いり‐ぼし【熬乾・炒干】 小魚を炒ってほしたもの。いりこ。だしこ。こわいじゃこ。いりじゃこ。

いり‐もの【炒物・煎物・熬物】 ①肉類・野菜などを鍋の中で炒って水分を去り、または油でいためた料理。 ②豆・米などを炒ったもの。

いり‐やき【熬焼】 うすめに切った鳥獣の肉を空鍋で焼いた料理。

い・る【炒る・煎る・熬る】 〔他五〕 水気のなくなるまで煮つめる。また、乾いたものを、土鍋などで熱する。西大寺本最勝王経平安初期点「王…倍増_ますます憂の火に煎_イラれ」。「豆を―・る」「卵を―・る」

熬　字形 〔火（灬）部11画／15画／6382・5F72〕 〔音〕ゴウ〈ガウ〉(漢) 〔訓〕いる [意味] ①火にかけてこがす。水を入れずに強火でいる。「熬煎_ごうせん」 ②苦しみにたえる。「熬刑」▶現代中国語で、眠さをがまんして徹夜することを「熬夜_アオイエ」という。 [難読] 熬海鼠_いりこ

いり-こ [0][3] 【熬り子・炒り子】 「煮干し{（２）}」に同じ。主に西日本での称。

いり-ぼし [0][2] 【熬り干し】 「熬(イ)り子」に同じ。

い・る [1] 【煎る・炒る・熬る】 （動ラ五［四］） なべなどに入れて火であぶる。また，水分がなくなるまで煮つめる。「ごまを―・る」「豆を―・る」 [可能] いれる