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あり【蟻】🔗🔉

あり【蟻】 クロヤマアリ・クロオオアリなど、アリ科の昆虫の総称。体長五〜一〇ミリメートル。体色は黒または赤褐色で、胸部と腹部の間がくびれる。一匹の女王アリを中心に少数の雄アリと多数の働きアリが地中や樹木に巣を作り、集団生活を営む。 ◇働き者のたとえに使う。「━のように勤勉だ」

蟻の穴あなから堤つつみも崩くずれる🔗🔉

蟻の穴あなから堤つつみも崩くずれる わずかな油断や不注意から大事が起こることのたとえ。 ◇『韓非子』の「千丈の堤も螻蟻ろうぎの穴を以て潰ついゆ」から。

蟻のい出る隙すきも無い🔗🔉

蟻のい出る隙すきも無い 逃げ出すためのすき間もないほど警戒が厳重なことのたとえ。 「蟻のい入る隙もない」は誤り。

あ・り【在り・有り】🔗🔉

あ・り【在り・有り】 自ラ変「ある」の文語形。 「我思う、故に我在り」 「鈴木氏より電話有り」 ⇔無し ある

アリア[aria イタリア]🔗🔉

アリア[aria イタリア] オペラ・カンタータなどで旋律美豊かに歌われる独唱曲。詠唱えいしょう。 ⇔レチタティーボ 旋律の美しい叙情的な小器楽曲。 「G線上の━」

あり‐あけ【有り明け】🔗🔉

あり‐あけ【有り明け】 〔雅〕 陰暦一六日以後、月がまだありながら夜が明けること。また、そのころ(の月)。 「━の月[別れ]」 夜明け。明け方。 関連語 大分類‖一日‖いちにち 中分類‖‖あさ

アリアドネ[Ariadne ドイツ]🔗🔉

アリアドネ[Ariadne ドイツ] ギリシア神話で、クレタ島のミノス王の娘。 ◇怪物退治に迷宮に入るアテナイのテセウスを愛し脱出用の糸を与えたことから、難問を解くかぎを「アリアドネの糸」と言う。

あり‐あま・る【有り余る】🔗🔉

あり‐あま・る【有り余る】 自五必要以上にある。余るほどある。 「暇[金]なら━ほどある」 「━体力に物を言わせる」

あり‐あり🔗🔉

あり‐あり はっきりと眼の前に現れるさま。まざまざ。 「不満の色が━と現れる」 目の前にあるかのように心に浮かぶさま。まざまざ。 「幼少時の思い出が━と脳裏によみがえる」 ◆もと「歴歴」「歴然」などと当てた。

あり‐あわせ【有り合わせ】━アハセ🔗🔉

あり‐あわせ【有り合わせ】━アハセ 都合よくその場にあること。また、そのもの。 「━の菓子で間に合わせる」

アリーナ[arena]🔗🔉

アリーナ[arena] 競技場などの公演で、本来の観客席とは別にグラウンド内のステージの周りに設けられた客席。アレーナ。 ◇もと、古代ローマの円形闘技場(円形劇場)。

あり・うる【あり得る(有り得る)】🔗🔉

あり・うる【あり得る(有り得る)】 自下二ある可能性がある。あるはずである。 「そういう場合も━」 「━・得べからざる話だ」 ◇文語「ありう」の連体形「ありうる」が終止形にも使われるようになったもの。「ありえる」とも。

ありえ‐な・い【あり得ない(有り得ない)】🔗🔉

ありえ‐な・い【あり得ない(有り得ない)】 連語 存在・成立する可能性がない。 「この世には━動物」 事実として容認しがたいという、話し手の判断を表す。信じられない。ナンセンスだ。 「死後の世界なんて━」 〔俗〕《既に存在する物事について》常識的にはありうべからざることだとして、その不条理性に強く反発する。 「このまずい味はなんだ、━!」 「あの場面でシュートを外すなんて━」 「ありえない値段」のように使うと、「あまりに高すぎる/安すぎる値段」と両極端の意味に解され得る。 近年若者が、称賛する意で「━味(=信じられないほど、すばらしい味)」などとも言うが、称賛の意は伝わりにくい。 ◆「ありうる」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」。

あり‐か【在り処】🔗🔉

あり‐か【在り処】 物のある場所。所在。また、人のいる場所。居所。 「宝物の━を記した地図」 「賊の━をつきとめる」

あり‐かた【在り方】🔗🔉

あり‐かた【在り方】 物・人・物事などの(当然そうあるべき)存在のしかた。 「自己の━に疑問を抱く」 「政治の━に不満が高まる」 関連語 大分類‖形‖かたち 中分類‖様子‖ようす

あり‐がた・い【有り難い】🔗🔉

あり‐がた・い【有り難い】 感謝したくなる気持ちだ。 「僕は君の親切が━」 「御配慮を賜ったことを━・く思う」 「━ことに無事に生還できた」 「━・く頂きます」 尊く、もったいない気持ちだ。 「神の教えは誠に━」 ◆求めてもそうあることがまれだ、の意から。 かな書きも多い。 ‐げ/‐さ/‐み/‐が・る 関連語 大分類‖快い態度‖こころよいたいど 中分類‖感謝‖かんしゃ

ありがた‐めいわく【有り難迷惑】🔗🔉

ありがた‐めいわく【有り難迷惑】 名・形動好意や親切は有り難いと思いながらも、その差し出がましさをかえって迷惑だと感じること。 「━な忠告」

あり‐がち【(有り勝ち)】🔗🔉

あり‐がち【(有り勝ち)】 形動そうした事例がよくあるさま。 「幼児に━な病気だ」 「とかく━な話だ」

あり‐がとう【有り難う】━ガタウ🔗🔉

あり‐がとう【有り難う】━ガタウ 感謝の気持ちを表す語。 「お世話様でした。どうも━」 「お心遣い、━」 「お見送りしてくれて、━」 ◇「有り難い」が「ございます」に続くときのウ音便形から。 丁寧な言い方では「ありがとうございます」「ありがとう存じます」となる(「お買い上げ、ありがとうございます」「御厚情ありがとう存じます」)。また、「贈り物を頂きまして、ありがとう」などを省略していう「贈り物をありがとう」などの言い方もある。 かな書きも多い。 「すみません」も感謝の表現に使われるが、これは自分は利益を得たが相手は自分のために不利益をこうむった場合に相手を気遣って謝罪するもの。「手伝って頂いて、すみません」とは言えるが、「お買い上げ頂いて、すみません」とは言えない。 助動詞「た」の表現

あり‐がね【有り金】🔗🔉

あり‐がね【有り金】 現在、手元にある現金。 「━をはたいて買う」 「━残らず置いていけ」

あり‐き【在りき・有りき】🔗🔉

あり‐き【在りき・有りき】 連語あった。存在した。 「初めに言葉━」 「先に結論━の議論」 ◇動詞「あり」の連用形+過去の助動詞「き」の終止形。 関連語 大分類‖有る‖ある 中分類‖存在‖そんざい

あり‐きたり【(在り来たり)】🔗🔉

あり‐きたり【(在り来たり)】 名・形動ありふれていること。月並み。陳腐ちんぷ。 「━の企画では通らない」 「━な小説」

あり‐くい【蟻食い】━クヒ🔗🔉

あり‐くい【蟻食い】━クヒ オオアリクイ・コアリクイなど、中南米に分布するアリクイ科の哺乳ほにゅう類の総称。長く突き出た口から細長い舌を出してアリを捕食する。

あり‐さま【有様】🔗🔉

あり‐さま【有様】 外から観察して分かる物事の状態や状況。ありよう。ようす。 「町の━がすっかり変わった」 「世の物情騒然たる━を嘆く」 「ようす」に比べて、やや古風。 《「━だ」の形で、上に連体修飾語を伴い》あるきわだった状態や状況を(特に、好ましくないものとして)言う。 「落胆を隠しきれない━で黙り込む」 「ちょっと目を離すとこの━だ」 「日々の暮らしにも事欠く━」 「有り様」、また、かな書きも多い。 関連語 大分類‖形‖かたち 中分類‖様子‖ようす

あり‐し【在りし】🔗🔉

あり‐し【在りし】 連語 もとあった。以前の。昔の。 「━昔をしのぶ」 生前の。 「━妻の面影をしのぶ」 ◆動詞「あり」+過去の助動詞「き」の連体形。

あり‐じごく【蟻地獄】━ヂゴク🔗🔉

あり‐じごく【蟻地獄】━ヂゴク ウスバカゲロウの幼虫。体長約一センチメートルで灰褐色の体にとげがある。砂地などにすり鉢状の穴を掘って底にひそみ、落ちてきたアリなどを捕らえて体液を吸う。アトジサリ。スリバチムシ。 の作った、すり鉢状の穴。 ◇もがいても抜け出せない苦しい状況のたとえに使う。「━の苦しみを味わう」

ありし‐ひ【在りし日】🔗🔉

ありし‐ひ【在りし日】 連語 過ぎ去った時。過去。以前。昔日せきじつ。 「━を思い起こす」 故人がかつて生きていた時。生前。 「亡き兄の━の面影が脳裏をよぎる」

あり‐だか【有り高・在り高】🔗🔉

あり‐だか【有り高・在り高】 現在ある総量・総数。現在高。

ありた‐やき【有田焼】🔗🔉

ありた‐やき【有田焼】 佐賀県有田地方で作られる磁器。伊万里いまり港から出荷されたので、伊万里焼ともいう。

あり‐づか【蟻塚】🔗🔉

あり‐づか【蟻塚】 アリが地中に巣を作るときに掘り出した土が地表面に円錐えんすい状に積み上げられたもの。また、土や落ち葉を積み上げて作った巣。ありの塔。蟻封ぎほう。蟻垤ぎてつ

あり‐つ・く【(有り付く)】🔗🔉

あり‐つ・く【(有り付く)】 自五〔やや俗語的な言い方で〕求めていたものを(運よく)手に入れる。 「思いがけなくご馳走に━」

ありっ‐たけ【(有りっ丈)】🔗🔉

ありっ‐たけ【(有りっ丈)】 名・副あるだけすべて。ある限り。 「━の声をふりしぼる」 「知恵の━をしぼる」

あり‐てい【有り体(有態)】🔗🔉

あり‐てい【有り体(有態)】 名・形動 ありのままであること。あるがまま。 「━に言えば駄作だ」 世間並み。ひと通り。 「━の礼儀は心得ている」

ありと‐あらゆる【(有りとあらゆる)】🔗🔉

ありと‐あらゆる【(有りとあらゆる)】 連体「あらゆる」を強めて言う語。ある限りすべて。ありとある。 「━可能性を追求する」

あり‐なし【有り無し】🔗🔉

あり‐なし【有り無し】 あるかないか。あるなし。有無うむ。 「経験の━は問わない」

あり‐の‐とう【蟻の塔】━タフ🔗🔉

あり‐の‐とう【蟻の塔】━タフ 蟻塚ありづか

あり‐の‐まま【ありの儘(有りの儘)】🔗🔉

あり‐の‐まま【ありの儘(有りの儘)】 名・副実際にあったとおり。あるがまま。 「━を話す」 「現状を━(に)見せる」

あり‐の‐み【有りの実】🔗🔉

あり‐の‐み【有りの実】 〔古風な言い方で〕梨なしの実。 ◇「ナシ」が「無し」に通じることを嫌って言い換えた語。

アリバイ[alibi]🔗🔉

アリバイ[alibi] 犯罪が起こったときにその場所にいなかったという証明。また、それを実証する事実。現場不在証明。 「━がある」 「━を崩す」

あり‐ふ・れる【(有り触れる)】🔗🔉

あり‐ふ・れる【(有り触れる)】 自下一平凡でどこにでもある。 「ごく━・れた話」 「この程度のものなら世間に━・れている」 「━・れた」「━・れている」の形で使う。

あり‐まき【蟻巻】🔗🔉

あり‐まき【蟻巻】 油虫

あり‐ま・す🔗🔉

あり‐ま・す 連語 「ある」の丁寧な言い方。 「鉛筆ならここに━」 「先ほど電話が━・した」 《「〜で━」の形で》丁寧な断定を表す。 「私が山田で━」 「事件が起こったのは昨年の暮れのことで━・した」 ◆は丁寧さで「です」と「ございます」の間に位置する。ふつう「ございます」にはない荘重感を伴う。

あ‐りゅう【亜流】━リウ🔗🔉

あ‐りゅう【亜流】━リウ 一流のまねをするだけで独創性のないこと。また、その人や流派。二流。追随者。エピゴーネン。 「ゴッホの━にとどまる」 ◇流れを亜ぐ意。

ありゅうさん‐ガス【亜硫酸ガス】アリウサン━🔗🔉

ありゅうさん‐ガス【亜硫酸ガス】アリウサン━ 無色で刺激臭のある有毒な気体。硫黄を燃やすと発生する。硫酸の原料。還元・漂白などに使う。無水亜流酸。二酸化硫黄。

あり‐よう【(有り様)】━ヤウ🔗🔉

あり‐よう【(有り様)】━ヤウ 物事のようす。ありさま。また、あるべき姿。 「子は親の━を見て育つ」 「世の中の━に苦言を呈する」 ありのままの姿。実情。 「━を言えば生活は火の車だ」 《「━がない」などの形で下に打ち消しを伴い》あるべきわけがない。あるはずがない。 「うまい解決策など━がない」

あり‐ん・す🔗🔉

あり‐ん・す 連語「ある」の丁寧語。 「そりゃ、あんまりで━え」 ◇「あります」の転。江戸新吉原の遊女が使った語。

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