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【素】 10画 糸部 [五年] 区点=3339 16進=4147 シフトJIS=9166 《常用音訓》ス/ソ 《音読み》 ソ/ス〈s〉 《訓読み》 もと/しろい(しろし)/しろ/もとより/もとづく 《名付け》 しろ・しろし・すなお・はじめ・もと 《意味》 {名}より糸にする前のもとの繊維。蚕から引き出した絹の原糸。〈類義語〉→索{名}もと。人工を加えたり、結合したりする前の、もととなるもの。「要素」「元素」 {名・形}もと。人工を加えない本質。生地のままのさま。飾りけのないさま。〈類義語〉→樸ボク→朴。「素朴」「素質」「質素」 {形・名}しろい(シロシ)。しろ。模様や染色を加えない生地のままのさま。また、そのしろい布。「織素=素ヲ織ル」「素衣(白い衣)」「素以為絢兮=素モッテ絢ト為ス」〔→論語{名}もとからの下地。もとからのつきあい。「有平生之素=平生ノ素有リ」 {形・副}資産や金をかけていない。ただで。道具を使わずに。地のままで。「素餐ソサン(ただ食い)」「素封ソホウ(爵位のない大名、つまり民間の金持ち)」 {副}もとより。もともと。はじめから。昔から。〈類義語〉→固モトヨリ。「素善留侯張良=素ヨリ留侯張良ニ善シ」〔→史記ソス{動}もとづく。生地のままに安んじる。そのままで安んじる。「君子素其位而行=君子ハソノ位ニ素シテ行フ」〔→中庸{名}なま野菜。蔬菜ソサイ。「茹素ジョソ(柔らかいあお菜)」 〔国〕まったく何もない。ただの。「素寒貧スカンピン」 《解字》 会意。「垂スイ(たれる)の略体+糸」で、ひとすじずつ離れてたれた原糸。 《単語家族》 疏ソ(一つずつ離れる)索(ひとすじずつ離れた糸)などと同系。 《類義》 →基 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物 →主要人名

素人 シロウト🔗🔉

【素人】 シロウト〔国〕ある物事に経験がない人。ある物事に対して専門家でない人。芸者や遊里の接客商売の女以外の女。素人女。

素士 ソシ🔗🔉

【素士】 ソシ 官職のない人。

素王 ソオウ🔗🔉

【素王】 ソオウ 王の位はないが、王者の徳を備えている者。儒家では孔子、道家では老子のこと。「千年素王宮、突兀此城隅=千年ノ素王ノ宮、突兀タリ此ノ城隅ニ」〔→元好問

素王之文 ソオウノブン🔗🔉

【素王之文】 ソオウノブン 孔子が誤りを正したという「春秋」のこと。『素文ソブン』〔→漢書

素月 ソゲツ🔗🔉

【素月】 ソゲツ 白く明るい月。皓月コウゲツ。陰暦八月の別名。

素手 スデ🔗🔉

【素手】 ソシュ 白く美しい手。女の手の形容。「胡姫招素手、延客酔金樽=胡姫素手モテ招キ、客ヲ延イテ金樽ニ酔フ」〔→李白スデ〔国〕手に何も持たないこと。

素心 ソシン🔗🔉

【素心】 ソシン 飾りけのない清らかな心。本心。

素友 ソユウ🔗🔉

【素友】 ソユウ 長年つきあってきた友。

素旧 ソキュウ🔗🔉

【素旧】 ソキュウ 古い交わり。昔なじみ。

素本 スホン🔗🔉

【素本】 スホン・ソホン〔国〕書きこみなどのない本。本文だけで、訓点・注釈などの書いてない本。

素衣 ソイ🔗🔉

【素衣】 ソイ 白絹の着物。また、白い着物。

素因 ソイン🔗🔉

【素因】 ソイン 根本の原因。もとからの原因。

素肌 ソキ🔗🔉

【素肌】 ソキ 白いはだ。『素膚ソフ』スハダ〔国〕衣服や化粧などをつけていないはだ。下着をつけず、じかに衣服を着ること。

素交 ソコウ🔗🔉

【素交】 ソコウ 日ごろの交わり。

素行 ソコウ🔗🔉

【素行】 ソコウ 日ごろの行い。現在の身分に応じた正しい行い。

素光 ソコウ🔗🔉

【素光】 ソコウ 白い光。月の光、また、月光に照らされた露・霜・雪などの光をいう。

素糸 ソシ🔗🔉

【素糸】 ソシ まだよってないもと糸。染色されていない白い糸。また、白糸は何色にでも染まることから、人が善悪にすぐ染まることのたとえ。

素地 ソジ🔗🔉

【素地】 ソジ もとになる下地。本質・実質。

素位 ソイ🔗🔉

【素位】 ソイ 実際の勢力のない位。自分の現在の地位に安んじて、なすべき仕事に全力を尽くすこと。▽「中庸」の「君子素其位而行、不願乎其外=君子ハソノ位ニ素シテ行ヒ、ソノ外ヲ願ハズ」から。

素見 スケン🔗🔉

【素見】 ソケン・スケン〔国〕品物を見るだけで、買わないこと。ひやかし。

素材 ソザイ🔗🔉

【素材】 ソザイ〔国〕もとになる材料。特に、芸術作品の表現のたねになるもの。

素志 ソシ🔗🔉

【素志】 ソシ 日ごろのこころざし。「是将軍匡天下之素志也=コレ将軍天下ヲ匡スノ素志ナリ」〔→魏志

素車白馬 ソシャハクバ🔗🔉

【素車白馬】 ソシャハクバ 飾りのない白木の車と、それを引く白馬。葬儀のときに用いる。また、転じて、神に祈るときや、死を覚悟して処罰や処分を願い出るとき、死を決して敵に降参するときなどに用いる。〔→史記

素足 スアシ🔗🔉

【素足】 ソソク 白い足。スアシ〔国〕はきものをはいていない足。はだし。たび・くつしたをはいていない足。

素来 ソライ🔗🔉

【素来】 ソライ もとから。従来。また、日ごろ。

素英 ソエイ🔗🔉

【素英】 ソエイ 白い花。▽「英」は、花。

素官 ソカン🔗🔉

【素官】 ソカン『素宦ソカン』実益のない役。位の低い官職。

素尚 ソショウ🔗🔉

【素尚】 ソショウ 飾りけがなく高尚な。以前からの願い。素願。

素性 スジョウ🔗🔉

【素性】 ソセイ うまれつき。もちまえの性質。▽スジョウとも読む。スジョウ =素生・素姓。〔国〕血筋。家がら。うまれ。育ち。ゆいしょ。

素波 ソハ🔗🔉

【素波】 ソハ 白い波。

素服 ソフク🔗🔉

【素服】 ソフク 白絹の着物。▽凶事に用いる。〔→礼記

素門 ソモン🔗🔉

【素門】 ソモン 身分の低い家がら。『素流ソリュウ』

素冠 ソカン🔗🔉

【素冠】 ソカン 飾りのない白絹の冠。▽凶事のときに用いる。「庶見素冠兮=庶ハクハ素冠ヲ見ン」〔→詩経

素秋 ソシュウ🔗🔉

【素秋】 ソシュウ 秋のこと。『素商ソショウ』▽「素」は、白、白は五色のうちで秋に配していることから。また、「商」は、秋。「万里風煙接素秋=万里風煙素秋ニ接ス」〔→杜甫

素食 ソショク🔗🔉

【素食】 ソショク 何も仕事をしないで食う。ただぐい。徒食。「素食則懐慙=素食スレバスナハチ慙ヲ懐ク」〔→黄庭堅肉を食べないで野菜を常食とすること。ソシ 日ごろ食べている物。

素風 ソフウ🔗🔉

【素風】 ソフウ ちりなどを吹きあげない、さわやかな風。秋風のこと。

素封 ソホウ🔗🔉

【素封】 ソホウ 爵位・領地などはないが、その富が王侯に等しい者。大金持ち。〔→史記

素面 スメン🔗🔉

【素面】 ソメン 白い顔。すがお。スメン〔国〕剣術などで、面をかぶらないこと。酒に酔っていないときの顔。しらふ。

素娥 ソガ🔗🔉

【素娥】 ソガ 月の宮殿に住んでいるという伝説上の仙女センジョ。嫦娥ジョウガのこと。▽色が白いので素という。転じて、月のこと。白い衣を着た美女。

素書 ソショ🔗🔉

【素書】 ソショ 手紙。▽昔、白絹に書いたことから。

素舸 ソカ🔗🔉

【素舸】 ソカ 飾りのない船。「会稽素舸郎=会稽素舸ノ郎」〔→李白

素習 ソシュウ🔗🔉

【素習】 ソシュウ 日ごろのならわし。

素情 ソジョウ🔗🔉

【素情】 ソジョウ 日ごろの思い。

素雪 ソセツ🔗🔉

【素雪】 ソセツ 白雪。「今我旋止、素雪云飛=今我旋レリ、素雪云ニ飛ブ」〔→曹植

素族 ソゾク🔗🔉

【素族】 ソゾク 高官を出したことのない家がら。

素望 ソボウ🔗🔉

【素望】 ソボウ 日ごろからの望み。

素寒貧 スカンピン🔗🔉

【素寒貧】 スカンピン〔国〕ひどく貧乏なこと。

素琴 ソキン🔗🔉

【素琴】 ソキン 飾りのついていない琴。

素景 ソエイ🔗🔉

【素景】 ソケイ・ソエイ 白い光。月の光や金の光にいう。転じて、晋シン朝の別名。▽金徳の王であることから。

素粧 ソショウ🔗🔉

【素粧】 ソショウ あっさりと化粧する。薄化粧。

素湍 ソタン🔗🔉

【素湍】 ソタン 白波をたてている急流。

素意 ソイ🔗🔉

【素意】 ソイ 平素の意志。かねてからの考え。

素業 ソギョウ🔗🔉

【素業】 ソギョウ 日ごろのなりわい。平素の仕事。

素絹 ソケン🔗🔉

【素絹】 ソケン 白絹。

素節 ソセツ🔗🔉

【素節】 ソセツ 中秋の節のこと。また、転じて秋のこと。清らかな心。日ごろの正しい行い。

素隠 ソイン🔗🔉

【素隠】 ソイン かくれた道理をもとめる。▽「素」は、索に当てた用法。〈類義語〉索隠。〔→中庸

素像 ソゾウ🔗🔉

【素像】 ソゾウ 白木の像。

素読 スヨミ🔗🔉

【素読】 ソドク〔国〕文章の意味を考えないで、声を出して文字だけ読むこと。▽「すよみ」とも読む。スヨミ〔国〕原稿と引きあわせないで、校正刷りを読みながら校正すること。

素練 ソレン🔗🔉

【素練】 ソレン 白い練り絹。「素練風霜起、蒼鷹画作殊=素練風霜起コル、蒼鷹画キ作スコト殊ナリ」〔→杜甫平素の訓練。

素影 ソエイ🔗🔉

【素影】 ソエイ 白い影。月の光、雪の白さなどのこと。『素彩ソサイ』

素謁 ソエツ🔗🔉

【素謁】 ソエツ 地位のない人々が集まって語りあうことの通知。

素質 ソシツ🔗🔉

【素質】 ソシツ 白色の地質。もとからそなえている性質。うまれつきの性質。

素敵 ステキ🔗🔉

【素敵】 ステキ〔国〕心をひきつけられるようにすばらしいようす。〈同義語〉素的・素適。

素魄 ソハク🔗🔉

【素魄】 ソハク 月の別名。▽「魄」は、ほの白いわく。

素肌 ソキ🔗🔉

【素膚】 ソフ 白い皮膚。白いはだ。『素肌ソキ』

素養 ソヨウ🔗🔉

【素養】 ソヨウ 日ごろの修養によって身につけている学問・教養。

素履 ソリ🔗🔉

【素履】 ソリ 質素な生活をする。〔→易経

素懐 ソカイ🔗🔉

【素懐】 ソカイ 日ごろから心に思っていること。「素懐在青山=素懐青山ニ在リ」〔→王維

素錦 ソキン🔗🔉

【素錦】 ソキン 白地の錦。

素餐 ソサン🔗🔉

【素餐】 ソサン 仕事もしないで俸禄ホウロクを受けること。また、功労もないのに高位高官についていること。

素朴 ソボク🔗🔉

【素樸】 ソボク 飾りけがなく、すなおなこと。▽「老子」一九章の「見素抱樸、少私寡欲=素ヲ見ハシ樸ヲ抱キ、私ヲ少ナクシ欲ヲ寡ナクス」から。『素朴ソボク』

素顔 スガオ🔗🔉

【素顔】 ソガン 白い顔。化粧をしていない顔。スガオ〔国〕化粧しないときの顔。酒に酔っていない顔。

素襟 ソキン🔗🔉

【素襟】 ソキン 白いえり。平素からのありのままの心。本心。

素願 ソガン🔗🔉

【素願】 ソガン 日ごろの願い。

素蟾 ソセン🔗🔉

【素蟾】 ソセン 月の別名。▽「蟾」は、月の精といわれる、がま。

素鱗 ソリン🔗🔉

【素鱗】 ソリン 白身の魚。「水精之盤行素鱗=水精ノ盤ニ素鱗ヲ行ル」〔→杜甫

素問 ソモン🔗🔉

【素問】 ソモン〈書物〉→黄帝内経コウテイナイケイ

素女 ソジョ🔗🔉

【素女】 ソジョ〈人名〉古代、伝説上の仙女。瑟シツをひくのが巧みであったといわれる。

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