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広辞苑の検索結果 (4)
さし‐て【指し手】🔗⭐🔉
さし‐て【指し手】
①将棋で、駒を進める方法。
②将棋を指す人。
さし‐て【差し手】🔗⭐🔉
さし‐て【差し手】
相撲で、自分の手を相手の腋わきの下に差し入れること。また、その手。「―争い」
さし‐て🔗⭐🔉
さし‐て
〔副〕
①(下に打消の語を伴って)これといって。さほど。たいして。格別に。源氏物語賢木「―思ふことなきだに」。「―苦労はない」
②特に。とりわけ。平家物語12「鎌倉殿に―申すべき大事ども候ふ」
⇒さしてもない
○さしてもない🔗⭐🔉
○さしてもない
特にこれというほどのこともない。浄瑠璃、薩摩歌「又しては又しては―事苦口にがくちいうて」
⇒さし‐て
さしで‐もの【差し出者】
さしでて言いまたは行動する者。ですぎもの。
⇒さし‐で【差し出】
さし・でる【差し出る】
〔自下一〕
①前に出る。進み出る。
②分を越えて進み出る。でしゃばる。「―・でた振舞い」
さしでん【左氏伝】
「春秋左氏伝」の略称。「春秋」の注釈書で、春秋三伝の一つ。30巻。左丘明の著と伝える。「左伝」とも略称。三伝のうち最も文にすぐれ、史実に詳しい。
さし‐どう【差銅】
江戸時代、金銀貨を鋳造する時に混合した銅。→差銀さしぎん
さし‐とお・す【刺し通す】‥トホス
〔他五〕
突き刺してつらぬく。つきとおす。
さし‐とど・む【差し止む】
〔他下二〕
おさえとどめる。禁止する。さしとめる。
さし‐とめ【差止め】
さしとめること。禁止。「発行の―」
⇒さしとめ‐がき【差止書】
⇒さしとめ‐せいきゅう【差止め請求】
⇒さしとめ‐そしょう【差止め訴訟】
さしとめ‐がき【差止書】
(→)法度書はっとがきに同じ。
⇒さし‐とめ【差止め】
さしとめ‐せいきゅう【差止め請求】‥キウ
公害や不正競争等の継続的不法行為により権利侵害がある場合、被害者が加害者に対しその侵害の停止または予防を求める訴え。被害が物権・人格権・著作権・特許権等の侵害である場合に認められる。
⇒さし‐とめ【差止め】
さしとめ‐そしょう【差止め訴訟】
被告に対し一定の行為の禁止を命ずる判決を求める民事訴訟。
⇒さし‐とめ【差止め】
さし‐と・める【刺し留める・鎖し留める】
〔他下一〕[文]さしと・む(下二)
①突き刺して動かないようにする。椿説弓張月前編「重季もこゝろ緩ゆるさず、すはといはゞ―・めんと」
②棹をさして船をとめる。碇泊させる。源氏物語澪標「けふは難波に船―・めて」
③戸を閉ざしてとじこめる。さしこむ。源氏物語東屋「―・むるむぐらや繁き東屋の」
さし‐と・める【差し止める】
〔他下一〕[文]さしと・む(下二)
ある動作をやめさせる。禁止する。「新聞の記事を―・める」「出入りを―・める」
さし‐とら・す【差し取らす】
〔他下二〕
つきつけて受け取らせる。手渡しする。源氏物語浮舟「わたくしの人にや、艶えんなる文は―・する」
さじ‐とり【匙執り】
匙をとって薬を盛ること。また、その人。浄瑠璃、源氏冷泉節「毒薬の―はこの春甫」
さしとり‐ひきつめ【差取り引詰め】
(→)「さしつめひきつめ」に同じ。浄瑠璃、頼光跡目論「五人張りに十五束取つてつがひ、―さんざんに射給へば」
さしとり‐ひきとり【差取り引取り】
(→)「さしつめひきつめ」に同じ。
さし‐なお・す【差し直す】‥ナホス
〔他五〕
①あらためて差す。
②「直す」を強めていう語。源氏物語帚木「―・してもなどか見ざらむ」
さ‐し‐ながら
〔副〕
(サは然の意。シは強めの助詞)さながら。すっかり。拾遺和歌集賀「大空にむれたるたづの―思ふ心のありげなるかな」
さし‐なべ【銚子】
弦と注口つぎぐちのある鍋。吊しかけて酒などを暖めるのに用いるもの。さすなべ。万葉集16「―に湯わかせ子ども」
さし‐な・む【差し並む】
〔自四〕
「さしならぶ」に同じ。
さし‐なら・ぶ【差し並ぶ】
[一]〔自四〕
「ならぶ」を強めていう語。源氏物語胡蝶「―・び給へらんはしも、間あわいめでたしかし」
[二]〔他下二〕
ならばせる。源氏物語東屋「わが娘もかやうにて―・べたらむには片はならじかし」
さし‐なわ【差縄・指縄】‥ナハ
①乗馬の口につけて引く、布または糸の撚り縄。さしづな。太平記3「―の十丈許り長きを二筋」→大和鞍(図)。
②捕縄とりなわ。幸若舞曲、富樫「打て張れ搦めよ。いや―なんどと犇ひしめいた」
⇒さしなわ‐お【差縄緒】
さし‐なわ【緡縄】‥ナハ
①銭緡ぜにさしの縄。さし。狂言、縄綯なわない「大儀ながら―を綯なうてくれずばなるまい」
②狂言。(→)「縄綯」に同じ。
さしなわ‐お【差縄緒】‥ナハヲ
(→)縄緒なわおに同じ。
⇒さし‐なわ【差縄・指縄】
さし‐に【差し荷】
さしにないの荷物。
さし‐にない【差し担い】‥ニナヒ
物に竿などをさし通し、前後二人で担うこと。差合せ。さし。西鶴諸国ばなし「一つを―の大蕪おおかぶら」
さし‐ぬい【刺縫い】‥ヌヒ
①布を重ねて一針抜きに縫うこと。また、その物。
②日本刺繍ししゅうの一技法。輪郭の外側の針目を揃え、中側は針目に長短をつけて模様全体を刺し埋める方法。色の濃淡、影の明暗を表すのに用いる。
さし‐ぬい【差縫い】‥ヌヒ
ぬいもの。裁縫。源氏物語宿木「おのおの―などす」
さし‐ぬ・う【差し縫ふ】‥ヌフ
〔他四〕
縫う。源氏物語総角「鮮やかなる花の色々、似つかはしからぬを―・ひつつ」
さし‐ぬき【指貫】
布袴ほうこ・衣冠または直衣のうし・狩衣かりぎぬの時に着用する袴。平絹・綾・固織物・浮織物などで八幅やのに仕立て、裾に紐を通してくくるもの。括緒くくりおの袴。奴袴ぬばかま。枕草子23「桜の直衣の少しなよらかなるに、濃き紫の固紋の―」
指貫
⇒さしぬき‐の‐はかま【指貫の袴】
さしぬき‐の‐はかま【指貫の袴】
(→)指貫に同じ。
⇒さし‐ぬき【指貫】
さし‐ぬ・く【刺し貫く】
〔他四〕
つき刺し通す。日葡辞書「トリヲクロガネノクシ(串)ニサシヌク」
さし‐ね【指値】
〔経〕客が取引所や一般市場で売買注文をする場合に指定する希望の値段。指定値段。「―売買」
⇒さしね‐ちゅうもん【指値注文】
さしね‐ちゅうもん【指値注文】
指値をつけて注文すること。↔成行き注文
⇒さし‐ね【指値】
さし‐の・く【差し退く】
[一]〔自四〕
①しりぞく。たちのく。遠ざかる。〈日葡辞書〉
②うとくなる。疎遠になる。宇治拾遺物語3「うち―・きたる人にもおはしまさず」
[二]〔他下二〕
しりぞかせる。去らせる。源氏物語葵「よき女房車多くて、雑々の人なき隙を思ひ定めて皆―・けさする中に」
さし‐のぞ・く【差し覗く】
〔他五〕
①覗く。源氏物語夕顔「誰とか知らんと打ち解け給ひて少し―・き給へれば」
②立ち寄る。源氏物語蓬生「稀にも京に出で給ふ時は―・き給へど」
さし‐の・べる【差し伸べる・差し延べる】
〔他下一〕[文]さしの・ぶ(下二)
(ある方向にのばすようにして)出す。さし出す。「救援の手を―・べる」
さし‐のぼ・す【差し上す】
〔他下二〕
①のぼらせる。
②上京させる。また、物を都に送る。太平記9「討手を―・せられ、京都を責めらるる由」
③(舟を)さかのぼらせる。〈日葡辞書〉
さし‐のぼ・る【差し上る・差し昇る】
〔自五〕
(日や月などが)のぼる。
さし‐は【翳】
(サシバとも)外出する貴人に従者がさしかけて顔をおおうもの。天皇が即位・朝賀などの大礼に高御座たかみくらに出御のとき、女嬬にょじゅが左右からさしかざした。鷹の羽・薄絹などで軍配団扇うちわの形に作り、1丈〜1丈2尺の長柄をつけた。後世、神宝として渡御・遷座に用いる。刺羽。翳かざしの羽。は。万葉集16「―にも君がみ為に鷲そ子産むといふ」
翳
さし‐ば【鸇・差羽】
タカの一種。大きさはカラスぐらい、背面は褐色、尾羽に黒色の3〜4条の横縞、下面には白地に赤褐色の横斑がある。本州以南に普通で、秋に大群で南方に渡る。山地・森林にすみ、蛇・昆虫・小鳥などを捕食。稀に鷹狩に使った。大扇おおおうぎ。
さしば
サシバ
提供:OPO
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
さし‐ば【差し歯】
①足駄の台に歯を入れること。また、その歯。
②人工の歯をつぎたすこと。また、その歯。継ぎ歯。
さし‐は・う【指し延ふ】‥ハフ
〔自下二〕
わざわざする。特にそれとめざす。ふりはう。源氏物語空蝉「御硯急ぎ召して、―・へたる御文にはあらで」
さし‐はえ【指し延へ】‥ハヘ
〔副〕
わざわざ。ことさら。ふりはえ。大和物語「―いづこともなくて来れば」
さし‐ばえ【刺蠅】‥バヘ
ハエ目イエバエ科の昆虫の総称。イエバエに似るが、口吻が針状に伸長し、雌雄とも牛・馬などを好んで吸血。その一種のサシバエは牧場に多く、幼虫は家畜の寝藁などで育つ。全世界に分布。
さし‐は・く【差し佩く・差し履く】
〔他四〕
①太刀を腰におびる。
②沓くつなどを足にはく。万葉集16「縫ひし黒沓―・きて庭にたたずめ」
さし‐は・ぐ【差し矧ぐ】
〔他下二〕
矢を弓につがえる。義経記4「忠信が大雁股おおかりまたを―・げて」
さし‐はさ・む【挟む・差し挟む】
〔他五〕
①間に入れる。はさみこむ。さしこむ。源氏物語若菜下「(端書を)えよくも隠し給はで、御しとねの下に―・み給ひつ」。「口を―・む」
②転じて、ひそかに心にいだく。含む。多く、悪い思いをいだく意にいう。平家物語5「野心を―・んで朝威をほろぼさんとする輩」
さし‐はず・す【差し外す】‥ハヅス
〔他四〕
(棹などを)はずす。また、さしそこなう。源氏物語浮舟「童、棹―・して落ち入り侍りにける」
さし‐ばな【挿花】
(→)生花いけばなに同じ。
さし‐はな・す【差し放す】
〔他四〕
「さしはなつ」に同じ。こんてむつすむん地「ただ罪人をのみむなしく―・したまふなり」
さし‐はな・つ【差し放つ】
〔他四〕
遠ざける。ほうっておく。はなす。源氏物語桐壺「見てはうち笑まれぬべきさまのし給へれば、え―・ち給はず」
さし‐はな・る【差し離る】
〔自下二〕
①はなれる。源氏物語若紫「御かたちは―・れて見しよりも、いみじう清らにて」
②血縁関係などが遠い。縁もゆかりもない。源氏物語東屋「よその―・れたらん人にこそよしともあしともおぼえられ給はめ」
さし‐はや・す【差し囃す】
〔他四〕
棹をさし、大勢ではやして(舟を)漕ぐことか。一説に「差し映やす」。浜松中納言物語2「君によりをちの早舟―・し風間も待たずこがれ来るかな」
さし‐ばり【指梁】
柱などに材の一端を挿し込んだ梁。
さし‐び【差し火】
炭火をさらにつぎ足すこと。また、その火。
さし‐ひかえ【差控え】‥ヒカヘ
江戸時代の刑罰の一種。公家・武士が職務上に過失があった時、その出仕を禁じ、自邸に謹慎させたこと。
さし‐ひか・える【差し控える】‥ヒカヘル
〔他下一〕[文]さしひか・ふ(下二)
ひかえ目にする。遠慮する。ひかえる。「発言を―・える」
さし‐ひき【差引き】
①差し引くこと。引き去ること。減ずること。
②収支・貸借・損得などの計算をすること。また、その結果。「―マイナスになる」
③差したり引いたりすること。転じて、指図すること。浮世物語「糊加減は某それがし見申て、―を致さん」
④攻めることと退くこと。かけひき。〈日葡辞書〉
⑤一般に、増加と減少。特に潮の満ち干、体温のあがりさがりなどにいう。浄瑠璃、日本振袖始「この子が熱の―」
⇒さしひき‐かんじょう【差引勘定】
さしひき‐かんじょう【差引勘定】‥ヂヤウ
貸借を相殺そうさいして、残余の金額について勘定を行うこと。さしつぎ。
⇒さし‐ひき【差引き】
さし‐ひ・く【差し引く】
[一]〔自五〕
(潮が)差したり引いたりする。増減する。日葡辞書「ネッキ(熱気)ガサシヒク」
[二]〔他五〕
ある数から一部を引き去る。へらす。「給料から税金を―・く」
さし‐ひじき【挿肘木・指肘木・差肘木】‥ヒヂ‥
〔建〕柱にさしこんだ肘木。大仏様だいぶつよう建築に特有。
さし‐ひびき【差し響き】
音などがひびくこと。転じて、関係が他に及ぶこと。影響。
さし‐ひび・く【差し響く】
〔自五〕
(音などが他に響くことから転じて)他に関係を及ぼす。影響する。
さし‐びん【差鬢】
女の髪の結い方。鬢を一段高くして張り出したもの。江戸中期の流行。
さし‐ふ【差符】
(→)召文めしぶみ2に同じ。
さしぶ【烏草樹】
〔植〕シャシャンボの古名。古事記下「川の上へに生ひ立だてる―を」
さし‐ふだ【差し札】
組香くみこうで、香を聞いた人が鑑定して差し入れる札。10客分あり、木・象牙などで製し、表に花模様・紋印、裏に一・二・三・ウなどと記す。香札。
さし‐ぶた【挿し蓋】
(→)「落し蓋」に同じ。
さし‐ぶみ【差文】
法会や祭事などの際に、諸役に当たるべき者を指名して定めたことを通達する文書。差定さじょう。
さし‐ふる・す【差し旧す・挿し旧す】
〔他四〕
櫛くし・刀などを古くなるまで長い間さす。
さし‐ほ【挿穂】
挿し木の目的で、植物体から切り取って挿すようにした根・茎・葉。
さし‐ほこらか・す【差し誇らかす】
〔他四〕
刀剣などを自慢らしくさす。源平盛衰記1「大きなる黒鞘巻を隠したる気けもなく―・したりけるが」
さし‐ほら・す【差し誇らす】
〔他四〕
「さしほこらかす」に同じ。一説に、「差し惚ほらす」で、だらしなく差す意。浄瑠璃、傾城酒呑童子「例の大太刀前下りに―・し」
さしま【猿島】
下総国猿島郡(今の茨城県坂東市付近)の地名。平将門たいらのまさかどが王城建設を企てた所。
さし‐まい【差米・指米・刺米】
①江戸時代、検査のため、俵に米刺こめさしを入れて抜き出した米。見本米。
②江戸時代、仲仕なかしなどが収得すべき賃米。1俵につき米刺2本で抜いた米を分配した。
さし‐まえ【差前】‥マヘ
腰にさす刀剣。差料さしりょう。狂言、鳴子遣子「これはおまへの―か」
さし‐まかな・う【差し賄ふ】‥マカナフ
〔他四〕
用意をととのえる。設けて待つ。欽明紀「弓を彎ひき―・ひて」
さし‐ま・く【差し任く】
〔他下二〕
任命する。派遣する。一説に、期待する。万葉集19「―・くる心さやらず」
さし‐ま・く【差し纏く】
〔他四〕
まきつける。古事記上「ま玉手玉手―・きもも長に寝いをし寝なせ」
さし‐まくら【差枕】
指物さしものの枕。箱枕。好色一代女2「油火細く背きて―二つ直して」
さし‐ま・す【差し増す】
〔他四〕
「増す」を強めていう語。つけ加える。栄華物語浦々別「よろづ―・しつついみじうあはれに奏すれば」
さします
〔助動〕
(サセマスの転。室町時代から江戸中期にかけて用いた)尊敬の意を添える。…なさる。四河入海「年ごろも相好もよう似さしましたと言はんぞ」。狂言、武悪「命が物種ぢや、急いで落ちさしませ」
さし‐まね・く【差し招く・麾く】
〔他五〕
①人を手でまねく。呼ぶ。「秘書を―・く」
②指揮して向かう方面を指示する。指図する。三蔵法師伝承徳頃点「勝幡を麾サシマネキテ」
さし‐まわし【差し回し】‥マハシ
さしまわすこと。
さし‐まわ・す【差し回す】‥マハス
〔他五〕
そちらへ行かせる。さし向ける。「車を―・す」
さし‐み【刺身】
魚肉などをなまのままで薄く細く切って、醤油などをつけて食べるもの。おつくり。康富記文安5年8月15日「鯛、指身居之」。「―のつま」
⇒さしみ‐ぼうちょう【刺身庖丁】
さし‐み【差し身】
相撲で、得意とする方の手を早く相手の脇に差し込むこと。
さし‐みず【差水】‥ミヅ
①井戸に他から悪い水がしみ込むこと。また、その水。
②(湯などに)水をつぎ足すこと。また、その水。
③河川がわずかに増水すること。
さしみ‐ぼうちょう【刺身庖丁】‥バウチヤウ
さしみを作るときに用いる庖丁。刃は幅が狭くて長い。
⇒さし‐み【刺身】
さし‐むかい【差向い】‥ムカヒ
むかいあっていること。対座。さし。源氏物語夕顔「何心もなき―をあはれと思すままに」。「夫婦―の食事」「―に座る」
さし‐むか・う【差し向かう】‥ムカフ
〔自五〕
①その方へ向く。相対する。むかいあう。万葉集9「―・ふ鹿島の崎に」
②二人むかいあう。対座する。枕草子184「―・ひきこえたる心地うつつともおぼえず」
さし‐むき【差し向き】
〔副〕
さしあたり。とりあえず。目下。「―生活には困らない」
さし‐む・く【差し向く】
[一]〔自四〕
その方へ向く。
[二]〔他下二〕
⇒さしむける(下一)
さし‐む・ける【差し向ける】
〔他下一〕[文]さしむ・く(下二)
①その方へ向かせる。「光を―・ける」
②つかわす。派遣する。やる。平家物語7「既に討手を―・けらるる由聞えしかば」。「迎えの車を―・ける」
さし‐むしろ【差筵】
藺いむしろを2枚重ねて縁へりをつけた敷物。夫木和歌抄32「問へかしな身もいたづらに―一重に恋ふる心ながさを」
さし‐むね【差棟】
〔建〕破風板に差しこんだ化粧棟木。
さし‐め【尺目・差目】
物差ものさしの寸尺の目盛り。
さし‐め【差し芽】
植物の無性繁殖法の一つ。通常、わずかに枝・茎のついた芽を床とこにさし、発根させて新株を得る。
さしめ
〔助動〕
尊敬の助動詞「さしも」の命令形。狂言でもよく使われ、目下の者にも用いた。…なさい。…てください。史記抄「我にをしへさしめ」。狂言、連歌盗人「言うてくれさしめ」
さ‐しも
〔副〕
(副詞「さ」に助詞「し」「も」が付いてできた語)
①(下に打消の表現を伴って)そのようにも。そうも。源氏物語帚木「心地には―思はざらめど」
②あれほど。それほどまで。平家物語1「当時―めでたう栄えさせ給ふ平家太政の入道殿へ召されぬ事こそ本意なけれ」。平治物語「―の兵を、敵に首取らすな」。浄瑠璃、出世景清「究竟くっきょう一の手裏剣しりけんとおつ取りおつ取り打ち立つれば、―に勇む軍兵共わつと言ふてはさつと引く」。「―の悪わるもおとなしくなった」
さしも
〔助動〕
(室町時代の語。サシムルの転ともサセタマウの転ともいう)上一・上二・下二・サ変の各型活用の未然形に接続して、尊敬の意を表す。…なさる。史記抄「景帝は孝景の七年に生じさしもたぞ」→しも
さし‐もぐさ【指焼草・指艾】
①ヨモギの異称。させもぐさ。後拾遺和歌集恋「かくとだにえやは伊吹の―」
②(新古今集釈教「なほたのめしめぢが原のさせも草わが世の中にあらんかぎりは」が清水きよみず観音の歌と伝えられたところから)観世音菩薩に救われるべき一切衆生いっさいしゅじょうをたとえていう語。万人。〈日葡辞書〉
さし‐もつ・る【差し縺る】
〔自下二〕
いりみだれる。もつれる。転じて、ごたごたが生ずる。あらそいとなる。
さし‐もつれ【差縺れ】
さしもつれること。もつれ。紛糾。葛藤かっとう。
さし‐もど・く【差し抵捂く】
〔他四〕
非難する。もどく。平治物語「人に―・かるるほどのことはなかりしに」
さし‐もどし【差戻し】
①提出した所へもどすこと。
②〔法〕上訴裁判所が上訴に理由があるとして原判決を取消・破棄して、さらにこれに代わる審判をさせるため、事件を原裁判所に差し戻すこと。「破棄―」「原審―」
さし‐もど・す【差し戻す】
〔他五〕
やり直すように元へもどす。返す。「書類を―・す」「事件を第一審に―・す」
さし‐もの【指物・差物・挿物】
①当世具足の背の受筒にさし、戦場での目標とした小旗または飾り。旗指物。背旗。三河物語「金の揚羽の蝶の羽の―にて駈け廻りければ」
指物
②木の板をさしあわせて組み立てつくった家具や器具。箱・机・箪笥・火鉢の類。
③頭髪にさして飾る、櫛くし・簪かんざしの類。
④〔建〕差鴨居・指梁さしばりなど柱に差しこむ材の総称。
⇒さしもの‐し【指物師】
⇒さしもの‐ばた【指物旗】
⇒さしもの‐もち【指物持】
⇒さしもの‐や【指物屋】
さしもの‐し【指物師】
指物2の細工をする職人。さしものや。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さしもの‐ばた【指物旗】
戦陣の指物としてつけた旗。旗指物。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さしもの‐もち【指物持】
戦場で主人の指物旗を持って供をする従者。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さしもの‐や【指物屋】
指物2を作ることを業とする家。また、その人。指物師。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さし‐もや【差母屋】
〔建〕破風はふ板に差しこんだ化粧母屋桁げた。
さし‐もり【刺銛】
鯨漁で、鯨の心臓を刺すための銛。形は槍のようで、上端がとがって菱形をなす。
さし‐や【差矢】
①矢を多くつぎつぎに射ること。また、その矢。平家物語11「或は遠矢に射る舟もあり、或は―に射る舟もあり」
②矢数やかずの通矢とおしやに射る矢。焦箆こがしのにして、鴨の第2の羽ではぎ、根を木でつくる。
⇒さしや‐がかり【差矢懸り】
⇒さしや‐ゆがけ【差矢弓懸】
さし‐やい【差合い】‥ヤヒ
「さしあい」の転。歌舞伎、お染久松色読販「ふぐと餅とは―だが」
さしや‐がかり【差矢懸り】
近世の陣法の一つ。敵の鉄砲組の行動開始以前に、矢継ぎ早の弓組の先制攻撃で敵を射すくめること。
⇒さし‐や【差矢】
さしゃく
さしず。はからい。歌舞伎、傾城金秤目「こなさんの―か」
さ‐しゃく【茶杓】
⇒ちゃしゃく。〈日葡辞書〉
さし‐や・く【差し焼く】
〔他四〕
焼く。万葉集13「―・かむ小屋おやの醜屋しこやに」
さし‐やど【指し宿】
旅館で、宿泊の旅客にその行先の旅館を指定して紹介すること。また、その紹介された旅館。
さし‐やなぎ【差し柳】
[一]〔名〕
さし木した柳。夫木和歌抄3「玉ぼこの道のなはての―はや杜になれ立ちも宿らん」
[二]〔枕〕
(差し柳は根を張るからいう)「ねはる(根張る)」にかかる。万葉集13「み雪降る冬の朝は―根張り梓を」
さしや‐ゆがけ【差矢弓懸】
差矢2を射るのに用いる弓懸。
⇒さし‐や【差矢】
さしゃ・る
〔他四・下二〕
動詞「する」の尊敬語。なさる。歌舞伎、阿弥陀が池新寺町「私に腹を切らすやうに―・つた父様うらめしい」。正眼仮名法語「とくと合点―・るれば」
さしゃる
〔助動〕
(サセラルの転)四段・ナ変活用以外の動詞及び同型の助動詞の未然形、カ変・サ変の連用形に付いて、尊敬の意を表す。主に近世初期上方を中心に用いられ、活用は下二段型から四段型へ移る傾向を示す。…なさる。歌舞伎、好色伝受「一寸乗つてついおりさしやりませ」。浄瑠璃、心中宵庚申「おちよ殿、幾度でも去られさしやれ」→しゃる→やしゃる
さし‐や・る【差し遣る】
〔他四〕
押しやる。進める。やる。源氏物語紅葉賀「掻きあはせばかり弾きて、―・り給へれば」
さしゃん・す
〔他サ変〕
動詞「する」の尊敬語。なさる。歌舞伎、好色伝受「先にからこな様は異な言様いいよう―・す」
さしゃんす
〔助動〕
(サシャリマスの転。近世、主に上方で使われた。活用はサ変型)四段・ナ変活用以外の動詞の未然形に付いて尊敬の意を添える。…なさる。浄瑠璃、女殺油地獄「こちの人か…どこに何して居さしやんした」→しゃんす→やしゃんす
さ‐しゅ【叉手】
①両手を組み合わせること。手をこまぬくこと。拱手きょうしゅ。
②〔建〕(→)扠首さすに同じ。
さ‐しゅ【詐取】
金品をだまし取ること。「商品を―する」
さし‐ゆ【差湯】
①風呂に、また料理で、湯を注ぎ足すこと。また、その湯。
②茶道で、濃茶こいちゃを一応練り上げたところへ湯をさすこと。また、その湯。
さ‐しゅう【佐州】‥シウ
佐渡さど国の別称。
さ‐しゅう【査収】‥シウ
よくしらべた上で受け取ること。「御―願います」
さ‐しゅう【砂洲・砂州】‥シウ
⇒さす
さ‐じゅう【叉銃】
携行した小銃を、休憩時などに3梃ずつ組み合わせ、三角錐状に立てること。
さ‐じゅう【茶頭】‥ヂユウ
禅寺で、茶湯をつかさどる役僧。ちゃじゅう。→さどう(茶頭)
さし‐ゆうご【左支右吾】‥イウ‥
①左を支え右を防ぐこと。いろいろと謀って危難を避けること。
②どちらにもさしつかえること。あちこち食い違うこと。
さ‐しゅうごう【差集合】‥シフガフ
〔数〕二つの集合A、Bが与えられたとき、Aの要素ではあるがBの要素ではない要素の集合を、AからBを引いた差集合といい、A−Bと書く。
差集合
さ‐じゅつ【詐術】
①いつわりのてだて。人をあざむく術策。
②〔法〕制限能力者が、自己が能力者であることを信じさせるためにする欺罔ぎもう行為。
さし‐ゆる・す【差し許す】
〔他五〕
「許す」をおもおもしくいう語。
ざ‐しょ【座所】
貴人などの座のある所。貴人の居室。御座所。
さ‐しょう【左相】‥シヤウ
左大臣の唐名。左丞相さじょうしょう。左相国さしょうこく。↔右相
さ‐しょう【左証】
(割符の左半分の意から)証拠。証左。
さ‐しょう【些少】‥セウ
分量や程度がきわめてわずかであること。すこし。「―ながらお納め下さい」
さ‐しょう【査証】
①調査して証明すること。
②(visa)旅券の裏書証明。ビザ。「入国―」
さ‐しょう【詐称】
(氏名・職業・年齢などを)いつわって称すること。「経歴―」
さ‐しょう【嗟傷】‥シヤウ
なげきかなしむこと。太平記24「仏法忽ちに滅しなんとす。故に毎朝―す」
さ‐しょう【嗟賞】‥シヤウ
感心してほめること。嗟称。
さ‐じょう【叉状】‥ジヤウ
交叉したさま。
さ‐じょう【左仗】‥ヂヤウ
左近の陣。
さ‐じょう【砂上】‥ジヤウ
すなのうえ。
⇒砂上の楼閣
さ‐じょう【差定】‥ヂヤウ
(→)差文さしぶみに同じ。
さ‐じょう【鎖状】‥ジヤウ
鎖のようにつながっている状態。「―化合物」
⇒さじょう‐こうぶんし【鎖状高分子】
さ‐じょう【鎖錠】‥ヂヤウ
錠に鍵かぎをかけること。施錠せじょう。
ざ‐しょう【座商・坐商】‥シヤウ
店ですわっていて物品を売る商い。また、その人。↔行商
ざ‐しょう【座礁・坐礁】‥セウ
船舶が暗礁や浅瀬に乗りあげること。
ざ‐しょう【挫傷】‥シヤウ
打撲・衝突・墜落・転倒など、鈍性の外力の作用によって、皮膚表面には損傷を生じないで、皮下組織、あるいは深部の軟組織を損傷すること。うちみ。挫創ざそう。
ざ‐じょう【座上・坐上】‥ジヤウ
①(古くはザショウ)上席の座。かみざ。上座。平治物語「右衛門督殿の―に着く人一人もおはしまさざりつるに」
②集まりの席上。
⇒座上の空論
ざ‐じょう【座乗・坐乗】
海軍で、司令官が艦船・飛行機に乗って指揮をとること。
さじょう‐こうぶんし【鎖状高分子】‥ジヤウカウ‥
原子が鎖状に結合した高分子。天然のものはゴム・セルロース・核酸など、人工のものはポリエチレン・ポリ塩化ビニル・ナイロンなど。線状高分子。
⇒さ‐じょう【鎖状】
さ‐しょうこく【左相国】‥シヤウ‥
左大臣の唐名。↔右相国
さ‐しょうしょう【左少将】‥セウシヤウ
左近衛さこんえ少将の略。左近衛府の次官で中将の下位。↔右少将
さ‐じょうしょう【左丞相】‥シヤウ
左大臣の唐名。↔右丞相
さじょう‐ど【砂壌土】‥ジヤウ‥
砂土よりも微砂で粘土の多い土。
⇒さしぬき‐の‐はかま【指貫の袴】
さしぬき‐の‐はかま【指貫の袴】
(→)指貫に同じ。
⇒さし‐ぬき【指貫】
さし‐ぬ・く【刺し貫く】
〔他四〕
つき刺し通す。日葡辞書「トリヲクロガネノクシ(串)ニサシヌク」
さし‐ね【指値】
〔経〕客が取引所や一般市場で売買注文をする場合に指定する希望の値段。指定値段。「―売買」
⇒さしね‐ちゅうもん【指値注文】
さしね‐ちゅうもん【指値注文】
指値をつけて注文すること。↔成行き注文
⇒さし‐ね【指値】
さし‐の・く【差し退く】
[一]〔自四〕
①しりぞく。たちのく。遠ざかる。〈日葡辞書〉
②うとくなる。疎遠になる。宇治拾遺物語3「うち―・きたる人にもおはしまさず」
[二]〔他下二〕
しりぞかせる。去らせる。源氏物語葵「よき女房車多くて、雑々の人なき隙を思ひ定めて皆―・けさする中に」
さし‐のぞ・く【差し覗く】
〔他五〕
①覗く。源氏物語夕顔「誰とか知らんと打ち解け給ひて少し―・き給へれば」
②立ち寄る。源氏物語蓬生「稀にも京に出で給ふ時は―・き給へど」
さし‐の・べる【差し伸べる・差し延べる】
〔他下一〕[文]さしの・ぶ(下二)
(ある方向にのばすようにして)出す。さし出す。「救援の手を―・べる」
さし‐のぼ・す【差し上す】
〔他下二〕
①のぼらせる。
②上京させる。また、物を都に送る。太平記9「討手を―・せられ、京都を責めらるる由」
③(舟を)さかのぼらせる。〈日葡辞書〉
さし‐のぼ・る【差し上る・差し昇る】
〔自五〕
(日や月などが)のぼる。
さし‐は【翳】
(サシバとも)外出する貴人に従者がさしかけて顔をおおうもの。天皇が即位・朝賀などの大礼に高御座たかみくらに出御のとき、女嬬にょじゅが左右からさしかざした。鷹の羽・薄絹などで軍配団扇うちわの形に作り、1丈〜1丈2尺の長柄をつけた。後世、神宝として渡御・遷座に用いる。刺羽。翳かざしの羽。は。万葉集16「―にも君がみ為に鷲そ子産むといふ」
翳
さし‐ば【鸇・差羽】
タカの一種。大きさはカラスぐらい、背面は褐色、尾羽に黒色の3〜4条の横縞、下面には白地に赤褐色の横斑がある。本州以南に普通で、秋に大群で南方に渡る。山地・森林にすみ、蛇・昆虫・小鳥などを捕食。稀に鷹狩に使った。大扇おおおうぎ。
さしば
サシバ
提供:OPO
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
さし‐ば【差し歯】
①足駄の台に歯を入れること。また、その歯。
②人工の歯をつぎたすこと。また、その歯。継ぎ歯。
さし‐は・う【指し延ふ】‥ハフ
〔自下二〕
わざわざする。特にそれとめざす。ふりはう。源氏物語空蝉「御硯急ぎ召して、―・へたる御文にはあらで」
さし‐はえ【指し延へ】‥ハヘ
〔副〕
わざわざ。ことさら。ふりはえ。大和物語「―いづこともなくて来れば」
さし‐ばえ【刺蠅】‥バヘ
ハエ目イエバエ科の昆虫の総称。イエバエに似るが、口吻が針状に伸長し、雌雄とも牛・馬などを好んで吸血。その一種のサシバエは牧場に多く、幼虫は家畜の寝藁などで育つ。全世界に分布。
さし‐は・く【差し佩く・差し履く】
〔他四〕
①太刀を腰におびる。
②沓くつなどを足にはく。万葉集16「縫ひし黒沓―・きて庭にたたずめ」
さし‐は・ぐ【差し矧ぐ】
〔他下二〕
矢を弓につがえる。義経記4「忠信が大雁股おおかりまたを―・げて」
さし‐はさ・む【挟む・差し挟む】
〔他五〕
①間に入れる。はさみこむ。さしこむ。源氏物語若菜下「(端書を)えよくも隠し給はで、御しとねの下に―・み給ひつ」。「口を―・む」
②転じて、ひそかに心にいだく。含む。多く、悪い思いをいだく意にいう。平家物語5「野心を―・んで朝威をほろぼさんとする輩」
さし‐はず・す【差し外す】‥ハヅス
〔他四〕
(棹などを)はずす。また、さしそこなう。源氏物語浮舟「童、棹―・して落ち入り侍りにける」
さし‐ばな【挿花】
(→)生花いけばなに同じ。
さし‐はな・す【差し放す】
〔他四〕
「さしはなつ」に同じ。こんてむつすむん地「ただ罪人をのみむなしく―・したまふなり」
さし‐はな・つ【差し放つ】
〔他四〕
遠ざける。ほうっておく。はなす。源氏物語桐壺「見てはうち笑まれぬべきさまのし給へれば、え―・ち給はず」
さし‐はな・る【差し離る】
〔自下二〕
①はなれる。源氏物語若紫「御かたちは―・れて見しよりも、いみじう清らにて」
②血縁関係などが遠い。縁もゆかりもない。源氏物語東屋「よその―・れたらん人にこそよしともあしともおぼえられ給はめ」
さし‐はや・す【差し囃す】
〔他四〕
棹をさし、大勢ではやして(舟を)漕ぐことか。一説に「差し映やす」。浜松中納言物語2「君によりをちの早舟―・し風間も待たずこがれ来るかな」
さし‐ばり【指梁】
柱などに材の一端を挿し込んだ梁。
さし‐び【差し火】
炭火をさらにつぎ足すこと。また、その火。
さし‐ひかえ【差控え】‥ヒカヘ
江戸時代の刑罰の一種。公家・武士が職務上に過失があった時、その出仕を禁じ、自邸に謹慎させたこと。
さし‐ひか・える【差し控える】‥ヒカヘル
〔他下一〕[文]さしひか・ふ(下二)
ひかえ目にする。遠慮する。ひかえる。「発言を―・える」
さし‐ひき【差引き】
①差し引くこと。引き去ること。減ずること。
②収支・貸借・損得などの計算をすること。また、その結果。「―マイナスになる」
③差したり引いたりすること。転じて、指図すること。浮世物語「糊加減は某それがし見申て、―を致さん」
④攻めることと退くこと。かけひき。〈日葡辞書〉
⑤一般に、増加と減少。特に潮の満ち干、体温のあがりさがりなどにいう。浄瑠璃、日本振袖始「この子が熱の―」
⇒さしひき‐かんじょう【差引勘定】
さしひき‐かんじょう【差引勘定】‥ヂヤウ
貸借を相殺そうさいして、残余の金額について勘定を行うこと。さしつぎ。
⇒さし‐ひき【差引き】
さし‐ひ・く【差し引く】
[一]〔自五〕
(潮が)差したり引いたりする。増減する。日葡辞書「ネッキ(熱気)ガサシヒク」
[二]〔他五〕
ある数から一部を引き去る。へらす。「給料から税金を―・く」
さし‐ひじき【挿肘木・指肘木・差肘木】‥ヒヂ‥
〔建〕柱にさしこんだ肘木。大仏様だいぶつよう建築に特有。
さし‐ひびき【差し響き】
音などがひびくこと。転じて、関係が他に及ぶこと。影響。
さし‐ひび・く【差し響く】
〔自五〕
(音などが他に響くことから転じて)他に関係を及ぼす。影響する。
さし‐びん【差鬢】
女の髪の結い方。鬢を一段高くして張り出したもの。江戸中期の流行。
さし‐ふ【差符】
(→)召文めしぶみ2に同じ。
さしぶ【烏草樹】
〔植〕シャシャンボの古名。古事記下「川の上へに生ひ立だてる―を」
さし‐ふだ【差し札】
組香くみこうで、香を聞いた人が鑑定して差し入れる札。10客分あり、木・象牙などで製し、表に花模様・紋印、裏に一・二・三・ウなどと記す。香札。
さし‐ぶた【挿し蓋】
(→)「落し蓋」に同じ。
さし‐ぶみ【差文】
法会や祭事などの際に、諸役に当たるべき者を指名して定めたことを通達する文書。差定さじょう。
さし‐ふる・す【差し旧す・挿し旧す】
〔他四〕
櫛くし・刀などを古くなるまで長い間さす。
さし‐ほ【挿穂】
挿し木の目的で、植物体から切り取って挿すようにした根・茎・葉。
さし‐ほこらか・す【差し誇らかす】
〔他四〕
刀剣などを自慢らしくさす。源平盛衰記1「大きなる黒鞘巻を隠したる気けもなく―・したりけるが」
さし‐ほら・す【差し誇らす】
〔他四〕
「さしほこらかす」に同じ。一説に、「差し惚ほらす」で、だらしなく差す意。浄瑠璃、傾城酒呑童子「例の大太刀前下りに―・し」
さしま【猿島】
下総国猿島郡(今の茨城県坂東市付近)の地名。平将門たいらのまさかどが王城建設を企てた所。
さし‐まい【差米・指米・刺米】
①江戸時代、検査のため、俵に米刺こめさしを入れて抜き出した米。見本米。
②江戸時代、仲仕なかしなどが収得すべき賃米。1俵につき米刺2本で抜いた米を分配した。
さし‐まえ【差前】‥マヘ
腰にさす刀剣。差料さしりょう。狂言、鳴子遣子「これはおまへの―か」
さし‐まかな・う【差し賄ふ】‥マカナフ
〔他四〕
用意をととのえる。設けて待つ。欽明紀「弓を彎ひき―・ひて」
さし‐ま・く【差し任く】
〔他下二〕
任命する。派遣する。一説に、期待する。万葉集19「―・くる心さやらず」
さし‐ま・く【差し纏く】
〔他四〕
まきつける。古事記上「ま玉手玉手―・きもも長に寝いをし寝なせ」
さし‐まくら【差枕】
指物さしものの枕。箱枕。好色一代女2「油火細く背きて―二つ直して」
さし‐ま・す【差し増す】
〔他四〕
「増す」を強めていう語。つけ加える。栄華物語浦々別「よろづ―・しつついみじうあはれに奏すれば」
さします
〔助動〕
(サセマスの転。室町時代から江戸中期にかけて用いた)尊敬の意を添える。…なさる。四河入海「年ごろも相好もよう似さしましたと言はんぞ」。狂言、武悪「命が物種ぢや、急いで落ちさしませ」
さし‐まね・く【差し招く・麾く】
〔他五〕
①人を手でまねく。呼ぶ。「秘書を―・く」
②指揮して向かう方面を指示する。指図する。三蔵法師伝承徳頃点「勝幡を麾サシマネキテ」
さし‐まわし【差し回し】‥マハシ
さしまわすこと。
さし‐まわ・す【差し回す】‥マハス
〔他五〕
そちらへ行かせる。さし向ける。「車を―・す」
さし‐み【刺身】
魚肉などをなまのままで薄く細く切って、醤油などをつけて食べるもの。おつくり。康富記文安5年8月15日「鯛、指身居之」。「―のつま」
⇒さしみ‐ぼうちょう【刺身庖丁】
さし‐み【差し身】
相撲で、得意とする方の手を早く相手の脇に差し込むこと。
さし‐みず【差水】‥ミヅ
①井戸に他から悪い水がしみ込むこと。また、その水。
②(湯などに)水をつぎ足すこと。また、その水。
③河川がわずかに増水すること。
さしみ‐ぼうちょう【刺身庖丁】‥バウチヤウ
さしみを作るときに用いる庖丁。刃は幅が狭くて長い。
⇒さし‐み【刺身】
さし‐むかい【差向い】‥ムカヒ
むかいあっていること。対座。さし。源氏物語夕顔「何心もなき―をあはれと思すままに」。「夫婦―の食事」「―に座る」
さし‐むか・う【差し向かう】‥ムカフ
〔自五〕
①その方へ向く。相対する。むかいあう。万葉集9「―・ふ鹿島の崎に」
②二人むかいあう。対座する。枕草子184「―・ひきこえたる心地うつつともおぼえず」
さし‐むき【差し向き】
〔副〕
さしあたり。とりあえず。目下。「―生活には困らない」
さし‐む・く【差し向く】
[一]〔自四〕
その方へ向く。
[二]〔他下二〕
⇒さしむける(下一)
さし‐む・ける【差し向ける】
〔他下一〕[文]さしむ・く(下二)
①その方へ向かせる。「光を―・ける」
②つかわす。派遣する。やる。平家物語7「既に討手を―・けらるる由聞えしかば」。「迎えの車を―・ける」
さし‐むしろ【差筵】
藺いむしろを2枚重ねて縁へりをつけた敷物。夫木和歌抄32「問へかしな身もいたづらに―一重に恋ふる心ながさを」
さし‐むね【差棟】
〔建〕破風板に差しこんだ化粧棟木。
さし‐め【尺目・差目】
物差ものさしの寸尺の目盛り。
さし‐め【差し芽】
植物の無性繁殖法の一つ。通常、わずかに枝・茎のついた芽を床とこにさし、発根させて新株を得る。
さしめ
〔助動〕
尊敬の助動詞「さしも」の命令形。狂言でもよく使われ、目下の者にも用いた。…なさい。…てください。史記抄「我にをしへさしめ」。狂言、連歌盗人「言うてくれさしめ」
さ‐しも
〔副〕
(副詞「さ」に助詞「し」「も」が付いてできた語)
①(下に打消の表現を伴って)そのようにも。そうも。源氏物語帚木「心地には―思はざらめど」
②あれほど。それほどまで。平家物語1「当時―めでたう栄えさせ給ふ平家太政の入道殿へ召されぬ事こそ本意なけれ」。平治物語「―の兵を、敵に首取らすな」。浄瑠璃、出世景清「究竟くっきょう一の手裏剣しりけんとおつ取りおつ取り打ち立つれば、―に勇む軍兵共わつと言ふてはさつと引く」。「―の悪わるもおとなしくなった」
さしも
〔助動〕
(室町時代の語。サシムルの転ともサセタマウの転ともいう)上一・上二・下二・サ変の各型活用の未然形に接続して、尊敬の意を表す。…なさる。史記抄「景帝は孝景の七年に生じさしもたぞ」→しも
さし‐もぐさ【指焼草・指艾】
①ヨモギの異称。させもぐさ。後拾遺和歌集恋「かくとだにえやは伊吹の―」
②(新古今集釈教「なほたのめしめぢが原のさせも草わが世の中にあらんかぎりは」が清水きよみず観音の歌と伝えられたところから)観世音菩薩に救われるべき一切衆生いっさいしゅじょうをたとえていう語。万人。〈日葡辞書〉
さし‐もつ・る【差し縺る】
〔自下二〕
いりみだれる。もつれる。転じて、ごたごたが生ずる。あらそいとなる。
さし‐もつれ【差縺れ】
さしもつれること。もつれ。紛糾。葛藤かっとう。
さし‐もど・く【差し抵捂く】
〔他四〕
非難する。もどく。平治物語「人に―・かるるほどのことはなかりしに」
さし‐もどし【差戻し】
①提出した所へもどすこと。
②〔法〕上訴裁判所が上訴に理由があるとして原判決を取消・破棄して、さらにこれに代わる審判をさせるため、事件を原裁判所に差し戻すこと。「破棄―」「原審―」
さし‐もど・す【差し戻す】
〔他五〕
やり直すように元へもどす。返す。「書類を―・す」「事件を第一審に―・す」
さし‐もの【指物・差物・挿物】
①当世具足の背の受筒にさし、戦場での目標とした小旗または飾り。旗指物。背旗。三河物語「金の揚羽の蝶の羽の―にて駈け廻りければ」
指物
②木の板をさしあわせて組み立てつくった家具や器具。箱・机・箪笥・火鉢の類。
③頭髪にさして飾る、櫛くし・簪かんざしの類。
④〔建〕差鴨居・指梁さしばりなど柱に差しこむ材の総称。
⇒さしもの‐し【指物師】
⇒さしもの‐ばた【指物旗】
⇒さしもの‐もち【指物持】
⇒さしもの‐や【指物屋】
さしもの‐し【指物師】
指物2の細工をする職人。さしものや。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さしもの‐ばた【指物旗】
戦陣の指物としてつけた旗。旗指物。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さしもの‐もち【指物持】
戦場で主人の指物旗を持って供をする従者。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さしもの‐や【指物屋】
指物2を作ることを業とする家。また、その人。指物師。
⇒さし‐もの【指物・差物・挿物】
さし‐もや【差母屋】
〔建〕破風はふ板に差しこんだ化粧母屋桁げた。
さし‐もり【刺銛】
鯨漁で、鯨の心臓を刺すための銛。形は槍のようで、上端がとがって菱形をなす。
さし‐や【差矢】
①矢を多くつぎつぎに射ること。また、その矢。平家物語11「或は遠矢に射る舟もあり、或は―に射る舟もあり」
②矢数やかずの通矢とおしやに射る矢。焦箆こがしのにして、鴨の第2の羽ではぎ、根を木でつくる。
⇒さしや‐がかり【差矢懸り】
⇒さしや‐ゆがけ【差矢弓懸】
さし‐やい【差合い】‥ヤヒ
「さしあい」の転。歌舞伎、お染久松色読販「ふぐと餅とは―だが」
さしや‐がかり【差矢懸り】
近世の陣法の一つ。敵の鉄砲組の行動開始以前に、矢継ぎ早の弓組の先制攻撃で敵を射すくめること。
⇒さし‐や【差矢】
さしゃく
さしず。はからい。歌舞伎、傾城金秤目「こなさんの―か」
さ‐しゃく【茶杓】
⇒ちゃしゃく。〈日葡辞書〉
さし‐や・く【差し焼く】
〔他四〕
焼く。万葉集13「―・かむ小屋おやの醜屋しこやに」
さし‐やど【指し宿】
旅館で、宿泊の旅客にその行先の旅館を指定して紹介すること。また、その紹介された旅館。
さし‐やなぎ【差し柳】
[一]〔名〕
さし木した柳。夫木和歌抄3「玉ぼこの道のなはての―はや杜になれ立ちも宿らん」
[二]〔枕〕
(差し柳は根を張るからいう)「ねはる(根張る)」にかかる。万葉集13「み雪降る冬の朝は―根張り梓を」
さしや‐ゆがけ【差矢弓懸】
差矢2を射るのに用いる弓懸。
⇒さし‐や【差矢】
さしゃ・る
〔他四・下二〕
動詞「する」の尊敬語。なさる。歌舞伎、阿弥陀が池新寺町「私に腹を切らすやうに―・つた父様うらめしい」。正眼仮名法語「とくと合点―・るれば」
さしゃる
〔助動〕
(サセラルの転)四段・ナ変活用以外の動詞及び同型の助動詞の未然形、カ変・サ変の連用形に付いて、尊敬の意を表す。主に近世初期上方を中心に用いられ、活用は下二段型から四段型へ移る傾向を示す。…なさる。歌舞伎、好色伝受「一寸乗つてついおりさしやりませ」。浄瑠璃、心中宵庚申「おちよ殿、幾度でも去られさしやれ」→しゃる→やしゃる
さし‐や・る【差し遣る】
〔他四〕
押しやる。進める。やる。源氏物語紅葉賀「掻きあはせばかり弾きて、―・り給へれば」
さしゃん・す
〔他サ変〕
動詞「する」の尊敬語。なさる。歌舞伎、好色伝受「先にからこな様は異な言様いいよう―・す」
さしゃんす
〔助動〕
(サシャリマスの転。近世、主に上方で使われた。活用はサ変型)四段・ナ変活用以外の動詞の未然形に付いて尊敬の意を添える。…なさる。浄瑠璃、女殺油地獄「こちの人か…どこに何して居さしやんした」→しゃんす→やしゃんす
さ‐しゅ【叉手】
①両手を組み合わせること。手をこまぬくこと。拱手きょうしゅ。
②〔建〕(→)扠首さすに同じ。
さ‐しゅ【詐取】
金品をだまし取ること。「商品を―する」
さし‐ゆ【差湯】
①風呂に、また料理で、湯を注ぎ足すこと。また、その湯。
②茶道で、濃茶こいちゃを一応練り上げたところへ湯をさすこと。また、その湯。
さ‐しゅう【佐州】‥シウ
佐渡さど国の別称。
さ‐しゅう【査収】‥シウ
よくしらべた上で受け取ること。「御―願います」
さ‐しゅう【砂洲・砂州】‥シウ
⇒さす
さ‐じゅう【叉銃】
携行した小銃を、休憩時などに3梃ずつ組み合わせ、三角錐状に立てること。
さ‐じゅう【茶頭】‥ヂユウ
禅寺で、茶湯をつかさどる役僧。ちゃじゅう。→さどう(茶頭)
さし‐ゆうご【左支右吾】‥イウ‥
①左を支え右を防ぐこと。いろいろと謀って危難を避けること。
②どちらにもさしつかえること。あちこち食い違うこと。
さ‐しゅうごう【差集合】‥シフガフ
〔数〕二つの集合A、Bが与えられたとき、Aの要素ではあるがBの要素ではない要素の集合を、AからBを引いた差集合といい、A−Bと書く。
差集合
さ‐じゅつ【詐術】
①いつわりのてだて。人をあざむく術策。
②〔法〕制限能力者が、自己が能力者であることを信じさせるためにする欺罔ぎもう行為。
さし‐ゆる・す【差し許す】
〔他五〕
「許す」をおもおもしくいう語。
ざ‐しょ【座所】
貴人などの座のある所。貴人の居室。御座所。
さ‐しょう【左相】‥シヤウ
左大臣の唐名。左丞相さじょうしょう。左相国さしょうこく。↔右相
さ‐しょう【左証】
(割符の左半分の意から)証拠。証左。
さ‐しょう【些少】‥セウ
分量や程度がきわめてわずかであること。すこし。「―ながらお納め下さい」
さ‐しょう【査証】
①調査して証明すること。
②(visa)旅券の裏書証明。ビザ。「入国―」
さ‐しょう【詐称】
(氏名・職業・年齢などを)いつわって称すること。「経歴―」
さ‐しょう【嗟傷】‥シヤウ
なげきかなしむこと。太平記24「仏法忽ちに滅しなんとす。故に毎朝―す」
さ‐しょう【嗟賞】‥シヤウ
感心してほめること。嗟称。
さ‐じょう【叉状】‥ジヤウ
交叉したさま。
さ‐じょう【左仗】‥ヂヤウ
左近の陣。
さ‐じょう【砂上】‥ジヤウ
すなのうえ。
⇒砂上の楼閣
さ‐じょう【差定】‥ヂヤウ
(→)差文さしぶみに同じ。
さ‐じょう【鎖状】‥ジヤウ
鎖のようにつながっている状態。「―化合物」
⇒さじょう‐こうぶんし【鎖状高分子】
さ‐じょう【鎖錠】‥ヂヤウ
錠に鍵かぎをかけること。施錠せじょう。
ざ‐しょう【座商・坐商】‥シヤウ
店ですわっていて物品を売る商い。また、その人。↔行商
ざ‐しょう【座礁・坐礁】‥セウ
船舶が暗礁や浅瀬に乗りあげること。
ざ‐しょう【挫傷】‥シヤウ
打撲・衝突・墜落・転倒など、鈍性の外力の作用によって、皮膚表面には損傷を生じないで、皮下組織、あるいは深部の軟組織を損傷すること。うちみ。挫創ざそう。
ざ‐じょう【座上・坐上】‥ジヤウ
①(古くはザショウ)上席の座。かみざ。上座。平治物語「右衛門督殿の―に着く人一人もおはしまさざりつるに」
②集まりの席上。
⇒座上の空論
ざ‐じょう【座乗・坐乗】
海軍で、司令官が艦船・飛行機に乗って指揮をとること。
さじょう‐こうぶんし【鎖状高分子】‥ジヤウカウ‥
原子が鎖状に結合した高分子。天然のものはゴム・セルロース・核酸など、人工のものはポリエチレン・ポリ塩化ビニル・ナイロンなど。線状高分子。
⇒さ‐じょう【鎖状】
さ‐しょうこく【左相国】‥シヤウ‥
左大臣の唐名。↔右相国
さ‐しょうしょう【左少将】‥セウシヤウ
左近衛さこんえ少将の略。左近衛府の次官で中将の下位。↔右少将
さ‐じょうしょう【左丞相】‥シヤウ
左大臣の唐名。↔右丞相
さじょう‐ど【砂壌土】‥ジヤウ‥
砂土よりも微砂で粘土の多い土。
大辞林の検索結果 (5)
さし-て【指(し)手】🔗⭐🔉
さし-て [3] 【指(し)手】
(1)将棋の駒を進める方法。指し方。「―に窮する」
(2)将棋の上手(ジヨウズ)な人。「なかなかの―だ」
さし-て【差(し)手】🔗⭐🔉
さし-て [3] 【差(し)手】
相撲で,自分の手を相手の脇(ワキ)に差し入れること。また,その手。「立ち合いの―争い」
さ-して【然して】🔗⭐🔉
さ-して [1][0] 【然して】 (副)
〔動詞「さす」の連用形に助詞「て」のついた形から〕
(1)(下に打ち消しの語を伴って)その程度があまりはなはだしくない状態や特別ではないさまを表す。それほど。たいして。「―ひどいとは思えない」「―困っているわけではない」
(2)それとはっきりと。「女を―その人とたづねいで給はねば/源氏(夕顔)」
さして【指し手】(和英)🔗⭐🔉
さして(和英)🔗⭐🔉
さして
⇒大して.
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