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広辞苑の検索結果 (28)

かぶろ【禿】🔗🔉

かぶろ禿】 (カムロとも) ①頭に髪のないさま。はげ。今昔物語集6「頭の髪なくして―なり」 ②「かぶろやま」の略。 ③「かぶろふで」の略。 ④幼童などの髪を短く切りそろえて垂れたもの。また、その幼童。童丱どうかん。栄華物語嶺月「―におはしましし折は」 ⑤太夫・天神などの上級の遊女に使われる10歳前後の見習いの少女。 ⇒かぶろ‐こじ【禿居士】 ⇒かぶろ‐ざや【禿鞘】 ⇒かぶろ‐だち【禿立ち】 ⇒かぶろ‐ふで【禿筆】 ⇒かぶろ‐まつ【禿松】 ⇒かぶろ‐やま【禿山】

かぶろ‐こじ【禿居士】🔗🔉

かぶろ‐こじ禿居士】 剃髪の後も心の俗な僧。堕落僧をののしっていう語。 ⇒かぶろ【禿】

かぶろ‐ざや【禿鞘】🔗🔉

かぶろ‐ざや禿鞘】 槍の鞘の円くて飾りのないもの。 ⇒かぶろ【禿】

かぶろ‐だち【禿立ち】🔗🔉

かぶろ‐だち禿立ち】 遊女に出る前の、禿5として仕立てられる時期。また、禿から仕立てあげられた遊女。浄瑠璃、傾城反魂香「とんと坐りしゐずまひは―見るごとくなり」 ⇒かぶろ【禿】

かぶろ‐ふで【禿筆】🔗🔉

かぶろ‐ふで禿筆】 穂先のすりきれた筆。ちびふで。 ⇒かぶろ【禿】

かぶろ‐まつ【禿松】🔗🔉

かぶろ‐まつ禿松】 葉の少ない松。二葉の松。小松。 ⇒かぶろ【禿】

かぶろ‐やま【禿山】🔗🔉

かぶろ‐やま禿山(→)「はげやま」に同じ。 ⇒かぶろ【禿】

かむろ【禿】🔗🔉

かむろ禿(→)「かぶろ」に同じ。

ちび‐ふで【禿筆】🔗🔉

ちび‐ふで禿筆】 毛さきのすりきれた筆。とくひつ。

ち・びる【禿びる】🔗🔉

ち・びる禿びる】 〔自上一〕[文]ち・ぶ(上二) 先がすりへる。すり切れる。太平記11「歯―・びてわづかに残れる杉の屐あしだあり」。「―・びた筆」

ち・ぶ【禿ぶ】🔗🔉

ち・ぶ禿ぶ】 〔自上二〕 ⇒ちびる(上一)

つ・ぶ【禿ぶ】🔗🔉

つ・ぶ禿ぶ】 〔自上二〕 毛などが脱け落ちる。すり切れる。ちびる。類聚名義抄「、ツビタリ」

とく‐そう【禿瘡】‥サウ🔗🔉

とく‐そう禿瘡‥サウ 円形脱毛症のこと。→脱毛症

とく‐とう【禿頭】🔗🔉

とく‐とう禿頭】 はげあたま。〈運歩色葉集〉 ⇒とくとう‐びょう【禿頭病】

とくとう‐びょう【禿頭病】‥ビヤウ🔗🔉

とくとう‐びょう禿頭病‥ビヤウ 頭髪が次第に脱落してはげとなる疾患。脂漏過多、栄養・神経の障害、寄生虫などで起こる。禿髪症。脱毛症。 ⇒とく‐とう【禿頭】

とく‐はつ【禿髪】🔗🔉

とく‐はつ禿髪】 毛髪がぬけて頭がはげること。はげ。

とく‐ひつ【禿筆】🔗🔉

とく‐ひつ禿筆】 ①さきのすり切れた筆。ちびふで。 ②転じて、自分の文章の謙譲語。「―を呵す」

は・ぐ【禿ぐ】🔗🔉

は・ぐ禿ぐ】 〔自下二〕 ⇒はげる(下一)

はげ【禿】🔗🔉

はげ禿】 ①毛髪がぬけ落ちた状態。また、その部分。 ②禿頭はげあたま。また、その人。 ③山などに樹木のないこと。禿山。

はげ‐あたま【禿頭】🔗🔉

はげ‐あたま禿頭】 毛髪のぬけ落ちた頭。とくとう。

はげ‐こう【禿鸛】‥コフ🔗🔉

はげ‐こう禿鸛‥コフ コウノトリ科の鳥のうち、頭頸部の皮膚の露出した類の総称。頸・脚・嘴くちばしが長く、大形。屍肉を好み、魚・ヘビなどを食う。南アジア・アフリカに3種がある。 アフリカハゲコウ 撮影:小宮輝之

はげ‐たか【禿鷹】🔗🔉

はげ‐たか禿鷹】 ハゲワシ類・コンドル類の俗称。

はげ‐ちゃびん【禿茶瓶】🔗🔉

はげ‐ちゃびん禿茶瓶】 (禿を茶瓶になぞらえていう)禿頭をあざけっていう語。

はげ‐ちょう【禿ちょう】🔗🔉

はげ‐ちょう禿ちょう】 禿頭をののしっていう語。はげっちょう。

はげ‐やま【禿山】🔗🔉

はげ‐やま禿山】 樹木の生えていない山。草木のない山。

は・げる【剥げる・禿げる】🔗🔉

は・げる剥げる・禿げる】 〔自下一〕[文]は・ぐ(下二) ①表面がむけ離れる。はがれる。「めっきが―・げる」「塗りが―・げる」 ②《禿》頭髪がぬけおちる。転じて、草木がなくなって山などの地肌が露出する。「心労で―・げる」 ③色があせる。「着物の色が―・げる」

はげ‐わし【禿鷲】🔗🔉

はげ‐わし禿鷲】 タカ目タカ科の鳥の一群。アフリカを中心に旧世界に分布。屍肉食の猛禽。約15種。多くは頭に羽毛がほとんどない。コンドル類とは別。日本に迷鳥として飛来記録のあるハゲワシは、地中海周辺からアジアに分布するクロハゲワシのみ。 くろはげわし シロエリハゲワシ 撮影:小宮輝之 ミミハゲワシ 撮影:小宮輝之 クロハゲワシ 提供:OPO

[漢]禿🔗🔉

禿 字形 〔禾部2画/7画/3837・4645〕 〔音〕トク(呉)(漢) 〔訓〕はげる・ちびる・かむろ [意味] ①頭髪が抜けてはげる。筆の穂先がちびる。はげ。「禿頭・禿筆・愚禿」 ②かむろ。かぶろ。 ㋐おかっぱ(の子供)。 ㋑遊女につかえる少女。

大辞林の検索結果 (35)

かぶろ【禿】🔗🔉

かぶろ 【禿】 〔近世以後「かむろ」とも〕 (1)子供の髪形の一。髪の末を切りそろえて結ばないでいるもの。また,その髪形の子供。「髪を―に切りまはし/平家 1」 (2)髪のない頭。また,はげ。「この頭―ならむ沙門には施すべからず/今昔 2」 (3)太夫(タユウ)・天神など上位の遊女がそばに置いて使う一三,四歳くらいまでの見習いの少女。「新造・―ひきつれて/黄表紙・御存商売物」 禿(1) [図]

かぶろ-ざや【禿鞘】🔗🔉

かぶろ-ざや 【禿鞘】 槍の鞘で,丸くて飾りなどのないもの。

かぶろ-だち【禿立ち】🔗🔉

かぶろ-だち 【禿立ち】 (1)上級の遊女に仕えて,見習いをする期間。かぶろ{(3)}の頃。「―より見ならひ/浮世草子・一代女 1」 (2)かぶろ{(3)}の頃から遊里にいて,遊里のことをよくわきまえている遊女。「とんと坐りしゐずまひは,―見るごとくなり/浄瑠璃・反魂香」

かぶろ-ふで【禿筆】🔗🔉

かぶろ-ふで 【禿筆】 穂先のきれた筆。ちびふで。とくひつ。

かぶろ-まつ【禿松】🔗🔉

かぶろ-まつ [3] 【禿松】 葉の少ない松。

かむろ【禿】🔗🔉

かむろ [0] 【禿】 「かぶろ(禿)」に同じ。「十一二より―に仕立てられ/浮世草子・母親容気」

ちび-ふで【禿筆】🔗🔉

ちび-ふで [2] 【禿筆】 毛の先がすりきれた筆。とくひつ。

ちび・る【禿る】🔗🔉

ちび・る 【禿る】 (動ラ四) 〔上一段動詞「禿びる」の四段化〕 「ちびる」に同じ。「筆は―・つて動かぬを/人情本・花筐」

ち・びる【禿びる】🔗🔉

ち・びる [2][0] 【禿びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ち・ぶ 先がすれてへる。すり切れる。「―・びた鉛筆」「鋤鍬の―・びる程はたらくが故ぞかし/浮世草子・永代蔵 5」

ち・ぶ【禿ぶ】🔗🔉

ち・ぶ 【禿ぶ】 (動バ上二) ⇒ちびる

つ・ぶ【禿ぶ】🔗🔉

つ・ぶ 【禿ぶ】 (動バ上二) すり減る。小さくなる。ちびる。「―・びはてし文字かたもなきすりかた木/東北院職人歌合」

とく-そう【禿瘡】🔗🔉

とく-そう ―サウ [0] 【禿瘡】 深在性の白癬(ハクセン)で,頭部に円形の半球状あるいは扁平に隆起した腫瘍(シユヨウ)を生じ,毛髪の脱落が起こる皮膚疾患。治癒後,禿髪と瘢痕(ハンコン)を残す。ケルズス禿瘡。

とく-とう【禿頭】🔗🔉

とく-とう [0] 【禿頭】 はげあたま。光頭。

とくとう-びょう【禿頭病】🔗🔉

とくとう-びょう ―ビヤウ [0] 【禿頭病】 ⇒脱毛症(ダツモウシヨウ)

とく-はつ【禿髪】🔗🔉

とく-はつ [0] 【禿髪】 頭がはげること。また,はげた頭。

とく-ひつ【禿筆】🔗🔉

とく-ひつ [0] 【禿筆】 (1)穂先がすりきれた筆。ちびた筆。 (2)自分の文章や文字をへりくだっていう語。

とくひつ=を呵(カ)す🔗🔉

――を呵(カ)す ちびた筆に息を吹きかけ暖めつつ書く。自分の文章を謙遜していう。

は・ぐ【禿ぐ】🔗🔉

は・ぐ 【禿ぐ】 (動ガ下二) ⇒はげる(禿)

はげ【禿】🔗🔉

はげ [1] 【禿】 (1)頭髪が抜け落ちた状態であること。また,抜け落ちた部分。「―あたま」「頭に大きな―がある」 (2)山などに木のないことのたとえ。「―山」

はげ-あが・る【禿げ上(が)る】🔗🔉

はげ-あが・る [4][0] 【禿げ上(が)る】 (動ラ五[四]) 禿げて,生え際が頭の上の方になる。「額の―・った人」

はげ-あたま【禿げ頭】🔗🔉

はげ-あたま [3] 【禿げ頭】 頭髪の抜け落ちた頭。とくとう。

はげ-ぎぎ【禿げ義義】🔗🔉

はげ-ぎぎ [3] 【禿げ義義】 魚のギギの異名。

はげ-こう【禿鸛】🔗🔉

はげ-こう ―コフ [2] 【禿鸛】 コウノトリ目コウノトリ科ハゲコウ属の大形の鳥の総称。大きなくちばし,裸出した頭頸部と袋のような肉垂,長い脚を有する。翼は灰黒色,腹部は白色。屍肉を好む。インドとアフリカに三種が分布。

はげ-たか【禿鷹】🔗🔉

はげ-たか [0][2] 【禿鷹】 ハゲワシ・コンドル類の俗称。

はげ-ちゃびん【禿げ茶瓶】🔗🔉

はげ-ちゃびん [0][3] 【禿げ茶瓶】 はげた頭を茶瓶に見たてた語。

はげ-ちょろ【剥げちょろ・禿げちょろ】🔗🔉

はげ-ちょろ [0] 【剥げちょろ・禿げちょろ】 (名・形動) 塗料などがところどころはげていること。織物・毛皮などがところどころすり減っていること。また,そのさま。はげちょろけ。「―のカーペット」

はげ-やま【禿げ山】🔗🔉

はげ-やま [0] 【禿げ山】 木や草の生えていない,地肌が露出している山。

は・げる【禿げる】🔗🔉

は・げる [2] 【禿げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 は・ぐ 〔「剥(ハ)げる」と同源〕 (1)人の髪の毛が抜け落ちてなくなる。「頭がつるつるに―・げている」 (2)山などが,草木がなくなって地肌が露出する。「―・げて山肌がむき出しになる」

はげ-わし【禿鷲】🔗🔉

はげ-わし [0] 【禿鷲】 タカ目タカ科の鳥。コンドル類と同様,頭頸部が裸出し,屍肉を食べる。南アジアからアフリカに十余種が分布する。

ちびた【禿びた】(和英)🔗🔉

ちびた【禿びた】 worn(-out).→英和

とくとう【禿頭】(和英)🔗🔉

とくとう【禿頭】 a bald head.〜の bald-headed.‖禿頭病 alopecia.

はげ【禿】(和英)🔗🔉

はげ【禿】 a bald spot.禿頭の bald-headed.⇒禿げる.

はげたか【禿鷹】(和英)🔗🔉

はげたか【禿鷹】 a vulture.→英和

はげやま【禿山】(和英)🔗🔉

はげやま【禿山】 a bald mountain.

はげる【禿げる】(和英)🔗🔉

はげる【禿げる】 become bald;→英和 lose hair;become bare (山などが).禿げた bald(-headed).

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