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あくた‐がわ【芥川】‥ガハ(地名他)🔗🔉

あくた‐がわ芥川‥ガハ ①大阪府高槻市を流れる川。老ノ坂山地に発源し、南流して高槻を経て淀川に注ぐ。また、その沿岸の村落(今、高槻市の一地区)名。伊勢物語で鬼のすみかとして名高い。歌枕。また、大和絵の画題。 ②狂言。生薑手しょうがでの男と足のわるい男が芥川を渡り、互いに相手を和歌で嘲笑し合う。脛薑すねはじかみ

あくたがわ‐しょう【芥川賞】‥ガハシヤウ🔗🔉

あくたがわ‐しょう芥川賞‥ガハシヤウ 芥川竜之介記念のため、1935年(昭和10)文芸春秋社の設けた文学賞。春秋2回。45年中絶、49年復活。 ⇒あくたがわ【芥川】

あくたがわ‐やすし【芥川也寸志】‥ガハ‥🔗🔉

あくたがわ‐やすし芥川也寸志‥ガハ‥ 作曲家。竜之介の3男。東京音楽学校卒。アマチュア‐オーケストラの育成、日本音楽著作権協会理事長を務めるなど、多方面で活動。作「交響三章」「エローラ交響曲」、歌劇「暗い鏡」など。(1925〜1989) ⇒あくたがわ【芥川】

あくたがわ‐りゅうのすけ【芥川竜之介】‥ガハ‥🔗🔉

あくたがわ‐りゅうのすけ芥川竜之介‥ガハ‥ 小説家。別号、我鬼・澄江堂主人。東京生れ。東大卒。夏目漱石門下。菊池寛・久米正雄らと第3次・第4次「新思潮」を刊行。「鼻」「芋粥」で注目された。大正文学の中心作家の一人。作「羅生門」「地獄変」「偸盗」「河童」「歯車」「或阿呆の一生」など。自殺。(1892〜1927) 芥川竜之介 提供:岩波書店 →作品:『河童』 →作品:『地獄変』 →作品:『歯車』 →作品:『羅生門』 ⇒あくたがわ【芥川】

あくた‐び【芥火】🔗🔉

あくた‐び芥火】 海人あまが藻屑やごみを焚く火。拾遺和歌集「ほのかにもわれを三島の―の(「飽く」の序)飽くとや人のおとづれもせぬ」 ⇒あくた【芥】

あくた‐ふ【芥生】🔗🔉

あくた‐ふ芥生】 芥を捨てておく所。ごみため。 ⇒あくた【芥】

あくた‐もくた【芥もくた】🔗🔉

あくた‐もくた芥もくた】 (アクタモクズ(芥藻屑)の転)つまらないもの。また、人のこまごまとした欠点。あくぞもくぞ。おらが春「何のかのいふ―を、さらりとちくらが沖へ流して」 ⇒あくた【芥】

かい‐し【芥視】🔗🔉

かい‐し芥視】 あくたの如く軽んじ見ること。

かいしえんがでん【芥子園画伝】‥ヱングワ‥🔗🔉

かいしえんがでん芥子園画伝‥ヱングワ‥ 清初の中国画技法の画譜。3集。初集は1679年李漁が刊行。南京の名士沈心友(芥子園はその別荘の名)所蔵の明の李流芳の山水画譜を王槩おうがいに増補整理させたもの。2集・3集は王槩らの続編した花鳥の画譜で1701年刊。早く日本に渡来し、南画の一典拠として尊重され、また、版刻の技術は浮世絵版画にも影響を与えた。芥子園画譜。

かいし‐せい【芥子精】🔗🔉

かいし‐せい芥子精】 芥子からし油1分にアルコール49分をまぜた皮膚の刺激剤。 ⇒かい‐し【芥子】

かい‐たい【芥蔕】🔗🔉

かい‐たい芥蔕】 (「芥」はからし粒、「蔕」は小さいとげ)わずかなもの。わずかなさしつかえ。蔕芥たいかい

からし‐あえ【芥子和え】‥アヘ🔗🔉

からし‐あえ芥子和え‥アヘ 芥子を醤油や酢味噌などに混ぜて魚介・野菜などを和えたもの。 ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐ず【芥子酢】🔗🔉

からし‐ず芥子酢】 芥子を加えて辛味をきかせた合せ酢。 ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐すみそ【芥子酢味噌】🔗🔉

からし‐すみそ芥子酢味噌】 味噌に練り芥子を加え、酢でといたもの。和え物などに使う。 ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐づけ【芥子漬】🔗🔉

からし‐づけ芥子漬】 塩漬けした野菜を芥子・酒・麹こうじなどを混ぜた中に漬けたもの。 ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐でい【芥子泥】🔗🔉

からし‐でい芥子泥】 芥子の粉末に湯を加えて泥状としたもの。紙・布に塗って患部に貼る。引赤作用があり、また神経痛を軽減する。 ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐な【芥子菜・芥菜】🔗🔉

からし‐な芥子菜・芥菜】 アブラナ科の一年または二年草。原産地はおそらく中央アジア。葉菜として古く渡来。春、黄色小形の十字花をつける。葉は辛味があって塩漬にする。種子を粉末としたものが芥子からし。また、近似の別種にセイヨウカラシナがあり、マスタードを製する。菜辛ながらし。〈[季]春〉 からしな ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐ゆ【芥子油】🔗🔉

からし‐ゆ芥子油】 カラシナの種子から採った揮発性の脂肪油。食用・薬用。 ⇒からし【芥子・辛子】

からし‐れんこん【芥子蓮根】🔗🔉

からし‐れんこん芥子蓮根】 ゆでた蓮根の穴に溶き芥子と味噌を合わせたものを詰め、小麦粉の衣をつけて揚げた食品。熊本の代表的郷土料理。 ⇒からし【芥子・辛子】

くた【朽・腐・芥】🔗🔉

くた朽・腐・芥】 ごみ。くず。あくた。元真集「小揺ぎの渚に風の吹きしから―も残さず波もよせけり」

け‐し【芥子・罌粟】🔗🔉

け‐し芥子・罌粟】 ①ケシ科の越年草。西アジア・東南ヨーロッパ原産。高さ約1メートル。葉は白粉を帯びる。5月頃、白・紅・紅紫・紫などの4弁花を開く。蒴果さくかは球形。未熟の果実の乳液から阿片・モルヒネを製する。このため一般の栽培は禁じられている。栽培の歴史はきわめて古く、中国へは7世紀頃に、日本には室町時代には伝わっていたといわれる。なお、広くはケシ属植物の総称。観賞用に栽培されるオニゲシ・ヒナゲシなどを含む。「罌粟の花」は〈[季]夏〉。〈伊京集〉 ②カラシナの種子。護摩に焚いた。源氏物語「ただ―の香にしみかへりたる」 ③(ケシ・カラシナの種子が小さいことから)微小なことにたとえる。今昔物語集1「菩薩、―ばかりも犯され給ふ事なし」 ④(→)芥子玉1の略。 ⑤(→)芥子括けしぐくり1の略。 ⑥幼児の髪型。芥子坊主。徳和歌後万載集「ことしよりつむりに―を置きそめて千代万代の数とりにせん」 ⑦女が日本髪を結う時、まず少しばかりの髪を頂の真中で束ね結ぶもの。 ⑧鎧よろいの金具廻かなぐまわりの包み革に打つこまかい留鋲。小桜鋲。

けし‐あえ【芥子和え】‥アヘ🔗🔉

けし‐あえ芥子和え‥アヘ すり砕いたケシの実であえた食品。

けし‐あたま【芥子頭】🔗🔉

けし‐あたま芥子頭】 頭髪を芥子坊主2にした頭。

けし‐あぶら【芥子油】🔗🔉

けし‐あぶら芥子油】 ケシの種子からとった微黄色の芳香油。食用または絵具・石鹸の材料。けしゆ。

けし‐あられ【芥子霰】🔗🔉

けし‐あられ芥子霰(→)「けしだま」1に同じ。

けし‐がね【芥子金】🔗🔉

けし‐がね芥子金】 江戸時代の2朱または1朱の貨幣の俗称。

けし‐がら【芥子殻】🔗🔉

けし‐がら芥子殻】 ①ケシの果実の外皮。 ②武具の指物さしものの一種。ケシの実に葉を配した形のもの。

けし‐ぐくり【芥子括り】🔗🔉

けし‐ぐくり芥子括り】 ①袖口をなるべく細くくくること。江戸時代、侠客の間に行われ、風流な仕立て方とされた。けし。 ②袋物・巾着などの周囲につけるひらひらした縁へり。 ③歌舞伎の衣裳で、袖・襟・裾などに五色の布帛でひらひらした縁を縫い添えたもの。

けし‐ず【芥子酢】🔗🔉

けし‐ず芥子酢】 合せ酢の一種。ケシの実を炒ってすりつぶし、甘酢・三杯酢などを加えて裏漉うらごしにしたもの。

けし‐だま【芥子玉】🔗🔉

けし‐だま芥子玉】 ①ケシの種のような細かい玉を散らした模様。豆絞りの一層細かいもので、手拭などの染模様にする。けし。けしあられ。 ②露の異称。

けし‐つぶ【芥子粒】🔗🔉

けし‐つぶ芥子粒】 ケシの種子。きわめて微細なものにたとえる。「水平線上に見える―ほどの船影」

けし‐にんぎょう【芥子人形】‥ギヤウ🔗🔉

けし‐にんぎょう芥子人形‥ギヤウ きわめて小さい衣裳人形。雛祭ひなまつりに用い、また玩具とする。豆人形。好色一代男1「―、おきあがり、雲雀笛を取り揃へ」 芥子人形

けし‐ぬい【芥子繍】‥ヌヒ🔗🔉

けし‐ぬい芥子繍‥ヌヒ 日本刺繍ししゅうの技法の一つ。芥子粒のような小さな点を表す刺し方。

けし‐の‐か【芥子香】🔗🔉

けし‐の‐か芥子香】 密教で、護摩ごまを修するとき供える芥子が焼けるにおい。雨月物語4「―にしみたる袈裟とり出でて」→芥子焼けしやき

けし‐びな【芥子雛】🔗🔉

けし‐びな芥子雛】 きわめて小さい雛人形。まめびな。

けし‐ぼうず【芥子坊主】‥バウ‥🔗🔉

けし‐ぼうず芥子坊主‥バウ‥ ①ケシの果実。〈[季]夏〉 ②幼児の髪型で、頭の周囲の髪を剃って、脳天にだけ毛を残したもの。芥子。芥子坊。おけし。すずしろ。浮世風呂2「―のおかみさんが何所にあるもんか」 芥子坊主

けし‐ぼん【芥子本】🔗🔉

けし‐ぼん芥子本(→)豆本まめほんに同じ。

けし‐やき【芥子焼】🔗🔉

けし‐やき芥子焼】 ①密教で、護摩ごまを焚く時、本尊に芥子を焚いて供養すること。蜻蛉日記「―のやうなるわざすれど」 ②紅梅焼のような方形の煎餅の面に芥子粒をつけたもの。

けし‐ゆ【芥子油】🔗🔉

けし‐ゆ芥子油⇒けしあぶら

ごみ【塵・芥】🔗🔉

ごみ塵・芥】 ①濁水にとけてまじっている泥。平家物語9「うしろは水田の―深かりける畔くろの上に」 ②物の役に立たず、ない方がよいもの。ちり。あくた。ほこり。また、つまらないもの。「―を捨てる」「―情報」

ごみ‐さらい【芥浚い】‥サラヒ🔗🔉

ごみ‐さらい芥浚い‥サラヒ 家々で捨てたごみをさらいとること。また、それをする人。

ごみ‐ため【芥溜め】🔗🔉

ごみ‐ため芥溜め】 ごみを捨てる所。はきだめ。 ⇒芥溜めに鶴 ○芥溜めに鶴ごみためにつる ごみために鶴がおりたように、環境と不相応にひとり立ち勝っていることのたとえ。「はきだめに鶴」とも。 ⇒ごみ‐ため【芥溜め】

○芥溜めに鶴ごみためにつる🔗🔉

○芥溜めに鶴ごみためにつる ごみために鶴がおりたように、環境と不相応にひとり立ち勝っていることのたとえ。「はきだめに鶴」とも。 ⇒ごみ‐ため【芥溜め】 ごみ‐たゆう芥太夫‥タイフ ①乞食芸人の称。江戸後期、むしろの上下かみしもを着、味噌こしざるの三味線を杓子しゃくしの撥ばちでひきながら、浄瑠璃を語って門付かどづけした。 ②舞踊曲。常磐津。「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」の七変化の一部。 こ‐みだれ小乱】 刀剣の乱刃みだればの模様が小さいもの。 こみち こまかいこと。気の小さいこと。けちなこと。また、質素。倹約。西鶴置土産「地謡の帰りさまに塩買うて行くなど、こんな―なる所を見ては」→こみず こ‐みち小道・小径】 ①幅の狭いみち。こうじ。大唐西域記長寛点「五印度の城邑郷聚達巷コミチ交衢ちまたに精盧を建立し飲食を儲く」 ②わき道。横道。 ③6町を1里とする里程。 ↔大道おおみち コミックcomic】 ①喜劇的。↔トラジック。 ②コミック‐オペラの略。 ③漫画。劇画。また、漫画本。コミックス。 ⇒コミック‐オペラ【comic opera】 こみ‐つ・く込み付く】 〔他下二〕 手強くやっつける。やりこめる。きめつける。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「いやかおうかの返答と―・けられて」 コミック‐オペラcomic opera】 喜歌劇。 ⇒コミック【comic】 コミッサールkomissar ロシア】 人民委員。 コミッショナーcommissioner】 プロ野球・ボクシングなどで、その統制をとる最高権威者。 コミッショニングcommissioning】 〔建〕性能検証。設計会社・施工会社および中立的な第三者が協力して、発注者の要求性能を満たしているか検証すること。 コミッションcommission】 ①(調査・管理などの)委員会。 ②委託の手数料。口銭。歩合。 ③賄賂わいろコミッティーcommittee】 委員会。 コミットcommit】 かかわりを持つこと。関係すること。「その件には―しない」 コミットメントcommitment】 ①かかわりあい。関与。 ②誓約。公約。言質。「平和への―」 コミティアcomitia ラテン】 古代ローマの、それぞれ由来を異にする4種類の市民総会、すなわち貴族会・兵員会・区民会・平民会の総称。 こ‐みどり濃緑】 濃い緑色。 ごみ‐とり芥取り】 ①ちりとり。 ②ごみさらい。 こみなと小湊】 千葉県房総半島南東部、鴨川市の地名。日蓮の生地。小湊山誕生寺があり、付近に鯛の浦がある。 こ‐みね小峰】 小さい峰。 こ‐みの小美濃】 (「美濃」は美濃紙の略)鼻紙などにする和紙。小菊。 こみ‐の・る込み乗る】 〔自四〕 多くの人々が船に乗り込む。太平記30「宗との人々二十余人一艘に―・つて」 ごみ‐ばこ芥箱】 ごみを入れる箱。 こみ‐ぶ込歩(→)捨歩すてぶに同じ。 ごみ‐ぶくろ塵袋・芥袋】 ごみを入れるための袋。また、ごみの入った袋。 こみ‐まい込米】 江戸時代、年貢米の減量を補うため、欠米かんまいのほかに、普通、1俵につき1升を余分に納めさせた米。合米あわせまいこ‐みみ小耳】 みみ。また、ちょっと耳に挟むこと。保元物語「左の―の根へ箆中ばかり射こまれたれば」。好色一代男2「―にもおもしろき時は十五歳にして」 ⇒小耳に挟む

ごみ‐たゆう【芥太夫】‥タイフ🔗🔉

ごみ‐たゆう芥太夫‥タイフ ①乞食芸人の称。江戸後期、むしろの上下かみしもを着、味噌こしざるの三味線を杓子しゃくしの撥ばちでひきながら、浄瑠璃を語って門付かどづけした。 ②舞踊曲。常磐津。「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」の七変化の一部。

ごみ‐とり【芥取り】🔗🔉

ごみ‐とり芥取り】 ①ちりとり。 ②ごみさらい。

ごみ‐ばこ【芥箱】🔗🔉

ごみ‐ばこ芥箱】 ごみを入れる箱。

ごみ‐ぶくろ【塵袋・芥袋】🔗🔉

ごみ‐ぶくろ塵袋・芥袋】 ごみを入れるための袋。また、ごみの入った袋。

ごみ‐むし【芥虫・歩行虫】🔗🔉

ごみ‐むし芥虫・歩行虫】 オサムシ科のうち、オサムシ類以外の甲虫の総称。体は長楕円形で、多くは黒褐色、光沢がある。石やごみなどの下に多く、肉食性。日本に1000種以上が分布。その一種のゴミムシは、体長約13ミリメートル、黒色で光沢がにぶい。草むらの中、石の下などに多く、夜行性。 ごみむし

ごもく【芥】🔗🔉

ごもく】 ①ごみ。あくた。〈日葡辞書〉 ②ごみため。はきだめ。 ⇒ごもく‐むし【芥虫】

ごもく‐むし【芥虫】🔗🔉

ごもく‐むし芥虫】 ゴミムシの別称。 ⇒ごもく【芥】

[漢]芥🔗🔉

 字形 〔艹部4画/7画/1909・3329〕 〔音〕カイ(漢) ケ(呉) 〔訓〕あくた [意味] ①からし菜(の実の粉末)。からし。転じて、ごく小さいもの。「芥子かいし・けし・繊芥」 ②あくた。ちり。ごみ。つまらないもの。「厨芥ちゅうかい・塵芥じんかい

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