🔗🔉

しんけい‐たんい神経単位‥ヰ 神経細胞のこと。一つの構造・機能の単位とみての語。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐ちゅうすう【神経中枢】🔗🔉

しんけい‐ちゅうすう神経中枢】 神経系において、末梢から興奮を受け、また末梢に興奮を発する中枢神経内の神経細胞群。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐つう【神経痛】🔗🔉

しんけい‐つう神経痛】 種々の原因で、特定の神経の走行に沿って起こる痛み。坐骨・三叉・肋間神経などに起こりやすい。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐てい【神経堤】🔗🔉

しんけい‐てい神経堤】 (neural crest)神経管背側に現れる外胚葉上皮の肥厚。脊椎動物にのみ見られ、神経細胞・色素細胞をはじめとするさまざまな細胞を生み出す。神経冠。神経櫛。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐てき【神経的】🔗🔉

しんけい‐てき神経的】 神経が過敏であるようす。神経質なさま。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐でんたつ‐ぶっしつ【神経伝達物質】🔗🔉

しんけい‐でんたつ‐ぶっしつ神経伝達物質】 神経終末から放出され、次の細胞を興奮させ、または抑制して情報を伝達する化学物質。アセチルコリン・アドレナリン・アミノ酸・ペプチドなど。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐とっき【神経突起】🔗🔉

しんけい‐とっき神経突起】 軸索をはじめとした神経細胞がもつ突起のこと。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐ないぶんぴつ【神経内分泌】🔗🔉

しんけい‐ないぶんぴつ神経内分泌】 神経細胞のあるものがホルモンを分泌する現象。人では視床下部の神経が神経分泌細胞を持ち、脳下垂体ホルモンの放出ホルモンおよび抑制ホルモンを分泌するほか、脳下垂体後葉までのびた軸索末端からオキシトシンとバソプレシンを分泌する。神経分泌。 ⇒しん‐けい【神経】 ○神経に障るしんけいにさわる 不愉快でいらだたせる。「言うことがいちいち―」 ⇒しん‐けい【神経】

○神経に障るしんけいにさわる🔗🔉

○神経に障るしんけいにさわる 不愉快でいらだたせる。「言うことがいちいち―」 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐ばん神経板】 脊索動物の胚発生において、原腸陥入が起きた後に生じる、外胚葉の肥厚した部分。その正中線に沿って脊索が裏打ちする。後に、中枢神経を形成する。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐ブロック神経ブロック】 末梢神経・神経叢・神経節・交感神経節に体表から局所麻酔薬あるいは神経破壊薬を注射し、末梢で神経伝達を遮断すること。止痛・交感神経抑制などが主な目的。→ペイン‐クリニック⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐ペプチド神経ペプチド】 神経終末や受容細胞から分泌され、神経伝達物質として働く、あるいはその機能を修飾するペプチド。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐まひ神経麻痺】 脳または脊髄から出た神経がその経路中で伝導中絶に陥り、運動あるいは感覚の障害を起こすこと。中枢性と末梢性とがある。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐もう神経網‥マウ ①神経細胞が不規則に散在し相互に連絡する網状の神経。例えば、刺胞動物の散在神経系。 ②(→)神経叢そうに同じ。 ③中枢神経系の神経細胞同士が連絡して形成する回路網。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐ばん【神経板】🔗🔉

しんけい‐ばん神経板】 脊索動物の胚発生において、原腸陥入が起きた後に生じる、外胚葉の肥厚した部分。その正中線に沿って脊索が裏打ちする。後に、中枢神経を形成する。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐ブロック【神経ブロック】🔗🔉

しんけい‐ブロック神経ブロック】 末梢神経・神経叢・神経節・交感神経節に体表から局所麻酔薬あるいは神経破壊薬を注射し、末梢で神経伝達を遮断すること。止痛・交感神経抑制などが主な目的。→ペイン‐クリニック⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐ペプチド【神経ペプチド】🔗🔉

しんけい‐ペプチド神経ペプチド】 神経終末や受容細胞から分泌され、神経伝達物質として働く、あるいはその機能を修飾するペプチド。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐まひ【神経麻痺】🔗🔉

しんけい‐まひ神経麻痺】 脳または脊髄から出た神経がその経路中で伝導中絶に陥り、運動あるいは感覚の障害を起こすこと。中枢性と末梢性とがある。 ⇒しん‐けい【神経】

しんけい‐もう【神経網】‥マウ🔗🔉

しんけい‐もう神経網‥マウ ①神経細胞が不規則に散在し相互に連絡する網状の神経。例えば、刺胞動物の散在神経系。 ②(→)神経叢そうに同じ。 ③中枢神経系の神経細胞同士が連絡して形成する回路網。 ⇒しん‐けい【神経】 ○神経をすり減らすしんけいをすりへらす あれこれと気を使って、心身ともに疲れる。「慣れない仕事に―」 ⇒しん‐けい【神経】 ○神経を尖らせるしんけいをとがらせる 手落ちのないように、あらゆることに注意を行き届かせる。また、必要以上に心の働きを敏感にする。「テロ防止に―」 ⇒しん‐けい【神経】

○神経をすり減らすしんけいをすりへらす🔗🔉

○神経をすり減らすしんけいをすりへらす あれこれと気を使って、心身ともに疲れる。「慣れない仕事に―」 ⇒しん‐けい【神経】

○神経を尖らせるしんけいをとがらせる🔗🔉

○神経を尖らせるしんけいをとがらせる 手落ちのないように、あらゆることに注意を行き届かせる。また、必要以上に心の働きを敏感にする。「テロ防止に―」 ⇒しん‐けい【神経】 しん‐ケーエスこう新KS鋼‥カウ 磁石鋼の一種。KS鋼に比し保磁力が大きく、熱処理が容易。振動に対して安定度が高いが、鍛造はできない。コバルト20〜30パーセント、ニッケル10〜25パーセント、アルミニウム8〜25パーセントのほかに、銅・チタンを含有。本多光太郎・増本量・白川勇記の発明。 しん‐げき侵撃】 敵地に侵入して攻撃すること。 しん‐げき進撃】 進んで行って攻撃すること。せめかかること。「快―を続ける」 しん‐げき新劇】 ①新しい演劇。 ②日本で、ヨーロッパ近代劇の影響下に成立した、近代的理念と方法を持つ演劇。文芸協会・自由劇場に始まり、築地小劇場でその基礎を確立。以後、新協劇団・新築地劇団・文学座・俳優座・民芸などが受けつぐ。既成の歌舞伎劇・新派劇に対していう。 ⇒しんげき‐うんどう【新劇運動】 しんげき‐うんどう新劇運動】 旧来の演劇を改革して近代的な演劇を建設しようとする運動。島村抱月・小山内薫・2代市川左団次らが明治末期に起こした。→近代劇 ⇒しん‐げき【新劇】 しん‐けつ心血】 精神と肉体のすべて。全精力。 ⇒心血を注ぐ しん‐けつ宸闕】 天子の住居。皇居。禁闕。宮闕。 しん‐けつ審決】 審判における審理の決定。特に、公正取引委員会や特許庁が具体的事件について訴訟手続に準ずる手続を経て行う公権的判断。 しん‐げつ心月】 (シンガツとも) ①〔仏〕心の本性。真如法性の理を月にたとえた語。こころのつき。 ②心の明白なことを月にたとえていう語。むねのつき。 しん‐げつ新月】 ①月と太陽の黄経が等しい時の称。すなわち、陰暦で、月の第1日。朔さく。 ②陰暦で、月の初めの夜に見える月。〈[季]秋〉。本朝文粋「かの―をみればかすかなるそのかたちあり」 ③十五夜に、東方に輝き出た月影。平家物語7「三五夜中―白くさえ」 じん‐けつ人傑】 知能の衆人にすぐれた人。英傑。俊傑。 じん‐けっせき腎結石】 腎臓内に生じる尿石。また、それを生じる疾患。主な成分は蓚しゅう酸・リン酸などのカルシウム塩。発作的な劇痛、血尿等の症状を呈する。腎臓結石。

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