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こま‐やか【細やか・濃やか】🔗🔉

こま‐やか【細やか・濃やか】 〔形動〕(「やか」は接尾語) 1 こまごまとしているさま。 細かいさま。小さいさま。微小なさま。*宇津保‐あて宮「くろぼうをたきものの炭のやうにして〈略〉こまやかにうつくしげに入れて」地肌や地質のきめが細かなさま。*枕‐二七七「高麗縁(かうらいばし)の、筵青うこまやかに厚きが」(髪などが)繊細で美しいさま。*弥勒上生経賛平安初期点「世尊の首の髪は香潔にして細(コマヤカニ)軟かに潤ひ沢ひて」 2 思いやりや感情をこめたさま。 思いやりの気持や親愛の気持がすみずみまで行き届いているさま。ねんごろなさま。ねんごろなさま。親密なさま。「こまやかな夫婦愛」*宇津保‐嵯峨院「物語など、いとこまやかにして」感情をこめたさま。*源氏‐胡蝶「御文を、御覧じつけて、こまやかに笑ひ給ふ」 3 こまごまと詳しいさま。緻密なさま。綿密なさま。*徒然草‐一四一「聖教のこまやかなる理(ことわり)」 4 細かな所までよく手が届いてすぐれているさま。精巧なさま。精細なさま。*源氏‐松風「作り添へたる廊など、ゆゑあるさまに、水の流れも、をかしうしなしたり。まだこまやかなるにはあらねども、住みつかば、さてもありぬべし」 5 繊細で上品なさま。洗練されているさま。*夜の寝覚‐二「贈り給へるものの、こまやかにことなるを、日くらして対(たい)の君に見す」 6 色の濃いさま。*源氏‐若紫「鈍色(にびいろ)のこまやかなるが、うちなえたるどもを着て」 7 草木や毛髪などが密生しているさま。*書陵部本名義抄「毛密コマヤカニシテ〔集〕」 8 土壌がよく肥えているさま。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐八「瞻部洲の縦広七千踰繕那の地を皆沃ひ壌(コマヤかに)あらしめむ」 こまやか‐さ(名)

ささ‐やか【細やか】🔗🔉

ささ‐やか【細やか】 〔形動〕(「やか」は接尾語。後世は「さざやか」とも) 1 形がいかにも小さく好ましく見えるさま。小さくまとまってこぢんまりとしているさま。細かなさま。*宇津保‐国譲上「中納言殿は、いとささやかになれたる人のらうらうじきなり」 2 きめが細かいさま。繊細なさま。*浜松中納言‐二「かうばしう、手あたりもいといみじうささやかに」 3 おおげさでないさま。わずかなさま。形ばかりのさま。「ささやかな贈物」

ほそ‐やか【細やか】🔗🔉

ほそ‐やか【細やか】 〔形動〕(「やか」は接尾語) 1 物のかたち、人の肢体などがいかにもほっそりしているさま。*弥勒上生経賛平安初期点「世尊の指の爪は狭(ホソヤカニ)長かに」 2 量、勢いの小さいさま。声が小さく弱々しいさま。*蜻蛉‐中「わかきをのこども、こゑほそやかにて」

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