複数辞典一括検索+![]()
![]()
広辞苑の検索結果 (7)
お【御】🔗⭐🔉
お【御】
〔接頭〕
➊(オホ(大)の約。平安時代、限られた語の上に付いた)尊敬する人に関係のある事物に冠する。源氏物語槿「中宮の―前に雪の山つくられたりし」。「―もの(大膳)」「―まし(大坐)」
➋(オホミ→オホン→オン→オと変化してできた語。主として中世以後、文章語で多くオンが用いられたのに対し、広く口語で用いられた)
①尊敬する人に関係のある事物に冠する。狂言、鈍根草「ただ―ことばの違はぬやうになされてくだされう」。「先生の―宅」「―手紙拝見いたしました」
②尊敬する人に対する動作や事物に冠して、動作や事物の主の謙譲・卑下の気持を表す。「―送りする」「―なぐさめ申しあげる」
③広く事物に冠して、聞き手に対する丁寧の気持を表す。浮世風呂3「お正月の来るのが―たのしみだよ」。「―菓子」「―天気」「―暑うございます」
④口語動詞の連用形の上に付け、やわらかに命令する気持を表す。「お…なさい」の略。浮世風呂2「ゆるりと流して―出で」。「早く―帰り」
⑤中世以後、主に女の名の上に付けて尊敬・親愛の意をそえる。「阿」「於」の字も使った。三河物語「―千代様十三にして」。「―富さん」
おおん【御・大御】オホン🔗⭐🔉
おおん【御・大御】オホン
〔接頭〕
(オホミの音便。オホムとも書く。平安時代の語)
①高度の尊敬の意を表す。「―神」
②「おおん何々」とあるべきところを略して名詞的に用いる。大和物語「これもうちの―(御歌の略)」。源氏物語梅枝「対の上の―(御香の略)は」
おん【御】🔗⭐🔉
おん【御】
(オホム(御)の約)
[一]〔名〕
貴人に関する物事について「おん…」とあるべきを略して用いたもの。源氏物語花宴「源氏の君の―(御詩)をば」
[二]〔接頭〕
敬意をあらわす。「―身」「―礼」→お(御)
ぎょ【御】🔗⭐🔉
ぎょ【御】
①(「馭」に通ずる)馬を扱うこと。
②㋐天子に関係ある事物に添えて敬意を表す語。
㋑一般にある語に冠して敬意を表す語。
ご【御】🔗⭐🔉
ご【御】
(呉音)
[一]〔名〕
(「御前ごぜん」の略)貴婦人の称呼の下に添えて敬称とする語。土佐日記「淡路の―の歌に劣れり」
[二]〔接頭〕
①主に漢語の体言に冠して尊敬の意を添える。源氏物語桐壺「十二にて―元服したまふ」。日葡辞書「ゴベウショ(御廟所)」
②主に漢語の体言に冠して丁寧の意を添える。「―飯にする」
③自分の行為を表す語に冠して謙譲の意を添える。「―説明いたします」
[三]〔接尾〕
人物を表す語の下に付けて尊敬の意を添える。日葡辞書「チチゴ」。浄瑠璃、伽羅先代萩「ゆうべ呼んだ花嫁―」
→ぎょ(御)
み【御】🔗⭐🔉
み【御】
〔接頭〕
①神・天皇・宮廷などに属するものであることを表す。「―あかし」「―食け」「―垣」
②一般に、尊敬または丁寧の意を表す。「―教え」「お―おつけ」
③(「深」とも当てる)美称または語調をととのえるために添える。「―吉野」「―雪」「―山」
[漢]御🔗⭐🔉
御 字形
筆順
〔彳部8画/11画/常用/2470・3866〕
〔音〕ギョ(漢) ゴ(呉)
〔訓〕おん・お・み・おおん
[意味]
[一]ギョ
①馬や馬車をじょうずにあやつる。(同)馭。「御者・礼楽射御書数」
②思い通りに扱う。おさめる。支配する。「御しやすい人間」「御宇・統御・制御」
③ふせぐ。(同)禦。「防御」
④天子の行為や持ち物などに尊敬の意を表す語。「御物・御璽・御感・入御・崩御」。転じて、広く尊敬の意を表す語。「御慶・御意」
[二]ゴ
①=[一]④。「御幣・御幸・御家人・御朱印・御両親・御成功」▶転じて、丁寧な言い方にも用いる。「御飯」「御説明いたします」
②「御前」③④(→御前)の略。「殿御とのご・親御おやご・伊勢いせの御」
[解字]
形声。「彳」(=ゆく)+「止」(=あし)+音符「午」(=きね)+「卩」(=ひと)。後二者は、きねでついて堅いものを柔かくする意。「御」は、馬をおとなしくさせて行かせる意。[
]は異体字。
[下ツキ
駕御・還御・供御・出御・制御・遷御・着御・統御・渡御・女御・発御・崩御・防御・臨御
[難読]
御髪おぐし・みぐし・御神籤おみくじ・御籤おみくじ・御目見おめみえ・御稜威みいつ・御酒みき・御手洗みたらし・御息所みやすんどころ・御幸みゆき
筆順
〔彳部8画/11画/常用/2470・3866〕
〔音〕ギョ(漢) ゴ(呉)
〔訓〕おん・お・み・おおん
[意味]
[一]ギョ
①馬や馬車をじょうずにあやつる。(同)馭。「御者・礼楽射御書数」
②思い通りに扱う。おさめる。支配する。「御しやすい人間」「御宇・統御・制御」
③ふせぐ。(同)禦。「防御」
④天子の行為や持ち物などに尊敬の意を表す語。「御物・御璽・御感・入御・崩御」。転じて、広く尊敬の意を表す語。「御慶・御意」
[二]ゴ
①=[一]④。「御幣・御幸・御家人・御朱印・御両親・御成功」▶転じて、丁寧な言い方にも用いる。「御飯」「御説明いたします」
②「御前」③④(→御前)の略。「殿御とのご・親御おやご・伊勢いせの御」
[解字]
形声。「彳」(=ゆく)+「止」(=あし)+音符「午」(=きね)+「卩」(=ひと)。後二者は、きねでついて堅いものを柔かくする意。「御」は、馬をおとなしくさせて行かせる意。[
]は異体字。
[下ツキ
駕御・還御・供御・出御・制御・遷御・着御・統御・渡御・女御・発御・崩御・防御・臨御
[難読]
御髪おぐし・みぐし・御神籤おみくじ・御籤おみくじ・御目見おめみえ・御稜威みいつ・御酒みき・御手洗みたらし・御息所みやすんどころ・御幸みゆき
大辞林の検索結果 (7)
お【御】🔗⭐🔉
お 【御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」が「おおむ(おおん)」「おん」を経て「お」と転じてできた語〕
(1)名詞に付く。(ア)相手や第三者に対する敬意とともに,相手のもの,相手に関するものであることを表す。「あの方の―帽子」「―子様」(イ)丁寧の意を表す。上品に表現しようとする気持ちをこめても用いる。「―茶」「―しるこ」「―値段」
(2)(「阿」「於」とも書く)女性の名前に付けて,親愛感を添える。「―菊」「―富さん」
(3)動詞の連用形・名詞に付く。(ア)「なさる」「になる」「遊ばす」「くださる」「いただく」「だ」などの語を伴い,その動作の主に対する敬意を表す。「―いでなさる」「―世話になる」「―読みあそばす」「―書きくださる」「―越しいただく」「社長が―呼びだ」(イ)和らげた命令表現をつくる。目上には使わない。「―黙り」「そう―し」「早く―はいり」(ウ)「する」「いたす」などの語を伴って,自分の側の動作について,動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。「かばんを―持ちいたしましょう」「御注文の品を―届けに上がりました」「先生を―呼びする」
(4)形容詞・形容動詞に付く。(ア)丁寧・上品に表現する。「―暑うございます」(イ)相手や第三者に対する敬意を表す。「さぞ―さびしいことでしたでしょう」「―きれいでいらっしゃる」
(5)(ア)(尊敬の表現を裏返しにして)皮肉やからかいの気持ちを表す。「―高くとまっている」「とんだ―荷物をかかえこんだ」「―えら方」(イ)謙遜・卑下の気持ちを表す。「―恥ずかしゅうございます」「―粗末でした」
→ご(御)
おお-ん【御・大御】🔗⭐🔉
おお-ん オホ― 【御・大御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」の転。「おほむ」とも表記〕
(1)神・天皇に関する語に付いて,高い敬意を表す。「―ぶく(大御服)」「―とき(御時)」
(2)下にくる名詞が省かれて単独で名詞のように用いられることがある。「これもうちの―(=「御歌」ノ略)/大和 52」「対の上の―(=「御香」ノ略)は三種ある中に/源氏(梅枝)」
〔「おおん」「おん」は多く「御」と漢字で書かれ,「おおん」か「おん」かその読み方が決定しがたい。しかし,中古の例は「おおん」と読むべきものといわれる〕
おん【御】🔗⭐🔉
おん 【御】 (接頭)
〔「おおん」の転〕
(1)名詞に(古くは,まれに用言にも)付いて,尊敬の意を添える。「お」よりあらたまった感じがある。「―身」「―礼」「―みずから」「日比も―恋しく思ひ奉りつれど/発心 3」
(2)中古には,下にくる名詞を略して単独で名詞のように用いることがある。「ふみなど講ずるにも,源氏の君の御(=「御詩」ノ略)をば,講師もえ読みやらず/源氏(花宴)」
〔(2)は「御」と漢字で表記され,「おん」と読まれることもあるが,中古のこのような例は「おおん」と読むべきであるといわれる〕
ぎょ【御】🔗⭐🔉
ぎょ 【御】
■一■ (接頭)
漢語に付く。
(1)尊敬すべき人の行為・事柄などを表す語に付いて,尊敬の意を表す。「―意」「―慶」
(2)特に天皇またはこれに準ずる人の行為・事柄や持ち物などを表す語に付いて,尊敬の意を表す。「―感」「―製」「―物」
■二■ (接尾)
動作を表す漢語に付いて,それが天子またはそれに準ずる人の動作であることを表す。「還―」「出―」「渡―」
ご【御】🔗⭐🔉
ご 【御】
■一■ (名)
〔「御前」の略か〕
婦人の敬称。「伊勢の―もかくこそありけめ/源氏(総角)」
■二■ (接頭)
(1)主として漢語の名詞などに付いて,尊敬の意を表す。「―意見を尊重します」「―両親」「―家庭のみなさま」「―本」「―殿」
(2)動作を表す漢語に付く。(ア)人の行為に対する尊敬の意を表す。「―成人のあかつきには」「―帰国なさる」「―説明くださる」(イ)行為の及ぶ他人を敬って,自分の行為をへりくだっていう。「―案内申しあげる」「―招待いたします」「―紹介する」
(3)漢語の名詞に付いて,丁寧・上品にいう。「―飯」「―詠歌」「―馳走」
→お(御)
■三■ (接尾)
人物を表す名詞に付いて,尊敬の意を添える。「伯父―」「てて―」「めい―さま」
み【御】🔗⭐🔉
み 【御】 (接頭)
〔本来は神など霊威のあるものに対する畏敬の念を表した〕
(1)主として和語の名詞に付いて,それが神仏・天皇・貴人など,尊敬すべき人に属するものであることを示し,敬意を添える。お。「神の―心」「―子」「―姿」
(2)(多く「深」と書く)主として和語の名詞や地名に付けて,美しいとほめたたえたり,語調を整えたりするのに用いられる。「―山」「―雪」「―草」「―吉野」
広辞苑+大辞林に「御」で完全一致するの検索結果。