複数辞典一括検索+
くさ・る【腐る】🔗⭐🔉
くさ・る【腐る】
[一]〔自五〕
①食物などが細菌の作用で、いたみくずれる。腐敗する。饐すえる。皇極紀「魚いおの―・れること」。「牛乳が―・る」
②うみただれる。地蔵十輪経元慶点「人の死屍の膖つしみ脹はれ爛ただれ臭クサレる」。狂言、枕物狂「口はすげみて目は―・り」
③木・石・金属などが朽ちくずれる。「土台が―・る」
④人の心などが堕落して救えなくなる。用に堪えなくなる。大鏡伊尹「―・りたる讃岐の前司、ふる受領の鼓うちそこなひて立ちたうびたるぞかし」。「根性が―・る」
⑤思うようにならないで気が沈む。めいる。がっかりする。日葡辞書「キガクサッタ」。「失敗つづきで―・る」
⑥博奕ばくちで負ける。浄瑠璃、歌枕棣棠花やまぶき合戦「―・る程に―・る程に、またたく間に三十貫」
⑦(他の動詞の連用形に付いて)人の動作を軽蔑し、にくむ意を表す。主に関西地方で使う。関東では多く「やがる」。浄瑠璃、傾城反魂香「姫君と女夫めおとにせうと言ひ―・る」。「いばり―・る」
[二]〔自下二〕
⇒くされる(下一)
⇒腐っても鯛
⇒腐る程
○腐る程くさるほど🔗⭐🔉
○腐る程くさるほど
物があり余るたとえ。
⇒くさ・る【腐る】
くされ【腐れ】
[一]〔名〕
①腐ること。腐ったもの。
②いやな感じを与えること。うんざりすること。誹風柳多留2「地紙売り―な文もことつかり」
③月経。誹風柳多留4「藪入りは―を抜いて願ふなり」
[二]〔接頭〕
ある語に冠して、ののしる意を表す語。「―尼」
[三]〔感〕
誓いの語。「いつわったら口よ腐れ」の意。浄瑠璃、八百屋お七「誓文―いつからか芝居へ足も向けませず」
⇒くされ‐あい【腐れ合い】
⇒くされ‐いち【腐れ市】
⇒くされ‐えん【腐れ縁】
⇒くされ‐がね【腐れ金】
⇒くされ‐じゅしゃ【腐れ儒者】
⇒くされ‐ずし【腐れ鮨】
くされ‐あい【腐れ合い】‥アヒ
(→)「くさりあい」に同じ。
⇒くされ【腐れ】
くされ‐あ・う【腐れ合う】‥アフ
〔自五〕
(→)「くさりあう」に同じ。
くされ‐いち【腐れ市】
①廃物を売買する市。「八幡の―」
②「べったらいち」のこと。
⇒くされ【腐れ】
くされ‐えん【腐れ縁】
(一説に「鏈くさり縁」の意とも)離れようとしても離れられない悪縁。なかなか断ち切れない好ましくない関係。悪縁。くさりえん。
⇒くされ【腐れ】
くされ‐がね【腐れ金】
取るに足りない少しばかりの金。めくされがね。
⇒くされ【腐れ】
くされ‐じゅしゃ【腐れ儒者】
時世にうとい儒者や役に立たない儒者をののしっていう語。腐儒。
⇒くされ【腐れ】
くされ‐ずし【腐れ鮨】
(→)「くさりずし」に同じ。
⇒くされ【腐れ】
くさ‐レダマ【草連玉】
(レダマに似た草本なのでいう)サクラソウ科の多年草。原野、特に湿地に多い。高さ約1メートル。一つの根から叢生、葉は柳に似る。対生または輪生。夏、黄色花を多数、円錐花序につける。硫黄草。漢名、黄連花。
くさレダマ
クサレダマ
提供:OPO
くされ‐つ・く【腐れ付く】
〔自五〕
(→)「くさりつく」に同じ。
くさ・れる【腐れる】
〔自下一〕[文]くさ・る(下二)
(→)「腐る」に同じ。日蓮遺文「鯨の死して―・れたるが如く」。〈日葡辞書〉
くさわい【種はひ】クサハヒ
①物事の原因。たね。もと。源氏物語帚木「難ずべき―まぜぬ人は」
②種類。仁徳紀「種種雑物くさわいのもの」
③おもむき。風情ふぜい。源氏物語末摘花「何の―もなくあはれげなる」
くさ‐わかば【草若葉】
春の盛りに萌え出た草の新葉。〈[季]春〉
くさ‐わき【草分・草脇】
(草を押し分けて行くところの意)獣類の胸先。平家物語8「馬の―」
くさ‐わけ【草分け】
①初めて荒れ地を開墾すること。また、その人。草切り。
②転じて、ある物事を初めて起こすこと。また、その人。草創。「わが国野球界の―」
③(→)「くさわき」に同じ。
⇒くさわけ‐ごろも【草分け衣】
⇒くさわけ‐なぬし【草分名主】
くさわけ‐ごろも【草分け衣】
深い草を分けて行く時の着物。玉葉集秋「狩人の―ほしもあへず」
⇒くさ‐わけ【草分け】
くさわけ‐なぬし【草分名主】
江戸時代、荒蕪の地を開墾して新たに町村を開いた名主。格式が高かった。
⇒くさ‐わけ【草分け】
くさ‐わら【草藁】
馬を飼う草と藁。かいば。


広辞苑に「腐る」で始まるの検索結果 1-2。