複数辞典一括検索+

ローマ【羅馬】🔗🔉

ローマ【羅馬】 (ポルトガルRoma)〈ロマ〉 イタリア半島中部にラテン人のたてた古代都市国家。のち世界的帝国に発展する。伝説では紀元前七五三年に建設され、最初は王政、前五一〇年ごろ共和制となる。貴族・平民の身分闘争の末、前三世紀末に身分的平等が成り、対外的にはイタリア半島を平定し、カルタゴとのポエニ戦争の勝利により地中海帝国に発展。前二世紀なかばからの内乱時代も、前二七年アウグストスの統一により収拾され、帝政に移行。二世紀にわたる「ローマの平和」を謳歌し、五賢帝時代には版図は最大となったが、二世紀末から衰退。軍人皇帝時代の内憂外患を除去したディオクレティアヌスは三世紀末にドミナトウス(専制君主政)をしいたが、テオドシウス帝の死後、三九五年帝国は東ローマ帝国と西ローマ帝国に分かれ、前者は一四五三年まで続くが、後者は四七六年オドアケルに滅ぼされた。文学・芸術ではギリシアの模倣の域を出なかったが、軍事・土木・法制に独創的な才を発揮し、ギリシア文化・キリスト教をヨーロッパに普及・継承させる役割を果たした。 イタリア共和国の首都。イタリア半島中部、テベレ川の下流にまたがる。古代ローマ帝国の首都、中・近世はキリスト教信仰の中心として栄え、一八七〇年イタリア王国の首都となる。各時代の文化遺産を持つ世界的観光都市。西部にローマ教皇庁のあるバチカン市国がある。 ●ローマは一日(いちにち)にして成らず (英語の諺Rome was not built in a day.を訳したもの)なにごとも努力なしに成しとげることはできないというたとえ。

ローマ‐カトリックきょう【ローマカトリック教】(‥カトリックケウ)🔗🔉

ローマ‐カトリックきょう【ローマカトリック教】(‥カトリックケウ) (英Roman Catholicismの訳語)キリスト教の一派。九世紀にギリシア正教会と分裂して独立して以来、ローマ教皇の支配下に、ヨーロッパに広まった。天主教。

ローマナイズ🔗🔉

ローマナイズ (英Romanize)ローマ字化すること。文字をもたない言語やローマ字以外の文字を用いている言語を、ローマ字で書き表すこと。

ローマン🔗🔉

ローマン (英roman) 1 欧文活字の書体の一つ。横線が細く縦線が太い。現在最も多く使われている。 2 ⇒ロマン

ロマノフ‐ちょう【ロマノフ朝】(‥テウ)🔗🔉

ロマノフ‐ちょう【ロマノフ朝】(‥テウ) (ロマノフはRomanov)ロシアの王朝(一六一三〜一九一七)。一六一三年ミハイル=ロマノフが即位して始まり、啓蒙専制君主のピョートル一世・エカテリーナ二世などを出したが、ツァーリズムによる独裁専制が保たれ、一九一七年の革命でニコライ二世が退位して崩壊。

ロマン🔗🔉

ロマン (フランスroman)〈ローマン・ロマーン〉 1 =ロマンス1 2 長編の小説。 3 主情的ないし理想的に物事をとらえること。また、そのようにして把握された世界。「夢とロマン」

ロマン‐しゅぎ【ロマン主義】🔗🔉

ロマン‐しゅぎ【ロマン主義】 (英romanticismの訳語)〈ローマンしゅぎ〉一八世紀から一九世紀にかけて、ヨーロッパを中心に隆盛した思潮。文芸思潮に端を発し、情緒や自然の重視、超理性的なものや永遠に向かう傾向、創造的個性の尊重など、普遍的、理性的なものを理想とする古典主義に対立する思想として発展、広く芸術・文学・哲学・宗教のあらゆる分野に及んだ。文学ではゲーテ、ホフマン、ワーズワース、ユーゴーなど、音楽ではベートーベン、シューベルト、ワーグナーなど、美術では新古典主義に対する潮流として、ジェリコー、ドラクロワなどが輩出。わが国では明治二〇年代から三〇年代にかけて、「文学界」「明星」などの詩歌・評論を中心に展開された文芸運動をさす。個人主義・自由主義思想の発展に伴い、封建性からの自我の解放、確立を目指したが、一方、空想的・唯美的芸術をも志向した。北村透谷・高山樗牛の評論、島崎藤村・土井晩翠の詩、与謝野鉄幹・晶子の短歌、泉鏡花・国木田独歩の小説などがその代表。また、明治四〇年代には、「スバル」「三田文学」を中心とする耽美主義的文学が出現し、さらに昭和一〇年代には「日本浪曼派」が台頭した。ロマンチシズム。

ロマンス🔗🔉

ロマンス (英romance元来は「通俗ラテン語であるロマンス語で書かれた物語」の意)〈ローマンス〉 1 中世ヨーロッパの、恋愛や武勇談などを中心にした空想的、伝奇的な通俗小説。一一世紀南フランスの吟遊詩人たちによりひろがった。伝奇文学。奇異譚。騎士物語。ロマン。 2 恋愛を内容とする抒情的な文学。恋物語。長編恋愛小説。 3 歌曲、器楽曲の小品の一つ。スペイン中世のロマンセ、すなわち詩や俗謡に由来し、フランスで抒情的な歌曲、ドイツで抒情的な器楽小品となって発達。 4 恋愛に関すること。恋愛事件。恋愛ざた。艶聞(えんぶん)。

ロマンス‐カー🔗🔉

ロマンス‐カー (洋語romance car)電車やバスで、ロマンスシートを並べた車両。

ロマンス‐グレー🔗🔉

ロマンス‐グレー (洋語romance gray)魅力ある初老の男性を、白髪まじりの頭髪に象徴させて呼ぶ語。また、その頭髪。昭和二九年飯沢匡の同名の戯曲から流行した語。

ロマンス‐シート🔗🔉

ロマンス‐シート (洋語romance seat)劇場、乗り物などで二人が隣り合わせにすわれるように二座席を一組とした座席。

ロマンチシスト🔗🔉

ロマンチシスト (英romanticist)=ロマンチスト

ロマンチシズム🔗🔉

ロマンチシズム (英romanticism) 1 =ロマンしゅぎ(―主義) 2 一般に、夢や空想を好み、現実と調和せず、情緒や感傷・憂愁にひたる精神的傾向。

ロマンチスト🔗🔉

ロマンチスト (英romanticistから) 1 ロマン主義を信奉する人。ロマン主義の文学者や芸術家。 2 甘美な事柄や情緒、夢や空想を好む人。ロマンチックな人。夢想家。

ロマンチスム🔗🔉

ロマンチスム (フランスromantisme)=ロマンチシズム

ロミオとジュリエット🔗🔉

ロミオとジュリエット (原題英Romeo and Juliet)〈ロメオとジュリエット〉戯曲。五幕。シェークスピア作。一五九四年か九五年頃成立。ルネサンス期のイタリアのベロナで、互いに不和の間柄の名門モンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットとの悲恋物語。

ロムルス🔗🔉

ロムルス (Romulus)ローマの伝説上の建国者。軍神マルスの子で双生児の兄。狼に育てられ、弟レムスと協力してローマ市を建設。

ロラン🔗🔉

ロラン (Romain Rolland ロマン―)フランスの小説家、思想家。トルストイの思想的影響の下に出発、人類への愛、理想主義の信念に基づき、創作や平和運動に活躍した。ベートーベンの研究もある。代表作は「ジャン=クリストフ」「魅せられたる魂」。(一八六六〜一九四四)

ロンパース🔗🔉

ロンパース (英rompers)幼児用の遊び着で、胴着とブルーマーがひと続きになっているもの。

日国ROMで始まるの検索結果 1-19