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しん‐じゅう【心中】‥ヂユウ🔗⭐🔉
しん‐じゅう【心中】‥ヂユウ
①人に対して義理を立てること。歌舞伎、傾城壬生大念仏「一目も逢はぬ某に―を立て給ふ心ざしを思ひやり」
②相愛の男女がその真実を相手に示す証拠。放爪・入墨・断髪・切指の類。歌舞伎、けいせい仏の原「それならばおれに惚れたといふ―を見しや」
③相愛の男女がいっしょに自殺すること。情死。浮世草子、好色万金丹「奈良屋のまんが生玉いくだまの―」。「―をとげる」
④転じて、一般に二人以上のものがともに死を遂げること。「親子―」
⑤比喩的に、打ちこんでいる仕事や組織などと運命をともにすること。「会社と―する」
⇒しんじゅう‐ずく【心中尽】
⇒しんじゅう‐だて【心中立て】
⇒しんじゅう‐ばこ【心中箱】
⇒しんじゅう‐もの【心中物】
⇒しんじゅう‐よし【心中善し】
しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】‥ヂユウ‥ヰ‥🔗⭐🔉
しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】‥ヂユウ‥ヰ‥
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1707年(宝永4)初演。大坂の紺屋の養子徳兵衛と六軒町重井筒屋のお房との情死を脚色。
→文献資料[心中重井筒]
しんじゅう‐ずく【心中尽】‥ヂユウヅク🔗⭐🔉
しんじゅう‐ずく【心中尽】‥ヂユウヅク
相手への信義・愛情をつらぬくこと。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「―なら後とも言はず今目の前に」
⇒しん‐じゅう【心中】
しんじゅう‐だて【心中立て】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
しんじゅう‐だて【心中立て】‥ヂユウ‥
人との約束を守りとおすこと。特に、相愛の男女が誓いを守りとおすこと。また、その証拠を示すこと。浄瑠璃、出世景清「御辺が夫よ妻よなんどとて―はしけれども」
⇒しん‐じゅう【心中】
しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】‥ヂユウ‥
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1720年(享保5)初演。同年の大坂天満てんまの小売紙商、紙屋治兵衛と紀伊国屋の遊女小春とが網島の大長寺で心中した事件を脚色。
→文献資料[心中天の網島]
しんじゅう‐ばこ【心中箱】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
しんじゅう‐ばこ【心中箱】‥ヂユウ‥
遊女から心中立てにおくられた、髪・爪・起請文などを入れておく箱。好色一代男6「上書に御―承応弐年より已来としるして」
⇒しん‐じゅう【心中】
しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】‥ヂユウ‥
浄瑠璃。紀海音作の世話物。1722年(享保7)初演。→お千代半兵衛
しんじゅうまんねんそう【心中万年草】‥ヂユウ‥サウ🔗⭐🔉
しんじゅうまんねんそう【心中万年草】‥ヂユウ‥サウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1710年(宝永7)初演。高野山麓の雑賀屋さいがやお梅と寺小姓成田久米之介との高野心中を脚色する。
→文献資料[心中万年草]
しんじゅう‐もの【心中物】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
しんじゅう‐もの【心中物】‥ヂユウ‥
情死を主題とした浄瑠璃・歌舞伎。その時代の人生観・恋愛観・道徳観・経済観・社会観などの語られているものが多い。心中狂言。
⇒しん‐じゅう【心中】
しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】‥ヂユウ‥コホリ‥🔗⭐🔉
しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】‥ヂユウ‥コホリ‥
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1709年(宝永6)初演。大坂北野神明社の藍畑あいばたけで、鍛冶屋平兵衛と北の新地平野屋の抱かかえ小かんとが心中した事件を脚色する。
しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】‥ヂユウヨヒガウ‥🔗⭐🔉
しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】‥ヂユウヨヒガウ‥
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1722年(享保7)初演。→お千代半兵衛
→文献資料[心中宵庚申]
しんじゅう‐よし【心中善し】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
しんじゅう‐よし【心中善し】‥ヂユウ‥
心意気がよいこと。情が厚いこと。義理がたいこと。浄瑠璃、心中天の網島「―、意気方よし、床よしの小春殿」
⇒しん‐じゅう【心中】
しん‐ちゅう【心中】🔗⭐🔉
しん‐ちゅう【心中】
こころのうち。胸中。「―穏やかでない」→しんじゅう
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