ちゅう‐じょう【中丞】 中弁(ちゅうべん)の唐名。

ちゅうじょう【中条】（チュウデウ） 姓氏。

ちゅう‐じょう【中将】（‥ジャウ） １ 奈良・平安時代以降、少将とともに左右近衛府の次官。正と権(ごん)とあり、大将の次位、少将の上位。従四位下相当官。ただし、三位で任ぜられる者も多く、参議でこれを兼任するのが常例。また、蔵人頭(くろうどのとう)を兼ねる者を頭の中将という。また、中将・少将を一括して亜将・次将という。また、外衛府や近衛府の前身である授刀衛・中衛府の次官。 ２ 能面の一つ。色白く黛(まゆずみ)をつけ殿上人の容貌をした男面。在五中将といわれた在原業平を模したといわれるところからの名。 ３ 軍隊の階級の一つ。将官の第二位。大将の下、少将の上。

ちゅう‐じょう【中情】（‥ジャウ） 心のうち。心中。

ちゅう‐じょう【杖】（‥ヂャウ） ⇒しゅじょう(杖)

ちゅう‐じょう【柱状】（‥ジャウ） 柱のような形状。

ちゅう‐じょう【衷情】（‥ジャウ） うそいつわりのない心。まごころ。

ちゅう‐じょう【紐状】（チウジャウ） ひものように細長いかたち。

ちゅうじょう‐グラフ【柱状グラフ】（チュウジャウ‥） ＝ヒストグラム

ちゅうじょう‐せつり【柱状節理】（チュウジャウ‥） マグマの固結冷却に伴う体積の収縮によって生じる多角形柱状の割れ目。兵庫県の玄武洞・下北半島の材木岩などに見られる。

ちゅうじょう‐ながひで【中条長秀】（チュウデウ‥） 鎌倉末期から室町時代にかけての兵法家。三河国挙母(ころも)城主。家伝の流儀と、鎌倉の僧に念流を学び中条流をたてた。生没年不詳。

ちゅうじょう‐ひめ【中将姫】（チュウジャウ‥） 奈良当麻(たいま)寺に伝わる曼荼羅を織ったとされる伝説上の女性。藤原豊成の娘。天平年間当麻寺に入山し仏行に励んだ姫は、その徳により仏に会い、一晩のうちに蓮華の糸で曼荼羅を織りあげ、女人の身ながら極楽往生したと伝えられる。姫の出家の動機を継母による継子虐待の物語として歌舞伎、浄瑠璃、謡曲などに脚色される。

ちゅうじょう‐りゅう【中条流】（チュウデウリウ） １ 剣術の一派。鎌倉地福寺の僧慈音に刀槍の術を学んだ中条長秀を流祖とするもの。 ２ 豊臣秀吉の家臣、中条帯刀を祖とする産婦人科・小児科の医術の一流派。江戸時代、堕胎を専門とする者が多かった。