ろ【炉】 名 床・土間などの一部を方形に切って枠で囲み、中に灰を入れて火を燃やす所。暖をとったり、煮炊きをしたりする。いろり。 「━を切る（＝炉を作る）」 「━端・━辺」 暖炉。 金属などを加熱・溶解したり、化学反応を起こさせたりするための装置。 「━の稼働効率」 「━心」 「溶鉱━・電気━・原子━」 （造）火をたくわえる器具。 「懐━・香━」 爐

ろ【^▼絽】 名透き目のある薄い絹織物。縦糸と横糸をからませて織る。夏の単_ひとえ・羽織などに用いる。絽織り。

ろ【^▼櫓（^▼艪）】 名和船をこぎ進めるためのさお状の道具。船尾に取りつけた櫓杭_ろぐいを支点とし、押したり引いたりして推進力を得る。 「━をこぐ」 「━櫂_ろかい・━杭_ろぐい」

ろ【^▼艫】 名 船の前部。船首。へさき。 船の後部。船尾。とも。

ろ【呂】 （造）音楽の調子。 「━律_ろれつ」 ◇「ロ」の音の当て字に使う。「語━・風━_ふろ」

ろ【賂】 （造）不正に贈る金品。まいない。 「賄━」

ろ【路】 （造） みち。道路。 「━上・━地・━傍・━面」 「進━・線━・通━・陸━」 旅。 「━銀」 すじみち。 「理━」

ろ【露】 （造） つゆ。 「甘━・玉━」 「結━」 つゆのように、はかない。 「━命」 つゆにさらす。屋根やおおいがない。 「━天・━店・━頭」 むきだしにあらわす。あらわれる。 「━顕・━骨」 「吐━・暴━」 「露西亜_ロシア」の略。 「━文」 「日━」

ろ‐あく【露悪】 名自分の悪いところや醜いところをわざとさらけだすこと。 「━趣味」

ロイド‐めがね【ロイド《眼鏡》】 名セルロイド製の太い縁をつけた円形の眼鏡。 ◇アメリカの喜劇俳優ハロルドロイドが用いたことから。

ロイマチス 名→リウマチ ◇Rheumatismus_ドイツから。

ロイヤリティー[royalty] 名特許権・著作権などの使用料。ローヤリティー。ロイヤルティー。 「━を支払う」

ロイヤル[royal] （造）王の。王室の。また、高貴な。ローヤル。 「━アカデミー（＝英国の王立美術院）」 「━ボックス（＝貴賓席）」

ロイヤル‐ゼリー[royal jelly] 名ミツバチの働きバチから分泌されるゼリー状の栄養物質。女王バチになる幼虫に与えられる。ローヤルゼリー。 ◇たんぱく質・ビタミンなどを多く含み、強壮剤とされる。

ろう →労・牢・廊・楼・・隴・・鑞・老・弄・郎・陋・朗・浪・狼・漏・臘・籠・聾

ろう【労】_ラウ 名体を動かして働くこと。また、その働き。骨折り。 「長年の━をねぎらう」 「媒酌_{ばいしゃく}の━を執る」 「━を多_たとする（＝その労苦を高く評価して感謝する）」 「━苦・━務」 「勤━・苦━・徒━」 （造） つかれる。 「過━・心━・辛━」 ねぎらう。 「慰━」 「労働者」「労働組合」の略。→労働者・労働組合 「━使」 「━組」 勞

ろう【^▼牢】_ラウ 名罪人を閉じ込めておく所。 「━につながれる」 「━獄・━死・━屋」 （造）かたい。しっかりしている。 「━固」 「堅━」 関連語 大分類‖犯罪‖はんざい 中分類‖刑務所‖けいむしょ

ろう【廊】_ラウ 名建物と建物、または部屋と部屋とを結ぶ細長い通路。 「━をめぐらす」 「━下」 「回━・画━・柱━」

ろう【楼】 名 高く構えた建物。たかどの。 「三層の━」 「━閣・━上・━台」 「鐘━・高━・望━」 「蜃気━_{しんきろう}・摩天━・黄鶴_こうかく━」 物見やぐら。 「門上の━から街を見渡す」 （造）遊女屋。料理屋。 「妓━_ぎろう・酒━」 樓

ろう【^▼】_ラフ 名僧が受戒後、安居_あんごの行を行うこと。年功。また、その年数。 「━を積む」 「下━・上━」

ろう【^▼隴】 名中国の地名。甘粛_{かんしゅく}省の南東部。

ろう【^▼】_ラフ 名高級脂肪酸と高級アルコールとのエステル。液体と固体があるが、天然のものの多くは固体。ろうそく・艶_つや出し・化粧品・医薬品などに用いる。ワックス。 「鯨━・蜜━」 「」は簡易慣用字体。

ろう【^▼鑞】_ラフ 名金属の接合に用いる溶融しやすい合金。

ろう【老】_ラウ 接尾自分より年長の人の名に付けて敬意を表す。 「鈴木━」 （造） 年をとる。また、年をとった人。 「━化・━境・━後・━人・━若・━年・━木」 「敬━・古━・初━」 「生_しょう━病死」 年を取った人の自称としても使う。「━生」「愚━・拙━」 経験を積んで物事によく通じている。また、その人。 「━獪_ろうかい・━巧・━練」 「家━・元━・大━・長━」 自分より年長の人の名に付けて敬意を表す。 「鈴木━」 老子。 「━荘思想」 関連語 大分類‖人‖ひと 中分類‖老人‖ろうじん

ろう【弄】 （造） もてあそぶ。楽しむ。 「━火」 「玩━・嘯風━月_{しょうふうろうげつ}」 なぶりものにする。 「愚━・━_{ちょうろう}」 思いのままに操る。 「翻━」

ろう【郎】_ラウ （造） 男子。特に、年若い男子。 「新━・野━」 仕えている人。家来。 「━従・━等」 「下━・女━」 男子の名前に付ける語。 「一━・太━」

ろう【^▼陋】 （造） 場所が狭い。 「━屋・━居」 心や見識が狭い。また、心が狭く、卑しい。 「頑━・愚━・固━」

ろう【朗】_ラウ （造） 曇りがなく明るい。 「━月」 「清━・晴━」 わだかまりがなくて気持ちが明るい。ほがらか。 「━報」 「明━」 声が明るく澄んでいる。 「━詠・━吟・━読」

ろう【浪】_ラウ （造） なみ。 「波━・風━」 さまよう。さすらう。 「━人」 「放━・流━」 みだりに。むだに。 「━費」

ろう【^▼狼】_ラウ （造） おおかみ。 「━火」 「虎━_ころう」 みだれる。 「━藉_ろうぜき」 あわてる。 「━狽_ろうばい」

ろう【漏】 （造） もれる。もれ出る。 「━出・━電・━斗」 「遺━・疎━」 密事などがもれて外に知られる。 「━洩_ろうえい」 水時計。 「━刻」

ろう【^▼臘】_ラフ （造） 冬至の後、第三の戌_いぬの日に行う祭り。猟の獲物を祖先や神々に供える。 陰暦十二月。 「━月・━八」 「旧━」 →_ろう

ろう【籠】 （造） 竹などを編んで作った入れ物。かご。 「印━・蒸━_せいろう・灯━」 中に閉じこもる。 「━居・━城」 とりこむ。 「━絡」

ろう【^▼聾】 （造）耳が不自由なこと。 「━_ろうあ・━者」

ろう‐あ【^▼聾^▼】 名耳が聞こえないことと、ことばを話せないこと。また、その人。 「━者」

ろう‐えい【朗詠】_ラウ━ 名詩歌を節をつけて声高らかにうたうこと。吟詠。 「漢詩を━する」

ろう‐えい【漏^▼洩（漏^▼泄）】 名・自他サ変秘密などがもれること。また、秘密などをもらすこと。 「軍事機密が／を━する」 ◇「ろうせつ」の慣用読み。 関連語 大分類‖現れる‖あらわれる 中分類‖暴露‖ばくろ

ろう‐えき【労役】_ラウ━ 名役務として課せられた肉体労働。

ろう‐おう【老翁】_ラウヲウ 名〔文〕年をとった男性。おきな。 ⇔老媼_ろうおう

ろう‐おう【老^▼媼】_ラウアウ 名〔文〕年をとった女性。おうな。 ⇔老翁

ろう‐おう【老^▼鶯】_ラウアウ 名〔文〕春が過ぎても鳴いているうぐいす。夏うぐいす。残鶯。

ロー[low] 名自動車の変速ギアで、第一速度。 （造）高さ・位置・数値・程度などが低い。 「━ヒール・━ブロー・━コスト・━アングル・━カロリー」

ロー‐ウエスト[low waist] 名洋服で、通常の位置より低いウエストライン。 ⇔ハイウエスト

ローカル[local] 名・形動その地方に限定されていること。その土地に特有であること。 「━な話題」 「━紙・━線」

ローション[lotion] 名肌や頭髪につける液状の化粧品の総称。 「スキン━」

ロージン‐バッグ[rosin bag] 名松やにの粉を入れた袋。野球で、選手が手のすべり止めに用いる。ロジンバッグ。

ロース 名牛や豚の肩から背にかけての上質の肉。柔らかく、適度の脂肪がある。 「━カツ・━ハム」 ◇「ロースト」から。ローストに適した肉の意。 →図：牛肉の各部 →図：豚肉の各部

ローズ[rose] 名バラ。また、バラ色。

ロースター[roaster] 名 肉や魚などを焼くための調理器具。 コーヒー豆などを_いる器具。焙_ばいせん器。

ロースト[roast] 名・他サ変 肉などをあぶり焼きや蒸し焼きにすること。また、その料理。 「鴨_かもを━する」 「━チキン」 コーヒー豆などを_いること。焙_ばいせん。 「フレンチ━」

ロースト‐ビーフ[roast beef] 名牛肉の塊をオーブンで焼いた料理。

ローズマリー[rosemary] 名全体に芳香のあるシソ科の常緑低木。葉は線形で、初夏、鮮青色の唇形の花をつける。葉から香油をとるほか、香草として生葉・乾燥葉を肉料理などに用いる。地中海沿岸地方原産。迷迭香_{まんねんろう}。

ローター[rotor] 名 電動機・発電機などの回転子。 ヘリコプターの回転翼。

ローダー[loader] 名荷を積み込むときに用いる機械。船積み用・土木用・鉱山用などがある。積み込み機。

ロータリー[rotary] 名 交通整理のため、市街の交差点の中央部などに設けた円形地帯。車がこれに沿って進みながら方向を変えるようにしたもの。環状交差路。 「ロータリークラブ」の略。→ロータリークラブ

ロータリー‐エンジン[rotary engine] 名往復運動をするピストンを使わないで、丸みのある三角形のローター（回転子）を回転させることによって直接動力を得るエンジン。回転式発動機。

ロータリー‐クラブ[Rotary Club] 名社会奉仕と国際親善を目的とする実業家・専門職業人などの社交団体。一九〇五年、アメリカで発足。 ◇各支部が輪番制で会合場所を提供したことから。

ロー‐ティーン[_和製 low＋teen] 名十代の前半、一一歳〜一五歳ぐらいの年齢層。また、その年ごろの少年少女。 ⇔ハイティーン

ローテーション[rotation] 名 順繰りに交替していくこと。持ち回り。輪番。 「勤務の━を組む」 野球で、そのチームの投手が先発投手として登板する順番。 六人制のバレーボールで、チームがサーブ権を得るごとに選手の守備位置を一つずつ時計回りに変えること。

ロー‐テク[low-tech] 名高度先端技術を使わない、旧式の技術。 ⇔ハイテク ◇「ローテクノロジー（low technology）」の略。 関連語 大分類‖技術‖ぎじゅつ 中分類‖技芸‖ぎげい

ロード[road] 名道。道路。街道。 「シルク━・サイクリング━」 ◇多く他の語と複合して使う。

ロード‐ゲーム[road game] 名遠征試合。特に、プロ野球のチームが本拠地以外の球場で行う試合。 ⇔ホームゲーム

ロード‐ショー[road show] 名映画で、一般公開に先立って特定の映画館で行う封切り上映。 ◇もと新作演劇の宣伝のために、路上でその一部分を演じて見せたことから。

ロード‐マップ[road map] 名 ドライバー用の道路地図。 事業などの目標や方法を示した計画表。行程表。 「経営━」

ロード‐ムービー[road movie] 名主人公が旅をすることによって人生観を変え、また成長していくさまを描いた映画。

ロード‐レース[road race] 名 陸上競技で、競技場以外の道路上で行われるレース。マラソン・競歩・駅伝競走など。 一般道路で行われる自動車・自転車などのレース。

ロー‐ヒール 名主として女性用の、かかとの低い靴。 ⇔ハイヒール ◇low-heeled shoesから。

ローブ[robe _フランス] 名 裾の長い、ゆったりとした婦人服。 「━デコルテ（＝女性の夜会服）」 裁判官・聖職者などが着る、長くてゆったりとした外衣。法服。

ロープ[rope] 名綱。縄。 「ワイヤー━」

ローファー[Loafer] 名紐_ひもがなく、甲の上部にベルトを縫いつけた靴。 ◇商標名。原義はなまけ者。簡単に履けることから。

ロー‐ファット[low-fat] 名低脂肪。LF。

ロープウエー[ropeway] 名空中に張り渡したワイヤロープに運搬機（ゴンドラ）をつるして旅客・貨物などを輸送する装置。ふつう高所でロープを巻き上げて上下させる。空中ケーブル。ロープウェー。

ローマ[Rome] 名 イタリアの首都。 現在のイタリア半島中部にラテン人が興した都市国家。古代ローマ。 ◆「^▽羅馬」と当てる。

【ローマは一日_いちにちにして成らず】 大事業は長年にわたる努力をしなくては成し遂げられないということ。

ローマ‐カトリック‐きょうかい【ローマカトリック教会】_{━ケウクヮイ} 名ローマ教皇を最高首長とする世界最大のキリスト教会。カトリック。ローマ教会。 ◇一〇五四年、東方教会と分離。一六世紀の宗教改革以降、伝統主義をもってプロテスタント教会と対抗した。

ローマ‐きょうこう【ローマ教皇】_{━ケウクヮウ} 名ローマカトリック教会の最高位の聖職。使徒ペテロの後継者として全教会を統率する首位権をもつ。枢機_{すうききょう}の互選により選出。ローマ法王。

ローマ‐じ【ローマ字】 名 古代ローマで完成された文字。現在、欧米でふつうに用いられている表音文字。ラテン文字。 を使って日本語を書き表すこと。 「ヘボン式［訓令式］━」 ◇「ローマ字綴_つづり」の略。

ローマ‐しんわ【ローマ神話】 名古代ローマ人が、その尊崇する神々を類似の性格をもったギリシア神話の神々になぞらえて構成した神話。

ローマ‐すうじ【ローマ数字】 名古代ローマの数字。、、、、、など。現在では多く番号・年号・時計の文字盤などに使用される。

ローマン‐しゅぎ【ローマン主義】 名ロマンチシズム。 「浪漫主義」と当てる。

ローマンス[romance] 名→ロマンス

ローマン‐てき【ローマン的】 形動ロマンチック。 「浪漫的」と当てる。

ローム[loam] 名 砂・シルト（微砂）・粘土がほぼ同等にまざった土壌。 火山灰が風化してできた赤褐色の土。関東ロームに代表される。

ローヤル[royal] （造）→ロイヤル

ローヤル‐ゼリー[royal jelly] 名ミツバチの働き蜂_ばちが分泌する物質。女王蜂になる幼虫に与えられる。高たんぱく質で、多くのビタミン類を含む。ロイヤルゼリー。王乳。

ローラー[roller] 名回転させて使う円筒形のもの。印刷用・圧延用・地ならし用などの機械や道具に広く用いられる。ルーラー。ロール。 「━コンベヤー」

ローラー‐さくせん【ローラー作戦】 名調査などを行うとき、ローラーをかけるように片端から徹底的に行うやり方。 「━で、全世帯に聞き込みを行う」

ローラー‐スケート[roller skate] 名底に四個の小車輪を付けた靴。また、それを履いて床面を滑走するスポーツ。

ロー‐ライズ[low-rise] 名ズボンなどの股上_またがみが浅いこと。ヒップハンガー。ヒップハガー。 「━ジーンズ」

ローリエ[laurier _フランス] 名西洋料理の香辛料の一つ。月桂樹の葉を乾燥させたもの。煮込み料理に用いる。ローレル。ベイリーフ。→月桂樹

ローリング[rolling] 名・自サ変 船・飛行機などが左右にゆれること。横ゆれ。ロール。 「機体が━する」 ⇔ピッチング 波がうねること。

ロール[roll] 名 他サ変巻くこと。また、巻いて作ったもの。 薄くのばしたパン生地を巻いて焼いたパン。 「バター━」 ◇「ロールパン（_和製 roll＋po_{ポルトガル}）」の略。 →ローラー 自サ変→ローリング

ロール‐キャベツ[_和製 roll＋cabbage] 名ゆでたキャベツの葉でひき肉などを包み、煮込んだ料理。キャベツ巻き。 ◇英語ではstuffed cabbageという。

ロール‐ぐも【ロール雲】 名積乱雲・積雲などの下にできる、長い筒状の雲。

ロールシャッハ‐テスト[Rorschach test _ドイツ] 名インキのしみなどで作った左右対称の図形を示し、それが何に見えるかという反応を分析して被験者の人格を判断する方法。 ◇二〇世紀初め、スイスの精神科医ロールシャッハ（Hermann Rorshach）が考案した。

ロールプレーイング‐ゲーム[role-playing game] 名プレーヤーが物語の主人公を演じ、さまざまな試練を乗り越えながら目的の達成をめざすゲーム。RPG。

ローン[lawn] 名芝生。 「━コート」

ローン[loan] 名貸し付け。貸付金。 「住宅━」