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え‐げ【穢気】ヱ‥🔗⭐🔉
え‐げ【穢気】ヱ‥
禁忌とされる、けがれた気。死・出産などによるけがれ。十訓抄「この程北の方ふさがらず、若し―もこそあれといひて」
え‐こく【穢国】ヱ‥🔗⭐🔉
え‐こく【穢国】ヱ‥
(→)穢土えど1に同じ。
え‐しん【穢身】ヱ‥🔗⭐🔉
え‐しん【穢身】ヱ‥
〔仏〕けがれた身。凡夫ぼんぷの身。平家物語3「いかでか有待うだいの―を救療くりょうせん」
えたヱタ🔗⭐🔉
えたヱタ
(「下学集」など中世以降、侮蔑の意をこめて「穢多」の2字を当てた)中世・近世の賤民身分の一つ。牛馬の死体処理などに従事し、罪人の逮捕・処刑にも使役された。江戸幕藩体制下では、非人とともに士農工商より下位の身分に固定、一般に居住地や職業を制限され、皮革業に関与する者が多かった。1871年(明治4)太政官布告により平民の籍に編入された後も社会的差別が存続し、現在なお根絶されていない。塵袋「ゑとりをはやくいひて、いひゆがめて―と云へり、たととは通音也」→部落解放運動
え‐ど【穢土】ヱ‥🔗⭐🔉
え‐ど【穢土】ヱ‥
①〔仏〕けがれた国土。三界六道の苦しみのある世界。凡夫の住む娑婆しゃば。この世。現世。穢国。梁塵秘抄「普賢文珠は獅子象に乗り娑婆の―にぞ出で給ふ」↔浄土じょうど。
②糞くその異称。宇治拾遺物語2「四条の北なる小路に―をまる」
かい‐お【穢汚】クワイヲ🔗⭐🔉
かい‐お【穢汚】クワイヲ
①けがれ。よごれ。
②恥辱。汚穢おわい。
きたな・い【汚い・穢い】🔗⭐🔉
きたな・い【汚い・穢い】
〔形〕[文]きたな・し(ク)
①触れるのもいやなほど、よごれている。清潔でない。竹取物語「―・きところのものきこしめしたれば、みここち悪しからむものぞ」。「足が―・い」
②乱雑である。乱れている。「―・い字」
③よこしまである。正しくない。腹黒い。続日本紀26「―・き心を以て、朝廷みかどを動かし傾けむとして」
④卑怯ひきょうである。恥を知らない。古今著聞集9「―・くもうしろをば見するものかな、しばし引きかへせ、物いはむ」。「―・い手で勝つ」
⑤野卑である。下品である。源氏物語東屋「守もいやしき人にはあらざりけり、上達部のすぢにて、中らひも物―・き人ならず」。「言葉遣いが―・い」
⑥けちである。しわい。「金に―・い」
きたな・し【汚し・穢し】🔗⭐🔉
きたな・し【汚し・穢し】
〔形ク〕
⇒きたない
きたな‐び・る【汚びる・穢びる】🔗⭐🔉
きたな‐び・る【汚びる・穢びる】
〔自下二〕
きたないさまをする。卑怯ひきょうなふるまいをする。太平記5「―・れて敵に笑はるな」
きたな・む【汚む・穢む】🔗⭐🔉
きたな・む【汚む・穢む】
〔他四〕
きたないと思う。けがらわしいと思う。発心集「この病者に至りては、いとひ―・む人のみありて」
きたな‐らし・い【汚らしい・穢らしい】🔗⭐🔉
きたな‐らし・い【汚らしい・穢らしい】
〔形〕[文]きたなら・し(シク)
きたなく見える。けがらわしく感ずる。
けが・し【穢し・汚し】🔗⭐🔉
けが・し【穢し・汚し】
〔形シク〕
けがらわしい。夫木和歌抄36「年ふれば―・しきみぞに落ちぶれて」
けが・す【穢す・汚す】🔗⭐🔉
けが・す【穢す・汚す】
〔他五〕
①きたなくする。よごす。西大寺本最勝王経平安初期点「血流れて泥と成りて其の地を霑ぬらし汙ケガセるとを見つ」。平家物語5「滝壺を―・さじとや」。「純な心を―・す」
②名誉・名声などにきずをつける。源氏物語椎本「竜田の川の濁る名をも―・し」。「社名を―・す」
③女子の貞操をきずつける。雄略紀「皇女を姧けがしまつりて任身はらましめたり」
④人格・実力のない者が高い地位に就く。また、自分がある地位や席につくことを、謙遜していう。平家物語1「その人ならでは―・すべき官ならねども」。「末席を―・す」
⑤手や口をつけてよごす。宇治拾遺物語2「鯛のあら巻三つもて…今二巻きは―・さで置きてさぶらふ」
けがらい【穢らひ】ケガラヒ🔗⭐🔉
けがらい【穢らひ】ケガラヒ
けがれ。源氏物語夕顔「おぼえぬ―に触れたるよしを奏し給へ」
けがら・う【穢らふ】ケガラフ🔗⭐🔉
けがら・う【穢らふ】ケガラフ
〔自四〕
(ケガルに接尾語フの付いた語)
①けがれる。けがれにふれる。源氏物語手習「―・ひたる人とて、立ちながら追ひ返しつ」
②喪に服する。栄華物語嶺月「左衛門の御方にて皆―・ひ給へり」
けがらわし・い【穢らわしい・汚らわしい】ケガラハシイ🔗⭐🔉
けがらわし・い【穢らわしい・汚らわしい】ケガラハシイ
〔形〕[文]けがらは・し(シク)
①けがれたさまである。不浄である。孝徳紀(北野本)院政期点「殯もがり…汙穢ケカラハシク散し埋むること得じ」
②いとわしい。また、さげすむべきである。下品だ。「見るのも―・い」「―・いことを言うな」
けが・る【穢る・汚る】🔗⭐🔉
けが・る【穢る・汚る】
〔自下二〕
⇒けがれる(下一)
けがれ【穢れ・汚れ】🔗⭐🔉
けがれ【穢れ・汚れ】
①きたないこと。よごれ。不潔。不浄。「うぶで―を知らぬ」
②神前に出たり勤めにつくのをはばかる出来事。服喪・産穢さんえ・月経など。宇津保物語俊蔭「いつよりか御―は止み給ひし」
③名誉を傷つけられること。汚点。「お家の―」
けが・れる【穢れる・汚れる】🔗⭐🔉
けが・れる【穢れる・汚れる】
〔自下一〕[文]けが・る(下二)
①きたなくなる。よごれる。悪習に染まる。源氏物語絵合「かぐや姫の、この世の濁りにも―・れず」。「そんなものを見ると目が―・れる」「―・れた金」
②名誉・名声などにきずがつく。源氏物語少女「あぢきなく、むなしき事にて、人の御名や―・れむ」。「履歴が―・れる」
③女子の貞操がきずつく。源氏物語賢木「世に―・れたりともおぼし捨つまじきを頼みにて」
④(古代の俗信から)忌服きぶく・産穢さんえ・月経などによって身体が不浄となる。源氏物語浮舟「よべより―・れさせ給ひて」
わいはく【濊貊・穢貊】🔗⭐🔉
わいはく【濊貊・穢貊】
主に中国東北部から朝鮮北部・東部に住んだ古代のツングース系民族。夫余・高句麗・沃沮よくそなどはこれに属するとされる。わいばく。かいはく。
[漢]穢🔗⭐🔉
穢 字形
〔禾部13画/18画/6750・6352〕
〔音〕エ〈ヱ〉(呉) ワイ(漢)
〔訓〕けがれる・けがらわしい
[意味]
けがれる。けがらわしい。きたない。けがれ。「穢土・触穢・産穢・汚穢おわい」
〔禾部13画/18画/6750・6352〕
〔音〕エ〈ヱ〉(呉) ワイ(漢)
〔訓〕けがれる・けがらわしい
[意味]
けがれる。けがらわしい。きたない。けがれ。「穢土・触穢・産穢・汚穢おわい」
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