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さく🔗🔉

さく 鍬(くわ)で田畑を打ち返すこと。また、その打ち返したところ。田畑の溝(みぞ)や畝(うね)。さくり(決)。 ●さくを切(き)る 鍬で、畑に溝をつくったり、畝間の土を農作物の根元に寄せかけたりする。

さく🔗🔉

さく 植物「みくり(実栗)」「はますげ(浜菅)」「しおくぐ」などの異名。

さく🔗🔉

さく 魚を大きくおろした身。「まぐろ(かつお)をさくにおろす」

さく【夕・勺】🔗🔉

さく【夕・勺】 横笛の四番目の穴の名。近代では「しゃく」と発音。黄鐘(おうしき)調の音を出す。

さく【尺】🔗🔉

さく【尺】 「しゃく(尺)」の直音表記。

さく【冊】🔗🔉

さく【冊】 昔、中国で天子が諸侯に爵位や封禄を授けるとき、また、立后、立太子などの儀式祭事のときに下す詔勅。また、その文体。

さく【作】🔗🔉

さく【作】 1 作製すること。つくること。また、そのもの。作品。また、人名の下につけてその人の作品であることを表すのにも用いる。「会心の作」*平治‐中「伯耆国大原真守が作」 2 (形動)趣向。くふう。思いつき。また、趣向や工夫を凝らしたさま。*日葡辞書「Sacuna(サクナ) ダンギ」 3 耕作物。農作物。また、農作物のでき。「今年は稲の作が良い」*虎明本狂言・水掛聟「さくもみまふたことが御ざなひ」 4 田畑を耕すこと。 5 小作。小作人。 ●作の鐙(あぶみ) 大坪左京亮道禅が創作し、その作法を伊勢貞継に伝えたという鐙。また、その作り方の鐙。 ●作の鞍(くら) 大坪左京亮道禅の手法を伝えたという伊勢貞継の家系で作った鞍。鞍壺(くらつぼ)が深いのが特徴。一説に、神作(しんさく)の鞍の意とする。 ●作を入(い)れる 作り事をする。小細工をする。

さく【昨】🔗🔉

さく【昨】 1 むかし。以前。過去。 2 「さくじつ(昨日)」の略。 3 (ある時間の幅や時期を表す名詞などの上に付き、接頭語的に用いて)現在のすぐ前の日、月、年であることを示す。「昨五日」

さく【柵】🔗🔉

さく【柵】 1 角材または丸太をまばらに立て、貫(ぬき)をわたした囲い、垣根。ませがき。やらい。き。 2 木を立て並べて造った小規模の城。城(き)。塞(とりで)。き。 3 しがらみ。 ●柵の木(き) =さく(柵)

さく【朔】🔗🔉

さく【朔】 1 陰暦で、月の第一日。朔日(さくじつ)。ついたち。「八朔」 2 四季の最初の日。四孟(孟春・孟夏・孟秋・孟冬)。四孟の朔日。 3 =こうさく(告朔) 4 太陽と月の黄経が等しくなる現象、およびその時刻をいう。朔をすぎて、夕方西空に初めて見える細い月を新月という。 5 中国で、古代、天子が歳末に翌年一二か月の暦および政令を諸侯に頒布したこと。また、その暦および政令。 6 北。北方。朔北。 ●朔を奉(う)く 天子の政令に服する。

さく【笏】🔗🔉

さく【笏】 「しゃく(笏)」の直音表記。

さく【索】🔗🔉

さく【索】 1 縄。綱。縄索。 2 仏像の手に、ある意味を示すものとして持たせる縄。不動明王の金剛索、観音の羂索(けんさく)など。さっく。 3 不動明王の持つ、索を彫った刀身の彫刻。

さく【策】🔗🔉

さく【策】 1 はかりごと。計略。策略。また、あることを解決するための工夫。「策を講ずる」「策をめぐらす」 2 古代中国で、文字を記した竹札。簡札。転じて、文書。かきつけ。また、特に授官の辞令書。冊(さく)。 3 (古代、天子が政治について下問する時、竹ふだに書いたところから)政治上の問題。また、それに対する答え。転じて律令的官制における官吏登用試験の問題文、およびこれに対する解答文。策文。 4 むち。杖。 5 占いに用いる具。めどき。筮竹。 ●策がない ほかにもっとうまい方法がみつかりそうなものなのに、その工夫が足りない。 ●策を弄(ろう)する 不必要な、もしくは不純な策を好んで用いる。

さく【🔗🔉

さく【 1 コケ植物蘚(せん)類の胞子嚢(ほうしのう)。胞子体の主要部で、形は球形、楕円形などを呈する。上端にふた(蘚蓋=せんがい)があり胞子が熟すると開いて胞子を放散させる。 2 =さっか(果)

さく【🔗🔉

さく【 1 中国で、古代、髪を包んだ布。 2 神事に際して、天皇の冠の巾子(こじ)を包む布。白い生絹(すずし)で巾子と纓(えい)とを一つに合わせて巾子の後方で結び、その端を左右に垂らしたもの。

さく【爵】🔗🔉

さく【爵】 位階。位。しゃく。

さく【簀】🔗🔉

さく【簀】 1 竹や木を編んで作った敷物。おもに寝台の上に敷く。箪(たかむしろ)。 2 簀子(すのこ)。す。 ●簀を易(か)う =えきさく(易簀)

さく【佐久】🔗🔉

さく【佐久】 長野県東部の地名。佐久盆地の中央部にある。江戸時代に内藤氏一万五千石の城下町、中山道の宿場町として発達した岩村田が中心。鯉の養殖がさかん。昭和三六年市制。

さ・く【秀く】🔗🔉

さ・く【秀く】 〔自カ四〕(「さく(咲)」からの派生)波などが高く立つ。波頭が白く砕け散る。→さきたつ(秀起)。*万葉‐四三三五「今替る新防人が船出する海原の上に波な佐伎(サキ)そね」

さ・く【咲く】🔗🔉

さ・く【咲く】 〔自カ五(四)〕(「さかえる(栄)」「さかる(盛)」と同源で、勢いが盛んになるのをいうか)花のつぼみがひらく。*書紀‐大化五年三月・歌謡「もとごとに花は左該(サケ)ども」

さ・く【裂く・割く】🔗🔉

さ・く【裂く・割く】 〔他カ五(四)〕 1 一つにまとまったものを、手などで二つに離す。ひきやぶる。やぶく。割る。「布(闇・空気)を裂く」*塗籠本伊勢‐三八「うへのきぬの肩を張りさきてけり」 2 刃物などで切りひらく。切り割る。切り裂く。「鳥を割く」*私聚百因縁集‐六・五「此れは太子の為母后の胸を却(サク)」 3 目尻などを裂いて入墨をする。*古事記‐中・歌謡「胡子(あめ)鶺鴒(つつ)千鳥ま鵐(しとと)何ど佐祁(サケ)る利目(とめ)」 4 人と人との仲を隔てる。「夫婦の間を裂く」*頼政集‐下「夢にも中をさくと思はん」 5 一部を分けて他にあてる。「時間を割く」*書紀‐継体六年一二月(前田本訓)「抑由有り。縦(も)し削(サイ)て他に賜はば、本の区域に違ひなむ」 〔自カ下二〕⇒さける(裂)

さ・く【避く】🔗🔉

さ・く【避く】 〔他カ下二〕⇒さける(避)

さ・く【離く・放く】🔗🔉

さ・く【離く・放く】 (「さかる(離)」に対する他動詞) 〔他カ下二〕 1 間を離す。ひきはなす。*書紀‐允恭八年二月・歌謡「細絞形(ささらがた)錦の紐を解き舎気(サケ)て」 2 二人の仲を隔てる。ひきさく。*万葉‐三四二〇「上毛野佐野の舟橋取り放し親は佐久礼(サクレ)ど吾は離るがへ」 3 (他の動詞の連用形に付いて、その動作をすることによって)思いをはらす。気を紛らす。*続日本紀‐宝亀二年二月二二日・宣命「誰にかも我が語らひ佐気(サケ)む、孰にかも我が問ひ佐気(サケ)むと」 4 遠方に目を放つ。遠くを見やる。*古今‐四〇六「あまの原ふりさけみればかすがなるみかさの山にいでし月かも」 〔他カ四〕に同じ。*万葉‐四五〇「行くさには二人わが見しこの崎を独り過ぐれば情(こころ)悲しも一云見も在可(サカ)ず来ぬ」

さく【幸く】🔗🔉

さく【幸く】 〔副〕「さきく(幸)」の上代東国方言。*万葉‐四三四六「父母が頭かき撫で佐久(サク)あれていひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる」

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