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広辞苑の検索結果 (22)

かたり【語り】🔗🔉

かたり語り】 ①語ること。話。物語。万葉集9「永き世の―にしつつ」 ②能や狂言で、叙事的な内容を旋律なしに、ことばで物語ること。また、その部分。 ③歌舞伎で、看板や番付の外題げだいの上に、その作の大要を七五調で述べたもの。 ④演劇・映画などで、ストーリーを進行させるために行う朗読。ナレーション。 ⇒かたり‐あい【語り間】 ⇒かたり‐く【語り句】 ⇒かたり‐ぐさ【語り種】 ⇒かたり‐くち【語り口】 ⇒かたり‐ごと【語辞】 ⇒かたり‐て【語り手】 ⇒かたり‐はんぶん【語り半分】 ⇒かたり‐べ【語部】 ⇒かたり‐もの【語り物】

かたり‐あい【語り間】‥アヒ🔗🔉

かたり‐あい語り間‥アヒ 能の間あい狂言の役のうち、ワキの所望によって故事来歴などを語るもの。 ⇒かたり【語り】

かたり‐あ・う【語り合う】‥アフ🔗🔉

かたり‐あ・う語り合う‥アフ 〔他五〕 話し合う。相談する。

かたり‐あか・す【語り明かす】🔗🔉

かたり‐あか・す語り明かす】 〔他五〕 話をしあって夜をあかす。夜どおし語る。「友と―・す」

かたり‐あわ・す【語り合す】‥アハス🔗🔉

かたり‐あわ・す語り合す‥アハス 〔他下二〕 互いに語る。話し合う。相談する。語り合う。源氏物語明石「むつごとを―・せむ人もがな」

かたり‐い・ず【語り出づ】‥イヅ🔗🔉

かたり‐い・ず語り出づ‥イヅ 〔他下二〕 話し出す。源氏物語末摘花「いにしへのこと―・でてうち泣きなどし給ふ」

かたり‐く【語り句】🔗🔉

かたり‐く語り句】 ①(→)「かたりぐさ」に同じ。狂言、小傘「此度お勤め下されますれば、某の永々―でござる」 ②平家(平曲)で、節を付けずに語る演奏法。↔引句ひきく⇒かたり【語り】

かたり‐ぐさ【語り種】🔗🔉

かたり‐ぐさ語り種】 話題となる事柄。話のたね。「あとあとまでの―」 ⇒かたり【語り】

かたり‐くち【語り口】🔗🔉

かたり‐くち語り口】 語りかた。語る口ぶり。 ⇒かたり【語り】

かたり‐さ・く【語り放く】🔗🔉

かたり‐さ・く語り放く】 〔他下二〕 話をして晴れ晴れしない心をはらす。万葉集19「―・け見さくる人目乏ともしみと」

かたり‐しら・ぶ【語り調ぶ】🔗🔉

かたり‐しら・ぶ語り調ぶ】 〔他下二〕 調子に乗って話す。図に乗って語る。枕草子28「他人ことひとにも―・ぶるもいとにくし」

かたり‐そ・う【語り添ふ】‥ソフ🔗🔉

かたり‐そ・う語り添ふ‥ソフ 〔他下二〕 つけ加えて語る。夫木和歌抄25「―・へしのびけらしきももよ経て忍ばれゆかむ清き白浜」

かたり‐つが・う【語り継がふ】‥ツガフ🔗🔉

かたり‐つが・う語り継がふ‥ツガフ 〔他四〕 (カタリツグに接尾語フの付いた語)くり返しかたりつぐ。万葉集13「万代に―・へと」

かたり‐つ・ぐ【語り継ぐ】🔗🔉

かたり‐つ・ぐ語り継ぐ】 〔他五〕 つぎつぎに語り伝える。万葉集3「―・ぎ言ひ継ぎゆかむ富士の高嶺は」

かたり‐つく・す【語り尽くす】🔗🔉

かたり‐つく・す語り尽くす】 〔他五〕 言いたいことをすべて語る。「一晩では―・すことができない」

かたり‐つた・える【語り伝える】‥ツタヘル🔗🔉

かたり‐つた・える語り伝える‥ツタヘル 〔他下一〕[文]かたりつた・ふ(下二) 語って世人や後世に伝える。

かたり‐て【語り手】🔗🔉

かたり‐て語り手】 語る人。話す人。話し手。 ⇒かたり【語り】

かたり‐な・す【語り成す】🔗🔉

かたり‐な・す語り成す】 〔他四〕 それらしく話をする。巧みに語る。源氏物語帚木「心はえながら、鼻のわたりをこづきて―・す」

かたり‐はんぶん【語り半分】🔗🔉

かたり‐はんぶん語り半分(→)話半分に同じ。 ⇒かたり【語り】

かたり‐ふる・す【語り古す】🔗🔉

かたり‐ふる・す語り古す】 〔他五〕 すでに多くの人が何度も語っている。言い古す。「―・された話」

かたり‐もの【語り物】🔗🔉

かたり‐もの語り物】 声楽の種目流派のうち、旋律など音楽としての面白味よりも歌詞の意味内容の伝達を第一義的に重視する傾向の強いもの。歌い物に比べて、歌詞は長編で叙事的・散文的傾向が強く、歌唱のメリスマは少なく、ことばの部分で旋律が規定されない部分が多い。平家(平曲)・謡曲・浄瑠璃・薩摩琵琶・筑前琵琶・浪花節などがこれに属する。↔歌い物 ⇒かたり【語り】

かたり‐よ・る【語り寄る】🔗🔉

かたり‐よ・る語り寄る】 〔自四〕 寄り集まって語りあう。万葉集14「あしとひとごと―・らしも」

大辞林の検索結果 (18)

かたり【語り】🔗🔉

かたり [0] 【語り】 (1)語ること。また,その話。 (2)能や狂言で,叙事的な内容を物語ること。また,その文句。能楽では節をつけず,多くワキが演じる。 (3)歌舞伎で,看板や外題の上に書く,粗筋を述べた七五調の文章。 (4)劇や放送などで,筋や話の進行を物語ること。ナレーション。 (5)話題。また,話の種。「永き世の―にしつつ/万葉 1801」

かたり-あい【語り間】🔗🔉

かたり-あい ―アヒ [0] 【語り間】 能楽の間(アイ)狂言の一。シテの中入りの間に一曲の主題・内容などを平易に語るもの。

かたり-く【語り句】🔗🔉

かたり-く [3] 【語り句】 (1)語りぐさ。話のたね。「すゑの世の―になすべし/浮世草子・永代蔵 1」 (2)平曲で,琵琶に合わせないで文章ばかり語ることをいう。素声(シラゴエ)。 ⇔引き句

かたり-ぐさ【語り種】🔗🔉

かたり-ぐさ [0][3] 【語り種】 人々の話題となる話の種。「のちのちまでの―となる」

かたり-くち【語り口】🔗🔉

かたり-くち [0][3] 【語り口】 (1)話をする調子や口振り。 (2)浄瑠璃など,語り物を語る時の調子や態度。語りぶり。語りかた。「渋い―」

かたり-て【語り手】🔗🔉

かたり-て [0] 【語り手】 (1)話す人。話し手。 (2)劇や放送などで,筋の進行を物語る人。ナレーター。 (3)浄瑠璃や浪曲を語る人。

かたり-もの【語り物】🔗🔉

かたり-もの [0] 【語り物】 日本音楽の声楽の種目分類概念。「歌物(ウタイモノ)」に対する。本来の性格として,詞章の意味内容の伝達が第一義的に重視され,旋律・リズムの変化などの音楽的情緒表現がそれに従属する傾向の強い種目。詞章は歌物の歌詞に比べて一般に長篇で叙事性が強い。平曲・曲舞(クセマイ)・幸若(コウワカ)・謡曲・浄瑠璃・琵琶楽・浪曲など。

かたり-あ・う【語り合う】🔗🔉

かたり-あ・う ―アフ [4] 【語り合う】 (動ワ五[ハ四]) 互いに語る。語らう。「友と将来の夢を―・う」 [可能] かたりあえる

かたり-あか・す【語り明かす】🔗🔉

かたり-あか・す [5][0] 【語り明かす】 (動サ五[四]) 話をし合って夜を明かす。夜の明けるまで話す。「秋の夜を―・す」

かたり-つ・ぐ【語り継ぐ】🔗🔉

かたり-つ・ぐ [4] 【語り継ぐ】 (動ガ五[四]) 次の世代の人に次々と語って,伝える。「この村に―・がれてきた民話」

かたり-つく・す【語り尽(く)す】🔗🔉

かたり-つく・す [5] 【語り尽(く)す】 (動サ五[四]) 言いたいことを残らず語る。すっかり話す。「とても―・すことのできない戦争体験」 [可能] かたりつくせる

かたり-つた・える【語り伝える】🔗🔉

かたり-つた・える ―ツタヘル [6][0] 【語り伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かたりつた・ふ 世間の人々やのちの世の人々に次々に話して伝える。語り継ぐ。「―・えられた英雄伝説」

かたり-ふる・す【語り古す】🔗🔉

かたり-ふる・す [5] 【語り古す】 (動サ五[四]) これまでに多くの人々が語って新しみがなくなる。「―・された話題」

かたり【語り】(和英)🔗🔉

かたり【語り】 narration (ドラマの中の).→英和

かたりあう【語り合う】(和英)🔗🔉

かたりあう【語り合う】 ⇒語らう.

かたりあかす【語り明かす】(和英)🔗🔉

かたりあかす【語り明かす】 talk all night (long)[all the night through].

かたりぐさ【語り草】(和英)🔗🔉

かたりぐさ【語り草】 a topic.→英和

かたりて【語り手】(和英)🔗🔉

かたりて【語り手】 a narrator.

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