複数辞典一括検索+

じく【軸】ヂク🔗🔉

じくヂク ①車の心木しんぎ。轂こしきを貫き、輪と車体とを連結する材。 ②巻く物の中心にする丸い棒。特に、掛物や巻物の心しんにする丸い棒、また、その両端に出た部分で、唐木・角・象牙などを用いる。 ③かけ物。掛軸。かけじ。「―を掛ける」 ④(巻物の軸2に近い所の意。巻子本かんすぼんでなくともいう)書物の末尾の部分。巻軸。↔首しゅ。 ⑤(軸4に記す意から)俳句・川柳などの巻の末に記す点者の句。 ⑥その物の支えとなるような棒状の部分。筆の柄、野菜の茎など。「マッチの―」 ⑦運動・活動の中心。かなめ。「―となって働く」 ⑧〔数〕 ㋐一つの平面図形をある直線の周囲に回転して立体図形を得る時の、その直線。円錐・円柱の軸の類。 ㋑座標を定めるための規準となる直線。「―」 ⑨〔理〕物体が回転運動をする時、空間的位置を変えず物体に固定したものとみなされる直線。「独楽こまの―」 ⑩〔機〕中心線のまわりに回転する棒状の部材。シャフト。 ⑪掛物・巻物などを数える語。

じく‐あし【軸足】ヂク‥🔗🔉

じく‐あし軸足ヂク‥ スポーツなどで、軸となって自分の体をささえる方の足。「ピッチャーの―」

じく‐うけ【軸受・軸承】ヂク‥🔗🔉

じく‐うけ軸受・軸承ヂク‥ (bearing)機械などで、固定部と回転部との間にあって回転部を支える装置。往復運動軸を支えるものも含む。ベアリング。 ⇒じくうけ‐ごうきん【軸受合金】

じくうけ‐ごうきん【軸受合金】ヂク‥ガフ‥🔗🔉

じくうけ‐ごうきん軸受合金ヂク‥ガフ‥ 軸受に用いる合金。高温度で荷重に耐え、油によく潤され、かつそれに腐食されないこと、耐摩耗性が大きく摩擦係数の小さいことなどが必要。減摩合金。 ⇒じく‐うけ【軸受・軸承】

じく‐かざり【軸飾・軸荘】ヂク‥🔗🔉

じく‐かざり軸飾・軸荘ヂク‥ 茶の湯で、宸翰しんかんなどを巻いて袱紗ふくさにのせ、外題げだいを上にして床上に飾っておくもの。主客挨拶の後、正客から所望して拝見する。外題飾。

じく‐ぎ【軸木】ヂク‥🔗🔉

じく‐ぎ軸木ヂク‥ ①掛物・巻物の軸に用いる木。多く、紫檀・黒檀などを使う。 ②マッチの柄に用いる細い木。

じく‐きょ【軸距】ヂク‥🔗🔉

じく‐きょ軸距ヂク‥ 自動車の前車輪と後車輪の中心間の距離。軸間距離。ホイール‐ベース。

じく‐ぐみ【軸組】ヂク‥🔗🔉

じく‐ぐみ軸組ヂク‥ 建築物において、土台・柱・梁・筋交すじかいなどの直線部材で構成される骨組。

じく‐けい【軸頸】ヂク‥🔗🔉

じく‐けい軸頸ヂク‥ (→)ジャーナル3に同じ。

じく‐さく【軸索】ヂク‥🔗🔉

じく‐さく軸索ヂク‥ (axon)神経細胞から発する1本の長い突起。神経細胞の構成要素の一つ。これが被膜に包まれ、あるいは束になったものの1本1本を神経線維という。軸索の末端は分枝して、次の神経細胞または効果器に接合し、興奮を伝達する。軸索突起。神経突起。→神経細胞(図)⇒じくさく‐とっき【軸索突起】

じくさく‐とっき【軸索突起】ヂク‥🔗🔉

じくさく‐とっき軸索突起ヂク‥ (→)軸索に同じ。樹状突起に対していう語。 ⇒じく‐さく【軸索】

じく‐しん【軸心・軸芯】ヂク‥🔗🔉

じく‐しん軸心・軸芯ヂク‥ 軸の中心。

じく‐すだれ【軸簾】ヂク‥🔗🔉

じく‐すだれ軸簾ヂク‥ 細い篠竹などの軸で作った簾。管簾くだすだれ。世間胸算用5「筆の軸を集め…わが手細工にして―をこしらへ」

じく‐せい【軸性】ヂク‥🔗🔉

じく‐せい軸性ヂク‥ 生物体の構造が一定の方向に極性を有すること。例えば植物の茎および根、左右相称動物の頭尾軸の示す性質。

じく‐そう【軸装】ヂクサウ🔗🔉

じく‐そう軸装ヂクサウ 紙や布に書かれた書画を掛軸の形に仕立てること。

じく‐づり【軸釣】ヂク‥🔗🔉

じく‐づり軸釣ヂク‥ 扉の竪框たてがまちに回転軸を設けて開閉の用をさせる装置。

じく‐ばこ【軸箱・軸函】ヂク‥🔗🔉

じく‐ばこ軸箱・軸函ヂク‥ 軸受を取り付けてある機械部分。軸受函。

じく‐ばりき【軸馬力】ヂク‥🔗🔉

じく‐ばりき軸馬力ヂク‥ 原動機の軸部で使用しうる出力。正味馬力。→図示馬力

じく‐ぼん【軸盆】ヂク‥🔗🔉

じく‐ぼん軸盆ヂク‥ 床飾りのとき巻軸をのせる盆。彫漆ちょうしつや蒔絵を施したものもある。長さ約36センチメートル、幅約14センチメートルが普通。 軸盆

じく‐もと【軸本・軸元】ヂク‥🔗🔉

じく‐もと軸本・軸元ヂク‥ 巻子かんす本の軸に近い部分、すなわち巻末。巻軸かんじく。蜻蛉日記「御暦も―になりぬ」

じく‐もの【軸物】ヂク‥🔗🔉

じく‐もの軸物ヂク‥ 床の間・壁面などにかける掛軸として表装した書画。かけもの。軸の物。

じくりゅう‐すいしゃ【軸流水車】ヂクリウ‥🔗🔉

じくりゅう‐すいしゃ軸流水車ヂクリウ‥ 水車の一種。プロペラ水車のように、水が羽根車の中をほぼ軸に平行な円筒面にそって流れるようにできているもの。低落差で大流量の場合に用いる。 ⇒じく‐りゅう【軸流】

じくりゅう‐そうふうき【軸流送風機】ヂクリウ‥🔗🔉

じくりゅう‐そうふうき軸流送風機ヂクリウ‥ 軸上に取り付けたプロペラ形の羽根によって軸方向に風を送る送風機。プロペラ‐ファン。ディスク‐ファン。プロペラ送風機。 ⇒じく‐りゅう【軸流】

じくりゅう‐タービン【軸流タービン】ヂクリウ‥🔗🔉

じくりゅう‐タービン軸流タービンヂクリウ‥ 水・蒸気・ガスなどの流体が軸方向に沿って流れるようにしたタービン。 ⇒じく‐りゅう【軸流】

よこ‐がみ【軸】🔗🔉

よこ‐がみ】 車の心棒。車の軸。〈倭名類聚鈔11

[漢]軸🔗🔉

 字形  筆順 〔車部5画/12画/常用/2820・3C34〕 〔音〕ジク〈ヂク〉(呉) [意味] ①(車の)回転の中心となる心棒。「こまの軸」「車軸・主軸・地軸」 ②巻き物・掛け物の心しん(に近い所に記された和歌・俳句)。「巻軸」。転じて、掛け物。「軸に仕立てる」「書軸」 ③中心または基準となる直線(状のもの)。「マッチの軸」「座標軸・ペン軸・花軸」 ④活動の中心。かなめ。「枢軸・中軸・基軸・新機軸」 [解字] 形声。「車」+音符「由」(=中からつき出る)。車輪の中心からつき出ている心棒の意。

広辞苑で始まるの検索結果 1-27