複数辞典一括検索+

あさ【麻】🔗🔉

あさ】 ①㋐大麻たいま・苧麻からむし・黄麻・亜麻・マニラ麻などの総称。また、これらの原料から製した繊維。糸・綱・網・帆布・衣服用麻布・ズックなどに作る。お。 ㋑アサ科の一年草。中央アジア原産とされる繊維作物。茎は四角く高さ1〜3メートル。雌雄異株。夏、葉腋に単性花を生じ、花後、痩果(おのみ)を結ぶ。夏秋の間に茎を刈り、皮から繊維を採る。実は鳥の飼料とするほか、緩下剤として摩子仁丸の主薬とされる。紅花・藍とともに三草と呼ばれ、古くから全国に栽培された。ハシシュ・マリファナの原料。大麻。タイマソウ。あさお。お。〈[季]夏〉。万葉集9「小垣内おかきつの―を引き干し」 あさ ②麻布の略。 ⇒麻の如し ⇒麻の中の蓬 ⇒麻蒔く

あさ‐いと【麻糸】🔗🔉

あさ‐いと麻糸】 麻の繊維で製した糸。

あさ‐うら【麻裏】🔗🔉

あさ‐うら麻裏】 麻裏草履の略。 ⇒あさうら‐ぞうり【麻裏草履】

あさうら‐ぞうり【麻裏草履】‥ザウ‥🔗🔉

あさうら‐ぞうり麻裏草履‥ザウ‥ 麻糸の平組紐を渦巻きにして裏につけた草履。 ⇒あさ‐うら【麻裏】

あさ‐お【麻苧】‥ヲ🔗🔉

あさ‐お麻苧‥ヲ ①麻の繊維から取った糸。あさいと。 ②(→)麻1㋑に同じ。

あさおり‐もの【麻織物】🔗🔉

あさおり‐もの麻織物】 苧麻からむし・大麻・亜麻などの繊維で織った織物。夏の衣服用。 ⇒あさ‐おり【麻織】

あさ‐がた【麻型】🔗🔉

あさ‐がた麻型(→)「麻の葉」1に同じ。

あさ‐がみしも【麻上下】🔗🔉

あさ‐がみしも麻上下】 麻布で作った裃かみしも。江戸時代の武士・庶民の通常礼服。多くは小紋染で、紋所をつけた。

あさ‐がら【麻幹・麻殻】🔗🔉

あさ‐がら麻幹・麻殻(→)「おがら」に同じ。

あさ‐かり【麻刈り】🔗🔉

あさ‐かり麻刈り】 夏の土用の頃、麻を根元から刈ること。葉や枝を取り去り、皮を採って干す。〈[季]夏〉

あさ‐かんむり【麻冠】🔗🔉

あさ‐かんむり麻冠】 漢字の冠の一つ。「麾」「麿」などの冠の「麻」の称。

あさ‐ぎ【麻木】🔗🔉

あさ‐ぎ麻木】 アサガラ(白辛樹)の別称。

あさ‐ぎぬ【麻衣】🔗🔉

あさ‐ぎぬ麻衣】 ①麻布でつくった着物。万葉集9「―に青衿あおくびつけ」 ②喪中に着る麻布の着物。万葉集13「―着れば夢かもうつつかもと」

あさ‐ごろも【麻衣】🔗🔉

あさ‐ごろも麻衣】 麻でつくった着物。喪服にも用いる。あさぎぬ。あさのきぬ。

あさ‐さなだ【麻真田】🔗🔉

あさ‐さなだ麻真田】 マニラ麻の優良繊維を真田に編んだもの。女性用帽子の材料。

あさ‐ざぶとん【麻座蒲団・麻座布団】🔗🔉

あさ‐ざぶとん麻座蒲団・麻座布団】 麻地で作った座ぶとん。薄くて感触が涼しい。〈[季]夏〉

あさじ‐ざけ【麻地酒】‥ヂ‥🔗🔉

あさじ‐ざけ麻地酒‥ヂ‥うるち米と糯もち米とを等分に用い、寒の水で仕込み土中に埋めておいた酒。夏の土用に取り出して飲む。色が白く濃厚。〈[季]夏〉

あさ‐ずきん【麻頭巾】‥ヅ‥🔗🔉

あさ‐ずきん麻頭巾‥ヅ‥ 麻布製の頭巾。夏季用。

あさだ【麻田】🔗🔉

あさだ麻田】 姓氏の一つ。 ⇒あさだ‐ごうりゅう【麻田剛立】

あさだ‐ごうりゅう【麻田剛立】‥ガウリフ🔗🔉

あさだ‐ごうりゅう麻田剛立‥ガウリフ 江戸中期の天文暦学者。豊後杵築きつき藩儒綾部絅斎けいさいの子。名は妥彰やすあき。藩医となり、後に脱藩して大坂に住み暦学を研究。高橋至時よしとき・間はざま重富はその弟子。(1734〜1799) ⇒あさだ【麻田】

あさ‐で【麻布・麻手】🔗🔉

あさ‐で麻布・麻手】 麻で織った布。あさぬの。 ⇒あさで‐こぶすま【麻手小衾】

あさで‐こぶすま【麻手小衾】🔗🔉

あさで‐こぶすま麻手小衾】 麻布でつくった寝具。あさぶすま。万葉集14「夫つまよし来せね―」 ⇒あさ‐で【麻布・麻手】

あさ‐なわ【麻縄】‥ナハ🔗🔉

あさ‐なわ麻縄‥ナハ 麻糸をよって作った縄。

あさ‐ぬさ【麻幣】🔗🔉

あさ‐ぬさ麻幣】 麻でつくったぬさ。祓はらえに用いる。

あさ‐の‐きぬ【麻の衣】🔗🔉

あさ‐の‐きぬ麻の衣(→)「あさぎぬ」に同じ。 ○朝の果物は金あさのくだものはきん 朝くだものを食べることは体によい。 ⇒あさ【朝】 ○麻の如しあさのごとし (麻の繊維がもつれるように)秩序が失われているさま。「天下麻の如く乱れる」 ⇒あさ【麻】 ○朝の来ない夜はないあさのこないよるはない 苦しい状況はいつまでも続くものではなく、いずれ好転するものだということ。「夜の明けない朝はない」とも。 ⇒あさ【朝】

○麻の如しあさのごとし🔗🔉

○麻の如しあさのごとし (麻の繊維がもつれるように)秩序が失われているさま。「天下麻の如く乱れる」 ⇒あさ【麻】

○麻の中の蓬あさのなかのよもぎ🔗🔉

○麻の中の蓬あさのなかのよもぎ [荀子勧学「蓬麻中に生ずれば、扶たすけずして直し」]まっすぐに伸びる麻の中に生えれば、曲がりやすいヨモギも自然にまっすぐ伸びる。人も善人と交われば、その感化を受けて善人となる。 ⇒あさ【麻】 あさの‐ながのり浅野長矩】 江戸中期の播州赤穂藩主。内匠頭たくみのかみ。元禄14年(1701)3月14日、勅使接待役を務めた際に、江戸城殿中で吉良義央きらよしなかを傷つけ、即日切腹、城地を没収。(1667〜1701)→赤穂事件⇒あさの【浅野】 あさの‐ながまさ浅野長政】 安土桃山時代の武将。尾張の人。初め織田信長に仕え、のち豊臣秀吉の五奉行の一人。文禄の役に軍監。関ヶ原の戦には東軍に属した。(1547〜1611) ⇒あさの【浅野】 あさ‐の‐は麻の葉】 ①幾何図形の模様。麻の葉の形のように直線を組み合わせた染め模様。 麻の葉 ②麻1㋑の葉をかたどった紋所の名。 麻の葉 ⇒あさのは‐かえで【麻の葉楓】 あさのは‐かえで麻の葉楓‥カヘデ カエデ科の落葉高木。関東以西の山地に自生。葉は大形で、麻の葉に似る。4月頃、淡黄色の花を総状につける。ミヤマモミジ。 ⇒あさ‐の‐は【麻の葉】 あさ‐の‐ま朝の間】 朝のうち。多くは朝飯前の意。〈日葡辞書〉 あさ‐の‐み麻の実】 アサ(大麻)の果実。色は黒く、形は円い。かみつぶせば一種の芳香がある。薬用また食用。→麻 あさの‐よしなが浅野幸長】 安土桃山・江戸初期の武将。長政の長子。豊臣秀吉に仕え、小田原・文禄の役に功を立てる。のち徳川家康に従い、関ヶ原の戦の功により紀伊和歌山に封ぜられた。(1576〜1613) ⇒あさの【浅野】 あさ‐ば浅場】 ①岸や川の瀬などで浅くなっている場所。あさっぱ。 ②〔動〕カレイ科の海産の硬骨魚アサバガレイの別称。全長約30センチメートル。北日本産。冬、美味。 あさ‐はか浅はか】 ①奥行きがなく、浅い感じであるさま。枕草子99「屋のさまもはかなだち廊めきて、端ぢかに―なれど」 ②考えが浅いさま。浅薄なさま。思慮が足りないさま。源氏物語絵合「―なる女」。「―な料簡」 あさばしょう阿娑縛抄‥セウ 〔仏〕台密十三流の一派、穴太あのう流の修法しゅほう作法と図像とを集成した書。230余巻。13世紀半ば尊澄とその師承澄(1205〜1282)らが編集し、再治・増補。書名のうち「阿」は仏部、「娑」は菩薩部、「縛」は金剛部の意。阿抄。 あさ‐ばち朝鉢】 朝来る托鉢たくはつの僧。「―は弘法様」 あさは‐どり浅羽鳥】 ホトトギスの異称。 あさ‐はなだ浅縹】 ①うすい縹色。 Munsell color system: 2PB5.5/5.5 ②襲かさねの色目。表はうすはなだ、裏は白。 ⇒あさはなだ‐の‐ほう【浅縹の袍】 あさはなだ‐の‐ほう浅縹の袍‥ハウ 初位の人の着るうすい縹色の袍。 ⇒あさ‐はなだ【浅縹】 あさ‐はふる朝羽振る】 朝、鳥がはばたく。風や波の形容。万葉集2「―風こそ寄せめ夕羽振る浪こそ来寄せ」 あさ‐はら朝腹】 ①朝食前の空腹。天草本伊曾保物語「―のことなれば、吐却すれども、痰よりほかは別に吐きださなんだ」 ②転じて、早朝。あさっぱら。(俚言集覧) ③きわめて容易なこと。朝めし前。浄瑠璃、鬼一法眼三略巻「そんな事は――、望みなら読んで聞かさう」 ⇒朝腹の丸薬

あさ‐の‐は【麻の葉】🔗🔉

あさ‐の‐は麻の葉】 ①幾何図形の模様。麻の葉の形のように直線を組み合わせた染め模様。 麻の葉 ②麻1㋑の葉をかたどった紋所の名。 麻の葉 ⇒あさのは‐かえで【麻の葉楓】

あさのは‐かえで【麻の葉楓】‥カヘデ🔗🔉

あさのは‐かえで麻の葉楓‥カヘデ カエデ科の落葉高木。関東以西の山地に自生。葉は大形で、麻の葉に似る。4月頃、淡黄色の花を総状につける。ミヤマモミジ。 ⇒あさ‐の‐は【麻の葉】

あさ‐の‐み【麻の実】🔗🔉

あさ‐の‐み麻の実】 アサ(大麻)の果実。色は黒く、形は円い。かみつぶせば一種の芳香がある。薬用また食用。→麻

あざぶ【麻布】🔗🔉

あざぶ麻布】 東京都港区の一地区。もと東京市35区の一つ。江戸時代からの名称。高級住宅地で外国大公使館などが多い。 ⇒麻布のお方で気が知れぬ

○麻布のお方で気が知れぬあざぶのおかたできがしれぬ🔗🔉

○麻布のお方で気が知れぬあざぶのおかたできがしれぬ 麻布に六本木という地名があるが、そこには6本の木がないので、「気が知れぬ」にしゃれていう。 ⇒あざぶ【麻布】 あさ‐ぶろ朝風呂】 朝早く風呂に入ること。また、朝から沸いている風呂。朝湯。 ⇒朝風呂丹前長火鉢

○麻蒔くあさまく🔗🔉

○麻蒔くあさまく 3〜4月頃、麻の種を蒔く。〈[季]春〉 ⇒あさ【麻】 あさまし・い浅ましい】 〔形〕[文]あさま・し(シク) (動詞アサムの形容詞形。意外なことに驚く意が原義で、善いときにも悪いときにも用いる) ①意外である。驚くべきさまである。竹取物語「取りがたき物をかく―・しくもてきたることをねたく思ひ」。源氏物語桐壺「かかる人も世に出でおはするものなりけりと、―・しきまで目を驚かし給ふ」 ②興ざめである。あまりのことにあきれる。枕草子97「―・しきもの、さし櫛すりて磨く程に、ものにつきさへて折りたる心地」 ③(あきれるほど)甚だしい。今昔物語集23「大学の衆は―・しく力ある者かな」 ④なさけない。みじめである。見苦しい。徒然草「もののあはれも知らずなりゆくなん―・しき」。「―・い姿になり果てる」 ⑤さもしい。心がいやしい。「根性が―・い」 ⇒あさましくなる あさまし‐が・る浅ましがる】 〔自四〕 驚きあきれる。竹取物語「人々―・りて寄りて抱へたてまつれり」

あさみ‐ゆ【麻実油】🔗🔉

あさみ‐ゆ麻実油】 麻の種子をしぼって採った乾性油。おのみあぶら。大麻油。

あさ‐も【麻裳】🔗🔉

あさ‐も麻裳】 麻布でつくった裳。 ⇒あさも‐よい ⇒あさも‐よし【麻裳よし】

あさも‐よし【麻裳よし】🔗🔉

あさも‐よし麻裳よし】 〔枕〕 (紀伊国からよい麻を産出したので)「き(紀・城)」にかかる。 ⇒あさ‐も【麻裳】

あそう‐さぶろう【麻生三郎】アサフ‥ラウ🔗🔉

あそう‐さぶろう麻生三郎アサフ‥ラウ 洋画家。東京生れ。新人画会の結成に参加。自由美術家協会会員。(1913〜2000) ⇒あそう【麻生】

あそう‐ひさし【麻生久】アサフ‥🔗🔉

あそう‐ひさし麻生久アサフ‥ 社会運動家・政治家。大分県生れ。東大卒。日本労働総同盟幹部。日本労農党・社会大衆党を結成。新体制運動に参加。(1891〜1940) ⇒あそう【麻生】

あなない【麻柱】アナナヒ🔗🔉

あなない麻柱アナナヒ 高い所に登る足がかり。あしば。竹取物語「―にあげすゑられたり」

お【麻・苧】🔗🔉

麻・苧 ①アサの古名。 ②アサ・カラムシの茎の周辺部の繊維からつくった糸。日本霊異記「―の縄を二つの足に繋ぎ」

お‐がら【麻幹・苧殻】ヲ‥🔗🔉

お‐がら麻幹・苧殻ヲ‥ アサの皮をはいだ茎。盂蘭盆うらぼんのかざりに用い、また、迎え火などに焚く。あさがら。〈[季]秋〉 ⇒おがら‐ずきん【麻幹頭巾】 ⇒おがら‐ばし【麻幹箸】

おがら‐ずきん【麻幹頭巾】ヲ‥ヅ‥🔗🔉

おがら‐ずきん麻幹頭巾ヲ‥ヅ‥ 苧屑頭巾ほくそずきんの別名。 ⇒お‐がら【麻幹・苧殻】

おがら‐ばし【麻幹箸】ヲ‥🔗🔉

おがら‐ばし麻幹箸ヲ‥ 精霊しょうりょう祭の供物に添える箸。 ⇒お‐がら【麻幹・苧殻】

お‐ぐつ【麻沓・麻鞋】ヲ‥🔗🔉

お‐ぐつ麻沓・麻鞋ヲ‥ 麻でつくったわらじ。けわしい所も歩けるので軍用にもされた。いわぐつ。麻鞋まがい

お‐け【桶・麻笥】ヲケ🔗🔉

お‐け桶・麻笥ヲケ ①《麻笥》績んだアサを入れておく器。ヒノキの薄板の曲げ物。おごけ。万葉集14「麻苧あさおらを―に多ふすさに績まずとも」 ②《桶》転じて、細長い板を縦に並べ合わせて円筒形の側がわをつくり、底をつけ、たがで締めた入れもの。金属製その他もある。多く水などを盛り、または漬物をするのに用いる。〈倭名類聚鈔16⇒桶な物打ち明ける

お‐ごけ【麻小笥・苧桶】ヲ‥🔗🔉

お‐ごけ麻小笥・苧桶ヲ‥ (→)麻笥おけに同じ。〈伊呂波字類抄〉

おのみ‐あぶら【麻実油】ヲ‥🔗🔉

おのみ‐あぶら麻実油ヲ‥ ⇒あさみゆ

お‐ふ【麻生】ヲ‥🔗🔉

お‐ふ麻生ヲ‥ 麻の生えている地。麻畑。万葉集11「桜麻の―の下草露しあれば」

お‐み【麻績】ヲ‥🔗🔉

お‐み麻績ヲ‥ (オウミの約)麻を績むこと。また、それを職業とする人。万葉集16「打ち麻やし―の児ら」

さばた‐ぶとん【麻綿蒲団】🔗🔉

さばた‐ぶとん麻綿蒲団】 (サバタはアサワタの訛)苧の屑を中に入れた蒲団。

そ【麻】🔗🔉

】 「あさ」の古名。複合語として用いる。「夏―引く」「天つ菅―」

はしか【麻疹】🔗🔉

はしか麻疹】 麻疹ウイルスによる急性感染症。発熱と斑点様紅色の発疹、鼻・咽喉のカタル、結膜炎を伴う。5〜6歳までの幼児に多く、感染力が強いが、一度の罹患でほとんど一生免疫を得る。ワクチン接種による予防が有効。ましん。浮世物語「思ひの外に疱いも、―軽々といたしけり」

マージャン【麻雀】🔗🔉

マージャン麻雀】 (中国語)室内遊戯の一種。普通4人で行う。用具は牌パイと称し、骨材に諸種の彫刻を施して裏に竹片を接合したもので、万子ワンズ・筒子トンズ・索子ソーズの1〜9各4枚と文字牌である三元(白板・緑発・紅中)・四喜(東・南・西・北)各4枚との計136個。競技は、荘家(親)をきめ、他の3人が散家(子)となって、各13枚の牌を配り持ち、各自が牌の取捨を行なって規定の組合せを早く終わった者が和了ホーラを宣し、各自の得点を計算する。順次、親がかわって4巡して一荘イーチャンが終わり、その時の得点で勝敗をきめる。清代に流行、日本には大正末期に伝わった。

マーボー‐どうふ【麻婆豆腐】🔗🔉

マーボー‐どうふ麻婆豆腐】 四川料理。豆腐・豚のひき肉を炒め、唐辛子味噌などで辛く味つけしたもの。

ま‐い【麻衣】🔗🔉

ま‐い麻衣⇒まえ

マイツ【麻逸】🔗🔉

マイツ麻逸】 (Mait)黒人国の意。フィリピン諸島ミンドロ島の古名の漢字音訳。

ま‐え【麻衣】🔗🔉

ま‐え麻衣】 あさのころも。まい。太平記39「玉体を―草鞋にやつし」

ま‐えき【麻疫】🔗🔉

ま‐えき麻疫】 麻疹ましん。はしか。

ま‐おう【麻黄】‥ワウ🔗🔉

ま‐おう麻黄‥ワウ マオウ科の裸子植物で、常緑小低木。中国北部原産の薬用植物。高さ約30センチメートル。小形鱗片状の葉を対生、緑色でトクサに似、花は単性、雌雄異株。初夏、茎頂または上部の節に花穂を付ける。漢方で、茎を煎じて鎮咳去痰きょたん・発汗・利水剤とする。主成分はアルカロイドの一種エフェドリン。〈色葉字類抄〉 マオウ 提供:OPO ⇒まおう‐とう【麻黄湯】 ⇒まおうぶしさいしん‐とう【麻黄附子細辛湯】

まおう‐とう【麻黄湯】‥ワウタウ🔗🔉

まおう‐とう麻黄湯‥ワウタウ 麻黄・杏仁・桂皮・甘草から成る漢方方剤。陽証で実証の発表剤。感冒・インフルエンザの初期に用いる。 ⇒ま‐おう【麻黄】

まおうぶしさいしん‐とう【麻黄附子細辛湯】‥ワウ‥タウ🔗🔉

まおうぶしさいしん‐とう麻黄附子細辛湯‥ワウ‥タウ 麻黄・附子・細辛から成る漢方方剤。陰証で虚証の発表剤。悪寒がつよい感冒、インフルエンザの初期に用いる。 ⇒ま‐おう【麻黄】

ま‐かんむり【麻冠】🔗🔉

ま‐かんむり麻冠】 「まだれ(麻垂)」の異称。

まきょうかんせき‐とう【麻杏甘石湯】‥キヤウ‥タウ🔗🔉

まきょうかんせき‐とう麻杏甘石湯‥キヤウ‥タウ 麻黄・杏仁・甘草・石膏から成る漢方方剤。陽証で実証の気管支炎に用いる。

ま‐こ【麻姑】🔗🔉

ま‐こ麻姑】 ①中国伝説の仙女。その爪は長く鳥の爪に似、後漢の蔡経が、これで痒かゆい所を掻いて貰えば愉快この上もないだろうと考えたという。 ②(マゴとも)長さ50〜60センチメートルほどの棒の端を手首の形に造り、背中など手の届かない所を掻くのに用いる具。象牙製のものや竹を曲げて作ったものがある。まごのて。 麻姑 ⇒麻姑を倩うて痒きを掻く

まこ‐そうよう【麻姑掻痒】‥サウヤウ🔗🔉

まこ‐そうよう麻姑掻痒‥サウヤウ 「麻姑を倩やとうて痒かゆきを掻く」に同じ。→麻姑(成句)

○麻姑を倩うて痒きを掻くまこをやとうてかゆきをかく🔗🔉

○麻姑を倩うて痒きを掻くまこをやとうてかゆきをかく [神仙伝麻姑]物事が思いのままになること、物事がよく行きとどくことをいう。麻姑掻痒。 ⇒ま‐こ【麻姑】 ま‐こんぶ真昆布】 暗褐色の海藻。コンブ目コンブ科の一種。葉は長さ4メートルに達し、幅10〜30センチメートル。北海道室蘭から三陸沿岸にかけて分布。主にだし昆布、とろろ昆布、おぼろ昆布に使われる。コンブ。エビスメ。ヒロメ。→こんぶ まさ】 ①たしかなこと。分明。確実。万葉集11「占うら―に謂る」→まさに。 ②正目まさめの略。「桐―の下駄」 ③正目紙の略。 ま‐さ真砂】 花崗岩の風化物。石英の粗い砂や鱗片状の雲母の結晶を含む土状物質。 マザーmother】 ①母。母親。 ②女子修道院長。 ⇒マザー‐コンプレックス【mother complex】 ⇒マザー‐ボード【motherboard】 マザー‐グースMother Goose】 英米の家庭で広く親しまれるイギリスの伝承童謡の総称。18世紀に出版された童謡集Mother Goose's Melodyに由来。「ジャックとジル」「ハンプティ‐ダンプティ」などが有名。 マザー‐コンプレックスmother complex】 〔心〕母親に対する愛憎入りまじった複雑な感情。マザコン。→エディプス‐コンプレックス⇒マザー【mother】 マザーズMothers】 (Market of the High-growth and Emerging Stocksの略)東京証券取引所の、成長可能性のあるベンチャー企業向け株式市場。1999年開設。東証マザーズ。→ヘラクレス2 マザー‐テレサMother Teresa】 (本名Agnes Gonxha Bojaxhiu)カトリック修道女。ユーゴスラヴィア(現マケドニア)生れ。インドのコルカタで貧者・孤児・病人の救済に献身。「神の愛の宣教者会」を設立。ノーベル賞。(1910〜1997) テレサ 提供:毎日新聞社 マザー‐テレサ 提供:Maxppp/APL マザー‐ボードmotherboard】 コンピューターのCPUや主記憶装置などの部品を装着する基板。 ⇒マザー【mother】 ま‐さい真鉏・真刀‥サヒ (マは接頭語)鋭い小刀。立派な刀。推古紀「太刀ならば呉くれの―」 マサイMaasai】 ケニア南部からタンザニア北部にかけて住む民族。パラ‐ナイル系のマー語に属するマサイ語を話す。イギリスの植民地時代に同じマー語を話す諸民族との違いが意識されるようになった。牛の牧畜を主な生業とする。 ま‐ざい万歳】 (マンザイのンを表記しない形) ⇒まんざい。源氏物語若菜下「――と榊葉を取りかへしつつ祝ひきこゆる御代の末」 ⇒まざい‐らく【万歳楽】 まざい‐らく万歳楽⇒まんざいらく ⇒ま‐ざい【万歳】 まさ・う坐さふマサフ 〔自四〕 (マス(坐)に接尾語フの付いた語)おいでになる。いらっしゃる。後撰和歌集「けふそくをおさへて―・へ万世に花の盛りを心しづかに」 ま‐さお真青‥サヲ 真に青いこと。まっさお。発心集「此の人色―になりて」 まさおか正岡‥ヲカ 姓氏の一つ。 ⇒まさおか‐しき【正岡子規】 まさおか政岡‥ヲカ ①歌舞伎「伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」で、わが子を犠牲に御家安泰をはかる乳母。「実録先代萩」では浅岡。モデルは伊達綱宗の側室三沢初子だという。 ②文化(1804〜1818)頃に行われた女髷。勝山かつやまを割って中に笄こうがいを通したもの。 まさおか‐しき正岡子規‥ヲカ‥ 俳人・歌人。名は常規つねのり。別号は獺祭だっさい書屋主人、竹の里人。伊予(愛媛県)生れ。日本新聞社に入り、俳諧を研究。雑誌「ホトトギス」に拠って写生俳句・写生文を首唱、また歌論「歌よみに与ふる書」を発表して短歌革新を試み、新体詩・小説にも筆を染めた。その俳句を日本派、和歌を根岸派という。歌集「竹の里歌」、随筆「病牀六尺」、日記「仰臥漫録」など。(1867〜1902)→アララギ 正岡子規 提供:毎日新聞社 →作品:『歌よみに与ふる書』 →作品:『病牀六尺』 →作品:『墨汁一滴』 ⇒まさおか【正岡】 まさ‐か [一]〔名〕 ①目前の時。まのあたり。目のまえ。現在。現実。万葉集14「将来おくをな兼ねそ―し善かば」 ②物事が目の前に迫っていること。緊急。浮世草子、忠孝永代記「これ血気の勇にして、しかも―の役に立たず」。「―の場合」 [二]〔副〕 ①(下に打消・反語などの語を伴って予期しない仮定を表す)よもや。いくらなんでも。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「是でなければ―人は斬れぬ」。「―負けるとは思わなかった」 ②まさしく。本当に。はっきりと。南総里見八犬伝75「深さ六七尺に過ぎざれば、なきがら―に見えてけり」 ⇒まさかの時 ま‐さかき真榊・真賢木】 (マは接頭語)榊さかきの美称。太玉串ふとたまぐしとして神に奉り、また、神籬ひもろぎとして神の憑代よりしろとすることもある。神代紀「天香山あまのかぐやまの五百箇いおつの―を掘ねこじにこじて」 ま‐さかさま真逆さま】 全くのさかさま。まっさかさま。 まさかど将門】 ①⇒たいらのまさかど(平将門)。 ②歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「忍夜恋曲者しのびよるこいはくせもの」。宝田寿助作詞。5世岸沢式佐作曲。1836年(天保7)初演。大宅おおや光国を、将門の娘の滝夜叉姫が色仕掛で味方にしようとするが、失敗する筋。 ⇒まさかど‐き【将門記】 まさかど‐き将門記⇒しょうもんき ⇒まさかど【将門】

まさ‐ほん【麻沙本】🔗🔉

まさ‐ほん麻沙本】 (麻沙は中国福建省建陽市の地名。宋代から刻版・製本がこの地に盛んだったが、誤刻も少なくなかったことから)本文に誤りがあって不正確な本、または不善本の称。建陽本。建本。

ま‐さんぎん【麻三斤】🔗🔉

ま‐さんぎん麻三斤】 〔仏〕禅語。三斤の麻。僧衣1着分に当たる。「如何なるか是れ仏」に対する答の一つ。

ま‐し【麻糸】🔗🔉

ま‐し麻糸】 麻の繊維からとった糸。あさいと。

ま‐し【麻紙】🔗🔉

ま‐し麻紙】 麻皮または麻布で製した紙。 麻紙 撮影:関戸 勇

ま‐しん【麻疹・痲疹】🔗🔉

ま‐しん麻疹・痲疹(→)「はしか」に同じ。〈[季]春〉

ま‐すい【麻酔・痲酔】🔗🔉

ま‐すい麻酔・痲酔】 薬物または寒冷刺激を作用させて、一時的に知覚を鈍麻・消失させること。外科的手術の際、または一般に痛みを除去するために、全身または局部に行う。 ⇒ますい‐か【麻酔科】 ⇒ますい‐ざい【麻酔剤】 ⇒ますい‐やく【麻酔薬】

ますい‐か【麻酔科】‥クワ🔗🔉

ますい‐か麻酔科‥クワ 麻酔を専門的に扱う医学の一分科。→ペイン‐クリニック⇒ま‐すい【麻酔・痲酔】

ますい‐ざい【麻酔剤】🔗🔉

ますい‐ざい麻酔剤】 麻酔に用いる薬剤。一般麻酔剤(全身麻酔剤)と局所麻酔剤とがあり、前者は中枢神経の機能を鈍麻し、あるいは痛覚中枢の感受性を減退させる作用があり、後者は局部の知覚神経末梢を麻痺させる。麻酔薬。麻薬。痺薬。 ⇒ま‐すい【麻酔・痲酔】

ますい‐やく【麻酔薬】🔗🔉

ますい‐やく麻酔薬(→)麻酔剤に同じ。 ⇒ま‐すい【麻酔・痲酔】

ま‐だれ【麻垂】🔗🔉

ま‐だれ麻垂】 漢字の垂たれの一種。「店」「庭」などの垂の「广」の称。

まち【麻知】🔗🔉

まち麻知】 占いで示される神聖な場所。一説に、占いで甲や骨につけておく形。中臣の寿詞「―は弱韮わかひるにゆつ五百篁いおたかむら生ひ出でむ」

ま‐ちく【麻竹】🔗🔉

ま‐ちく麻竹】 熱帯産の竹の一種。巨大で高さ約20メートル、直径約30センチメートル、節間約60センチメートル。地下茎はあまり伸びず、かたまって生える。肉厚く、外面は緑色、節ごとに多数の枝を生じ、葉も密生。茎で筏いかだ・桶おけ・椅子・柱などを造る。大麻竹。→メンマ

ま‐ふ【麻布】🔗🔉

ま‐ふ麻布】 麻糸で織った布。あさぬの。

まめん‐し【麻綿糸】🔗🔉

まめん‐し麻綿糸】 麻に綿花をまぜて紡いだ糸。

ま‐もの【麻物・苧物】🔗🔉

ま‐もの麻物・苧物】 麻糸で編んだ綱。浄瑠璃、平家女護島「―をふつつと踏みきれば」

ま‐やく【麻薬・痲薬】🔗🔉

ま‐やく麻薬・痲薬】 麻酔作用を持ち、常用すると習慣性となって中毒症状を起こす物質の総称。阿片・モルヒネ・コカインの類。麻酔剤として医療に使用するが、嗜好的濫用は大きな害があるので法律で規制。

[漢]麻🔗🔉

 字形  筆順 〔麻()部0画/11画/常用/4367・4B63〕 [] 字形 〔麻()部0画/11画〕 〔音〕(呉)(慣) 〔訓〕あさ・お [意味] ①植物の名。あさ(の類)。あさの皮から取った繊維(で織った布)。お。「大麻・乱麻・亜麻」 ②しびれる。知覚がなくなる。(同)痲。「麻まひ・麻酔・鈍麻」▶大麻から採ったマリファナを吸うと感覚がしびれるから。 [解字] 会意。「广」(=やね)+「」(=並んだあさの茎から繊維をはぎとる)。屋根の下であさの繊維をとる意。一説に、「广」は「厂」(=反物)の誤りとする。 [下ツキ 亜麻・黄麻・胡麻・蕁麻疹・大麻・苧麻・鈍麻・蓖麻・乱麻 [難読] 麻疹はしか・麻婆豆腐マーボどうふ

広辞苑で始まるの検索結果 1-85もっと読み込む