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がん‐そ【素】(グヮン‥)🔗🔉

がん‐そ【素】(グヮン‥) 白く美しい光沢のある練絹(ねりぎぬ)。

けん‐そ【素】🔗🔉

けん‐そ【素】 (「」は合わせた糸で堅く織った絹)白い(かとり)の絹布。書画をかくのに用いる。

しろ‐うお【素魚・白魚】(‥うを)🔗🔉

しろ‐うお【素魚・白魚】(‥うを) 1 ハゼ科の海魚。全長約五センチメートル。体は円筒状で細長く、腹びれは吸盤になっている。透明な淡黄色で体の下部に赤色の小点がある。雌の腹面には黒点列がある。春、河口にのぼって石の下面に産卵。シラウオに似ているが別種。本州以南の沿岸に分布。肉は美味。福岡市の室見川の名物料理の「おどりぐい」は本種。ぎゃふ。いさざ。 2 「しらうお(白魚)」の異名。

しろっ‐ぽ・い【白っぽい・素っぽい】🔗🔉

しろっ‐ぽ・い【白っぽい・素っぽい】 〔形口〕 1 (白)白みがかっている。白みを帯びたような様子である。 2 しろうとくさい。しろうとじみた様子である。しろうとっぽい。*滑・浮世風呂‐四「隈ゑどりだけ古風で素(シロ)ッぽひ」

す【素】🔗🔉

す【素】 (字音とする説もあるが、「素」は当て字と思われる) 1 他の要素がつけ加わらない、ありのままのさまをいう。そのままであること。他の語と複合して、「素肌」「素手」「素足」「素顔」「素焼」などと用いることが多い。「素の知れた人」*伎・三千世界商往来‐口幕「素(ス)で貸しては、踏まれる事が、みすみす見えてあるわいの」 2 邦楽用語。本式の演出に対する略式の演出。芝居用の音楽を芝居から離して純演奏会風に演奏したり、鳴物入りの長唄を三味線だけの伴奏で演奏したり、伴奏入りの声曲を無伴奏でうたったりすること。→素語・素謡(すうたい)。 3 日本舞踊で、特別な扮装(ふんそう)をしないで、黒の紋付に袴(はかま)、または着流しで踊ること。→素踊。 〔接頭〕名詞などの上に付けて用いる。 1 人を表す語に付いて、平凡である、みすぼらしいなど軽蔑の意を添える。「素町人」「素浪人」など。 2 ただ、それだけである、純粋であるの意を添える。「素一分」「素一本」など。 3 状態や様子を示す語の上に付けて、そのさまが普通の程度を越えている意を添える。「素早い」「素頓狂」など。

す‐あき【素秋】🔗🔉

す‐あき【素秋】 連句で、秋季の句が三句ないし五句続くなかに、月の句がよまれないこと。

す‐あま【素甘】🔗🔉

す‐あま【素甘】 蒸した上粉(じょうしんこ)に砂糖を混ぜてついて作った餅状の和菓子。

す‐あわせ【素袷】(‥あはせ)🔗🔉

す‐あわせ【素袷】(‥あはせ) 下に肌着類を着けないで、袷だけを着ること。また、その袷。《季・夏》

す‐いちぶ【素一分・素一歩】🔗🔉

す‐いちぶ【素一分・素一歩】 (「す」は接頭語)たったの一分の金。また、一分の金しか持っていないこと。

す‐おう【素襖・素袍】(‥アヲ)🔗🔉

す‐おう【素襖・素袍】(‥アヲ) (歴史的かなづかいは「すあう」とも)直垂(ひたたれ)の一種。裏のない布製を特色として、素襖の直垂といい、菊綴(きくとじ)や胸紐に革を用いて革緒の直垂ともいう。略儀の所用で、室町ごろは庶民も日常に着用。近世に形式化して長袴が普通となり、侍烏帽子に熨斗目(のしめ)小袖を併用し、儀礼の時の平士(ひらざむらい)や陪臣の料とされた。

すおう‐えぼし【素襖烏帽子】(すアヲ‥)🔗🔉

すおう‐えぼし【素襖烏帽子】(すアヲ‥) 素襖を着る時にかぶる折烏帽子。三角形の「まねき」を額の近くによせて固定した、俗にいう納豆(なっとう)烏帽子。

すおうおとし【素襖落・素袍落】(すアヲおとし)🔗🔉

すおうおとし【素襖落・素袍落】(すアヲおとし) 狂言。各流。主の伯父のもとに伊勢参宮の誘いにつかわされた太郎冠者は、振舞い酒に酔って戻る途中、伯父からもらった素襖を落とし、様子を見に来た主人に拾われる。

すおう‐ばかま【素襖袴】(すアヲ‥)🔗🔉

すおう‐ばかま【素襖袴】(すアヲ‥) 素襖をつけるときにはく袴。腰の紐を袴の地質と同じ料を用いて細くたたんでつけるのを特色とする。

すおう‐びき【素襖引】(すアヲ‥)🔗🔉

すおう‐びき【素襖引】(すアヲ‥) 宴席などで杯をさした人に引出物として素襖を脱いで与えること。互いにやりあうのをならわしとした。

す‐がお【素顔】(‥がほ)🔗🔉

す‐がお【素顔】(‥がほ) 1 地のままの顔。化粧していない顔。 2 酒を飲んだようには見えない顔。また、酒気のない顔。しらふ。

すがお‐じまん【素顔自慢】(すがほ‥)🔗🔉

すがお‐じまん【素顔自慢】(すがほ‥) 素顔の美しさを誇ること。

す‐がたり【素語】🔗🔉

す‐がたり【素語】 平曲、浄瑠璃、説経などの語り物を、伴奏楽器なしで演じること。浄瑠璃の場合には、人形や歌舞伎から離れて、浄瑠璃だけを三味線の伴奏入りで演奏すること。→素(す)

す‐かみこ【素紙子】🔗🔉

す‐かみこ【素紙子】 (「すがみこ」とも)柿渋をひかないで作った白い地の紙子(かみこ)。安価なところから貧乏人が用いた。白紙子。《季・冬》

す‐がりまた【素雁股】🔗🔉

す‐がりまた【素雁股】 鏑(かぶら)をつけない雁股の矢。

す‐かんぴん【素寒貧】🔗🔉

す‐かんぴん【素寒貧】 (形動)(「す」は接頭語)貧しくて身に何もないこと。無一文であること。また、その人。「すかんぴんな学生の分際で」

す‐ぐち【虚口・素口】🔗🔉

す‐ぐち【虚口・素口】 (「すくち」とも。口になにも入れないことの意から)食物がないこと。また、なにも食べないこと。空腹。*源平盛衰記‐一八「虚口(スクチ)にては福楽なし」

す‐ぐら【素鞍・直鞍】🔗🔉

す‐ぐら【素鞍・直鞍】 馬にかけただけで人の乗らない鞍。

すげ‐な・い【素気無い】🔗🔉

すげ‐な・い【素気無い】 〔形口〕すげな・し〔形ク〕愛想がない。そっけない。思いやりがない。薄情である。「素気ない返事」*大和‐一六八「親聞きつけて、男をも女をもすげなくいみじういひて」 すげな‐げ(形動)/すげな‐さ(名)

す‐けん【素見】🔗🔉

す‐けん【素見】 物や遊女を、見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。素見物。そけん。

すけん‐ぞめき【素見騒】🔗🔉

すけん‐ぞめき【素見騒】 遊里で、うかれ騒ぎながらひやかすだけで登楼しないこと。また、その人。*洒・起承転合「すけんぞめきはむく鳥のなれつつきつつきかうしさき」

す‐けんぶつ【素見物】🔗🔉

す‐けんぶつ【素見物】 =すけん(素見)

す‐ご【素子】🔗🔉

す‐ご【素子】 (「万葉集‐一」の「籠もよみ籠もちふくしもよみぶくしもちこのをかに菜採須児」の「菜採須児(なつますこ)」を「なつむすご」と誤読してできた語)卑賤な人。いやしい身分の者。しず。下衆(げす)。*千五百番歌合‐六一九番「鳴き捨てて鹿はつれなき山おろしにすごが驚くひたの音哉」

す‐ごき【素扱】🔗🔉

す‐ごき【素扱】 1 すごくこと。しごくこと。しごき。 2 =しごきおび(扱帯)

すごき‐おび【素扱帯】🔗🔉

すごき‐おび【素扱帯】 =しごきおび(扱帯)

すごき‐だけ【素扱竹】🔗🔉

すごき‐だけ【素扱竹】 =こきばし(扱箸)

す‐ご・く【素扱く】🔗🔉

す‐ご・く【素扱く】 〔他カ四〕手にしっかりと握りしめて強く摩擦しながら、手あるいは物を引く。しごく。

す‐しゃ【素紗】🔗🔉

す‐しゃ【素紗】 (「すじゃ」とも)白い紗。白い薄ぎぬ。

す‐じゅうろく【素十六】(‥ジフロク)🔗🔉

す‐じゅうろく【素十六】(‥ジフロク) 花札の八八(はちはち)での出来役の一つ。素札(すふだ)ばかりを一六枚そろえること。この場合、柳(雨)の札は二〇点・一〇点・五点のものも素札として数えられる。

す‐たづな【素手綱】🔗🔉

す‐たづな【素手綱】 1 馬上で矢を射る時などに、手綱を鞍の前輪にかけて、手を放すこと。馬に乗って手綱を手にとらないこと。 2 白布のままの染めてない手綱。

すっ【素っ】🔗🔉

すっ【素っ】 〔接頭〕名詞・動詞・形容動詞の上に付いて、下にくる語の意味を強調する。東京語はじめ関東で多く用いられる俗な言い方。「すっからかん」「すっとばす」「すっとんきょう」など。

すっ‐とば・す【素っ飛ばす】🔗🔉

すっ‐とば・す【素っ飛ばす】 〔他サ五(四)〕(「すっ」は接頭語) 1 勢いよく飛ばす。「自転車をすっとばす」 2 「失う」「なくす」を強めていう語。

すっ‐と・ぶ【素っ飛ぶ】🔗🔉

すっ‐と・ぶ【素っ飛ぶ】 〔自バ五(四)〕(「すっ」は接頭語)勢いよく飛ぶ。勢いよく飛び出る。

すっ‐とぼ・ける【素っ惚ける】🔗🔉

すっ‐とぼ・ける【素っ惚ける】 〔自カ下一〕(「すっ」は接頭語)まったく知らないようなふりをする。

すっ‐とんきょう【素っ頓狂】(‥トンキャウ)🔗🔉

すっ‐とんきょう【素っ頓狂】(‥トンキャウ) (形動)(「すっ」は接頭語)突然、調子のはずれた声を出したり、または奇抜な言動をしたりするさま。また、その人。「素頓狂な声をあげる」

すっぱ【素っ破・透っ波】🔗🔉

すっぱ【素っ破・透っ波】 1 盗人(ぬすびと)。詐欺師(さぎし)。すり。かたり。すっと。すっぱの皮。 2 戦国時代、野武士、強盗などから出て間者をつとめた者。忍びの者。乱波(らっぱ)。 3 邪心。いつわりの心。うそ。また、それらの心をもっている者。*浄・本朝二十四孝‐一「男たらしのすっぱより、可愛らしいはこの三橋」 ●素っ破の皮(かわ) =すっぱ(素破)1

●素っ破の皮(かわ)🔗🔉

●素っ破の皮(かわ) =すっぱ(素破)1 すっぱ 〔副〕物をたやすく、みごとに切るさまを表す語。*虎明本狂言・鱸庖丁「すっはと切って」

すっ‐ぱだか【素っ裸】🔗🔉

すっ‐ぱだか【素っ裸】 1 衣服を何も身につけていないまったくの裸。まっぱだか。 2 財産など、身の回りのものがなくなって体一つになること。裸一貫。 3 いろいろな装飾をとり去ったありのままの事実。事実のとおりであること。「素っ裸の交際」

すっぱ‐ぬき【素っ破抜】🔗🔉

すっぱ‐ぬき【素っ破抜】 1 刃物を不意に抜きはなつこと。 2 人の隠し事や秘密を不意にあばいて明るみに出すこと。「すっぱぬき記事」 3 人の意表に出ること。

すっぱ‐ぬ・く【素っ破抜く】🔗🔉

すっぱ‐ぬ・く【素っ破抜く】 〔他カ五(四)〕 1 刃物を不意に抜きはなつ。*伎・霊験曾我籬‐八幕「酔うた振りしてすっぱ抜き、又も辻切り物取りも」 2 人の隠し事や秘密を不意にあばいて明るみに出す。「かれの若き日のロマンスをすっぱぬいた」 3 人の意表に出る。だしぬく。

す‐で【素手】🔗🔉

す‐で【素手】 1 手に何も持っていないこと。手に何もつけていないこと。徒手。空手。てぶら。「素手でたちむかう」 2 所持品やみやげ物などが何もないこと。てぶら。 ●素手の=孫左(まござ)[=孫左衛門(まござえもん)・五六三(ごろさ)] 何も持っていないことを強めていう。無一物。また、何も持っていない人。 ●素手を引(ひ)く 何も得るところがない。徒労に終わる。 ●素手を振(ふ)る 何も持たない。何もしない。じっとしている。

●素手の=孫左(まござ)[=孫左衛門(まござえもん)・五六三(ごろさ)]🔗🔉

●素手の=孫左(まござ)[=孫左衛門(まござえもん)・五六三(ごろさ)] 何も持っていないことを強めていう。無一物。また、何も持っていない人。 ●素手を引(ひ)く 何も得るところがない。徒労に終わる。 ●素手を振(ふ)る 何も持たない。何もしない。じっとしている。 ず‐て (打消の助動詞「ず」に接続助詞「て」の付いたもの)…ないで。中古以後は、「で」を用いることが多く、和歌などを除いてはあまり用いられていない。*古今‐二一七「秋萩をしがらみふせて鳴く鹿の目には見えずて音のさやけさ」

●素手を引(ひ)く🔗🔉

●素手を引(ひ)く 何も得るところがない。徒労に終わる。 ●素手を振(ふ)る 何も持たない。何もしない。じっとしている。 ず‐て (打消の助動詞「ず」に接続助詞「て」の付いたもの)…ないで。中古以後は、「で」を用いることが多く、和歌などを除いてはあまり用いられていない。*古今‐二一七「秋萩をしがらみふせて鳴く鹿の目には見えずて音のさやけさ」

●素手を振(ふ)る🔗🔉

●素手を振(ふ)る 何も持たない。何もしない。じっとしている。 ず‐て (打消の助動詞「ず」に接続助詞「て」の付いたもの)…ないで。中古以後は、「で」を用いることが多く、和歌などを除いてはあまり用いられていない。*古今‐二一七「秋萩をしがらみふせて鳴く鹿の目には見えずて音のさやけさ」

す‐ばい【素灰】(‥ばひ)🔗🔉

す‐ばい【素灰】(‥ばひ) ただの灰。消炭などの混じらない灰。

す‐びき【素引】🔗🔉

す‐びき【素引】 1 弓に矢をつがえないで試みに引くこと。弓の強さなどをためすために弦だけを引くこと。*源平盛衰記‐二二「荒木の弓のいまだ削り治めざるを押張て、すびきしたりければ」 2 太刀、竹刀(しない)などを、振ること。素振りすること。*浄・伊豆院宣源氏鑑‐五「箱王竹刀素引して」 3 縄などをしごくこと。*浄・源平布引滝‐四「用意の早縄すびきして」 ●素引きの精兵(せいびょう) (素引だけは、強弓の射手のように見える意から)理論には詳しいが実戦には役に立たないものをあざけっていう語。

●素引きの精兵(せいびょう)🔗🔉

●素引きの精兵(せいびょう) (素引だけは、強弓の射手のように見える意から)理論には詳しいが実戦には役に立たないものをあざけっていう語。 す‐びき【巣引】 飼育している鳥類が巣をつくり雛を育てること。また、そうさせること。

す‐び・く【素引く・誘く】🔗🔉

す‐び・く【素引く・誘く】 〔自カ四〕つっぱるようにぴくぴくと動く。痛みが走る。けいれんがおきる。*今昔‐二八・五「皆、腹鳴合て、すびき合へり」 〔他カ四〕 1 弓の弦を少し引いてみて、張りの強さを試す。試みにひいてみる。 2 ものの値打や価値を確かめる。*浮・好色貝合‐下「かかは彼(かの)銀(かね)をとってすびいて見」 3 気を引いてみる。さそい出す。また、相手の気持や考えを試してみる。そびく。*日葡辞書「ヒトノ ココロヲ subijte(スビイテ) ミル」

す‐ふだ【素札】🔗🔉

す‐ふだ【素札】 1 カルタで、点数に数えない札。 2 花札で一点に数える札。素物(すもの)。

す‐ぼし【素干・素乾】🔗🔉

す‐ぼし【素干・素乾】 1 日光や火にあてないでかわかすこと。かげぼし。 2 遊里などで、客、または遊女が相手に約束をしながらまったく顔を出さないこと。すっぽかすこと。

す‐ぼり【素掘】🔗🔉

す‐ぼり【素掘】 地面を掘る時、周囲の土のくずれ落ちるのを防ぐ工事を行わないで、そのまま掘り下げる掘り方。

す‐また【素股】🔗🔉

す‐また【素股】 1 何もはかないで、肌があらわれている股。 2 内もも。転じて、股間で行う交接。

すみる‐ちゃ【素海松茶】🔗🔉

すみる‐ちゃ【素海松茶】 江戸時代の染め色の名。菫色(紫)を帯びた茶色とも、みる色(黒ずんだ萌葱)を帯びた茶色ともいわれる。

そ【素】🔗🔉

そ【素】 1 彩色を施してない生地。しろぎぬ。生絹。 2 白色。白。 3 かざりけのないこと。いつわりのないこと。また、素直なこと。 4 もって生まれたもの。本質的なもの。どだい。たち。 5 平生。つね。日常。平素。 6 数学で、数または整式の関係の一つ。いくつかの数または整式のどの二つの最大公約数も1のとき、それらの数または整式は互いに素であるという。

そ‐あん【素案】🔗🔉

そ‐あん【素案】 原案より前の、大もとになる考え。

そ‐い【素衣】🔗🔉

そ‐い【素衣】 色も模様もない白い衣服。しろぎぬ。

そ‐い【素意】🔗🔉

そ‐い【素意】 1 かねてからの願い。平素からの思い。素志。素懐。本心。 2 遺言。遺命。故人の宿志。*細流抄‐一二「故殿素意の如くにありたきとなり」

そ‐いん【素因】🔗🔉

そ‐いん【素因】 1 もととなる原因。根本的な原因。もと。 2 ある病気に対してかかりやすい性状。年齢・人種・性別などによる一般的素因と、特異体質・滲出性体質などの個人的素因とに分けられる。

そ‐いんすう【素因数】🔗🔉

そ‐いんすう【素因数】 素数の因数。すなわち、整数を素数の積の形に書き表したときの各素数をその整数の素因数という。

そ‐おう【素王】(‥ワウ)🔗🔉

そ‐おう【素王】(‥ワウ) 王の位はないが王者の徳を備えた人。ふつう儒家では孔子、道家では老子をさす。位のない王。

そ‐かい【素懐】(‥クヮイ)🔗🔉

そ‐かい【素懐】(‥クヮイ) 1 まえからの願い。かねてからの望み。素志。素願。 2 特に、出家しようとするかねてからの願い。また、極楽往生の願い。「往生の素懐をとげる」

そ‐かん【素冠】(‥クヮン)🔗🔉

そ‐かん【素冠】(‥クヮン) 白い練絹(ねりぎぬ)でつくったかんむり。不幸のあった時に用いる。

そ‐かん【素簡】🔗🔉

そ‐かん【素簡】 1 紙のない時代、文字をしるしたしろぎぬと竹のふだ。また一般に書籍。竹帛(ちくはく)。 2 質素で簡略なこと。

そ‐がん【素顔】🔗🔉

そ‐がん【素顔】 色の白い顔。化粧しない顔。すがお。また、髯(ひげ)のない顔。

そ‐がん【素願】(‥グヮン)🔗🔉

そ‐がん【素願】(‥グヮン) 以前からのねがい。平素からのねがい。素懐。

そ‐ぎ【素義】🔗🔉

そ‐ぎ【素義】 素人義太夫(しろうとぎだゆう)をいう。昭和初期の語。

そ‐くび【素首】🔗🔉

そ‐くび【素首】 首をののしっていう語。そっくび。

そくび‐おとし【素首落】🔗🔉

そくび‐おとし【素首落】 1 相撲の手の一つ。攻めて出てくる相手の首をはたいて前のめりに倒す手。 2 1を歌舞伎の立回りに用いたもの。

そ‐けい【素馨】🔗🔉

そ‐けい【素馨】 モクセイ科の常緑低木。インド原産で、観賞用に栽植される。高さ約一メートル。全体に細毛を生じる。茎は直立またはややつる性。葉は対生し、羽状複葉で五〜九個の小葉から成る。小葉は卵状楕円形で先はとがる。夏、枝先に白色の花を数個ずつ集めてつけ、夜間に開く。花冠の基部は細い筒状で、先は四裂して平開し、径約二センチメートル。花は強い芳香があり香油をとる。漢名、素馨、耶悉茗、野悉蜜。つるまり。ジャスミン。

そけい‐のうぜん【素馨凌霄・素馨紫威】🔗🔉

そけい‐のうぜん【素馨凌霄・素馨紫威】 ノウゼンカズラ科のつる性常緑低木。オーストラリア原産で、慶応年間にはいり、観賞用に栽培。葉は対生し、奇数羽状複葉の無毛で光沢がありナンテンに似る。小葉は五〜七個の卵形ないし披針形、無柄で先端はとがる。夏、枝の先に円錐花序を出し、六〜八花をつける。花冠は漏斗状鐘形で、径、長さ共に約五センチメートル、先は五弁に裂け、乳白色で、筒部は紅紫色を帯びる。

そ‐げき【素劇】🔗🔉

そ‐げき【素劇】 素人の演ずる劇。素人劇。

そ‐げつ【素月】🔗🔉

そ‐げつ【素月】 (「素」は白い意) 1 白く光のさえた月。光の明らかな月。明月。 2 陰暦八月の異称。

そ‐けん【素見】🔗🔉

そ‐けん【素見】 =すけん(素見)

そ‐けん【素絹・麁絹】🔗🔉

そ‐けん【素絹・麁絹】 1 まだ練ってなく、綾紋のない生絹(すずし)の類。 2 「そけん(素絹)の衣」の略。 ●素絹の衣(ころも) 垂領(たりくび)に仕立てた入襴(にゅうらん)の僧服で、略服。等身衣(とうしんえ)だが、近世はすそを長くして後ろに引き、地質も精好(せいごう)などを用い、染色も宗旨、階級によって色を異にする。そけん。

●素絹の衣(ころも)🔗🔉

●素絹の衣(ころも) 垂領(たりくび)に仕立てた入襴(にゅうらん)の僧服で、略服。等身衣(とうしんえ)だが、近世はすそを長くして後ろに引き、地質も精好(せいごう)などを用い、染色も宗旨、階級によって色を異にする。そけん。 そ‐けん【素 白い(かとり)。

そ‐けん【素🔗🔉

そ‐けん【素 白い(かとり)。

そ‐こう【素行】(‥カウ)🔗🔉

そ‐こう【素行】(‥カウ) 平素の行状。平生の行い。ふだんの品行。「素行調査」

そ‐ざい【素材】🔗🔉

そ‐ざい【素材】 1 もととなる材料。原料。 2 まだ製材をしてない材木。丸太および杣角(そまかく)など。木材。 3 芸術創作の材料となるいっさいのもの。芸術表現の手段として用いられる自然の材料や題材となるもの。

そ‐さん【素餐・素🔗🔉

そ‐さん【素餐・素 =そしょく(素食)

そ‐さんさい【素三彩】🔗🔉

そ‐さんさい【素三彩】 赤色釉を除いて、紫・黄・緑などの三色で絵や文様を表した陶磁器。中国清代に多く産出された。

そ‐し【素子】🔗🔉

そ‐し【素子】 1 基本的要素。エレメント。 2 電気機器や回路などを構成する単位部品。 3 電信符号で符号を構成する短点および長点。

そ‐し【素志】🔗🔉

そ‐し【素志】 平素の志。平生から思いつづけていた志。宿志。

そ‐しつ【素質】🔗🔉

そ‐しつ【素質】 1 (「素」は白色の意)白色の地質。一般的に、物の白い質。他の色が付く前の白色のものについてもいう。 2 生まれつき備えている性質。本来もっている性質。たち。本質。また、かざらない地。きじ。「怠惰な素質」 3 将来発展するもととなる性質や能力。基因となる性質。「画家としての素質」 4 肉体上・精神上の先天的性質。

そ‐しゃ【素車】🔗🔉

そ‐しゃ【素車】 彩色しない白木の車。喪の時に使う。

そ‐しゅ【素手】🔗🔉

そ‐しゅ【素手】 1 白い手。美人の手をいう。 2 武器を手に持っていないこと。また、金を持っていないこと。空手。すで。

そ‐しゅう【素秋】(‥シウ)🔗🔉

そ‐しゅう【素秋】(‥シウ) (「素」は白の意。五行説で、秋に五色の白を配するところから)秋の異称。

そっ‐くび【素っ首】🔗🔉

そっ‐くび【素っ首】 「そくび(素首)」の変化した語。

そっ‐け【素っ気】🔗🔉

そっ‐け【素っ気】 ⇒そっけ(素気)もない ●素っ気もない =そっけない(素気無)「味もそっけもない」

●素っ気もない🔗🔉

●素っ気もない =そっけない(素気無)「味もそっけもない」 ぞっ‐け【俗気】(ゾク‥) =ぞっき(俗気)

そっけ‐な・い【素っ気無い】🔗🔉

そっけ‐な・い【素っ気無い】 〔形口〕そっけな・し〔形ク〕ことばや態度に、相手に対する好意や思いやりがない。あいそがない。*伎・怪談目笠森‐三幕「これ程申すにそっけない挨拶いたすは」 そっけな‐さ(名)

もと【本・元・基・下・許・素】🔗🔉

もと【本・元・基・下・許・素】 (「すえ(末)」の対) 存在の基本となるところ。 1 草木の根。株。ねもと。立っているものの下部。*古事記‐下・歌謡「葉広(はびろ)熊白檮(くまかし)母登(モト)にはい組竹生ひ」 2 物のつけ根。*平家‐九「右のかひなを、ひぢのもとよりふっときりおとす」 3 (枝葉に対して)木の幹。草の茎。*書紀‐大化五年三月・歌謡「模騰(モト)毎(ごと)に花は咲けども」 4 草木の生えぎわ。ねもとに近い地面。物の立っているまわりの地面や床。*伊勢‐八二「その院の桜ことにおもしろし。その木のもとにおりゐて」 5 調度や道具類などの手に持つところ。手もと。*枕‐八九「三重がさねの扇。五重はあまりあつくなりて、もとなどにくげなり」 6 居所。その人の身のまわり。その人の息のかかる範囲。→おもと・おんもと。「恩師のもとで修行する」*古今‐五八九「もののたうびける人のもとに」 7 物の下。また、そのものの近く。そのすぐそば。「白日のもとにさらす」*万葉‐三八一七「かるうすは田廬(たぶせ)の毛等(モト)に」 8 和歌の上の句。本句。*枕‐二三「歌どものもとをおほせられて、これが末いかにと、問はせ給ふに」 9 神楽歌を奏するのに、神座に向かって左方の座席。また、そこにすわる奏者や、その受持ちの歌の部分。本方。 事物の発生するところ。 1 根元。根本。素地。みなもと。「口は禍いの元」「元をただせば」「…を元に推論する」*源氏‐帚木「もとのしなたかく生まれながら」 2 原因。たね。「風邪がもとで寝込む」*夜の寝覚‐二「こがす歎きのもととなりにけるも、かなしく思しつづくるに」 3 利を生むもの。資本。資金。もとで。元金。原価。「もとをとる」「もとも子もない」*霊異記‐下・四「銭一倍にして、僅に本(もと)の銭を償ひ、未だ利の銭を償はず」 4 原料。特に、酒をかもす原料。酒母。*日葡辞書「サケノ moto(モト)」 〔接尾〕立っている長いものを数えるのに用いる語。 1 草木を数えるのに用いる。 2 塔や堂などの高い建築物、厨子、台、高盤、机、胡床、柱、幡など、細長く、立てて使う道具類などを数えるのに用いる。 3 鷹狩に使う鷹を数えるのに用いる。 〔語素〕主としての意味で、立っているものの下部、根のまわり、物の近く、根拠地などを示す。「国もと」「そこもと」「足もと」「手もと」「ねもと」「ひざもと」「枕もと」など。 ●元が切(き)れる 原価(元値)よりも安い価格になる。 ●元のえ (「衣」の草がなが漢字の「元」に似ているところから)「え」の字の称。もとえ。 ●本の国(くに) 本国。郷国。 ●本の心(こころ) はじめからもっていた心。また、人間としての本来の心。 ●本の誓(ちかい) 仏菩薩が過去世に発起した衆生済度の誓願。本願。 ●本のみかど もとの国。本国。 ●元も子(こ)も失う (元金も利息も失う意から)何もかもなくしてしまう。 ●元も子(こ)もない (元金も利息もないの意から)すべてを失って何もならない。

もと‐より【元より・固より・素より】🔗🔉

もと‐より【元より・固より・素より】 〔副〕(本来、「もと」は名詞、「より」は格助詞) 1 (「もと」は過去の定まった時間を意味する)昔から。古くから。初めから。以前から。「もとより覚悟のうえのこと」*伊勢‐九「もとより友とする人ひとりふたりしていきけり」 2 (「もと」はその事物が根源に具有する性質の意)本質的に。元来。もともと。*土左「ふなぎみの病者、もとよりこちごちしきひとにて」 3 転じて、言うまでもなく。もちろん。「若者はもとより老人、子供に至るまで」*太平記‐三八「討たれば元来(モトヨリ)の儀、討れずは懸抜けて」

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