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広辞苑の検索結果 (3)

まっ‐ぽう【末法】‥ポフ🔗🔉

まっ‐ぽう末法‥ポフ 〔仏〕釈尊入滅後の仏教流布の期間を三区分した最後の時期。像法ぞうぼうの後の1万年を指し、仏の教えがすたれ、修行するものも悟りを得るものもなくなって、教法のみが残る時期。日本では1052年(永承7)に末法に入ったとされる。末法時。「―の世」→正法しょうぼう→像法⇒まっぽう‐しそう【末法思想】

まっぽう‐しそう【末法思想】‥ポフ‥サウ🔗🔉

まっぽう‐しそう末法思想‥ポフ‥サウ 末法に入ると仏教が衰えるとする予言的思想。中国では隋代頃に流行し、三階教や房山石経を生んだ。日本では平安後期から鎌倉時代にかけて流行し、人々を不安に陥らせる一方、仏教者の真剣な求道を生み出した。 ⇒まっ‐ぽう【末法】

まっぽうとうみょうき【末法灯明記】‥ポフ‥ミヤウ‥🔗🔉

まっぽうとうみょうき末法灯明記‥ポフ‥ミヤウ‥ 仏書。著者は最澄と伝えるが偽撰説も強い。1巻。その時代を末法直前の世とし、末法の様相とそれに対処する方法を述べ、破戒・無戒の僧も世の真宝として肯定している。

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まっ-ぽう【末法】🔗🔉

まっ-ぽう ―ポフ [0] 【末法】 〔仏〕 三時の一。仏法が行われなくなる時代。正法時(シヨウボウジ)・像法時(ゾウボウジ)を過ぎてのち一万年間の称。教法は存在するが,修行を行う者がなく同時に悟りの証も得られない時期。末法時。 →正法 →像法

まっぽう-しそう【末法思想】🔗🔉

まっぽう-しそう ―ポフ―サウ [5] 【末法思想】 〔仏〕 釈迦入滅後,五百年間は正しい仏法の行われる正法(シヨウボウ)の時代が続くが,次いで正しい修行が行われないため,悟りを開く者のない像法(ゾウボウ)の時代が一千年あり,さらに教えのみが残る末法の時代一万年を経て,教えも消滅した法滅の時代に至るとする考え。各時期の長さには諸説ある。「末法灯明記」などにより,日本では1052年を末法元年とする説が多く信じられた。平安末期から鎌倉時代にかけて広く浸透し,厭世(エンセイ)観や危機感をかきたて,浄土教の興隆や鎌倉新仏教の成立にも大きな影響を与えた。

まっぽうとうみょうき【末法灯明記】🔗🔉

まっぽうとうみょうき マツポフトウミヤウキ 【末法灯明記】 仏教書。一巻。801年,最澄著と伝えるが疑わしく,おそらく偽書。鎌倉初期までに成立か。正・像・末の三時観に立ち,当時を末法に等しい像法時代の最後と規定し,無戒の比丘(ビク)を灯明として尊ぶべきことを説き,僧尼の統制に反対する。

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