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広辞苑の検索結果 (9)

しょう‐ぼう【正法】シヤウボフ🔗🔉

しょう‐ぼう正法シヤウボフ 〔仏〕 ①正しい教法。仏法。源平盛衰記18「彼は―を以て国を治め」 ②釈尊入滅後の500年または1000年間。正しい教えが行われ、証果があるという。正法時。→像法ぞうぼう→末法⇒しょうぼう‐げんぞう【正法眼蔵】 ⇒しょうぼう‐りつ【正法律】 ⇒正法に奇特無し ⇒正法に不思議無し

しょうぼう‐げんぞう【正法眼蔵】シヤウボフ‥ザウ🔗🔉

しょうぼう‐げんぞう正法眼蔵シヤウボフ‥ザウ 悟りの真髄。「眼」は眼目、「蔵」は真理を包蔵していること。(書名別項) ⇒しょう‐ぼう【正法】

しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】シヤウボフ‥ザウ(作品名)🔗🔉

しょうぼうげんぞう正法眼蔵シヤウボフ‥ザウ ①宋の大慧宗杲だいえそうこうが編んだ公案集。3巻。1147年成る。 ②道元が仏法の真髄を和文で説いた書。75巻本・12巻本・95巻本などがある。永平えいへい正法眼蔵。また、ほかに真字正法眼蔵(漢文体、正法眼蔵三百則)もある。 →文献資料[正法眼蔵] ⇒しょうぼうげんぞう‐ずいもんき【正法眼蔵随聞記】

しょうぼうげんぞう‐ずいもんき【正法眼蔵随聞記】シヤウボフ‥ザウ‥🔗🔉

しょうぼうげんぞう‐ずいもんき正法眼蔵随聞記シヤウボフ‥ザウ‥ 道元の法語を弟子懐奘えじょうが筆録した書。6巻。嘉禎(1235〜1238)年間に成る。 →文献資料[正法眼蔵随聞記] ⇒しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】

しょうぼう‐じ【正法寺】シヤウボフ‥🔗🔉

しょうぼう‐じ正法寺シヤウボフ‥ 京都市東山区清閑寺にある時宗霊山派の本寺。最澄の創建と伝えるが、1383年(永徳3)国阿が入寺し時宗となる。

○正法に奇特無ししょうぼうにきどくなし🔗🔉

○正法に奇特無ししょうぼうにきどくなし 正しい法門に不思議な利益などはない。奇特があるのはむしろ邪教であるという意。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「―、たとへて申さば、草木の誠の花は嵐に散り霜に枯るる」 ⇒しょう‐ぼう【正法】

○正法に不思議無ししょうぼうにふしぎなし🔗🔉

○正法に不思議無ししょうぼうにふしぎなし (→)「正法に奇特無し」に同じ。 ⇒しょう‐ぼう【正法】 じょうほう‐の‐ひたいしょうせい情報の非対称性ジヤウ‥ 〔経〕取引される財・サービスの性質に関する情報量が、経済主体の間で偏っていること。例えば労働市場で、労働者の能力は労働者自身にはよく分かるが、雇用者の側には分からない類。 ⇒じょう‐ほう【情報】 しょうぼう‐ふ消防夫セウバウ‥ 消防士の旧称。 ⇒しょう‐ぼう【消防】 しょうぼう‐ポンプ消防ポンプセウバウ‥ 火災を消すためのポンプ。 ⇒しょう‐ぼう【消防】 じょうほう‐もう情報網ジヤウ‥マウ 細大漏らさず情報を集められるよう、網の目のように張りめぐらした組織。 ⇒じょう‐ほう【情報】 しょうぼう‐りつ正法律シヤウボフ‥ 〔仏〕江戸後期、真言宗の慈雲が唱導した律。葛城山高貴寺を本山とする。 ⇒しょう‐ぼう【正法】 じょうほう‐りろん情報理論ジヤウ‥ 情報の量を定義し、情報の変換・伝送を体系化した数学的基礎理論。通信・物理学的測定・コンピューター・生物学などに影響を与えた。シャノンによって創始。 ⇒じょう‐ほう【情報】 じょうほう‐りんり情報倫理ジヤウ‥ 社会の情報化・電子化に伴って必要とされるようになった倫理。また、その研究を行う学問分野。情報や情報システムの創造・制御・使用やその不正に関する意思決定の問題に関わる。 ⇒じょう‐ほう【情報】 しょう‐ぼく小僕セウ‥ 年齢の小さいしもべ。また、身分の卑しい男。 しょう‐ぼく少乏セウ‥ 身分などがいやしいこと。つまらないこと。浄瑠璃、国性爺合戦「―下劣の身を以て」 しょう‐ぼく昭穆セウ‥ 中国で宗廟の霊位の席次。中央を太祖とし、2世・4世・6世は左に列して昭といい、3世・5世・7世は右に列して穆という。 しょう‐ぼく焦墨セウ‥ 膠気にかわけのない枯れた墨。これで書けば墨のかすれた所を生ずる。乾墨。 じょう‐ぼく上木ジヤウ‥ 印刷のために版木に彫りつけること。図書を出版すること。上梓じょうしじょう‐ぼく縄墨】 ①(→)墨縄すみなわに同じ。→すみいと。 ②規則。軌範。 じょう‐ほくめん上北面ジヤウ‥ 北面の武士で、四位・五位の者の称。昇殿を許された。↔下北面 しょう‐ほせき小舗石セウ‥ 御影石みかげいしを9センチメートル角に割った立方体の石。滑り止めが必要な場所の舗石として使われる。ピンコロ。 しょう‐ほっさ小発作セウ‥ ①癲癇てんかんの発作の一種。突然意識を失い数秒から十数秒で回復する欠神けっしん発作、四肢・躯幹に突然起こる瞬間的運動(ミオクローヌス発作)、および突然筋肉の緊張が失われる失立しつりつ発作など。→大発作。 ②種々の発作的症状のうち軽いもの。特に脳卒中についていう。プチ‐マール。 しょう‐ほん小本セウ‥ ①ちいさい書籍。 ②⇒こほん しょう‐ほん正本シヤウ‥ ①根拠となる原本。 ②節付けや仮名遣いにいたるまで、太夫使用の原本のままである浄瑠璃本。 ③歌舞伎上演用テキスト。台本。脚本。大帳。 ④浄瑠璃・説経節・長唄などの詞章に曲節の譜を記入した版本。 ⑤省略のない完本。丸本。 ⑥⇒せいほん しょう‐ほん抄本・鈔本セウ‥ ①書物の一部を抜書きしてつくった本。抜本ぬきほん。また、手書きの本。 ②原本である書類の一部を抜粋したもの。「戸籍―」↔謄本 しょう‐ほん証本】 証拠となる書籍。 しょう‐ぼん生盆シヤウ‥ (→)「いきみたま(生見玉)」に同じ。 じょう‐ぼん上品ジヤウ‥ ①〔仏〕極楽浄土に往生する者の階位を上・中・下に三分した、その最上位。さらに上品上生じょうしょう・上品中生・上品下生に区分する。→九品くほん。 ②上等。最高級。沙石集5「―の絹一疋に売りてんや」→上品じょうひん⇒じょうぼん‐れんだい【上品蓮台】 しょうほんじたて正本製シヤウ‥ (脚本風の小説の意)合巻ごうかん。12編。柳亭種彦作、歌川国貞画。1815〜31年(文化12〜天保2)刊。歌舞伎の題材を、舞台そのままを見るように書いたもので、7話から成る。表紙・挿絵の人物も当時の俳優の似顔。 じょうぼん‐のう浄飯王ジヤウ‥ワウ (梵語Śuddhodana)釈尊の父。中インドの迦毘羅衛かびらえの王。妃は摩耶まやじょうぼん‐れんだい上品蓮台ジヤウ‥ 極楽浄土に往生する上品の階位の者が生まれる七宝池中の七宝の大蓮華のうてな。 ⇒じょう‐ぼん【上品】 じょうぼんれんだい‐じ上品蓮台寺ジヤウ‥ 京都市北区紫野にある真言宗の寺。通称は十二坊。聖徳太子の開創と伝え、宇多上皇の中興、豊臣秀吉の再興。 しょう‐ま升麻】 漢方生薬の一つ。サラシナショウマ・オオミツバショウマの根茎を乾燥させたもの。解熱・解毒・消炎の効がある。補中益気湯などに配合する。 しょう‐ま消磨セウ‥ ①すりへること。すれてなくなること。磨滅。 ②すり消すこと。消してなくすること。 しょう‐まい小妹・少妹セウ‥ ①小さい妹。また、妹の謙称。 ②手紙などで、若い女の自称。 しょう‐まい正米シヤウ‥ ①現在ある米こめ。 ②実際に取引される米。実米。実物米。↔空米くうまい⇒しょうまい‐きって【正米切手】 ⇒しょうまい‐し【正米師】 ⇒しょうまい‐しじょう【正米市場】 ⇒しょうまい‐とりひき【正米取引】 しょう‐まい舂米】 ①臼うすで搗いて精白した米。また、米を臼で搗くこと。しょうべい。 ②昔、諸国で搗いて京都に輸送し、大炊おおい寮に納めた白米。 じょう‐まい上米ジヤウ‥ 上等の米。 じょう‐まい城米ジヤウ‥ 江戸幕府が、直轄地または譜代の諸藩に命じて軍事・飢饉に備えて貯蔵させた米穀。城詰しろづめ米。御用米。御城米。「―奉行」 しょうまい‐きって正米切手シヤウ‥ 諸藩が蔵米を売却するために発行した、現物の裏付けのある米切手。↔空米切手。→米切手⇒しょう‐まい【正米】 しょうまい‐し正米師シヤウ‥ 正米の取引をする商人。 ⇒しょう‐まい【正米】 しょうまい‐しじょう正米市場シヤウ‥ヂヤウ 米の現物取引市場。大阪の堂島、東京の深川の市場が著名だった。 ⇒しょう‐まい【正米】 しょうまい‐とりひき正米取引シヤウ‥ 米の実物取引。 ⇒しょう‐まい【正米】 じょう‐まえ錠前ヂヤウマヘ (→)錠1のこと。 しょうま‐きょう照魔鏡セウ‥キヤウ ①悪魔の本性をうつし出すという鏡。 ②転じて、社会や人間の隠れた本体をうつし出すもの。 しょう‐まく漿膜シヤウ‥ ①爬虫はちゅう類・鳥類・哺乳類の発生中に生じ、胚・卵黄嚢・尿嚢などの諸器官を包む最も外の膜。→胚膜。 ②昆虫などの胚を包む最外層の膜。漿液膜。 ③脊椎動物の体腔内面および内臓の体腔に面した表面をおおう薄膜。腹膜・胸膜など。 しよう‐まっせつ枝葉末節‥エフ‥ 物事の本質からはずれた、ささいな部分。「―の問題」 ⇒し‐よう【枝葉】 しょうまる‐とうげ正丸峠シヤウ‥タウゲ 埼玉県南西部、飯能市にある峠。標高650メートル。もと江戸と秩父とを結ぶ交通の要地。小丸峠。 じょう‐まわり定廻りヂヤウマハリ 江戸時代、町奉行所付の同心で江戸市中を巡回する者。 しょう‐まん小満セウ‥ (草木が周囲に満ちはじめる意)二十四節気の一つ。太陽の黄経が60度の時で、4月の中ちゅう。太陽暦の5月21日頃に当たる。 しょうまん勝鬘】 (梵語Śrīmālā)コーサラ国王波斯匿はしのくの娘。阿踰闍あゆじゃ国の友称うしょう王の妃。勝鬘経の主人公。勝鬘夫人ぶにん⇒しょうまん‐あいぜんえ【勝鬘愛染会】 ⇒しょうまん‐ぎょう【勝鬘経】 ⇒しょうまんぎょう‐ぎしょ【勝鬘経義疏】 ⇒しょうまん‐まいり【勝鬘参り】 じょう‐まん上慢ジヤウ‥ 〔仏〕(増上慢の略)まだ悟っていないのに自分はすでに悟っていると慢心すること。風姿花伝「上手にだにも―あらば能は下るべし」 じょう‐まん冗漫】 冗長で散漫なこと。くだくだしくてしまりのないこと。「―な文章」 しょうまん‐あいぜんえ勝鬘愛染会‥ヱ 大阪市天王寺区夕陽丘町の勝鬘院で、毎年6月30日から7月2日まで(もと陰暦6月1日)行われる、本尊愛染明王の開帳。勝鬘祭。 ⇒しょうまん【勝鬘】 しょうまん‐ぎょう勝鬘経‥ギヤウ 大乗仏典の一つ。劉宋の求那跋陀羅ぐなばっだらの訳。1巻。勝鬘夫人ぶにんを語り手とし、一乗思想・如来蔵思想などを説く代表的な大乗経典。詳しくは「勝鬘師子吼一乗大方便方広経」。 ⇒しょうまん【勝鬘】 しょうまんぎょう‐ぎしょ勝鬘経義疏‥ギヤウ‥ 勝鬘経の注釈書。聖徳太子著と伝えられる。1巻または3巻。三経義疏の一つ。 ⇒しょうまん【勝鬘】 しょうまん‐まいり勝鬘参り‥マヰリ 勝鬘愛染会あいぜんえに参詣すること。愛染参り。 ⇒しょうまん【勝鬘】 しょう‐み正味シヤウ‥ ①外皮や付属部分を取り除いた中身。また、その目方・数量。実質。「―300グラム」「―8時間働く」 ②正物しょうぶつ。現物。ほんもの。浮世草子、好色万金丹「かたじけなき―はこちらにある」 ③(正味値段の略)掛値なしの値段。また、仕入値段。 ⇒しょうみ‐ざいさん【正味財産】 ⇒しょうみ‐ばりき【正味馬力】 しょう‐み笑味セウ‥ 食べ物を贈るときに、つまらない物で笑って食べてくださいと謙遜して言う語。「御―下さい」 しょう‐み賞味シヤウ‥ 食べ物をほめ味わうこと。「手料理を―する」 ⇒しょうみ‐きげん【賞味期限】 じょう‐み上巳ジヤウ‥ ⇒じょうし じょう‐み情味ジヤウ‥ ①あじわい。おもむき。「―が乏しい風景」 ②人間らしい思いやりやあたたかみ。人情味。「―に欠ける」 しょうみ‐きげん賞味期限シヤウ‥ 比較的長持ちする加工食品を、定められた方法によって保存した場合、その品質が十分に保ておいしく食べられる期限。→消費期限 ⇒しょう‐み【賞味】 しょうみ‐ざいさん正味財産シヤウ‥ (→)純資産に同じ。 ⇒しょう‐み【正味】 じょう‐みせ定店ヂヤウ‥ 一所に定住して一定の商品をあきなう店。常店。浮世床2「元朝よりおほみそかまでお手にふれまするここもとが―」 しょう‐みつ詳密シヤウ‥ くわしくこまかいこと。詳細。「―な図解」「―に報告する」 じょう‐みとり定見取ヂヤウ‥ 江戸時代、見取場みとりばの土地柄がよくなった場合にも前のままの軽い年貢を課すること。 じょう‐みの上美濃ジヤウ‥ 美濃紙の中形のもの。なかなおし。 しょうみ‐ばりき正味馬力シヤウ‥ 機関の出す実際の馬力。実際に使用しうる有効馬力。実馬力。ブレーキ馬力。軸馬力。→図示馬力 ⇒しょう‐み【正味】 じょう‐みゃく静脈ジヤウ‥ 循環器の一部をなし、血液を心臓に運ぶ血管。動脈に比べ血管壁が薄く、所々に弁があって血液の逆流を防ぐ。左右両肺から出て左心房に開口するもの(肺静脈)と、諸器官から起こり次第に集まって右心房に入るもの(上・下大静脈)とがある。前者では中の血液は動脈血、後者では静脈血である。↔動脈。 ⇒じょうみゃく‐けつ【静脈血】 ⇒じょうみゃく‐けっせん‐しょう【静脈血栓症】 ⇒じょうみゃく‐ちゅうしゃ【静脈注射】 ⇒じょうみゃく‐べん【静脈弁】 ⇒じょうみゃく‐りゅう【静脈瘤】 じょうみゃく‐けつ静脈血ジヤウ‥ 静脈によって心臓に送られ、さらに肺動脈を介して肺に運ばれる血液。酸素量が少なく、二酸化炭素に富み、ヘモグロビンは還元されて暗紅色を呈する。肺で動脈血にかわる。↔動脈血。 ⇒じょう‐みゃく【静脈】 じょうみゃく‐けっせん‐しょう静脈血栓症ジヤウ‥シヤウ 静脈に血栓が生じる疾患。腸管静脈・下肢深部静脈に好発し、静脈血流を止め、下肢の腫脹・疼痛・チアノーゼを起こす。鬱血、血液の凝固能亢進、血管内皮の障害による。エコノミー‐クラス症候群もこの一種。 ⇒じょう‐みゃく【静脈】 じょうみゃく‐ちゅうしゃ静脈注射ジヤウ‥ 薬液を皮下の静脈へ注射すること。静注。 ⇒じょう‐みゃく【静脈】 じょうみゃく‐べん静脈弁ジヤウ‥ 静脈、ことに四肢の静脈に多数存在し、血液の逆流を防ぐ弁。静脈壁内面の半月形ポケット状の内膜の襞ひだで、2枚対をなして相対し、凹面は心臓側に向く。 ⇒じょう‐みゃく【静脈】 じょうみゃく‐りゅう静脈瘤ジヤウ‥リウ 静脈が部分的に拡張しているもの。先天性のものの他は鬱血うっけつが主因で、長時間立って仕事をする人や女性の下肢の静脈、便秘常習者の痔静脈(痔核)、門脈圧亢進時の食道静脈などに見られる。静脈拡張症。 ⇒じょう‐みゃく【静脈】 しょう‐みょう小名セウミヤウ 中世、大名に対し比較的小さな名田みょうでんを所領とするもの。義経記4「その内は八ケ国の大名―なみ居たり」 しょう‐みょう正命シヤウミヤウ 〔仏〕八正道の一つ。正しい生活。出家の法を守り、乞食こつじきをして自活すること。 しょう‐みょう声明シヤウミヤウ 〔仏〕 ①インドの五明の一つ。音韻・文法・訓詁の学。もとバラモンの必須課程の一つであったが、仏教でもこれを襲用した。 ②仏教の儀式・法要で僧の唱える声楽の総称。狭義には、漢文または梵文の唄ばい・散華さんげ・梵音ぼんのん・錫杖しゃくじょう・讃さん・伽陀などの曲を指し、広義には、訓読または和文の経釈・講式・論義・表白・祭文・和讃・教化などを含める。梵唄ぼんばい。徒然草「節博士を定めて、―になせり」 ⇒しょうみょう‐ごえ【声明声】 ⇒しょうみょう‐し【声明師】 しょう‐みょう称名‥ミヤウ (→)唱名しょうみょうに同じ。 しょう‐みょう唱名シヤウミヤウ 仏の名号みょうごうを唱えること。称名。→念仏 しょう‐みょう勝妙‥メウ すぐれてたえなること。 じょう‐みょう定命ヂヤウミヤウ 〔仏〕一定している寿命。住劫じゅうこうのうち、時期に従って人の寿命の一定していることをいい、最長は8万4000歳、最短は10歳。 じょう‐みょう浄名ジヤウミヤウ 〔仏〕維摩ゆいまの漢訳。浄名居士。 じょう‐みょう浄妙ジヤウメウ きよくすぐれていること。 じょう‐みょう常命ジヤウミヤウ 人間の通常の寿命。因縁で定められている命数。 しょうみょう‐ごえ声明声シヤウミヤウゴヱ 声明を唱えるような声。浮世草子、俗つれづれ「―の浄瑠璃もをかしく」 ⇒しょう‐みょう【声明】 しょうみょう‐し声明師シヤウミヤウ‥ 声明に精通している人。声明家。 ⇒しょう‐みょう【声明】 しょうみょう‐じ称名寺‥ミヤウ‥ 横浜市金沢区にある真言律宗の寺。13世紀中葉、北条(金沢)実時が建てた持仏堂に始まる。初め念仏寺だったが、叡尊への帰依から真言律宗となる。次いで子顕時が七堂伽藍を整備。→金沢文庫 称名寺仁王門 撮影:関戸 勇 称名寺 撮影:関戸 勇 じょうみょう‐じ浄妙寺ジヤウメウ‥ 鎌倉市にある臨済宗の寺。鎌倉五山の一つ。1188年(文治4)足利義兼の創立、退耕行勇の開山と伝え、もと極楽寺と称した。 浄妙寺 撮影:関戸 勇 じょう‐みん烝民】 (「烝」は多いの意)もろもろの人民。万民。庶民。太平記20「害―につたはり」 じょう‐みん常民ジヤウ‥ 普通の人々。エリートでない人々。英語のcommonsに相当し、平民・庶民とほぼ同義であるが、柳田国男・渋沢敬三らは、日本文化の基底を担う人々の意をこめてこの語を用いた。「―文化」 しょう‐む省務シヤウ‥ その省で行う事務。 しょう‐む荘務シヤウ‥ 荘園の事務。 しょう‐む哨務セウ‥ 哨戒の勤務。見張りのつとめ。 しょう‐む商務シヤウ‥ 商業上の事務。 ⇒しょうむ‐かん【商務官】 じょう‐む定務ヂヤウ‥ 定まったつとめ。 じょう‐む乗務】 汽車・電車・自動車・航空機などに乗って、運転などの職務に従事すること。 ⇒じょうむ‐いん【乗務員】 じょう‐む常務ジヤウ‥ ①通常の業務。 ②常務取締役・常務執行役・常務執行役員等の略。 ⇒じょうむ‐とりしまりやく【常務取締役】 じょうむ‐いん乗務員‥ヰン 乗務を行う現業従業員。運転士・車掌など。 ⇒じょう‐む【乗務】 しょうむ‐いんしょかん商務印書館シヤウ‥クワン 中国の北京にある出版社。1897年上海に創立。多数の辞典・叢書などを刊行。 しょうむ‐かん商務官シヤウ‥クワン 大公使館・領事館に駐在し、通商・外交の事務をつかさどる官吏。 ⇒しょう‐む【商務】 しょうむ‐てんのう聖武天皇シヤウ‥ワウ 奈良中期の天皇。文武天皇の第1皇子。名は首おびと。光明皇后とともに仏教を信じ、全国に国分寺・国分尼寺、奈良に東大寺を建て、大仏を安置した。(在位724〜749)(701〜756)→天皇(表) →資料:国分寺建立の詔 →資料:大仏発願の詔 じょうむ‐とりしまりやく常務取締役ジヤウ‥ 株式会社の取締役の一つで、会社の常務を執行する者。 ⇒じょう‐む【常務】 しょう‐め正目シヤウ‥ 容器の目方を除いた中身の目方。正味。 じょう‐め上馬ジヤウ‥ すぐれた馬。駿馬。→中馬ちゅうめ→下馬げば じょう‐め乗馬】 乗用の馬。じょうば。 しょう‐めい召命セウ‥ (vocation イギリス・Beruf ドイツ)ある使命を果たすよう神から呼びかけられること。預言者や聖職への召命のほか、ルターの宗教改革以降は一般の職業への召命も言われる。 しょう‐めい正銘シヤウ‥ (正しい銘がある意から)本当のものであること。いつわりでないこと。「正真―」 しょう‐めい松明⇒たいまつ しょう‐めい昭明セウ‥ あきらかなこと。 しょう‐めい焦螟・蟭螟セウ‥ [列子湯問]蚊のまつげに巣をつくるという想像上の小虫。転じて、微小なもの。 しょう‐めい証明】 ①ある事柄が事実または真理であることを、理由や根拠に基づいて証拠立てること。 ②〔論〕(proof)ある物事または命題の真偽を定める根拠を示すこと。前提となる一群の命題から論理的手続によって結論となる命題を導き出すこと。論証。 ③〔法〕事実または法律関係の存否ないし真偽を明らかにすること。特に裁判をする基礎となる事実の確認を目的とする行為。→疎明⇒しょうめい‐せきにん【証明責任】 ⇒しょうめい‐りょく【証明力】 しょう‐めい詔命セウ‥ みことのり。天子の命令。 しょう‐めい照明セウ‥ ①光で照らして、明るくすること。「夜間―」 ②建築で、光をある空間に供給すること。ライティング。 ③舞台効果・撮影効果を高めるために人工的な光線を用いること。また、その光線。「―を明るくする」「―係」 ⇒しょうめい‐だん【照明弾】 ⇒しょうめい‐とう【照明塔】 しょう‐めい詳明シヤウ‥ くわしくはっきりしていること。 しょう‐めい鐘銘】 つりがねの銘。 じょう‐めい上命ジヤウ‥ 天子の命令。おかみのいいつけ。 しょうめい‐せきにん証明責任(→)挙証責任に同じ。 ⇒しょう‐めい【証明】 しょうめい‐たいし昭明太子セウ‥ 中国南朝、梁の武帝の長子。蕭統しょうとう。字は徳施。賢士を招き、仏教を尊び、文学を好んだ。「文選もんぜん」を編纂。別に「文章英華」を編んだが失われた。著「昭明太子集」「古今詩苑英華」など。(501〜531) しょうめい‐だん照明弾セウ‥ 空中で炸裂さくれつし、強い光を発する装置の弾丸。夜間の敵情の監視・観測あるいは信号などに用いる。 ⇒しょう‐めい【照明】 しょうめい‐とう照明塔セウ‥タフ 飛行場・野球場などで塔状の櫓の上に灯器を設け、広い範囲を照らすようにしたもの。 ⇒しょう‐めい【照明】 しょう‐めいにち正命日シヤウ‥ 祥月命日しょうつきめいにち。正忌。狂言、通円「即今日は―にて候間、お僧も逆縁ながら弔らうて御通り候へ」 しょうめい‐もん承明門】 平安京内裏の内郭十二門の一つ。南面中央の正門で、外郭の建礼門と相対する。閤門。南面内門。→内裏(図) しょうめい‐もんいん承明門院‥ヰン 後鳥羽天皇の後宮。名は在子。源通親の養女。土御門天皇の母。1202年(建仁2)院号宣下。宰相君。(1171〜1257) しょうめい‐りょく証明力】 〔法〕証拠の実質的な価値で、裁判官の心証に影響を及ぼす力。実質的証拠力・証拠価値・信憑力ともいう。→証拠能力→自由心証主義 ⇒しょう‐めい【証明】 しょう‐めつ生滅シヤウ‥ 〔仏〕生ずることと滅すること。生きることと死ぬこと。↔不生不滅。 ⇒しょうめつ‐めつい【生滅滅已】 しょう‐めつ消滅セウ‥ 消えてなくなること。消してなくすこと。「効力が―する」「自然―」「罪障―」 ⇒しょうめつ‐じこう【消滅時効】 しょう‐めつ焼滅セウ‥ 焼いてなくすこと。焼けてなくなること。 しょうめつ‐じこう消滅時効セウ‥カウ 〔法〕一定の期間行使されない権利を消滅させる時効制度。 ⇒しょう‐めつ【消滅】 しょうめつ‐めつい生滅滅已シヤウ‥ 仏教で、煩悩の炎を滅し、生死を超越した境地に至ること。→雪山偈せっせんげ ⇒しょう‐めつ【生滅】 しょう‐めん正面シヤウ‥ ①正しく前方に向いていること。また、その方向。まむき。 ②建造物・観客席等のまっすぐ前。前面。↔側面↔背面。 ③策を弄ろうしたりせず、ある物事にまっすぐ向かって行うこと。まとも。「問題に―から取り組む」 ④大相撲で、土俵の北側。↔裏正面。 ⇒しょうめん‐しょうとつ【正面衝突】 ⇒しょうめん‐ず【正面図】 ⇒しょうめん‐せんばん【正面旋盤】 ⇒しょうめん‐そうび【正面装備】 ⇒しょうめん‐フライス【正面フライス】 ⇒正面を切る じょう‐めん上面ジヤウ‥ 上の面。うわべ。表面。↔下面かめん じょう‐めん定免ヂヤウ‥ (免は地租率の意)江戸時代の徴税法の一種。過去5年・10年または20年の実績に基づいて年貢高を定め、一定期間、年の豊凶にかかわらず定額を徴収したこと。水・旱・風などの災害の大きい時は、特に検見けみして減免した。これを破免はめんという。 じょう‐めん尉面】 老翁の相を表す能面の総称。小尉(小牛尉)・三光尉・朝倉尉・笑尉・皺尉・舞尉・石王尉・悪尉など。 しょうめん‐こんごう青面金剛シヤウ‥ガウ 顔の色が青い金剛童子。大威力があって病魔・病鬼を払い除く。四臂または六臂で、赤い三眼の忿怒相をしている。民間で行われる庚申待こうしんまちに本尊として祀られる。 しょうめん‐しょうとつ正面衝突シヤウ‥ ①二つの物の正面と正面とがぶつかりあうこと。「対向車と―する」 ②意見・感情などをすべて出し合い、全面的に対立し争うこと。 ⇒しょう‐めん【正面】 しょうめん‐ず正面図シヤウ‥ヅ (→)立面図に同じ。特に物体を正面から見た図。 ⇒しょう‐めん【正面】 しょうめん‐せんばん正面旋盤シヤウ‥ (surface lathe)心押しんおし台がなく、主軸台に直径の大きなチャックを取りつけ、直径が大きくて短い工作物を切削するのに適する旋盤。鏡旋盤。平面旋盤。平面盤。 ⇒しょう‐めん【正面】 しょうめん‐そうび正面装備シヤウ‥サウ‥ 自衛隊で、直接戦闘に用いる主要兵器の総称。火器・護衛艦・戦闘機など。弾薬・燃料・食糧などの後方支援・兵站へいたんに対していう。 ⇒しょう‐めん【正面】 しょうめん‐フライス正面フライスシヤウ‥ (face mill)フライスの一種。フライス軸に垂直な平面の切削に用いる。円板状または円柱状の一方の端面と円周とに刃がついている。 ⇒しょう‐めん【正面】

しょうぼう‐りつ【正法律】シヤウボフ‥🔗🔉

しょうぼう‐りつ正法律シヤウボフ‥ 〔仏〕江戸後期、真言宗の慈雲が唱導した律。葛城山高貴寺を本山とする。 ⇒しょう‐ぼう【正法】

せい‐ほう【正法】‥ハフ🔗🔉

せい‐ほう正法‥ハフ ①正しい法則。 ②法の理念に照らして客観的正当性を有すると認められる法。シュタムラーが提示した概念。

大辞林の検索結果 (8)

しょう-ぼう【正法】🔗🔉

しょう-ぼう シヤウボフ [0] 【正法】 〔「しょうほう」とも〕 (1)正しい教え。正しい仏法。「―今日に弘通(グヅウ)す/正法眼蔵随聞記」 (2)〔仏〕 三時の一。正しい仏法の行われる時期。釈迦の死後の五百年(または千年)間。正法時。 →像法 →末法(マツポウ)

しょうぼう=に奇特(キドク)無し🔗🔉

――に奇特(キドク)無し 正しい仏法には奇跡などの不思議な現象はない。奇特のあるのはむしろ邪教である。正法に不思議(フシギ)無し。

しょうぼう-げん-ぞう【正法眼蔵】🔗🔉

しょうぼう-げん-ぞう シヤウボフ―ザウ [5] 【正法眼蔵】 (1)真理を見通す知恵の眼によって悟られた秘蔵の法。「仏の―,ねはん妙心の所をも迦葉ひとりこそ破顔微咲(ミシヨウ)し給ひしか/ささめごと」 (2)書名(別項参照)。

しょうぼう-じ【正法時】🔗🔉

しょうぼう-じ シヤウボフ― [3] 【正法時】 「正法{(2)}」に同じ。

しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】🔗🔉

しょうぼうげんぞう シヤウボフゲンザウ 【正法眼蔵】 (1)道元著の法語集。1231〜53年にわたるもので,八七巻,また九五巻とも。禅の本質・規範を述べた曹洞宗の根本経典。永平正法眼蔵。 (2)宋の宗杲(ソウゴウ)大慧の法語を侍者沖密慧然が集録した書。六巻。1147年成立。

しょうぼうげんぞう-ずいもんき【正法眼蔵随聞記】🔗🔉

しょうぼうげんぞう-ずいもんき シヤウボフゲンザウ― 【正法眼蔵随聞記】 懐奘(エジヨウ)が,師道元が日常その門下に行なった説示を筆録したもの。六巻。嘉禎年間(1235-1238)成立。

しょうぼう-じ【正法寺】🔗🔉

しょうぼう-じ シヤウボフ― 【正法寺】 (1)京都市東山区にある時宗の寺。山号,霊鷲山(リヨウジユゼン)。延暦年間(782-806)最澄の創建。一四世紀後期,国阿が中興。 (2)大津市石山の岩間寺(イワマデラ)の正称。

せい-ほう【正法】🔗🔉

せい-ほう ―ハフ [0] 【正法】 (1)正しい法則。 (2)〔(ドイツ) richtiges Recht〕 法の理念に照らして,客観的に正当であると考えられる法。ドイツの法学者シュタムラーの主張した概念。正当法。

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