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しん‐じゅう【心中】(‥ヂュウ)🔗⭐🔉
しん‐じゅう【心中】(‥ヂュウ)
1 ⇒しんちゅう(心中)
2 まごころを尽くすこと。人に対して義理をたてること。特に、男女のあいだで、相手に対しての信義や愛情を守りとおすこと。真情。誠心誠意。実意。*浄・根元曾我‐一「何とみなさまけっかうな、御しんぢうではおはせぬや」
3 相愛の男女が、自分の真情を形にあらわし、証拠として相手に示すこと。また、その愛情の互いに変わらないことを示すあかしとしたもの。起請文(きしょうもん)、髪切り、指切り、爪放し、入れ墨、情死など。遊里にはじまる。心中立て。
4 (―する)相愛の男女が、合意のうえでいっしょに死ぬこと。相対死(あいたいじに)。情死。
5 (―する)(4から)一般に、男女に限らず複数の者が、いっしょに死ぬこと。「親子心中」「一家心中」
6 (―する)(比喩的に)ある仕事や団体などと、運命をともにすること。
しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】(シンヂュウかさねゐづつ)🔗⭐🔉
しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】(シンヂュウかさねゐづつ)
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。宝永四年大坂竹本座初演。大坂の紺屋の養子徳兵衛と色茶屋重井筒の遊女お房との心中事件を脚色。
しんじゅう‐だて【心中立】(シンヂュウ‥)🔗⭐🔉
しんじゅう‐だて【心中立】(シンヂュウ‥)
1 男女が誓いを立てて、それを守りとおすこと。愛情を守りとおして、他へ心を移さないこと。また、その証拠を示すこと。
2 他人への義理をあくまでつらぬくこと。
しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】(シンヂュウ‥)🔗⭐🔉
しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】(シンヂュウ‥)
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。享保五年大坂竹本座初演。同年一〇月、天満の紙屋治兵衛と曾根崎新地の紀伊国屋小春が、網島の大長寺で心中した事件を脚色した際物(きわもの)。近松の世話狂言のうちもっとも成功したもので、心中物の代表作。
しんじゅう‐ばこ【心中箱】(シンヂュウ‥)🔗⭐🔉
しんじゅう‐ばこ【心中箱】(シンヂュウ‥)
遊女、若衆などから心中立てに贈られた起請文や指、爪、髪などを入れておく箱。
しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】(シンヂュウ‥)🔗⭐🔉
しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】(シンヂュウ‥)
浄瑠璃。世話物。三段。紀海音作。享保七年大坂豊竹座初演。前年の四月五日宵庚申の夜に、大坂新靫町の八百屋の養子半兵衛と女房お千代が、生玉馬場先の大仏勧進所で心中した事件を脚色したもの。
しんじゅうまんねんそう【心中万年草】(シンヂュウマンネンサウ)🔗⭐🔉
しんじゅうまんねんそう【心中万年草】(シンヂュウマンネンサウ)
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。宝永五年大坂竹本座初演。高野山吉祥院の寺小姓成田久米之助と雑賀屋(さいかや)の娘お梅との高野山での心中を扱ったもの。
しんじゅう‐もの【心中物】(シンヂュウ‥)🔗⭐🔉
しんじゅう‐もの【心中物】(シンヂュウ‥)
男女の情死を主題とした浄瑠璃や歌舞伎狂言など。天和三年に大坂であった心中事件を、大坂の三劇場で上演して以来、事件の起こるたびに脚色上演された。お初徳兵衛・お染久松・小春治兵衛など。
しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】(シンヂュウやいばはこほりのついたち)🔗⭐🔉
しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】(シンヂュウやいばはこほりのついたち)
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。宝永六年大坂竹本座初演。大坂北野の藍(あい)畑で、鍛冶屋平兵衛と曾根崎新地平野屋の小かんが心中した事件を脚色したもの。
しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】(シンヂュウよひガウシン)🔗⭐🔉
しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】(シンヂュウよひガウシン)
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。享保七年大坂竹本座初演。「心中二つ腹帯」と同材を扱ったもの。
しんじゅう‐よし【心中善】(シンヂュウ‥)🔗⭐🔉
しんじゅう‐よし【心中善】(シンヂュウ‥)
義理がたいこと。心意気のよいこと。
しん‐ちゅう【心中】🔗⭐🔉
しん‐ちゅう【心中】
(古くは「しんぢゅう」とも)
1 心のうち。心の底。胸中。こころ。「心中おだやかではない」
2 ⇒しんじゅう(心中)
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