りゅうきゅう【琉球】 沖縄の別名。本来，中国側の呼び名で，「隋書」に見える「流求」は台湾説と沖縄説の両説がある。

りゅうきゅうあい【琉球藍】 キツネノマゴ科の低木。沖縄・台湾・インドシナ半島に分布。枝葉から藍をとるために栽培。高さ 50cm 内外。葉は広披針形。夏，淡紫色の唇形花をつける。キアイ。

りゅうきゅうあゆ【琉球鮎】 アユの一亜種。アユとは鱗（うろこ），鰭条（きじよう）の数が異なる。奄美大島と沖縄本島に生息していたが沖縄本島ではすでに絶滅。奄美大島でも個体数が減少している。

りゅうきゅうおもて【琉球表】 畳表の一種。麻糸を縦とし，シチトウの茎を横として織ったもの。じょうぶで耐久力に富む。七島表。琉球ござ。

りゅうきゅうおんかい【琉球音階】 日本の五音音階の一。各音の音程関係は洋楽階名のド・ミ・ファ・ソ・シと同じ形。主に沖縄の音楽で用いられる。

りゅうきゅうかいこう【琉球海溝】 南西諸島海溝の別名。

りゅうきゅうからすばと【琉球烏鳩】 ハト目ハト科の鳥。別種のカラスバトより大形，後頸に白色の帯があり，くちばしが青灰色。沖縄島と大東諸島にのみ分布したが，沖縄島では 1904 年（明治 37），大東諸島では 36 年（昭和 11）を最後に絶滅。

りゅうきゅうぐみ【琉球組】 三味線組歌の一。本手組の第 1 曲で，地歌の最古の曲とされる。

りゅうきゅうこ【琉球弧】 南九州から台湾へ連なる島列の弧。南西諸島弧。

りゅうきゅうご【琉球語】 沖縄本島を中心に，奄美大島諸島・宮古諸島・八重山諸島などで用いられている言語。日本語との類縁関係が実証されており，琉球方言として，内地方言と対立する。

りゅうきゅうしゅっぺい【琉球出兵】 1609 年に薩摩の島津氏が大軍を送って琉球を征服した事件。島津氏は奄美諸島を直轄地とし，琉球王国に貢納を課した。島津侵入事件。

りゅうきゅうしょとう【琉球諸島】 沖縄諸島と先島（さきしま）諸島の総称。南西諸島の南半部で，沖縄県が全域を占める。

りゅうきゅうしょぶん【琉球処分】 明治政府のもとで琉球が強制的に近代日本国家に組み込まれた一連の政治過程。1872 年（明治 5）琉球藩設置に始まり，79 年の沖縄県設置に至る過程をいう。

りゅうきゅうだいがく【琉球大学】 国立大学の一。1950 年（昭和 25）首里城跡に創設され，66 年琉球政府立となり，72 年国立となる。本部は沖縄県西原町。

琉球大学 〒903-0129 沖縄県中頭郡西原町字千原1 Tel.098-895-2221 >>> http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/