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広辞苑の検索結果 (93)
お【御】🔗⭐🔉
お【御】
〔接頭〕
➊(オホ(大)の約。平安時代、限られた語の上に付いた)尊敬する人に関係のある事物に冠する。源氏物語槿「中宮の―前に雪の山つくられたりし」。「―もの(大膳)」「―まし(大坐)」
➋(オホミ→オホン→オン→オと変化してできた語。主として中世以後、文章語で多くオンが用いられたのに対し、広く口語で用いられた)
①尊敬する人に関係のある事物に冠する。狂言、鈍根草「ただ―ことばの違はぬやうになされてくだされう」。「先生の―宅」「―手紙拝見いたしました」
②尊敬する人に対する動作や事物に冠して、動作や事物の主の謙譲・卑下の気持を表す。「―送りする」「―なぐさめ申しあげる」
③広く事物に冠して、聞き手に対する丁寧の気持を表す。浮世風呂3「お正月の来るのが―たのしみだよ」。「―菓子」「―天気」「―暑うございます」
④口語動詞の連用形の上に付け、やわらかに命令する気持を表す。「お…なさい」の略。浮世風呂2「ゆるりと流して―出で」。「早く―帰り」
⑤中世以後、主に女の名の上に付けて尊敬・親愛の意をそえる。「阿」「於」の字も使った。三河物語「―千代様十三にして」。「―富さん」
お‐あいそ【御愛想】🔗⭐🔉
お‐あいそ【御愛想】
(「おあいそう」とも)「あいそ」を丁寧にいう語。→愛想あいそ2・3
お‐あん【御庵】🔗⭐🔉
お‐あん【御庵】
尼の住居、または尼の尊敬語。狂言、比丘貞「何れもの――と仰らるるに依て」
おあんない‐も【御案内も】🔗⭐🔉
おあんない‐も【御案内も】
(「御案内申す」の略)訪問の際の挨拶語。狂言、昆布柿「今日の御奏者――」
お‐いとぼ・い【御愛ぼい】🔗⭐🔉
お‐いとぼ・い【御愛ぼい】
〔形〕
(女房詞)かわいらしい。
おいなり‐さん【御稲荷さん】🔗⭐🔉
おいなり‐さん【御稲荷さん】
①稲荷神社の俗称。
②稲荷鮨のこと。
お‐うつり【御移り】🔗⭐🔉
お‐うつり【御移り】
容器や風呂敷に入った物をもらったとき、返礼としてその中に入れて返す品。半紙・マッチの類を用いる。
お‐えらがた【御偉方】🔗⭐🔉
お‐えらがた【御偉方】
地位・身分の高い人たちを、ひやかし・ねたみの思いをこめていう語。
おおん【御・大御】オホン🔗⭐🔉
おおん【御・大御】オホン
〔接頭〕
(オホミの音便。オホムとも書く。平安時代の語)
①高度の尊敬の意を表す。「―神」
②「おおん何々」とあるべきところを略して名詞的に用いる。大和物語「これもうちの―(御歌の略)」。源氏物語梅枝「対の上の―(御香の略)は」
おおん‐ぞ【御衣】オホン‥🔗⭐🔉
おおん‐ぞ【御衣】オホン‥
(→)「おおみそ」に同じ。
お‐かくしもの【御隠し物】🔗⭐🔉
お‐かくしもの【御隠し物】
(女房詞)天皇の襦袢ジバン。
お‐かくれ【御隠れ】🔗⭐🔉
お‐かくれ【御隠れ】
天皇・貴人などが死ぬこと。「―になる」
お‐かげ【御蔭】🔗⭐🔉
お‐かげ【御蔭】
①神仏のたすけ。加護。また、人から受けた恩恵・力ぞえ。今昔物語集14「此の殿の―なり」。「君の―で助かった」
②(善悪にかかわらず)ある人や物事がもたらす結果・影響。「あいつの―でえらい目にあった」
⇒おかげ‐さま【御蔭様】
⇒おかげ‐どし【御蔭年】
⇒おかげ‐まいり【御蔭参り】
おかげ‐さま【御蔭様】🔗⭐🔉
おかげ‐さま【御蔭様】
相手の親切などに対して感謝の意を表す挨拶語。
⇒お‐かげ【御蔭】
おかげ‐どし【御蔭年】🔗⭐🔉
おかげ‐どし【御蔭年】
(神の御蔭をこうむる意から)伊勢神宮の遷宮のあった翌年。参詣人が特に多かった。
⇒お‐かげ【御蔭】
お‐かもじ【御か文字】🔗⭐🔉
お‐かもじ【御か文字】
「かもじ」を丁寧に言った語。おかあさま。また、奥様。
お‐かわせ‐ぐみ【御為替組】‥カハセ‥🔗⭐🔉
お‐かわせ‐ぐみ【御為替組】‥カハセ‥
江戸時代、大坂から江戸に送る幕府の為替の御用を務めた両替屋。御為替方。
お‐くもじ【御く文字】🔗⭐🔉
お‐くもじ【御く文字】
(女房詞)菜漬。転じて、茶漬飯。→くもじ
お‐ごう【御御】🔗⭐🔉
お‐ごう【御御】
(「御御前おごぜ」の転か)娘または妻の愛称。おご。狂言、岡太夫「―がこしらへ様を存じて居まする程に」
⇒おごう‐さま【御御様】
おごう‐さま【御御様】🔗⭐🔉
おごう‐さま【御御様】
お嬢様。奥様。狂言、米市「―へうばが方から御言伝が御ざりました」
⇒お‐ごう【御御】
お‐ごく【御御供】🔗⭐🔉
お‐ごく【御御供】
神饌の主食または洗穀類。
お‐ごろう・ず【御御覧ず】‥ラウズ🔗⭐🔉
お‐ごろう・ず【御御覧ず】‥ラウズ
〔他サ変〕
「御覧ず」を更に丁寧に言ったもの。狂言、金岡「まづわらはを、ゑどつて―・じやれ」
お‐しげり【御しげり】🔗⭐🔉
お‐しげり【御しげり】
(遊里語。動詞シゲルの連用形にオが付いたもの)男女が情を交わすこと。多く「おしげりなされ」の意で用いる。
お‐すもじ【御す文字】🔗⭐🔉
お‐すもじ【御す文字】
(女房詞)
①鮨すし。すもじ。
②御推察。おすいもじ。
お‐ぞろ【御ぞろ】🔗⭐🔉
お‐ぞろ【御ぞろ】
(女房詞)そうめん。
お‐ため【御為】🔗⭐🔉
お‐ため【御為】
(「ため」の尊敬語)主人・長上のために利をはかること。
⇒おため‐がお【御為顔】
⇒おため‐ごかし【御為倒し】
⇒おため‐しゃ【御為者】
⇒おため‐ずく【御為尽】
⇒おため‐すじ【御為筋】
おため‐がお【御為顔】‥ガホ🔗⭐🔉
おため‐がお【御為顔】‥ガホ
いかにも主人の利益をはからうような顔つき。忠義ぶった様子。
⇒お‐ため【御為】
おため‐ごかし【御為倒し】🔗⭐🔉
おため‐ごかし【御為倒し】
表面は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益をはかること。「―を言う」
⇒お‐ため【御為】
おため‐しゃ【御為者】🔗⭐🔉
おため‐しゃ【御為者】
主人の利益をもっぱらにしてきびしく税を取り立てたりする、成り上がりの家臣。可笑記「世間いづれのお家にも、―と云ふ出来出頭人ありて」
⇒お‐ため【御為】
おため‐ずく【御為尽】‥ヅク🔗⭐🔉
おため‐ずく【御為尽】‥ヅク
(→)「おためごかし」に同じ。
⇒お‐ため【御為】
おため‐すじ【御為筋】‥スヂ🔗⭐🔉
おため‐すじ【御為筋】‥スヂ
利益になる客筋。
⇒お‐ため【御為】
お‐なぐさみ【御慰み】🔗⭐🔉
お‐なぐさみ【御慰み】
その場のなぐさみになること。おたのしみ。皮肉の意でも用いる。「首尾よくいきましたら―」「とんだ―」
お‐にぎり【御握り】🔗⭐🔉
お‐にぎり【御握り】
にぎりめし。おむすび。
お‐ニュー【御ニュー】🔗⭐🔉
お‐ニュー【御ニュー】
服飾品などで、おろしたてのもの。新品。「―の靴」
お‐はぐるま【御羽車】🔗⭐🔉
お‐はぐるま【御羽車】
⇒はぐるま(羽車)
お‐はこび【御運び】🔗⭐🔉
お‐はこび【御運び】
(「足を運ぶ」から)「行くこと」「来ること」の尊敬語。「わざわざの―いたみいります」
お‐は‐もじ【御は文字】🔗⭐🔉
お‐は‐もじ【御は文字】
(女房詞)はずかしいこと。
お‐ひき【御引】🔗⭐🔉
お‐ひき【御引】
引出物ひきでもの。御祝儀。心づけ。狂言、折紙聟「―の事でござるか」
⇒おひき‐のうし【御引直衣】
お‐ひきずり【御引摺り】🔗⭐🔉
お‐ひきずり【御引摺り】
①着物の裾が長くて歩く時にひきずること。また、その仕立ての衣服。
②(→)「引摺り」2に同じ。
おひき‐のうし【御引直衣】‥ナホシ🔗⭐🔉
おひき‐のうし【御引直衣】‥ナホシ
一般の直衣より身丈を長く仕立て、折り上げずに裾を長く引いたまま着るもの。天皇が日常に着用する。御下おさげ直衣。
⇒お‐ひき【御引】
お‐ませ【御ませ】🔗⭐🔉
お‐ませ【御ませ】
子供が、年に似合わず大人びていること。また、その子供。「―な女の子」
お‐み【御御】🔗⭐🔉
お‐み【御御】
〔接頭〕
(オホミ(大御)の約)尊敬・丁寧の意を表す。狂言、入間川「結構にもござらぬ―扇を」。「―帯」
おみ‐あかし【御御灯火】🔗⭐🔉
おみ‐あかし【御御灯火】
灯火ともしびの尊敬語。おおみあかし。
おみ‐あし【御御足】🔗⭐🔉
おみ‐あし【御御足】
他人の足の尊敬語。
おみ‐くじ【御御鬮・御神籤】🔗⭐🔉
おみ‐くじ【御御鬮・御神籤】
神仏に祈願して、事の吉凶をうらなうくじ。吉凶をしるした多くの串を匣はこまたは筒に入れておき、小孔から振り出してとる。「―を引く」
お‐めいく【御影供】🔗⭐🔉
お‐めいく【御影供】
〔仏〕(オミエイク(大御影供)の約)御命講のこと。
お‐やすい【御安い】🔗⭐🔉
お‐やすい【御安い】
①簡単である。たやすい。「―御用だ」
②(「お安くない」の形で)男女の間柄の親密なのを羨望し、また、からかう語。
おん【御】🔗⭐🔉
おん【御】
(オホム(御)の約)
[一]〔名〕
貴人に関する物事について「おん…」とあるべきを略して用いたもの。源氏物語花宴「源氏の君の―(御詩)をば」
[二]〔接頭〕
敬意をあらわす。「―身」「―礼」→お(御)
おん‐ぞ【御衣】🔗⭐🔉
おん‐ぞ【御衣】
衣服の尊敬語。お召しもの。源氏物語桐壺「―たてまつりかへて」
⇒おんぞ‐がち【御衣がち】
おんぞ‐がち【御衣がち】🔗⭐🔉
おんぞ‐がち【御衣がち】
衣裳ばかりが目立つ状態。体が細く小さいさま。源氏物語若菜上「いと―に身もなくあえかなり」
⇒おん‐ぞ【御衣】
おん‐の‐じ【御の字】🔗⭐🔉
ぎょ【御】🔗⭐🔉
ぎょ【御】
①(「馭」に通ずる)馬を扱うこと。
②㋐天子に関係ある事物に添えて敬意を表す語。
㋑一般にある語に冠して敬意を表す語。
ぎょ‐い【御衣】🔗⭐🔉
ぎょ‐い【御衣】
天皇・貴人の衣服。お召し物。
ぎょ‐い【御意】🔗⭐🔉
○御意に入るぎょいにいる🔗⭐🔉
○御意に入るぎょいにいる
(→)「御意に召す」に同じ。
⇒ぎょ‐い【御意】
○御意に召すぎょいにめす🔗⭐🔉
○御意に召すぎょいにめす
お気にいる。御意にかなう。御意に入る。
⇒ぎょ‐い【御意】
○御意を得るぎょいをうる🔗⭐🔉
○御意を得るぎょいをうる
①お考えをうけたまわる。
②お目にかかる。
⇒ぎょ‐い【御意】
きょう【今日】ケフ
(現在の)この日。本日。こんにち。万葉集1「名張の山を―か越ゆらむ」。「昨日―」
⇒きょう‐あす【今日明日】
⇒きょう‐が‐ひ【今日が日】
⇒きょう‐きょう‐と【今日今日と】
⇒きょう‐ごと【今日毎】
⇒きょう‐このごろ【今日此の頃】
⇒きょう‐し‐も‐あれ【今日しもあれ】
⇒きょう‐の‐あき【今日の秋】
⇒きょう‐の‐いま【今日の今】
⇒きょう‐の‐こよい【今日の今宵】
⇒きょう‐の‐つき【今日の月】
⇒きょう‐の‐ひ【今日の日】
⇒きょう‐の‐むかし【今日の昔】
⇒きょう‐び【今日日】
⇒今日あって明日ない身
⇒今日か明日か
⇒今日という今日
⇒今日の情けは明日の仇
⇒今日の後に今日なし
⇒今日は人の身、明日は我が身
⇒今日を晴と
きょう【狭布】ケフ
古代、陸奥国から調進された、幅の狭い布。和歌に「狭布の細布ほそぬの」のごとくよまれ、その「狭布」は地名としてうけとられた。新撰六帖2「陸奥の―の郡こおりに織る布のせばきは人の心なりけり」
⇒きょう‐の‐さぬの【狭布の狭布】
⇒きょう‐の‐せばぬの【狭布の狭布】
⇒きょう‐の‐ほそぬの【狭布の細布】
きょう【凶】
縁起・運のわるいこと。わざわい。不吉。↔吉
きょう【共】
共産主義・共産党の略。
きょう【匈】
匈牙利ハンガリーの略。
きょう【孝】ケウ
(呉音)
①孝こう。孝行。枕草子244「いみじく―なる人にて、遠き所に住ませじ」
②親の喪も。宇津保物語俊蔭「父かくれて三年…かひなくて三年の―を送る」
→こう(孝)
きょう【狂】キヤウ
①心の常態を失すること。
②一事に熱中して溺れること。また、その人。マニア。「野球―」
きょう【京】キヤウ
(呉音)
①皇居のある土地。みやこ。帝都。
②京都の特称。「―の五条」
③⇒けい2。
④いろは歌の最後につける語。
→けい(京)
⇒京に田舎あり
⇒京の着倒れ
⇒京の夢大阪の夢
⇒京へ筑紫に坂東さ
きょう【羌】キヤウ
①殷代、異民族の総称。
②チベット系の遊牧民族。中国の西北辺、今の甘粛・青海・西蔵方面に拠り、漢代には西羌と呼ばれ、匈奴と連合して西境を侵す。五胡時代に後秦を建国。唐代には党項タングートの名であらわれ、11世紀には西夏を建てた。→五胡十六国(表)
きょう【峡】ケフ
山・陸地などに挟まれた、せまく細長いところ。はざま。
きょう【香】キヤウ
将棋で、香車きょうしゃの略称。→こう(香)
きょう【莢】ケフ
豆類の果実。(→)莢果きょうかに同じ。
きょう【強】キヤウ
(呉音はゴウ)
①つよいこと。↔弱。
②(昔、中国で、気力強く物に惑わぬため、仕官に適する年齢としたからいう)40歳の異称。
③ある数のほかに切り捨てた端数のあること。実際はその数値よりもやや多いことを表す。「2メートル―」↔弱
きょう【教】ケウ
神仏などの教え。「キリスト―」
きょう【経】キヤウ
(呉音。唐音はキン。梵語sūtra 修多羅の漢訳)
①仏の説いた教えを記したもの。契経。律・論を合わせて三蔵という。
②一切経・大蔵経という場合には律・論などを含めた仏典の総称。
③(仏教以外の)宗教の聖典。経典。「四書五―」
→けい(経)
きょう【郷】キヤウ
①むら。さと。いなか。
②中国で県の下にある集落もしくは自治単位。→郷里きょうり制
→ごう(郷)
⇒郷の三物
きょう【卿】キヤウ
(呉音)
①律令制で、八省の長官。また、明治の太政官制で、各省の長官。
②大納言・中納言・参議・三位以上の人。大臣を公といい、総称して公卿くぎょうという。また、参議および三位以上の人の敬称。平家物語1「源三位頼政卿」
③英語の称号Lord,Sirの訳語。「チャーチル―」
→けい(卿)
きょう【境】キヤウ
(呉音。漢音はケイ)
①さかい。くぎりめ。
②ところ。地域。
③おかれた状態。ありさま。「無我の―」
④〔仏〕認識作用の対象。または広く認識・価値判断の対象。六境(色・声しょう・香・味・触・法)。
きょう【橋】ケウ
①はし。はしを数える語。「天草五―」
②〔医〕(pons ラテン)脳の一部。下方は延髄、上方は中脳に連なる。後方の小脳の左右両葉を橋状に連結しているように見えるのでこの名がある。延髄とともに脳神経の神経細胞群(核と呼ぶ)をもち、呼吸・循環・嚥下えんげなどの反射運動の中枢をなす。橋髄。→脳(図)
きょう【興】
(呉音はコウ)
①おもしろく楽しいこと。おもしろみ。竹取物語「―ある事申したり」。「―を添える」
②当座のたわむれ。座興。狂言、鈍太郎「是は又―あつた体で御座る」
③中国古代の詩経の六義りくぎの一つ。儒家によれば、草木鳥獣などに託して、それとなく人間社会にたとえるもの。
⇒興に入る
⇒興に乗る
⇒興をさかす
⇒興を醒ます
きょう【鏡】キヤウ
①かがみ。「海獣葡萄―」
②レンズ。また、レンズ系を通して見る道具。めがね。「望遠―」
きょう【饗】キヤウ
①酒食をもてなすこと。また、その酒食。
②(→)饗立きょうだてに同じ。
き‐よう【気葉】‥エフ
水中から突き出て、空中でその作用を営む水草の葉。普通、水中の葉とはその形状を異にする。バイカモなどに見られる。挺水葉。→水葉
き‐よう【紀要】‥エウ
(「紀」はすじみちを立ててしるす意)大学・研究所などで刊行する、研究論文を収載した定期刊行物。
き‐よう【起用】
ある役割に人を用いること。「新人を―する」
き‐よう【飢鷹】
うえた鷹。太平記38「―の一呼を待つ身と成りぬ」
きよう【貴陽】‥ヤウ
(Guiyang)中国貴州省の省都。烏江上流の支流、南明河沿岸に位置し、中国南西地域の鉄道の要地。人口298万5千(2000)。
き‐よう【器用】
(有用な器物の意)
①物事の役に立つ才能のあること。賢いこと。義経記3「学問世に越えて―なり」
②手先がよくきき、技芸に巧みなこと。細かい仕事をうまく処理すること。「何でも―にこなす」「―な人」
③いさぎよいこと。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「もつとも―な白状」
④容貌。器量。御伽草子、猿源氏草子「―・骨柄こつがら、尋常なる人かなと感じけり」
⑤抜け目がなく、要領よく立ち回ること。「世渡りが―だ」
⇒きよう‐じん【器用人】
⇒きよう‐だて【器用立】
⇒きよう‐びんぼう【器用貧乏】
⇒きよう‐もの【器用者】
⇒器用貧乏人宝
き‐よう【餼羊】‥ヤウ
いけにえの羊。→告朔こくさくの餼羊
ぎょう【仰】ギヤウ
(慣用音はコウ)甚だしいさま。仰山。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「此座敷は―にすべつて歩かれぬ」
ぎょう【行】ギヤウ
①文字などの縦のならび。転じて、横のならびにも。くだり。「ア―」
②律令制の書式で、位が高く官が低いことを示す字。→位署。
③〔仏〕(梵語saṃskāra)
㋐(能動的意味で)形成するもの。われわれの存在を成り立たせる潜在的形成力。また、さまざまな心的活動。十二因縁の第2。五蘊の第4。
㋑(受動的意味で)形成されたもの。生滅変化する一切の現象世界の存在。
④修行しゅぎょう。「無言の―」
⑤行書の略。「真草―」
⑥〔哲〕実践。行為。人間的な働き。↔知。
⑦数学で、行列または行列式で横のならび。
→こう(行)
ぎょう【尭】ゲウ
中国古代の伝説上の聖王。名は放勲。帝嚳ていこくの子。舜と並んで中国の理想的帝王とされる。陶唐氏。唐尭。帝尭。「―風舜雨」
ぎょう【業】ゲフ
①しごと。わざ。
②くらしの手だて。なりわい。つとめ。職業。「文筆を―とする」
③学問。学業。技芸。「―を卒おえる」
④やしき。
→ごう(業)
ぎょう【鄴】ゲフ
中国、三国時代の魏の都。今の河北省臨漳県。また、後趙・前燕・東魏・北斉の都。
ぎょ‐う【御宇】
天子の治め給う御世みよ。
ぎ‐よう【技癢・伎癢】‥ヤウ
他人のするのを見て腕がむずむずすること。自分の技量を示したくてもどかしく思うこと。森鴎外、ヰタ‐セクスアリス「夏目金之助君が小説を書き出した。金井君は非常な興味を以て読んだ。そして―を感じた」
ぎ‐よう【偽葉】‥エフ
植物の葉柄部分が扁平化して、葉身のような外形と機能をもつもの。相思樹などアカシアの仲間などに見られる。仮葉。
ぎ‐よう【儀容】
礼儀にかなった姿。容儀。
ぎょうあ【行阿】ギヤウ‥
鎌倉時代の歌学者・語学者。本名、源知行。「源氏物語」を校合。また、「仮名文字遣」を著した。生没年未詳。→定家仮名遣
きょう‐あい【狭隘】ケフ‥
①面積が狭いこと。「―な土地」
②度量が狭いこと。「―な心」
きょう‐あく【凶悪・兇悪】
残忍でわるいこと。むごいことを平気ですること。極悪ごくあく。「―な犯罪」
きょう‐あく【強悪】キヤウ‥
非常に悪いこと。ごうあく。
きょう‐あく【梟悪】ケウ‥
非常に性質が悪く、人の道にそむくこと。また、その人。
きょう‐あす【今日明日】ケフ‥
今日または明日。ごく近いうち。「―に迫る」
⇒きょう【今日】
きょう‐あつ【強圧】キヤウ‥
強い力や権力でおしつけること。
⇒きょうあつ‐てき【強圧的】
ぎょ‐う【御宇】🔗⭐🔉
ぎょ‐う【御宇】
天子の治め給う御世みよ。
ぎょ‐えい【御影】🔗⭐🔉
ぎょ‐えい【御影】
天皇・三后・皇太子などの写真。
ぎょし‐やす・い【御し易い】🔗⭐🔉
ぎょし‐やす・い【御し易い】
〔形〕
思い通りにしやすい。扱いやすい。「―・い相手」「―・い性格」
ぎょ・する【御する】🔗⭐🔉
ぎょ・する【御する】
[文]御す(サ変)
[一]〔自サ変〕
①出御する。
②お側にいる。はべる。
[二]〔他サ変〕
①(「馭する」とも書く)馬をたくみにあつかう。
②人を自分の意志通りに動かす。統御する。「―・しがたい乱暴者」
③統治する。
④(天子が)おつかいになる。
ぎょ‐りょう【魚綾・魚陵・魚竜・御綾】(織物)🔗⭐🔉
ぎょ‐りょう【魚綾・魚陵・魚竜・御綾】
綾織物の一種。一説に、麹塵色きくじんいろともいい、あるいは波に魚の紋のある綾織ともいう。平家物語9「―の直垂に緋縅の鎧着て」
ご【御】🔗⭐🔉
ご【御】
(呉音)
[一]〔名〕
(「御前ごぜん」の略)貴婦人の称呼の下に添えて敬称とする語。土佐日記「淡路の―の歌に劣れり」
[二]〔接頭〕
①主に漢語の体言に冠して尊敬の意を添える。源氏物語桐壺「十二にて―元服したまふ」。日葡辞書「ゴベウショ(御廟所)」
②主に漢語の体言に冠して丁寧の意を添える。「―飯にする」
③自分の行為を表す語に冠して謙譲の意を添える。「―説明いたします」
[三]〔接尾〕
人物を表す語の下に付けて尊敬の意を添える。日葡辞書「チチゴ」。浄瑠璃、伽羅先代萩「ゆうべ呼んだ花嫁―」
→ぎょ(御)
ご‐あいさつ【御挨拶】🔗⭐🔉
ご‐あいさつ【御挨拶】
①「挨拶」を丁寧にいう語。
②相手の非礼などに対して、皮肉を込めて応える言葉。「これは―だね」
ご‐いっしん【御一新】🔗⭐🔉
ご‐いっしん【御一新】
明治維新の異称。幸田露伴、いさなとり「世の態さまも変り風ふうも移り―とかいふ事になつて」
ご‐えい【御影】🔗⭐🔉
ご‐えい【御影】
神仏・貴人の画像または写真。
み【御】🔗⭐🔉
み【御】
〔接頭〕
①神・天皇・宮廷などに属するものであることを表す。「―あかし」「―食け」「―垣」
②一般に、尊敬または丁寧の意を表す。「―教え」「お―おつけ」
③(「深」とも当てる)美称または語調をととのえるために添える。「―吉野」「―雪」「―山」
み‐あれ【御生・御阿礼】🔗⭐🔉
み‐あれ【御生・御阿礼】
①神または貴人が誕生・降臨すること。
②京都の上賀茂神社で、葵祭あおいまつりの前3日、すなわち4月の中の午の日(今は5月12日)の夜に行われる祭。阿礼と称する榊さかきに神移しの神事をいとなむ。賀茂のみあれ。御阿礼祭。貫之集「神の―にあふ日なりけり」
③転じて、賀茂神社の称。源氏物語藤裏葉「―にまうで給ふとて」
⇒みあれ‐ぎ【御阿礼木】
⇒みあれ‐の‐せじ【御阿礼宣旨】
みあれ‐ぎ【御阿礼木】🔗⭐🔉
みあれ‐ぎ【御阿礼木】
賀茂祭に、神霊を迎えるために立てる榊。風雅和歌集雑「―にゆふしでかけし神山の」
⇒み‐あれ【御生・御阿礼】
みあれ‐の‐せじ【御阿礼宣旨】🔗⭐🔉
みあれ‐の‐せじ【御阿礼宣旨】
(セジはセンジのンを表記しない形)賀茂祭についての宣旨を斎宮いつきのみやに持参する御使いの女官。また、そのことから固有名詞としての女房名にもなる。枕草子183「―の、上に、五寸ばかりなる殿上わらはのいとをかしげなるを作りて」
⇒み‐あれ【御生・御阿礼】
み‐い【御井】‥ヰ🔗⭐🔉
み‐い【御井】‥ヰ
井戸・泉の美称。万葉集1「―の真清水」
みい‐でら【三井寺・御井寺】‥ヰ‥🔗⭐🔉
みい‐でら【三井寺・御井寺】‥ヰ‥
①園城寺おんじょうじの通称。
②奈良県の法輪寺の別称。
③能。狂女物。駿河国清見ヶ関の女が、さらわれた子を狂い尋ねて園城寺に至り、鐘を撞いたことが縁で巡り会う。
⇒みいでら‐ごみむし【三井寺歩行虫】
み‐えい【御影】🔗⭐🔉
み‐えい【御影】
肖像の尊敬語。尊影。栄華物語紫野「御堂には故院の―を書き奉りたり」
⇒みえい‐く【御影供】
⇒みえい‐どう【御影堂】
みえい‐く【御影供】🔗⭐🔉
みえい‐く【御影供】
(ミエクとも)
①故人の影像を祀って供養する法会。一般に東寺や高野山で行われる空海の忌日法会を指す。〈[季]春〉
②柿本人麻呂の影像を祀って和歌を講ずる会。人丸影供。
⇒み‐えい【御影】
み‐かげ【御影】🔗⭐🔉
み‐かげ【御影】
①神霊。みたま。敏達紀(前田本)「天地の諸の神及び天皇の霊みかげ」
②亡き人の姿または絵や肖像などの尊敬語。みえい。
みかげ【御影】(地名)🔗⭐🔉
みかげ【御影】
神戸市東灘区の一部。灘酒の産地。また、六甲山麓の川の扇状地付近は御影石の産地。
⇒みかげ‐いし【御影石】
み‐かげ【御蔭】🔗⭐🔉
み‐かげ【御蔭】
①太陽を避けて、かげとなる所。殿舎。万葉集1「高知るや天の―、天知るや日の―の」
②頭に挿す鬘かずらの尊敬語。
③恩恵の尊敬語。おかげ。
⇒みかげ‐まつり【御蔭祭】
みかげ‐まつり【御蔭祭】🔗⭐🔉
みかげ‐まつり【御蔭祭】
京都の下鴨神社で、葵祭あおいまつりの前3日、すなわち4月の中の午の日の昼(今は5月12日)に行われる祭。神職・氏子などが神輿みこしに供奉して京都市左京区高野の摂社御蔭神社に参向し、神体を迎えて本社に還る。
⇒み‐かげ【御蔭】
み‐くらい【御位】‥クラヰ🔗⭐🔉
み‐くらい【御位】‥クラヰ
①天皇の位、または天皇の位にあることの尊敬語。源氏物語若菜下「内裏の帝、―につかせ給ひて、十八年にならせ給ひぬ」
②位の尊敬語。源氏物語明石「もとの―あらたまりて、数よりほかの権大納言になり給ふ」
み‐けし【御衣】🔗⭐🔉
み‐けし【御衣】
(ケシは、「着けす」の連用形が名詞に転じたもの)衣服の尊敬語。お召しもの。古事記上「ぬば玉の黒き―を」
み‐しね【御稲】🔗⭐🔉
み‐しね【御稲】
稲の美称。神楽歌、細波「―搗つく女の佳さ」
み‐ぞ【御衣】🔗⭐🔉
み‐ぞ【御衣】
(古くは清音)衣服の尊敬語。おんぞ。神代紀上「其の衣みそを投げたまふ」
みぞ‐かけ【御衣懸】🔗⭐🔉
みぞ‐かけ【御衣懸】
(→)衣桁いこうに同じ。催馬楽、高砂「練緒染緒ねりおさみおの―にせむ」
みそ‐ぎ【御衣木】🔗⭐🔉
みそ‐ぎ【御衣木】
神仏の像を造るのに用いる木。桧・白檀びゃくだん・栴檀せんだん・朴ほおの類。
みぞ‐ばこ【御衣筥】🔗⭐🔉
みぞ‐ばこ【御衣筥】
(→)「みぞびつ」に同じ。
みぞ‐びつ【御衣櫃】🔗⭐🔉
みぞ‐びつ【御衣櫃】
御衣を入れておく櫃。ころもばこ。みぞばこ。宇津保物語蔵開下「―に女の装束一具」
みぞ‐ひめ【御衣姫】🔗⭐🔉
みぞ‐ひめ【御衣姫】
(ミソヒメとも)御衣につけるひめ糊。枕草子141「とり所なきもの…―の塗りたる」
み‐まや【御馬屋・御厩】🔗⭐🔉
み‐まや【御馬屋・御厩】
(ミウマヤの約)「うまや」の尊敬語。
[漢]御🔗⭐🔉
御 字形
筆順
〔彳部8画/11画/常用/2470・3866〕
〔音〕ギョ(漢) ゴ(呉)
〔訓〕おん・お・み・おおん
[意味]
[一]ギョ
①馬や馬車をじょうずにあやつる。(同)馭。「御者・礼楽射御書数」
②思い通りに扱う。おさめる。支配する。「御しやすい人間」「御宇・統御・制御」
③ふせぐ。(同)禦。「防御」
④天子の行為や持ち物などに尊敬の意を表す語。「御物・御璽・御感・入御・崩御」。転じて、広く尊敬の意を表す語。「御慶・御意」
[二]ゴ
①=[一]④。「御幣・御幸・御家人・御朱印・御両親・御成功」▶転じて、丁寧な言い方にも用いる。「御飯」「御説明いたします」
②「御前」③④(→御前)の略。「殿御とのご・親御おやご・伊勢いせの御」
[解字]
形声。「彳」(=ゆく)+「止」(=あし)+音符「午」(=きね)+「卩」(=ひと)。後二者は、きねでついて堅いものを柔かくする意。「御」は、馬をおとなしくさせて行かせる意。[
]は異体字。
[下ツキ
駕御・還御・供御・出御・制御・遷御・着御・統御・渡御・女御・発御・崩御・防御・臨御
[難読]
御髪おぐし・みぐし・御神籤おみくじ・御籤おみくじ・御目見おめみえ・御稜威みいつ・御酒みき・御手洗みたらし・御息所みやすんどころ・御幸みゆき
筆順
〔彳部8画/11画/常用/2470・3866〕
〔音〕ギョ(漢) ゴ(呉)
〔訓〕おん・お・み・おおん
[意味]
[一]ギョ
①馬や馬車をじょうずにあやつる。(同)馭。「御者・礼楽射御書数」
②思い通りに扱う。おさめる。支配する。「御しやすい人間」「御宇・統御・制御」
③ふせぐ。(同)禦。「防御」
④天子の行為や持ち物などに尊敬の意を表す語。「御物・御璽・御感・入御・崩御」。転じて、広く尊敬の意を表す語。「御慶・御意」
[二]ゴ
①=[一]④。「御幣・御幸・御家人・御朱印・御両親・御成功」▶転じて、丁寧な言い方にも用いる。「御飯」「御説明いたします」
②「御前」③④(→御前)の略。「殿御とのご・親御おやご・伊勢いせの御」
[解字]
形声。「彳」(=ゆく)+「止」(=あし)+音符「午」(=きね)+「卩」(=ひと)。後二者は、きねでついて堅いものを柔かくする意。「御」は、馬をおとなしくさせて行かせる意。[
]は異体字。
[下ツキ
駕御・還御・供御・出御・制御・遷御・着御・統御・渡御・女御・発御・崩御・防御・臨御
[難読]
御髪おぐし・みぐし・御神籤おみくじ・御籤おみくじ・御目見おめみえ・御稜威みいつ・御酒みき・御手洗みたらし・御息所みやすんどころ・御幸みゆき
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お【御】🔗⭐🔉
お 【御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」が「おおむ(おおん)」「おん」を経て「お」と転じてできた語〕
(1)名詞に付く。(ア)相手や第三者に対する敬意とともに,相手のもの,相手に関するものであることを表す。「あの方の―帽子」「―子様」(イ)丁寧の意を表す。上品に表現しようとする気持ちをこめても用いる。「―茶」「―しるこ」「―値段」
(2)(「阿」「於」とも書く)女性の名前に付けて,親愛感を添える。「―菊」「―富さん」
(3)動詞の連用形・名詞に付く。(ア)「なさる」「になる」「遊ばす」「くださる」「いただく」「だ」などの語を伴い,その動作の主に対する敬意を表す。「―いでなさる」「―世話になる」「―読みあそばす」「―書きくださる」「―越しいただく」「社長が―呼びだ」(イ)和らげた命令表現をつくる。目上には使わない。「―黙り」「そう―し」「早く―はいり」(ウ)「する」「いたす」などの語を伴って,自分の側の動作について,動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。「かばんを―持ちいたしましょう」「御注文の品を―届けに上がりました」「先生を―呼びする」
(4)形容詞・形容動詞に付く。(ア)丁寧・上品に表現する。「―暑うございます」(イ)相手や第三者に対する敬意を表す。「さぞ―さびしいことでしたでしょう」「―きれいでいらっしゃる」
(5)(ア)(尊敬の表現を裏返しにして)皮肉やからかいの気持ちを表す。「―高くとまっている」「とんだ―荷物をかかえこんだ」「―えら方」(イ)謙遜・卑下の気持ちを表す。「―恥ずかしゅうございます」「―粗末でした」
→ご(御)
お-あいそ【御愛想】🔗⭐🔉
お-あいそ [0] 【御愛想】
〔「おあいそう」とも〕
(1)「愛想(アイソ){(1)}」を丁寧に言う語。
(2)「愛想{(2)}」を丁寧に言う語。「―に顔だけ出す」
(3)「愛想{(4)}」を丁寧に言う語。「―なしで…」
(4)「愛想{(5)}」を丁寧に言う語。「―お願いします」
お-あん【御庵】🔗⭐🔉
お-あん 【御庵】
尼の住居,またはそこに住む尼を敬っていう語。「お寮がゐる所を―といひ候よ/狂言・比丘貞」
お-いなり-さん【御稲荷さん】🔗⭐🔉
お-いなり-さん [2][1] 【御稲荷さん】
(1)穀物の神である稲荷,また,それをまつる社(ヤシロ)を敬っていう語。
(2)稲荷ずしを丁寧にいう語。
お-うつり【御移り】🔗⭐🔉
お-うつり [2] 【御移り】
「移り{(6)}」に同じ。
おえら-がた【御偉方】🔗⭐🔉
おえら-がた [0] 【御偉方】
偉い方々。お偉い人。「会社の―」
〔ちゃかした言い方〕
おお-ん【御・大御】🔗⭐🔉
おお-ん オホ― 【御・大御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」の転。「おほむ」とも表記〕
(1)神・天皇に関する語に付いて,高い敬意を表す。「―ぶく(大御服)」「―とき(御時)」
(2)下にくる名詞が省かれて単独で名詞のように用いられることがある。「これもうちの―(=「御歌」ノ略)/大和 52」「対の上の―(=「御香」ノ略)は三種ある中に/源氏(梅枝)」
〔「おおん」「おん」は多く「御」と漢字で書かれ,「おおん」か「おん」かその読み方が決定しがたい。しかし,中古の例は「おおん」と読むべきものといわれる〕
お-かくれ【御隠れ】🔗⭐🔉
お-かくれ [0] 【御隠れ】
身分の高い人が死ぬことを敬っていう語。「天皇が―になる」
お-かげ【御蔭・御陰】🔗⭐🔉
お-かげ [0] 【御蔭・御陰】
(1)神仏の助け。加護。「神仏の―をこうむる」
(2)他人の助力。援助。庇護。「成功したのは先生の―です」「あなたの―で早く作れた」
(3)(多く「おかげで」の形で)ある事や物が原因となって生じた結果。効果・利益,また望ましくない結果や影響にもいう。「川がある―で夏は涼しい」「広くなった―で掃除が大変だ」
おかげ-さま【御蔭様】🔗⭐🔉
おかげ-さま [0] 【御蔭様】
(1)「おかげ」を丁寧に言う語。「―でよくわかりました」
(2)漠然とした感謝の気持ちを表す語。ありがたいことに。多く挨拶の語として用いる。「―で無事に帰って参りました」「『御両親は御健在ですか』『はい,―で』」
おかげ-どし【御蔭年】🔗⭐🔉
おかげ-どし [3] 【御蔭年】
伊勢参宮をすると特別の御利益があると信じられた年。遷宮の翌年。
おかげ-まいり【御蔭参り】🔗⭐🔉
おかげ-まいり ―マ
リ [4] 【御蔭参り】
近世,伊勢神宮への集団的参拝。ほぼ60年の周期で数度流行した。[季]春。
→伊勢参り
リ [4] 【御蔭参り】
近世,伊勢神宮への集団的参拝。ほぼ60年の周期で数度流行した。[季]春。
→伊勢参り
お-かもじ【御か文字】🔗⭐🔉
お-かもじ 【御か文字】
かもじを丁寧にいう語。おかみさん。「お主(シユウ)に袖を引かれそめたる阿漕(アコギ)が浦,―さま悋(リン)文字に/浄瑠璃・松風村雨」
→かもじ
おかわせ-ぐみ【御為替組】🔗⭐🔉
おかわせ-ぐみ オカハセ― 【御為替組】
江戸時代,幕府の公金為替を取り扱った御用達商人の団体組織。御為替三井組・御為替十人組など。
お-こし【御越し】🔗⭐🔉
お-こし [0] 【御越し】
(1)行くことの尊敬語。「どちらへ―ですか」
(2)来ることの尊敬語。「一度拙宅へも―下さい」
お-さがり【御下(が)り】🔗⭐🔉
お-さがり [2] 【御下(が)り】
(1)神仏に供えたあと,下げた飲食物。
(2)客に出した食物の残り。
(3)年長者や目上の人からもらった使い古しの品物。お古。「兄の―の服」
(4)(「御降り」と書く)正月三が日に降る雨や雪。[季]新年。《―になるらん旗の垂れ具合/夏目漱石》
お-さげ【御下げ】🔗⭐🔉
お-さげ [2] 【御下げ】
(1)少女の髪形で,髪を左右に分けて編んで下げるもの。また,頭上にまとめて後ろへ垂れるものもいう。お下げ髪。
(2)女帯の結び方。結んで両端を垂れ下げる。お下げ結び。
おさげ-がみ【御下げ髪】🔗⭐🔉
おさげ-がみ [3] 【御下げ髪】
「おさげ{(1)}」に同じ。
お-した【御下】🔗⭐🔉
お-した [0] 【御下】
(1)奉公人などに与えられる,客や主人の食事の残り物。おさがり。おろし。「骨と皮は―に出て/歌舞伎・小袖曾我」
(2)その支配下にあること。また,その人。「万年亀太郎様と申す御代官あり。―の百姓山公事を取むすび/咄本・御前男」
(3)地位や身分が低いこと。(ア)平安時代,最下級の女房。(イ)江戸時代,最下級の歌舞伎役者。
お-したじ【御下地】🔗⭐🔉
お-したじ ―シタヂ [3][0] 【御下地】
醤油(シヨウユ)のこと。
お-しも【御下】🔗⭐🔉
お-しも [2] 【御下】
(1)大小便や下半身を丁寧にいう語。「―の世話をする」
(2)宮中や貴族に仕える女中。お末。
(3)内侍(ナイシ)の次位の女官。
お-すもじ【御す文字】🔗⭐🔉
お-すもじ [2] 【御す文字】
〔文字詞〕
(1)〔もと女房詞〕
鮨(スシ)。すもじ。
(2)「御推(スイ)文字」に同じ。「待つ身より待たるる身の千々の思ひを―/浄瑠璃・孕常盤」
お-タバコぼん【御―盆】🔗⭐🔉
お-タバコぼん [4] 【御―盆】
少女の髪の結い方の一。髪を左右に分けて両方から横に合わせ,頭の頂でタバコ盆のつるのように結ぶ。その上に手絡(テガラ)などをかける。おタバコ。明治初期に流行。
お-ため【御為】🔗⭐🔉
お-ため [0] 【御為】
(1)相手を敬って,その人の利益となることをいう語。「これもあなたの―を思ってのことです」
(2)(京阪地方で)使いの者に与える,ほうび。また,贈り物に対するお返し。
おため-がお【御為顔】🔗⭐🔉
おため-がお ―ガホ [0] 【御為顔】
いかにも主人のためを思うような顔つき。忠義ぶったようす。
おため-ごかし【御為倒し】🔗⭐🔉
おため-ごかし [4] 【御為倒し】
〔「ごかし」は接尾語〕
表面はいかにも相手のためであるかのようにいつわって,実際は自分の利益をはかること。「―を言う」
おため-しゃ【御為者】🔗⭐🔉
おため-しゃ 【御為者】
〔「おためじゃ」とも〕
主君の利益だけを考えて,厳しい政治を行う家臣。おためもの。「―といふ出来出頭人ありて/仮名草子・可笑記」
おため-ずく【御為尽く】🔗⭐🔉
おため-ずく ―ヅク 【御為尽く】
「御為倒(オタメゴカ)し」に同じ。「実らしく―を申す時/浮世草子・禁短気」
おため-すじ【御為筋】🔗⭐🔉
おため-すじ ―スヂ [3] 【御為筋】
商家などで,商売上の利益にむすびつく客筋。ため筋。
お-とぎ【御伽】🔗⭐🔉
お-とぎ [0][2] 【御伽】
〔伽を丁寧にいう語〕
(1)貴人の身近に仕えて,話し相手をつとめること。また,その者。「―をする」
(2)寝室にはべること。また,その女性。侍妾(ジシヨウ)。
(3)「御伽話」の略。「―の国」
(4)「御伽小姓(コシヨウ)」の略。「お傍の―もおないどし/浄瑠璃・先代萩」
おとぎ-いぬ【御伽犬】🔗⭐🔉
おとぎ-いぬ [3] 【御伽犬】
雌雄一対の犬が臥した形の張り子の容器。産所や寝所で必要とする物を入れた。安産や魔除けのお守りでもあった。犬箱。
→犬張り子
おとぎ-の-くに【御伽の国】🔗⭐🔉
おとぎ-の-くに [0] 【御伽の国】
おとぎ話に出てくる,美しく楽しい空想の世界。
お-なぐさみ【御慰み】🔗⭐🔉
お-なぐさみ [0] 【御慰み】
その場に興を添えること。人を楽しませること。座興。「うまくできましたら―」
〔失敗するかもしれないことをにおわせて,皮肉やからかいの気持ちで使うことも多い〕
お-にぎり【御握り】🔗⭐🔉
お-にぎり [2] 【御握り】
〔もと女性語〕
にぎり飯を丁寧にいう語。おむすび。
お-ニュー【御―】🔗⭐🔉
お-ニュー [2] 【御―】
〔「ニュー(new)」を名詞化して「お」を付けた語〕
新しく買った物。また,新しく使い始めたばかりの物。「―の靴に―の帽子」
お-はぐるま【御羽車】🔗⭐🔉
お-はぐるま [3] 【御羽車】
⇒はぐるま(羽車)
お-ばけ【御化け】🔗⭐🔉
お-ばけ [2] 【御化け】
(1)何物かが霊能によって姿を変えたもの。特に,異様・奇怪な形をしたものをいう。ばけもの。「から傘の―」「―が出た」
(2)死人が再びこの世に現れたときの,想像上の姿。幽霊。
(3)形や大きさが異様なもの。「―カボチャ」「―きのこ」
おばけ-がい【御化け貝】🔗⭐🔉
おばけ-がい ―ガヒ [3] 【御化け貝】
ヤドカリの異名。
おばけ-ごよみ【御化け暦】🔗⭐🔉
おばけ-ごよみ [4] 【御化け暦】
明治・大正時代,伊勢神宮司庁が発行した官製暦以外に,民間で禁を破って発行した私家製の暦の俗称。
お-はこび【御運び】🔗⭐🔉
お-はこび [0] 【御運び】
「行くこと」「来ること」の尊敬語。おいで。「―をいただき光栄です」
お-はもじ【御は文字】🔗⭐🔉
お-はもじ 【御は文字】
〔「恥ずかし」の文字詞に「お」の付いた語〕
はずかしいこと。「よいころな女夫(メオト)が一組出来ませう,ああ―や/浄瑠璃・反魂香」
お-ひき【御引き】🔗⭐🔉
お-ひき 【御引き】
引き出物。御進物。御祝儀。「暦配る家によつて―が出る/浄瑠璃・大経師(上)」
おひき-のうし【御引直衣】🔗⭐🔉
おひき-のうし ―ナホシ 【御引直衣】
天皇が日常に着用した丈の長い直衣。緋の長袴の上に重ねて用い,裾を長く引く。御下直衣(オサゲノウシ)。
お-ひきずり【御引き摺り】🔗⭐🔉
お-ひきずり [3] 【御引き摺り】
(1)歩くとひきずるような裾の長い着物。また,そのような仕立て方。
(2)「ひきずり{(1)}」に同じ。
お-ひとかた【御一方】🔗⭐🔉
お-ひとかた [3] 【御一方】
「おひとり様」を丁寧にいう語。
お-めいく【御影供】🔗⭐🔉
お-めいく [0][2] 【御影供】
〔「おみえいく(大御影供)」の転か〕
「会式(エシキ)」に同じ。
〔「みえいく」は別語〕
おん【御】🔗⭐🔉
おん 【御】 (接頭)
〔「おおん」の転〕
(1)名詞に(古くは,まれに用言にも)付いて,尊敬の意を添える。「お」よりあらたまった感じがある。「―身」「―礼」「―みずから」「日比も―恋しく思ひ奉りつれど/発心 3」
(2)中古には,下にくる名詞を略して単独で名詞のように用いることがある。「ふみなど講ずるにも,源氏の君の御(=「御詩」ノ略)をば,講師もえ読みやらず/源氏(花宴)」
〔(2)は「御」と漢字で表記され,「おん」と読まれることもあるが,中古のこのような例は「おおん」と読むべきであるといわれる〕
おん-ぞ【御衣】🔗⭐🔉
おん-ぞ 【御衣】
着る人を敬ってその衣服をいう語。お召し物。「いみじき宝の―の綿のいみじき/宇治拾遺 13」
おんぞ-がち【御衣勝ち】🔗⭐🔉
おんぞ-がち 【御衣勝ち】 (形動ナリ)
体が小さくて衣装ばかりが目立つさま。「いと―に,身もなくあえかなり/源氏(若菜上)」
おん-の-じ【御の字】🔗⭐🔉
おん-の-じ [3] 【御の字】
〔もと遊里語。「御」という字を付けたくなるほどのもの,の意〕
(1)たいへん結構な物。また,そのような人。「今の世の―の客/浮世草子・織留 3」
(2)ありがたいこと。満足なこと。「五千円なら―だ」
ぎょ【御】🔗⭐🔉
ぎょ 【御】
■一■ (接頭)
漢語に付く。
(1)尊敬すべき人の行為・事柄などを表す語に付いて,尊敬の意を表す。「―意」「―慶」
(2)特に天皇またはこれに準ずる人の行為・事柄や持ち物などを表す語に付いて,尊敬の意を表す。「―感」「―製」「―物」
■二■ (接尾)
動作を表す漢語に付いて,それが天子またはそれに準ずる人の動作であることを表す。「還―」「出―」「渡―」
ぎょ-い【御衣】🔗⭐🔉
ぎょ-い [1] 【御衣】
天皇や貴人を敬ってその衣服をいう語。お召し物。
ぎょい-こう【御衣香】🔗⭐🔉
ぎょい-こう ―カウ [0] 【御衣香】
サトザクラの園芸品種。花は中輪で淡黄色。花弁は一〇枚前後。中心部に緑色でのち紅変する条線がある。
ぎょ-い【御意】🔗⭐🔉
ぎょ-い [0][1] 【御意】
(1)貴人や目上の人を敬って,その考え・意向などをいう語。(ア)おぼしめし。おこころ。「―のまま」「―に従う」(イ)おおせ。おさしず。「社長の―を得たい」
(2)「御意のとおり」の意で,貴人・目上の人に対する返答としていう語。感動詞的にも用いる。おっしゃるとおり。お考えのとおり。「―にござります」
ぎょい=に入(イ)・る🔗⭐🔉
――に入(イ)・る
お気に入る。おぼしめしにかなう。御意に召す。
ぎょい=に召・す🔗⭐🔉
――に召・す
「御意に入(イ)る」に同じ。
ぎょい=を
得(エ)る🔗⭐🔉
――を
得(エ)る
(1)お考えをうかがう。「―
えたく存じます」
(2)お目にかかる。「はじめて―
えます」
得(エ)る
(1)お考えをうかがう。「―
えたく存じます」
(2)お目にかかる。「はじめて―
えます」
ぎょ-う【御宇】🔗⭐🔉
ぎょ-う [1] 【御宇】
〔宇内(ウダイ)を統御するの意〕
天子の治世の期間。御代(ミヨ)。「宇多天皇の―」
ぎょ-えい【御詠】🔗⭐🔉
ぎょ-えい [0][1] 【御詠】
天皇や皇族などが詩歌を作ること。また,その詩歌。
ぎょ-えい【御影】🔗⭐🔉
ぎょ-えい [0] 【御影】
天皇・三后・皇太子などの写真。
ぎょ-えん【御苑】🔗⭐🔉
ぎょ-えん ―
ン [0] 【御苑】
皇室の所有する庭園。苑地。
ン [0] 【御苑】
皇室の所有する庭園。苑地。
ぎょし-がた・い【御し難い】🔗⭐🔉
ぎょし-がた・い [4] 【御し難い】 (形)
思い通りに扱いにくい。
ぎょし-やす・い【御し易い】🔗⭐🔉
ぎょし-やす・い [4] 【御し易い】 (形)
思い通りに扱いやすい。手なずけ易い。
ぎょ・する【御する】🔗⭐🔉
ぎょ・する [2] 【御する】 (動サ変)[文]サ変 ぎよ・す
(1)(「馭する」とも書く)馬や馬車などを上手に操る。「荒馬を―・する」「馬車は妾(ワタシ)が―・すから/蜃中楼(柳浪)」
(2)人を自分の思うとおりに動かす。
→御しやすい
(3)統治する。「民を―・するに唯(タダ)力を用ひ/学問ノススメ(諭吉)」
(4)天皇が,おでましになる。出御する。「紫宸に―・して/古事記(序)」
ぎょ-りょう【魚綾・御綾】🔗⭐🔉
ぎょ-りょう 【魚綾・御綾】
上質の唐綾(カラアヤ)。天子の御料からという。「義朝生年三十七,練色の―のひたたれに/平治(上)」
ご【御】🔗⭐🔉
ご 【御】
■一■ (名)
〔「御前」の略か〕
婦人の敬称。「伊勢の―もかくこそありけめ/源氏(総角)」
■二■ (接頭)
(1)主として漢語の名詞などに付いて,尊敬の意を表す。「―意見を尊重します」「―両親」「―家庭のみなさま」「―本」「―殿」
(2)動作を表す漢語に付く。(ア)人の行為に対する尊敬の意を表す。「―成人のあかつきには」「―帰国なさる」「―説明くださる」(イ)行為の及ぶ他人を敬って,自分の行為をへりくだっていう。「―案内申しあげる」「―招待いたします」「―紹介する」
(3)漢語の名詞に付いて,丁寧・上品にいう。「―飯」「―詠歌」「―馳走」
→お(御)
■三■ (接尾)
人物を表す名詞に付いて,尊敬の意を添える。「伯父―」「てて―」「めい―さま」
ご-あいさつ【御挨拶】🔗⭐🔉
ご-あいさつ [2] 【御挨拶】
(1)相手を敬って挨拶を丁寧に言う語。
(2)相手の失礼な言い方などに対して皮肉を込めて言う語。あきれた言いざま。「これは―だね」
ご-あんない【御案内】🔗⭐🔉
ご-あんない [0] 【御案内】
ごぞんじ。御承知。「皆様―のとおり」
→案内(4)
ごいけん-ばん【御意見番】🔗⭐🔉
ごいけん-ばん [3] 【御意見番】
地位の高い人に対し,忌憚(キタン)なく自分の意見を述べて言行をいましめる人。「天下の―大久保彦左衛門」
ご-いっしょ
する【御一緒する】🔗⭐🔉
ご-いっしょ
する [0] 【御一緒する】 (動サ変)
同行することをへりくだっていう語。「そこまで―
しましょう」
する [0] 【御一緒する】 (動サ変)
同行することをへりくだっていう語。「そこまで―
しましょう」
ご-いっしん【御一新】🔗⭐🔉
ご-いっしん [2] 【御一新】
明治維新(メイジイシン)の別名。
ご-えい【御影】🔗⭐🔉
ご-えい [0] 【御影】
神仏・貴人の画像や木像。みえい。
ご-えいか【御詠歌】🔗⭐🔉
ご-えいか [2] 【御詠歌】
霊場の巡礼者や浄土宗信者の歌う,仏や霊場をたたえる歌。和歌や和讃に単調で物悲しい節をつけ鈴(レイ)を振りながら歌う。巡礼歌。詠歌。
ご-おん【御恩】🔗⭐🔉
ご-おん [2] 【御恩】
(1)相手を敬って,その人から受けた恩をいう語。「―は忘れません」
(2)封建時代,主君が臣下に与える恩恵で,特に恩地の類。御恩地。「恩賞をもたまはり,―をも拝領して/太平記 26」
み【御】🔗⭐🔉
み 【御】 (接頭)
〔本来は神など霊威のあるものに対する畏敬の念を表した〕
(1)主として和語の名詞に付いて,それが神仏・天皇・貴人など,尊敬すべき人に属するものであることを示し,敬意を添える。お。「神の―心」「―子」「―姿」
(2)(多く「深」と書く)主として和語の名詞や地名に付けて,美しいとほめたたえたり,語調を整えたりするのに用いられる。「―山」「―雪」「―草」「―吉野」
み-あれ【御生・御阿礼】🔗⭐🔉
み-あれ [0] 【御生・御阿礼】
(1)神または貴人の再生・復活。また,誕生。ご降臨。
(2)「御阿礼祭」に同じ。
(3)賀茂神社の異称。「―に詣で給ふとて/源氏(藤裏葉)」
みあれ-ぎ【御阿礼木】🔗⭐🔉
みあれ-ぎ [3] 【御阿礼木】
葵祭の前儀として行う上賀茂神社の御阿礼祭と下鴨神社の御蔭祭に立てられる,神移しのための榊(サカキ)。
みあれ-の-せんじ【御阿礼の宣旨】🔗⭐🔉
みあれ-の-せんじ 【御阿礼の宣旨】
賀茂祭に関する宣旨を賀茂の斎院に伝達する女官。みあれのせじ。
みあれ-まつり【御阿礼祭】🔗⭐🔉
みあれ-まつり 【御阿礼祭】
葵祭の前儀として五月一二日(もと陰暦四月の中の午(ウマ)の日)に上賀茂神社で行う祭儀。阿礼と称する榊の枝に神移しの神事を行う。
み-い【御井】🔗⭐🔉
み-い ―
【御井】
井戸・泉の美称。「―の清水(マシミズ)/万葉 52」
【御井】
井戸・泉の美称。「―の清水(マシミズ)/万葉 52」
み-えい【御影】🔗⭐🔉
み-えい [0][2] 【御影】
肖像を敬っていう語。尊影。「善導和尚并(ナラビ)に先帝の―をかけ/平家(灌頂)」
みえい-く【御影供】🔗⭐🔉
みえい-く [2] 【御影供】
(1)真言宗で,空海の忌日である三月二一日に,その画像をかけて行う法会(ホウエ)。みえく。
〔京都の東寺では四月二一日に行う〕
[季]春。
(2)柿本人麻呂の画像をまつって,和歌を講ずる会。人麻呂影供。
みえい-どう【御影堂】🔗⭐🔉
みえい-どう ―ダウ [0] 【御影堂】
(1)一寺の開基,一宗の開祖の御影を安置する堂。開山堂。祖師堂。
(2)京都五条橋の西にあった新善光寺の別名。
(3)京都名産の扇の名。平敦盛の妻が新善光寺に住して作ったのが始まりといい,江戸時代には扇の最上品とされた。
み-かげ【御影】🔗⭐🔉
み-かげ [0][2] 【御影】
(1)神霊。みたま。
(2)死んだ人の姿や肖像。お姿。みえい。「きみが―のおもほゆるかな/古今(哀傷)」
みかげ【御影】🔗⭐🔉
みかげ 【御影】
神戸市東灘区の地名。山手地区は高級住宅地,海岸低地は灘五郷に属する酒造地区。背後の六甲山から良質の花崗岩(カコウガン)を産する。
みかげ-いし【御影石】🔗⭐🔉
みかげ-いし [3] 【御影石】
〔御影地方が産地として有名だったことから〕
花崗岩(カコウガン)質岩石の石材名。庭石・墓石や石造品に多く用いられる。
みかげ-まつり【御蔭祭】🔗⭐🔉
みかげ-まつり 【御蔭祭】
葵祭の前儀として五月一二日(もと陰暦四月の中の午(ウマ)の日)に下鴨神社で行う祭儀。神霊を御蔭神社から移す神事を行う。
み-しね【御稲】🔗⭐🔉
み-しね 【御稲】
稲の美称。「ささなみや滋賀の辛崎や―搗(ツ)く女の佳ささや/神楽歌」
み-ぞ【御衣】🔗⭐🔉
み-ぞ 【御衣】
「おんぞ(御衣)」に同じ。「いと寒きに―一つ貸し給へ/大和 168」
みそ-ぎ【御衣木】🔗⭐🔉
みそ-ぎ 【御衣木】
神仏の像を作るのに用いる木材を神聖視していう語。「あや杉は神の―にたてるなりけり/新古今(神祇)」
み-その【御園】🔗⭐🔉
み-その [0] 【御園】
(1)園(ソノ)を敬っていう語。
(2)神社所有の荘園で,供饌(グセン)のための野菜・果実などを献納する領地。
み-そのう【御園生】🔗⭐🔉
み-そのう ―ソノフ 【御園生】
園生(ソノウ)を敬っていう語。「―の竹の林にうぐひすはしば鳴きにしを/万葉 4286」
みそ-ひめ【御衣姫】🔗⭐🔉
みそ-ひめ 【御衣姫】
〔「みぞひめ」とも〕
御衣につける姫糊(ヒメノリ)。「とり所なきもの…―のぬりたる/枕草子 141」
ごえいか【御詠歌】(和英)🔗⭐🔉
ごえいか【御詠歌】
a pilgrim hymn.
みかげいし【御影石】(和英)🔗⭐🔉
みかげいし【御影石】
granite.→英和
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