複数辞典一括検索+
かぶろ【禿】🔗⭐🔉
かぶろ【禿】
(カムロとも)
①頭に髪のないさま。はげ。今昔物語集6「頭の髪なくして―なり」
②「かぶろやま」の略。
③「かぶろふで」の略。
④幼童などの髪を短く切りそろえて垂れたもの。また、その幼童。童丱どうかん。栄華物語嶺月「―におはしましし折は」
⑤太夫・天神などの上級の遊女に使われる10歳前後の見習いの少女。
⇒かぶろ‐こじ【禿居士】
⇒かぶろ‐ざや【禿鞘】
⇒かぶろ‐だち【禿立ち】
⇒かぶろ‐ふで【禿筆】
⇒かぶろ‐まつ【禿松】
⇒かぶろ‐やま【禿山】
かぶろ‐こじ【禿居士】🔗⭐🔉
かぶろ‐こじ【禿居士】
剃髪の後も心の俗な僧。堕落僧をののしっていう語。
⇒かぶろ【禿】
かぶろ‐ざや【禿鞘】🔗⭐🔉
かぶろ‐ざや【禿鞘】
槍の鞘の円くて飾りのないもの。
⇒かぶろ【禿】
かぶろ‐だち【禿立ち】🔗⭐🔉
かぶろ‐だち【禿立ち】
遊女に出る前の、禿5として仕立てられる時期。また、禿から仕立てあげられた遊女。浄瑠璃、傾城反魂香「とんと坐りしゐずまひは―見るごとくなり」
⇒かぶろ【禿】
かぶろ‐ふで【禿筆】🔗⭐🔉
かぶろ‐ふで【禿筆】
穂先のすりきれた筆。ちびふで。
⇒かぶろ【禿】
かぶろ‐まつ【禿松】🔗⭐🔉
かぶろ‐まつ【禿松】
葉の少ない松。二葉の松。小松。
⇒かぶろ【禿】
かぶろ‐やま【禿山】🔗⭐🔉
ちび‐ふで【禿筆】🔗⭐🔉
ちび‐ふで【禿筆】
毛さきのすりきれた筆。とくひつ。
ち・びる【禿びる】🔗⭐🔉
ち・びる【禿びる】
〔自上一〕[文]ち・ぶ(上二)
先がすりへる。すり切れる。太平記11「歯―・びてわづかに残れる杉の屐あしだあり」。「―・びた筆」
つ・ぶ【禿ぶ】🔗⭐🔉
つ・ぶ【禿ぶ】
〔自上二〕
毛などが脱け落ちる。すり切れる。ちびる。類聚名義抄「
、ツビタリ」

とく‐そう【禿瘡】‥サウ🔗⭐🔉
とく‐そう【禿瘡】‥サウ
円形脱毛症のこと。→脱毛症
とく‐とう【禿頭】🔗⭐🔉
とく‐とう【禿頭】
はげあたま。〈運歩色葉集〉
⇒とくとう‐びょう【禿頭病】
とくとう‐びょう【禿頭病】‥ビヤウ🔗⭐🔉
とくとう‐びょう【禿頭病】‥ビヤウ
頭髪が次第に脱落してはげとなる疾患。脂漏過多、栄養・神経の障害、寄生虫などで起こる。禿髪症。脱毛症。
⇒とく‐とう【禿頭】
とく‐はつ【禿髪】🔗⭐🔉
とく‐はつ【禿髪】
毛髪がぬけて頭がはげること。はげ。
とく‐ひつ【禿筆】🔗⭐🔉
とく‐ひつ【禿筆】
①さきのすり切れた筆。ちびふで。
②転じて、自分の文章の謙譲語。「―を呵す」
はげ【禿】🔗⭐🔉
はげ【禿】
①毛髪がぬけ落ちた状態。また、その部分。
②禿頭はげあたま。また、その人。
③山などに樹木のないこと。禿山。
はげ‐あたま【禿頭】🔗⭐🔉
はげ‐あたま【禿頭】
毛髪のぬけ落ちた頭。とくとう。
はげ‐こう【禿鸛】‥コフ🔗⭐🔉
はげ‐こう【禿鸛】‥コフ
コウノトリ科の鳥のうち、頭頸部の皮膚の露出した類の総称。頸・脚・嘴くちばしが長く、大形。屍肉を好み、魚・ヘビなどを食う。南アジア・アフリカに3種がある。
アフリカハゲコウ
撮影:小宮輝之

はげ‐たか【禿鷹】🔗⭐🔉
はげ‐たか【禿鷹】
ハゲワシ類・コンドル類の俗称。
はげ‐ちゃびん【禿茶瓶】🔗⭐🔉
はげ‐ちゃびん【禿茶瓶】
(禿を茶瓶になぞらえていう)禿頭をあざけっていう語。
はげ‐ちょう【禿ちょう】🔗⭐🔉
はげ‐ちょう【禿ちょう】
禿頭をののしっていう語。はげっちょう。
はげ‐やま【禿山】🔗⭐🔉
はげ‐やま【禿山】
樹木の生えていない山。草木のない山。
は・げる【剥げる・禿げる】🔗⭐🔉
は・げる【剥げる・禿げる】
〔自下一〕[文]は・ぐ(下二)
①表面がむけ離れる。はがれる。「めっきが―・げる」「塗りが―・げる」
②《禿》頭髪がぬけおちる。転じて、草木がなくなって山などの地肌が露出する。「心労で―・げる」
③色があせる。「着物の色が―・げる」
はげ‐わし【禿鷲】🔗⭐🔉
はげ‐わし【禿鷲】
タカ目タカ科の鳥の一群。アフリカを中心に旧世界に分布。屍肉食の猛禽。約15種。多くは頭に羽毛がほとんどない。コンドル類とは別。日本に迷鳥として飛来記録のあるハゲワシは、地中海周辺からアジアに分布するクロハゲワシのみ。
くろはげわし
シロエリハゲワシ
撮影:小宮輝之
ミミハゲワシ
撮影:小宮輝之
クロハゲワシ
提供:OPO




[漢]禿🔗⭐🔉
禿 字形
〔禾部2画/7画/3837・4645〕
〔音〕トク(呉)(漢)
〔訓〕はげる・ちびる・かむろ
[意味]
①頭髪が抜けてはげる。筆の穂先がちびる。はげ。「禿頭・禿筆・愚禿」
②かむろ。かぶろ。
㋐おかっぱ(の子供)。
㋑遊女につかえる少女。

広辞苑に「禿」で始まるの検索結果 1-28。