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広辞苑の検索結果 (49)
うま‐い【旨寝・熟寝】🔗⭐🔉
うま‐い【旨寝・熟寝】
気持よくぐっすり眠ること。熟睡。万葉集12「―はねずや恋ひ渡りなむ」
うみ‐うり【熟瓜】🔗⭐🔉
うみ‐うり【熟瓜】
熟した瓜の果実。存心要訓「―が熟柿を笑ふ」
うみ‐がき【熟柿】🔗⭐🔉
うみ‐がき【熟柿】
熟した柿の実。古今著聞集12「かたて矢はげて立ちたる上より、―の落ちけるが」
う・む【熟む】🔗⭐🔉
う・む【熟む】
〔自五〕
(「膿む」と同源)果実が熟する。成熟する。金葉和歌集雑「―・みたる梅を」
う・れる【熟れる】🔗⭐🔉
う・れる【熟れる】
〔自下一〕[文]う・る(下二)
果実が熟する。「よく―・れたバナナ」
こな‐かね【熟金】🔗⭐🔉
こな‐かね【熟金】
精錬した金属。孝徳紀「練金こなかね」↔粗金あらがね
こなし【熟し】🔗⭐🔉
こなし【熟し】
①こなすこと。消化。「腹―」
②自分の思うままにうまく取り扱うこと。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「ござんす詞の酒の―」。「着―」「頭ごなし」
③立ち居ふるまい。特に、歌舞伎で、役者の演ずる身ぶり。しぐさ。「身の―」
④ひどくやっつけること。けなすこと。
⇒こなし‐き‐や【熟し木屋】
⇒こなし‐べや【熟し部屋】
こなし‐き‐や【熟し木屋】🔗⭐🔉
こなし‐き‐や【熟し木屋】
製材小屋。木屋。
⇒こなし【熟し】
こなし‐べや【熟し部屋】🔗⭐🔉
こなし‐べや【熟し部屋】
穀物を調製する作業場。こなし屋。
⇒こなし【熟し】
こな・す【熟す】🔗⭐🔉
こな・す【熟す】
〔他五〕
①砕いてこまかにする。土などを砕いてやわらかにする。欽明紀「椎子しいを採拾ひろひて―・し喫はまむと」。日葡辞書「ツチヲコナス」
②食物を消化する。
③思うままに扱う。自由に扱う。好色一代女1「まだしき素人帥しろとすいは恐れて―・す事ならず」。「楽器なら何でも―・す」
④動詞に付いて、その動作を要領よくうまくする意を添える。浄瑠璃、伊賀越道中双六「たしなむ大太刀差し―・す」。「機械を使い―・す」
⑤思うままに処分する。征服する。四河入海「大敵の西夏を―・さんと」
⑥仕事をすませる。処理する。「一日で―・す」
⑦見くだす。軽蔑する。梅暦「あんまり―・した仕打だから」
こなれ【熟れ】🔗⭐🔉
こなれ【熟れ】
こなれること。消化。「―が悪い」
こな・れる【熟れる】🔗⭐🔉
こな・れる【熟れる】
〔自下一〕[文]こな・る(下二)
①砕けて粉となる。こまかくなる。また、食物が消化する。
②熟して、味がよくなる。「味噌が―・れてきた」
③事に馴れる。世情に通じてかどがとれる。浄瑠璃、曾我虎が磨「再々の不首尾に―・れ」
④巧みになる。運用自在となる。熟練する。「芸が―・れる」
じゅく‐あん【熟案】🔗⭐🔉
じゅく‐あん【熟案】
つくづくと思案すること。深く思案すること。熟考。熟慮。
じゅく‐き【熟期】🔗⭐🔉
じゅく‐き【熟期】
果実が成熟して食用に適するようになる時期。開花後の日数に応じて早生・中生・晩中生・晩生などの区別がある。
じゅく‐ぎ【熟議】🔗⭐🔉
じゅく‐ぎ【熟議】
よくよく評議すること。
じゅく‐ご【熟語】🔗⭐🔉
じゅく‐ご【熟語】
①二つ以上の単語または2字以上の漢字が結合してできた語。「夜明け」「買物」「読書」の類。→熟字。
②(idiom)一定の言いまわしで特有な意味を表す成句。慣用句。成句。成語。
じゅく‐さつ【熟察】🔗⭐🔉
じゅく‐さつ【熟察】
よくよく考えること。ふかく見きわめること。
じゅく‐さん【熟蚕】🔗⭐🔉
じゅく‐さん【熟蚕】
繭を作ろうとする蚕。食桑を止め、体は前半身から飴色となる。ひきこ。すがき。
じゅく‐し【熟思】🔗⭐🔉
じゅく‐し【熟思】
つくづく思いめぐらすこと。深く考えること。熟慮。熟考。
じゅく‐し【熟柿】🔗⭐🔉
じゅく‐し【熟紙】🔗⭐🔉
じゅく‐し【熟紙】
漉すいた上に槌で打ち叩くなどの加工をした紙。打紙のほか雲母きらびき・礬砂どうさびきの紙や染色した紺紙・紅紙の類をいう。
じゅく‐し【熟視】🔗⭐🔉
じゅく‐し【熟視】
じっとみつめること。つらつらみること。「相手の顔を―する」
じゅく‐じ【熟字】🔗⭐🔉
じゅく‐じ【熟字】
2字以上の漢字が結合して一つの概念を表す語。「善良」「土産」の類。
⇒じゅくじ‐くん【熟字訓】
じゅく‐しき【熟識】🔗⭐🔉
じゅく‐しき【熟識】
①よく知っていること。熟知。
②よく知っている人。親友。
じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】🔗⭐🔉
じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】
〔形〕
酒に酔った人の息が臭く、熟柿のようなにおいがある。狂言、茶壺「ああ、―・い、酒に酔ふたと見えた」
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅくし‐くび【熟柿首】🔗⭐🔉
じゅくし‐くび【熟柿首】
(落ちやすいの意で)相手の首をののしっていう語。浄瑠璃、吉野都女楠「―ゆすり落しふみつぶしてくれんと」
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅくじ‐くん【熟字訓】🔗⭐🔉
じゅくじ‐くん【熟字訓】
熟字を訓よみにすること。また、その訓。「私語」を「ささやき」、「五月雨」を「さみだれ」と訓読する類。
⇒じゅく‐じ【熟字】
じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】🔗⭐🔉
じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】
柿が熟して自然に落ちるのを待つように、時機の到来を気長に待つ考え方。
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅく‐しゅ【熟手】🔗⭐🔉
じゅく‐しゅ【熟手】
熟練した人。
じゅく‐しょ【熟所】🔗⭐🔉
じゅく‐しょ【熟所】
よく慣れたところ。住みなれた場所。日葡辞書「ジュクショバウ(忘)ジガタシ」
じゅく‐しょく【熟食】🔗⭐🔉
じゅく‐しょく【熟食】
よく煮た食物。また、それを食べること。火食。
じゅく・す【熟す】🔗⭐🔉
じゅく・す【熟す】
[一]〔自五〕
(→)「熟する」に同じ。
[二]〔自サ変〕
⇒じゅくする(サ変)
じゅく・する【熟する】🔗⭐🔉
じゅく・する【熟する】
〔自サ変〕[文]熟す(サ変)
①よく煮える。
②(果実などが)十分にみのる。うれる。海道記「覚樹の木の実は―・するを期すべし」。「柿が―・する」
③物事が十分になる。よくととのう。大鏡道長「道心なんいとど―・し侍りぬる」。「機運が―・する」「―・した表現」
④物事によくなれる。なれて巧みにできるようになる。熟達する。習熟する。熟練する。「仕事に―・する」
じゅく‐と【熟図】🔗⭐🔉
じゅく‐と【熟図】
深く考えること。熟思。熟考。
じゅっ‐かく【熟客】ジユク‥🔗⭐🔉
じゅっ‐かく【熟客】ジユク‥
よく見知った客。熟知の客。なじみの客。
じゅっ‐けい【熟計】ジユク‥🔗⭐🔉
じゅっ‐けい【熟計】ジユク‥
じっくりと計画を考えること。また、その計画。
じゅっ‐こう【熟考】ジユクカウ🔗⭐🔉
じゅっ‐こう【熟考】ジユクカウ
よくよく考えること。「しばらく―を要する」「―を重ねる」
じゅっ‐こう【熟荒】ジユククワウ🔗⭐🔉
じゅっ‐こう【熟荒】ジユククワウ
豊年で米価が下がり、農民が困窮すること。
じゅっ‐こん【熟根】ジユク‥🔗⭐🔉
じゅっ‐こん【熟根】ジユク‥
(「宿根」からできた語か)生れ。素性すじょう。平家物語1「―賤しき下臈なり」
つく‐づく【熟・熟々】🔗⭐🔉
つく‐づく【熟・熟々】
〔副〕
①念を入れて、見たり考えたりするさま。つらつら。よくよく。源氏物語竹河「さやかならねど―と見れば桜色のあやめもそれと見きわめつ」。「―思案する」
②物思いに沈むさま。物さびしく。つくねんと。源氏物語幻「―とおはする程、日も暮れにけり」
③深く感ずるさま。「―いやになった」
な・る【慣る・馴る・狎る・熟る】🔗⭐🔉
な・る【慣る・馴る・狎る・熟る】
〔自下二〕
⇒なれる(下一)
なれ【熟れ】🔗⭐🔉
なれ【熟れ】
熟すること。また、その程度。熟練。浄瑠璃、義経千本桜「娘が漬けた鮓すしならば、―がよかろと」
にき【和・熟】🔗⭐🔉
にき【和・熟】
〔接頭〕
(ニコと同根。奈良・平安時代には清音。後世はニギとも)「おだやかな」「やわらかな」「こまかい」「精熟した」などの意を表す。「―膚はだ」「―みたま(和魂)」↔あら(荒)
にき‐えみし【熟蝦夷】🔗⭐🔉
にき‐えみし【熟蝦夷】
古代の蝦夷のうち、朝廷に従順なもの。斉明紀「近き者をば―と名づく」↔あらえみし
ほぞち【熟瓜】🔗⭐🔉
ほぞち【熟瓜】
(古くはホソヂ。ホゾオチ(蔕落)の約か)よく熟したまくわ瓜。古事記中「是の事白し訖へつれば、即ち―の如ごと振り折たちて殺したまひき」
[漢]熟🔗⭐🔉
熟 字形
筆順
〔火(灬)部11画/15画/教育/2947・3D4F〕
〔音〕ジュク(呉)
〔訓〕うれる・こなれる・つらつら
[意味]
①火にかけて十分にやわらかくする。煮る。煮える。「半熟」
②うれる。果実などが十分にみのってやわらかくなる。心身が十分に発育する。「梅の実が熟する」「熟柿じゅくし・成熟・完熟・未熟・早熟」
③十分こなれた状態になる。「機運が熟する」「日本語として熟していない」「熟成・熟語」
④よく慣れて巧みになる。「熟練・熟達・習熟・円熟」
⑤十分に。つくづく。つらつら。「熟睡・熟慮・熟読」「熟視笑曰=つらつら視みて笑っていわく」
[解字]
形声。「火」+音符「孰」(=やわらかくにる)。「孰」がもっぱら助字として用いられるようになったので、「火」を加えて区別した。[
]は異体字。
[下ツキ
円熟・黄熟・完熟・慣熟・習熟・成熟・早熟・追熟・半熟・晩熟・豊熟・未熟・爛熟・練熟・老熟
[難読]
熟寝うまい
筆順
〔火(灬)部11画/15画/教育/2947・3D4F〕
〔音〕ジュク(呉)
〔訓〕うれる・こなれる・つらつら
[意味]
①火にかけて十分にやわらかくする。煮る。煮える。「半熟」
②うれる。果実などが十分にみのってやわらかくなる。心身が十分に発育する。「梅の実が熟する」「熟柿じゅくし・成熟・完熟・未熟・早熟」
③十分こなれた状態になる。「機運が熟する」「日本語として熟していない」「熟成・熟語」
④よく慣れて巧みになる。「熟練・熟達・習熟・円熟」
⑤十分に。つくづく。つらつら。「熟睡・熟慮・熟読」「熟視笑曰=つらつら視みて笑っていわく」
[解字]
形声。「火」+音符「孰」(=やわらかくにる)。「孰」がもっぱら助字として用いられるようになったので、「火」を加えて区別した。[
]は異体字。
[下ツキ
円熟・黄熟・完熟・慣熟・習熟・成熟・早熟・追熟・半熟・晩熟・豊熟・未熟・爛熟・練熟・老熟
[難読]
熟寝うまい
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うみ-がき【熟柿】🔗⭐🔉
うみ-がき 【熟柿】
熟した柿。「―の落てとばしる砧かな/井華集」
う・む【熟む】🔗⭐🔉
う・む [1] 【熟む】 (動マ五[四])
〔「膿む」と同源〕
果実が十分に熟し果肉が柔らかくなる。うれる。「渋柿が―・んで甘くなる」
うれ-ごろ【熟れ頃】🔗⭐🔉
うれ-ごろ [0][3] 【熟れ頃】
食べるのにちょうどよく熟した時期。「―の柿」
う・れる【熟れる】🔗⭐🔉
う・れる [2] 【熟れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 う・る
果実が熟する。「まっかに―・れたトマト」
こなし【熟し】🔗⭐🔉
こなし [0][3] 【熟し】
〔動詞「こなす(熟)」の連用形から〕
(1)身体の動かし方。また,身に付けた物の取り扱い方。「身の―が軽い」「着―」
(2)こなすこと。くだくこと。「荒ごなし」
(3)けなすこと。やっつけること。「頭ごなし」
(4)(普通「科」と書く)歌舞伎で,心情を台詞(セリフ)を用いずに,主として動作で表現すること。「…ト無念の―あって入る」
こなし-べや【熟し部屋】🔗⭐🔉
こなし-べや [0] 【熟し部屋】
米・麦の脱穀・精白などをする小屋。
こな・す【熟す】🔗⭐🔉
こな・す [0] 【熟す】 (動サ五[四])
(1)食べた物を胃腸で消化する。「食べた物を―・す力がない」
(2)大きな物を砕いたりして細かくする。「河岸(カシ)で鮪(マグロ)でも―・す様に切て仕舞ました/怪談牡丹灯籠(円朝)」「木を伐り―・す/宇津保(俊蔭)」
(3)身につけた技術・知識によって,困難で手間のかかる事柄をうまく処理する。「どんな役でも器用に―・す」「これだけの仕事はとても私一人では―・し切れない」「このロボット一台で三〇人分の仕事を―・す」「数を―・す(=多数ノモノヲ扱ウ)」
(4)人をけなす。軽くあしらう。「姉さん達が狂気のやうに―・す理由はない/執着(秋江)」「客に内甲(ウチカブト)を見られ―・さるると太夫の位がなく/浮世草子・禁短気」
(5)穀類を採って粒にする。脱穀する。「大豆を―・す」
(6)(他の動詞の下に付いて)その動作を楽々としてしまう。巧みにする。「難曲を弾き―・す」「着―・す」
〔「こなれる」に対する他動詞〕
[可能] こなせる
こなれ【熟れ】🔗⭐🔉
こなれ [0][3] 【熟れ】
(1)こなれること。特に,食べ物の消化。「―がいい」
(2)習熟の程度。自在に扱える度合。「―の悪い文章」
こな・れる【熟れる】🔗⭐🔉
こな・れる [0][3] 【熟れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こな・る
(1)食べた物が胃腸で消化される。「食べ物が―・れる」
(2)すっかり身について自由自在に使えるようになる。熟練して,ぎごちなさがなくなる。「彼の芸はまだ―・れていない」「よく―・れている訳文だ」
(3)世間になれて,人柄にまるみができる。世なれる。「そんな所が―・れいでは本御女郎買とは言はれぬ/浮世草子・禁短気」
〔「こなす」に対する自動詞〕
じゅく-あん【熟案】🔗⭐🔉
じゅく-あん [0] 【熟案】 (名)スル
十分に思案すること。熟考。
じゅく-おん【熟音】🔗⭐🔉
じゅく-おん [0] 【熟音】
五十音図のア行以外の仮名が表す音。子音と母音が結びついて構成されている。
じゅく-ぎ【熟議】🔗⭐🔉
じゅく-ぎ [1] 【熟議】 (名)スル
十分に論議・相談をすること。「尚ほ追て―すべし/浮城物語(竜渓)」
じゅく-ご【熟語】🔗⭐🔉
じゅく-ご [0] 【熟語】
(1)二つ以上の単語が結合してできた語。合成語。複合語。「山鳩」「酒樽」「草分け」の類。
(2)二つ以上の漢字の結合してできた語。「登山」「思想」の類。熟字。成語。
じゅく-こん【熟根】🔗⭐🔉
じゅく-こん 【熟根】
⇒じゅっこん(熟根)
じゅく-さつ【熟察】🔗⭐🔉
じゅく-さつ [0] 【熟察】 (名)スル
十分に考えて判断すること。「方今の景況を―するに/明六雑誌 3」
じゅく-さん【熟蚕】🔗⭐🔉
じゅく-さん [0] 【熟蚕】
繭を作るほどに完全に成熟した蚕。桑を食うのをやめ,体色は飴色になる。
じゅく-し【熟思】🔗⭐🔉
じゅく-し [1] 【熟思】 (名)スル
十分に考えること。よく考えをめぐらすこと。「先生之を聞て―する/浮城物語(竜渓)」
じゅく-し【熟柿】🔗⭐🔉
じゅく-し [1][0] 【熟柿】
(1)よく熟した柿。じゅくしがき。[季]秋。《―吸ふ幸福さうな頬をもち/山口青邨》
(2)熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように,気長に時機が来るのを待つことにいう語。「―主義」
じゅく-し【熟視】🔗⭐🔉
じゅく-し [1] 【熟視】 (名)スル
じっと見つめること。凝視。「再び渠(カレ)を―するに/義血侠血(鏡花)」
じゅく-じ【熟字】🔗⭐🔉
じゅく-じ [0] 【熟字】
「熟語(ジユクゴ){(2)}」に同じ。
じゅくじ-くん【熟字訓】🔗⭐🔉
じゅくじ-くん [3] 【熟字訓】
漢字二字以上の熟字全体に,日本語の訓をあてて読むこと。また,その読み。「昨日(きのう)」「紅葉(もみじ)」「杜鵑(ほととぎす)」「羊歯(しだ)」の類。本辞典では常用漢字表付表記載の熟字訓は「《昨日》」「《紅葉》」,それ以外のものは「〈杜鵑〉」「〈羊歯〉」のように,《 》と〈 〉を使って表記欄に指示してある。
じゅく-しき【熟識】🔗⭐🔉
じゅく-しき [0] 【熟識】 (名)スル
(1)くわしく知っていること。「その做すところの事を―する為の方法なり/自由之理(正直)」
(2)よく知っている人。親しい人。
じゅくし-くさ・い【熟柿臭い】🔗⭐🔉
じゅくし-くさ・い [5] 【熟柿臭い】 (形)[文]ク じゆくしくさ・し
酒に酔っていて,熟柿のようなくさいにおいがする。「―・い呼吸(イキ)を吹いた/破戒(藤村)」
じゅく-しゅ【熟手】🔗⭐🔉
じゅく-しゅ [1] 【熟手】
慣れて,じょうずな人。熟練した人。
じゅく・する【熟する】🔗⭐🔉
じゅく・する [3] 【熟する】 (動サ変)[文]サ変 じゆく・す
(1)果実や作物が十分にみのる。うれる。「柿の実が―・する」
(2)物事が十分な,また適当な状態になる。ととのう。「実行の機が―・する」
(3)物事に慣れてじょうずになる。熟練する。習熟する。「芸に―・した人」「官軍水理(スイリ)に―・せざれば/近世紀聞(延房)」
(4)新しい言葉や言い方が一般に通用するようになる。「―・した言い方」
じゅっ-けい【熟計】🔗⭐🔉
じゅっ-けい ジユク― [0] 【熟計】
十分に考えて計画を立てること。また,その計画。
じゅっ-こう【熟考】🔗⭐🔉
じゅっ-こう ジユクカウ [0] 【熟考】 (名)スル
じっくりとよく考えること。熟慮。「―した上決定する」「―を重ねる」
じゅっ-こん【熟根】🔗⭐🔉
じゅっ-こん ジユク― 【熟根】
生まれ。素性(スジヨウ)。「―いやしき下臈なり/平家 1」
つ・える【潰える・熟える・費える】🔗⭐🔉
つ・える 【潰える・熟える・費える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 つ・ゆ
〔「つひゆ」の転か〕
(1)熟しきる。熟したものやうんだものがつぶれる。「―・え過ぎた葡萄めく色を帯びたのが/あひびき(四迷)」「ハレモノガ―・エタ/日葡」
(2)つぶれる。崩れる。「キシガ―・エタ/日葡」
(3)浪費してなくなる。「タカラガ―・ユル/日葡」
つく-づく【熟・熟熟】🔗⭐🔉
つく-づく [3][2] 【熟・熟熟】 (副)
〔「つくつく」とも〕
(1)深く考えたり,痛切に感じたりするさま。よくよく。「―(と)考えてみる」「眼(マナコ)を閉て―過越方(スギコシカタ)を想ひ返せば/滝口入道(樗牛)」
(2)注意してものを見るさま。また,物事に熱心に集中するさま。じっと。「―(と)写真を見る」「お藤さんは―と聞き惚れて/続風流懺法(虚子)」
(3)なすこともなく物さびしげなさま。「―とふしなやみ給ふを/源氏(葵)」
つ・ゆ【潰ゆ・熟ゆ・費ゆ】🔗⭐🔉
つ・ゆ 【潰ゆ・熟ゆ・費ゆ】 (動ヤ下二)
⇒つえる
つら-つら【熟熟・倩倩】🔗⭐🔉
つら-つら [1] 【熟熟・倩倩】 (副)
つくづく。よくよく。「―(と)思うに」「港内の動静(ヨウス)を―窺ひ見るに/近世紀聞(延房)」
なれ-ずし【熟れ鮨】🔗⭐🔉
なれ-ずし [2] 【熟れ鮨】
酢を用いず,発酵によって酸味をもたせた鮨(スシ)。塩をふった魚肉と飯を交互に桶に入れて積み重ね,重石をして発酵させる。琵琶湖の鮒鮨(フナズシ)が有名。くされ鮨。
な・れる【熟れる】🔗⭐🔉
な・れる [2] 【熟れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 な・る
〔「慣れる」と同源〕
食物が,調理後時間が経過して発酵したり,酸味・辛みが飛んだり吸収されたりして,適度な味になる。熟成する。「味噌は二,三年ねかせると―・れてくる」
にき【和・熟】🔗⭐🔉
にき 【和・熟】
〔中世以降は「にぎ」〕
名詞の上に付いて接頭語的に用いて,詳しい,柔らかな,細かい,穏やかな,などの意を表す。にこ。「―たえ」「―て」「―みたま」
にき-えみし【熟蝦夷】🔗⭐🔉
にき-えみし 【熟蝦夷】
朝廷に対する帰順の度合によって分けた蝦夷の呼び方の一。朝廷に従順な蝦夷。
⇔あらえみし
「近き者をば―と名づく/日本書紀(斉明訓)」
うれる【熟れる】(和英)🔗⭐🔉
うれる【熟れる】
ripen;→英和
be ripe.
じゅくぎ【熟議】(和英)🔗⭐🔉
じゅくご【熟語】(和英)🔗⭐🔉
じゅくご【熟語】
a (an idiomatic) phrase;an idiom.→英和
⇒成句.
じゅくし【熟柿】(和英)🔗⭐🔉
じゅくし【熟柿】
a ripe (and soft) persimmon.熟柿主義 a waiting policy.
じゅくし【熟視する】(和英)🔗⭐🔉
じゅくし【熟視する】
gaze;→英和
look hard[intently].
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