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劈 さく🔗🔉

【劈】 15画 刀部  区点=4992 16進=517C シフトJIS=999C 《音読み》 ヘキ/ヒャク〈p・p〉 《訓読み》 さく 《意味》 {動}さく。刃物で二つに切り開く。なたでまきを左右にさく動作はその一例。〈類義語〉→裂。「劈開ヘキカイ」 「劈面ヘキメン」とは、顔の正面にまっこうからあたること。 「劈頭ヘキトウ」とは、まっこうから一撃を加える意から、転じて、物事の最初のこと。 《解字》 会意兼形声。辟は、からだを横に引きさく刑罰で、横に開く意を含む。劈は「刀+音符辟ヘキ」で、左右に横に切りさくこと。 《単語家族》 避ヒ(横にかわしてさける)璧ヘキ(横に開いた平らな玉)と同系。 《類義》 →剖 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

刳 さく🔗🔉

【刳】 8画 リ部  区点=4974 16進=516A シフトJIS=998A 《音読み》 コ/ク〈k〉 《訓読み》 さく/えぐる(ゑぐる) 《意味》 {動}さく。えぐる(グル)。型に左右に大きくさく。また型にえぐりとる。「刳腹=腹ヲ刳ク」「刳木為舟=木ヲ刳リテ舟ト為ス」〔→易経〕 《解字》 会意兼形声。夸カは「大+音符于ウ」の会意兼形声文字。股マタを大の字に大きく開くこと。跨コ(また。大股にまたぐ)の原字。刳は「刀+音符夸(大きく型にひらく)」で、股を開くように刀で型にさき、または型にえぐること。 《熟語》 →熟語

剖 さく🔗🔉

【剖】 10画 リ部 [常用漢字] 区点=4322 16進=4B36 シフトJIS=9655 《常用音訓》ボウ 《音読み》 ボウ/ホウ/フ〈pu〉 《訓読み》 さく/わかれる(わかる)/さける(さく) 《意味》 {動}さく。二つに切りわける。〈対語〉→合。〈類義語〉→判。「解剖」「剖之以為瓢=コレヲ剖キテモッテ瓢ト為ス」〔→荘子{動}わかれる(ワカル)。さける(サク)。二つにわかれる。割れる。「天地剖判=天地剖判ス」〔→史記{動}黒と白、善と悪とをわけて判定する。「剖断」「剖析」 《解字》 会意兼形声。左側の字(音ホウ)は、否の変形で、拒否し、背を向け、離れる意を含む。剖はそれを音符とし、刀を加えた字で、刀で切って二つにし、背中あわせに分離させること。 《単語家族》 倍(二つにわける→個数がばいになる)と同系。また、北(背中あわせ、そむく)や、背とも縁が近い。 《類義》 裂は、ずるずると細く小さく引きさくこと。解は、ばらばらに分解すること。劈ヘキは、左右に横に切りさくこと。割は、刃物で二つに切りさくこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

副 さく🔗🔉

【副】 11画 リ部 [四年] 区点=4191 16進=497B シフトJIS=959B 《常用音訓》フク 《音読み》 フク〈f〉 《訓読み》 そう(そふ)/そえる(そふ)/さく/すけ 《名付け》 すえ・すけ・そえ・つぎ・ます 《意味》 {動}そう(ソフ)。そえる(ソフ)。主となるものにぴったりと寄りそって対をなす。そばにくっついて助ける。「副以桜桃=副フルニ桜桃ヲモッテス」〔燕京歳時記〕 {名}そえ役。控え。▽正使のそえ役を「副使」といい、正本の控えを「副本」という。「令秦舞陽為副=秦舞陽ヲシテ副ト為ラシム」〔→史記{動}さく。二つに切りさく。「剖副」 {単位}寄りあって一組をなす物。▽中国の書画は多く二枚で対をなすので、書副・画副といい、書画を一副、二副と数える。転じて、書画一枚(一面)をも「一副」という。 〔国〕すけ。四等官で、神祇官の第二位。 《解字》 形声。左側の字(音フク)は、腹がふくれ、いっぱい酒のはいるとっくりを描いた象形文字。副は刀にそれを単なる音符としてそえたもので、原義とは関係はない。剖ホウと同じく、もと二つに切りわけることであるが、むしろその二つがぴたりとくっついてペアをなす意に専用される。倍逼ヒョク・ヒツ(ぴたりとくっつく)富(財貨がびっしりつまっている)とも縁が近い。 《類義》 →就 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

割 さく🔗🔉

【割】 12画 リ部 [六年] 区点=1968 16進=3364 シフトJIS=8A84 《常用音訓》カツ/さ…く/わり/わ…る/わ…れる 《音読み》 カツ/カチ〈g〉 《訓読み》 われる/わる/さく/きる/わり 《名付け》 さき 《意味》 {動}わる。さく。刀で二つにきりさく。転じて、広く、二つにわること。▽漢文では「わる」という訓は用いず「さく」という。 {動}さく。分割する。「割地=地ヲ割ク」「令楚王割東国以与斉=楚王ヲシテ東国ヲ割キモッテ斉ニ与ヘシム」〔→史記{動}〔俗〕きる。途中できってとる。「割麦(麦の穂をきりとる)」 〔国〕わる。計算で、除法を行う。「割り算」わる。標準と考えられる一定の限度をはずれて下まわる。「百円の大台を割る」わり。比率をあらわすことば。一割は、十分の一のこと。 《解字》 形声。害ガイは、かご状のふたを口の上にかぶせることを示し、遏アツと同じくふさぎ止めること。割は「刀+音符害」で害の原義とは関係がない。→害 《単語家族》 契ケイ(きる)介カイ(二つにわける)界(二つにわける)と同系。 《類義》 →剖 《異字同訓》 さく。 →裂 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

咲 さく🔗🔉

【咲】 9画 口部 [常用漢字] 区点=2673 16進=3A69 シフトJIS=8DE7 《常用音訓》さ…く 《音読み》 ショウ(セウ)〈xio〉 《訓読み》 わらう(わらふ)/えむ(ゑむ)/さく 《名付け》 さき 《意味》 {動}わらう(ワラフ)。えむ(ム)。口をすぼめてほほとわらう。〈同義語〉→笑。「八百万神ヤオヨロズノカミ共に咲ひき」〔→記〕 〔国〕さく。花がさく。 《解字》 会意兼形声。夭ヨウは、なよなよと細い姿の人を描いた象形文字。笑ショウは、細い竹。細い意を含む。咲はもと、「口+音符笑」で、口を細めてほほとわらうこと。咲は、それが変形した俗字。日本では、「鳥鳴き花笑ふ」という慣用句から、花がさく意に転用された。「わらう」意には笑の字を用い、この字を用いない。

宰 さく🔗🔉

【宰】 10画 宀部 [常用漢字] 区点=2643 16進=3A4B シフトJIS=8DC9 《常用音訓》サイ 《音読み》 サイ〈zi〉 《訓読み》 きる/さく/つかさ/つかさどる 《名付け》 おさむ・かみ・すず・ただ・つかさ 《意味》 サイス{動}きる。さく。肉などをきって料理する。「宰牲サイセイ(ぎせいの動物を料理する)」「烹羊宰牛且為楽=羊ヲ烹牛ヲ宰シテシバラク楽シミヲ為サン」〔→李白サイス{動}きって料理する意から転じて、仕事を意のままに処理する。きり盛りする。「主宰」「宰制」 「膳宰ゼンサイ」「庖宰ホウサイ」とは、料理役のかしら。 {名}つかさ。仕事を処理する主任の役。また、領地の代官。「宰相サイショウ」「子游為武城宰=子游武城ノ宰タリ」〔→論語{動}つかさどる。主任者として仕事をあずかる。 《解字》 会意。「宀(いえ)+辛(刃物)」で、刃物を持ち、家の中で肉を料理することを示す。広く、仕事を裁断する意に用いられる。 《単語家族》 栽(木をきる)裁(衣をきる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

擘 さく🔗🔉

【擘】 17画 手部  区点=5806 16進=5A26 シフトJIS=9DA4 《音読み》 ハク/ヒャク〈b〉〈bi〉/ヘキ/ヒャク〈b〉 《訓読み》 さく/さける(さく)/おやゆび 《意味》 {動}さく。さける(サク)。左と右とに、さっとさける。また、左右二つにさく。〈類義語〉→劈ヘキ(さく)。「擘裂ハクレツ」「釵擘黄金合分鈿=釵ハ黄金ヲ擘キ、合ハ鈿ヲ分カツ」〔→白居易{動}弓のつるを引き開いて張る。「擘張ハクチョウ(弓を張る)」 {名}おやゆび。たけの低いおやゆび。また、転じて親分のこと。▽これに対してたけの長い中指を将指ショウシという。「巨擘キョヘキ(大親分)」 《解字》 会意兼形声。辟ヘキは「人+辛(刑具)+口」からなる会意文字で、人のからだを刑具で横ざきにすることを示す。擘は「手+音符辟」で、横にさくこと。横に開けば平らになる。そこで、たけが低く平らなおやゆびのこと。→辟 《単語家族》 闢ヘキ(左右に開く)避ヒ(横にさける)と同系。また璧ヘキ(平らな玉)卑ヒ(たけが低い)とも同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

拆 さく🔗🔉

【拆】 8画 部  区点=5730 16進=593E シフトJIS=9D5D 《音読み》 タク/チャク〈chi・ch〉 《訓読み》 ひらく/さく/やぶる 《意味》 {動}ひらく。さく。打ち割って二つにさく。〈同義語〉→拓タク。「開拆カイタク」「声拆江河、勢崩雷電=声ハ江河ヲ拆キ、勢ヒハ雷電ヲ崩ス」〔→李華{動}やぶる。打ちやぶる。相手の説を論破する。「請余代拆之=請フ、余代ハリテコレヲ拆ラン」〔→原善〕 《解字》 会意兼形声。斥セキは「斤(おの)+丶(きる)」からなり、斧オノでたたき割るさま。拆は「手+音符斥」で、たたき割ること。 《単語家族》 柝タク(打ちたたく拍子木)拓タク(打ちひらく)などと同系。傷ショウ(やぶる)は、その語尾が伸びたことば。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

斯 さく🔗🔉

【斯】 12画 斤部  区点=2759 16進=3B5B シフトJIS=8E7A 《音読み》 シ〈s〉 《訓読み》 きる/さく/これ/この/すなわち(すなはち)/ここに/しろい(しろし) 《意味》 {動}きる。さく。ばらばらにきり離す。〈類義語〉→析。「墓門有棘、斧以斯之=墓門ニ棘有リ、斧ヲモッテコレヲ斯ク」〔→詩経{指}これ。この。▽近称の指示詞にあてた用法。〈類義語〉→此→是コレ→之コレ。「斯人也而有斯疾也=コノ人ニシテコノ疾有ルヤ」〔→論語{接続}すなわち(スナハチ)。ここに。AならBだと、上下の句の内容をつなぐことば。〈類義語〉→則。「清斯濯纓、濁斯濯足矣=清ミテハスナハチ纓ヲ濯ヒ、濁リテハスナハチ足ヲ濯フ」〔→孟子{助}詩のリズムを整えることば。「彼、何人斯=彼、何人ゾヤ」〔→詩経{形}しろい(シロシ)。▽鮮に当てた用法。「有兔斯首=兔有リ、斯首ナリ」〔→詩経{名}小者。また、雑役夫。▽廝シに当てた用法。「厮(=斯)徒十万」〔→史記〕 《解字》 会意。「其(=箕。穀物のごみなどをよりわける四角いあみかご)+斤(おの)」で、刃物で箕ミをばらばらにさくことを示す。「爾雅」釈言篇に「斯とは離なり」とあり、また「広雅」釈詁篇に「斯とは裂なり」とある。 《単語家族》 分析の析(細かくさく)撕シ(引きさく)などと同系。 《類義》 →則 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

析 さく🔗🔉

【析】 8画 木部 [常用漢字] 区点=3247 16進=404F シフトJIS=90CD 《常用音訓》セキ 《音読み》 セキ/シャク〈x〉 《訓読み》 さく 《意味》 {動}さく。べつべつにはなす。また、こまかくわけはなす。「離析」「析薪セキシン(たきぎをわる)」 {動}複雑な事がらをひとつずつわけて明らかにする。「分析」「剖析」 《解字》 会意。「木+斤(おの)」で、木をおので細かに切りわけることを示す。 《単語家族》 晰セキ(分明な)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

柝 さく🔗🔉

【柝】 9画 木部  区点=5949 16進=5B51 シフトJIS=9E70 《音読み》 タク〈tu〉 《訓読み》 さく/ひらく 《意味》 {動}さく。たたき割る。さける。〈同義語〉→拆{動}ひらく。さいてひらく。〈同義語〉→拆→拓{名}夜まわりがたたく拍子木。「偃柝=柝ヲ偃ス」「重門撃柝=門ヲ重ネ柝ヲ撃ツ」〔→易経〕 《解字》 会意兼形声。「木+音符斥」。 《単語家族》 拆タク(たたき割る)拓(石をたたき割る)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

磔 さく🔗🔉

【磔】 15画 石部  区点=6689 16進=6279 シフトJIS=E1F7 《音読み》 タク/チャク〈zh〉 《訓読み》 はりつけ/さく 《意味》 {名}はりつけ。死体をはりつけ、市中にさらすこと。 タクス{動・名}さく。からだをさく。ひきさいて内臓を開く。また、刑の一つ。罪人のからだをひきさくもの。車ざき・牛ざきなど。 {名}祭りの名。風の神をまつる祭り。▽犬をはりつけにして風神をふせぐことから。 {名}永字八法の一つ。右ななめ下にさげる筆法。▽今は捺ナツという。 「磔磔タクタク」とは、(イ)ことこととたたく音。(ロ)鳥の羽ばたく音。また、鳥の鳴く声。 〔国〕はりつけ。刑の一つ。罪人を柱にしばりつけ、やりで突きさすこと。 《解字》 会意。「石+桀(はりつけ)」。 《単語家族》 拓(うちひらく)拆タク(うちわる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

裂 さく🔗🔉

【裂】 12画 衣部 [常用漢字] 区点=4686 16進=4E76 シフトJIS=97F4 《常用音訓》レツ/さ…く/さ…ける 《音読み》 レツ/レチ〈li〉 《訓読み》 さく/さける(さく) 《意味》 {動}さく。さける(サク)。引っぱってやぶる。二つにさきはなす。〈類義語〉→割。「割裂」「裂帛=帛ヲ裂ク」「車裂(車ざきの刑)」「裂裳帛而与之=裳帛ヲ裂キテコレヲ与フ」〔→左伝{動}ばらばらに離れる。また、物事が破れてだめになる。「分裂」「支離滅裂(ばらばらでまとまりがない)」「道術将為天下裂=道術マサニ天下ノ為ニ裂カレントス」〔→荘子{名}さいた布ぎれ。切れはし。 《解字》 会意兼形声。歹ガツは、関節の骨の一片。それに刀をそえて、列レツ(骨を刀で切り離す→切り離したものがずるずると並ぶ)となる。裂は「衣+音符列」で、布地を切りさくこと。 《単語家族》 烈レツ(木がさけてもえる)例レイ(引きさく→さいた物を並べてみせる)などと同系。 《類義》 →剖→破 《異字同訓》 さく。 裂く「布を裂く。仲を裂く。引き裂く」割く「時間を割く。紙面を割く。人手を割く」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

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