複数辞典一括検索+
かたり【語り】🔗⭐🔉
かたり【語り】
①語ること。話。物語。万葉集9「永き世の―にしつつ」
②能や狂言で、叙事的な内容を旋律なしに、ことばで物語ること。また、その部分。
③歌舞伎で、看板や番付の外題げだいの上に、その作の大要を七五調で述べたもの。
④演劇・映画などで、ストーリーを進行させるために行う朗読。ナレーション。
⇒かたり‐あい【語り間】
⇒かたり‐く【語り句】
⇒かたり‐ぐさ【語り種】
⇒かたり‐くち【語り口】
⇒かたり‐ごと【語辞】
⇒かたり‐て【語り手】
⇒かたり‐はんぶん【語り半分】
⇒かたり‐べ【語部】
⇒かたり‐もの【語り物】
かたり‐あい【語り間】‥アヒ🔗⭐🔉
かたり‐あい【語り間】‥アヒ
能の間あい狂言の役のうち、ワキの所望によって故事来歴などを語るもの。
⇒かたり【語り】
かたり‐あ・う【語り合う】‥アフ🔗⭐🔉
かたり‐あ・う【語り合う】‥アフ
〔他五〕
話し合う。相談する。
かたり‐あか・す【語り明かす】🔗⭐🔉
かたり‐あか・す【語り明かす】
〔他五〕
話をしあって夜をあかす。夜どおし語る。「友と―・す」
かたり‐あわ・す【語り合す】‥アハス🔗⭐🔉
かたり‐あわ・す【語り合す】‥アハス
〔他下二〕
互いに語る。話し合う。相談する。語り合う。源氏物語明石「むつごとを―・せむ人もがな」
かたり‐い・ず【語り出づ】‥イヅ🔗⭐🔉
かたり‐い・ず【語り出づ】‥イヅ
〔他下二〕
話し出す。源氏物語末摘花「いにしへのこと―・でてうち泣きなどし給ふ」
かたり‐く【語り句】🔗⭐🔉
かたり‐く【語り句】
①(→)「かたりぐさ」に同じ。狂言、小傘「此度お勤め下されますれば、某の永々―でござる」
②平家(平曲)で、節を付けずに語る演奏法。↔引句ひきく。
⇒かたり【語り】
かたり‐ぐさ【語り種】🔗⭐🔉
かたり‐ぐさ【語り種】
話題となる事柄。話のたね。「あとあとまでの―」
⇒かたり【語り】
かたり‐くち【語り口】🔗⭐🔉
かたり‐くち【語り口】
語りかた。語る口ぶり。
⇒かたり【語り】
かたり‐さ・く【語り放く】🔗⭐🔉
かたり‐さ・く【語り放く】
〔他下二〕
話をして晴れ晴れしない心をはらす。万葉集19「―・け見さくる人目乏ともしみと」
かたり‐しら・ぶ【語り調ぶ】🔗⭐🔉
かたり‐しら・ぶ【語り調ぶ】
〔他下二〕
調子に乗って話す。図に乗って語る。枕草子28「他人ことひとにも―・ぶるもいとにくし」
かたり‐そ・う【語り添ふ】‥ソフ🔗⭐🔉
かたり‐そ・う【語り添ふ】‥ソフ
〔他下二〕
つけ加えて語る。夫木和歌抄25「―・へしのびけらしきももよ経て忍ばれゆかむ清き白浜」
かたり‐つが・う【語り継がふ】‥ツガフ🔗⭐🔉
かたり‐つが・う【語り継がふ】‥ツガフ
〔他四〕
(カタリツグに接尾語フの付いた語)くり返しかたりつぐ。万葉集13「万代に―・へと」
かたり‐つ・ぐ【語り継ぐ】🔗⭐🔉
かたり‐つ・ぐ【語り継ぐ】
〔他五〕
つぎつぎに語り伝える。万葉集3「―・ぎ言ひ継ぎゆかむ富士の高嶺は」
かたり‐つく・す【語り尽くす】🔗⭐🔉
かたり‐つく・す【語り尽くす】
〔他五〕
言いたいことをすべて語る。「一晩では―・すことができない」
かたり‐つた・える【語り伝える】‥ツタヘル🔗⭐🔉
かたり‐つた・える【語り伝える】‥ツタヘル
〔他下一〕[文]かたりつた・ふ(下二)
語って世人や後世に伝える。
かたり‐て【語り手】🔗⭐🔉
かたり‐て【語り手】
語る人。話す人。話し手。
⇒かたり【語り】
かたり‐な・す【語り成す】🔗⭐🔉
かたり‐な・す【語り成す】
〔他四〕
それらしく話をする。巧みに語る。源氏物語帚木「心はえながら、鼻のわたりをこづきて―・す」
かたり‐ふる・す【語り古す】🔗⭐🔉
かたり‐ふる・す【語り古す】
〔他五〕
すでに多くの人が何度も語っている。言い古す。「―・された話」
かたり‐もの【語り物】🔗⭐🔉
かたり‐もの【語り物】
声楽の種目流派のうち、旋律など音楽としての面白味よりも歌詞の意味内容の伝達を第一義的に重視する傾向の強いもの。歌い物に比べて、歌詞は長編で叙事的・散文的傾向が強く、歌唱のメリスマは少なく、ことばの部分で旋律が規定されない部分が多い。平家(平曲)・謡曲・浄瑠璃・薩摩琵琶・筑前琵琶・浪花節などがこれに属する。↔歌い物
⇒かたり【語り】
かたり‐よ・る【語り寄る】🔗⭐🔉
かたり‐よ・る【語り寄る】
〔自四〕
寄り集まって語りあう。万葉集14「あしとひとごと―・らしも」
広辞苑に「語り」で始まるの検索結果 1-22。