複数辞典一括検索+

かたくな【頑】🔗🔉

かたくな】 ①すなおでなく、ねじけているさま。偏屈。源氏物語桐壺「いとど人わろう―になり侍るも」。「―な老人」 ②融通のきかぬさま。片意地なさま。頑固。一徹。「そんなに―にならずに、受け取ってくれ」 ③愚鈍なさま。劣って見苦しいさま。源氏物語帚木「あやまちして、見ん人の―なる名をも立てつべきものなり」 ④教養がなく、また情趣を解さないさま。無風流。平家物語8「物いふことばつづきの―なることかぎりなし」

かたくな・し【頑し】🔗🔉

かたくな・し頑し】 〔形シク〕 ①頑固である。片意地が強い。源氏物語明石「いとどをこに―・しき入道の心ばへ」 ②愚かで見苦しい。栄華物語日蔭のかづら「すべて痴れ―・しきが無きなり」 ③無風流である。体裁が悪い。源氏物語少女「装束どものうちあはず―・しき姿などをも」 ○堅くなるかたくなる 緊張のため、その場に応じた考え・動きができなくなる。「決勝戦で―」 ⇒かた・い【堅い・固い・硬い・難い】

かたくなわ・し【頑はし】カタクナハシ🔗🔉

かたくなわ・し頑はしカタクナハシ 〔形シク〕 (→)「かたくなし」に同じ。

がん【頑】グワン🔗🔉

がんグワン 融通がきかないこと。かたくななこと。「―として応ぜず」

がんか‐きせき【頑火輝石】グワンクワ‥🔗🔉

がんか‐きせき頑火輝石グワンクワ‥ マグネシウムが主成分の斜方晶系の輝石。灰色・帯緑色・褐色などの柱状結晶として火成岩中に産出。鉄珪輝石と固溶体を形成。

がん‐きょう【頑強】グワンキヤウ🔗🔉

がん‐きょう頑強グワンキヤウ 頑固で屈せず強いこと。てごわいこと。「―に抵抗する」「―な反対運動」

がん‐ぐ【頑愚】グワン‥🔗🔉

がん‐ぐ頑愚グワン‥ かたくなで愚かなこと。道理にくらいこと。「―な君主」

がん‐けん【頑健】グワン‥🔗🔉

がん‐けん頑健グワン‥ 体が、頑丈で極めて壮健なこと。「―な身体」

がん‐こ【頑固】グワン‥🔗🔉

がん‐こ頑固グワン‥ ①かたくなで意地っ張りなこと。人の言うことや情勢の変化などを無視して、それまでの考えや態度を守ろうとすること。頑迷固陋。かたいじ。「―おやじ」 ②なおりにくくしつこいこと。「―な症状」「―な汚れ」 ⇒がんこ‐いってつ【頑固一徹】

がんこ‐いってつ【頑固一徹】グワン‥🔗🔉

がんこ‐いってつ頑固一徹グワン‥ かたくなに考え方を変えず、最後まで押し通すさま。「―の父親」 ⇒がん‐こ【頑固】

がん‐じょう【頑丈】グワンヂヤウ🔗🔉

がん‐じょう頑丈グワンヂヤウ 堅固で丈夫なこと。「―な体」「やぐらを―に組み立てる」

がん‐す【頑子】グワン‥🔗🔉

がん‐す頑子グワン‥ 頑愚な人。ばかもの。

がんぜ‐な・い【頑是無い】グワン‥🔗🔉

がんぜ‐な・い頑是無いグワン‥ 〔形〕 幼くてまだ是非・善悪のわきまえがない。ききわけがない。転じて、無邪気である。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「お捨は何の―・く母様に会ひたい」。「まだ―・い子供」

がん‐せん【頑癬】グワン‥🔗🔉

がん‐せん頑癬グワン‥ 白癬菌という糸状菌の寄生により生じる皮膚の湿疹様疾患。青年男子の内股・臀部・躯幹に多く、病巣は縁辺が土俵形に隆起して紅く、中心はやや退紅して暗色を帯びる。かゆみがつよい。たむし。いんきんたむし。

がん‐ぜん【頑然】グワン‥🔗🔉

がん‐ぜん頑然グワン‥ 頑固で、他人の言うことをきかないさま。強情なさま。

がん‐どう【頑童】グワン‥🔗🔉

がん‐どう頑童グワン‥ ①男色の相手となる少年。浮世草子、本朝浜千鳥「五経の内尚書にも、―をちかづくべからざるよし書り」 ②かたくなで、ききわけのない子供。

がん‐と‐して【頑として】グワン‥🔗🔉

がん‐と‐して頑としてグワン‥ 固く自説を主張して他の人の言を聞き入れないさま。「―首を縦に振らない」

がん‐どん【頑鈍】グワン‥🔗🔉

がん‐どん頑鈍グワン‥ 頑固で愚鈍なこと。

がん‐ばり【頑張り】🔗🔉

がん‐ばり頑張り】 がんばること。「―が利かない」→頑張る

がんばり‐ズム【頑張りズム】🔗🔉

がんばり‐ズム頑張りズム】 (「頑張り」に英語の接尾語-ismを付けた語)あきらめず頑張り続ければ事を成就できるとする考え方。頑張り主義。

がん‐ば・る【頑張る】🔗🔉

がん‐ば・る頑張る】 〔自五〕 (「頑張る」は当て字。「我に張る」の転) ①我意を張り通す。「まちがいないと―・る」 ②どこまでも忍耐して努力する。「成功するまで―・る」 ③ある場所を占めて動かない。「入口で―・る」

がん‐ぷ【頑夫】グワン‥🔗🔉

がん‐ぷ頑夫グワン‥ 愚かで道理のわからない男。かたくなな男。

がん‐ぶつ【頑物】グワン‥🔗🔉

がん‐ぶつ頑物グワン‥ 頑固な人物。

がん‐まい【頑昧】グワン‥🔗🔉

がん‐まい頑昧グワン‥ かたくなで道理にくらいこと。

がん‐みん【頑民】グワン‥🔗🔉

がん‐みん頑民グワン‥ かたくなで、事理をわきまえない人民。

がん‐めい【頑迷】グワン‥🔗🔉

がん‐めい頑迷グワン‥ かたくなで正しい判断ができないこと。「―な人」 ⇒がんめい‐ころう【頑迷固陋】

がん‐めい【頑冥】グワン‥🔗🔉

がん‐めい頑冥グワン‥ かたくなで物事の道理にくらいこと。「―な男」 ⇒がんめい‐ふれい【頑冥不霊】

がんめい‐ころう【頑迷固陋】グワン‥🔗🔉

がんめい‐ころう頑迷固陋グワン‥ 自分の考えや古い習慣にかたくなに執着し、新しい時代に合った判断ができないこと。 ⇒がん‐めい【頑迷】

がんめい‐ふれい【頑冥不霊】グワン‥🔗🔉

がんめい‐ふれい頑冥不霊グワン‥ 頑冥で無知なこと。 ⇒がん‐めい【頑冥】

がん‐もう【頑蒙】グワン‥🔗🔉

がん‐もう頑蒙グワン‥ かたくなで事理にくらいこと。頑冥。

がん‐ろ【頑魯】グワン‥🔗🔉

がん‐ろ頑魯グワン‥ かたくなでおろかなさま。頑愚。

がん‐ろう【頑陋】グワン‥🔗🔉

がん‐ろう頑陋グワン‥ 頑固で陋劣なこと。かたくなで知恵の乏しいこと。

がん‐ろん【頑論】グワン‥🔗🔉

がん‐ろん頑論グワン‥ 他の言い分を認めようとしない、頑固な意見・考え。

くな‐たぶれ【頑狂】🔗🔉

くな‐たぶれ頑狂】 異常なほどにかたくなであること。また、その人。頑愚。続日本紀20「悪しく逆さかしまなる奴やつこ、―、まとひ」

た‐むし【田虫・頑癬】🔗🔉

た‐むし田虫・頑癬】 白癬はくせん菌の寄生による皮膚疾患。陰嚢・股間に多く発生、初め赤褐色の小結節を生じ、のち輪状に蔓延。かゆみが甚だしい。〈文明本節用集〉

[漢]頑🔗🔉

 字形  筆順 〔頁部4画/13画/常用/2072・3468〕 〔音〕ガン〈グヮン〉(呉) 〔訓〕かたくな [意味] 物の道理がわからない。融通がきかない。かた意地。かたくな。「頑として承知しない」「頑固・頑迷・頑強・頑健」 [解字] 形声。「頁」(=あたま)+音符「元」(=まるいあたま)。かたくまるい頭の意。転じて、かたくなな頭脳の意。

広辞苑で始まるの検索結果 1-36