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さび【寂】🔗⭐🔉
さび【寂】

名
古びていて物静かな趣があること。
謡曲などで、低くて渋みのある声。また一般に、低くて太い声。
「━のある声」
蕉風しょうふう俳諧の基本理念の一つ。中世のわび・幽玄の美意識が発展したもので、芸術的な美として洗練され、句から自然ににじみ出るような枯淡・閑寂の情調をいう。
関連語
大分類‖深い‖ふかい
中分類‖幽玄‖ゆうげん







さび‐ごえ【寂声】━ゴヱ🔗⭐🔉
さび‐ごえ【寂声】━ゴヱ

名
趣のある渋い声。
◇謡など、芸事の修練を積んだ声にいう。
「▼
声」とも。






さ・びる【▽寂びる】🔗⭐🔉
さ・びる【▽寂びる】

自上一
〔雅語的な言い方で〕古くなって物静かな趣が出る。閑雅の趣がある。物さびる。
「海の風荒きに耐へて老松の梢の━・びたる見ればかなしも
若山牧水
」
「老優が━・びた芸を見せる」
俗気のない清らかな心になる。
「骨董こっとうを捻ひねくれば━・びた心持ちになる
漱石
」
◆「
びる」と同語源。
さ・ぶ(下二)
寂び













さび・れる【寂れる】🔗⭐🔉
じゃく【寂】🔗⭐🔉
じゃく【寂】
(造)
ひっそりとして、ものさびしい。
「━━じゃくじゃく・━寞じゃくまく・せきばく」
「閑━・静━」
僧が死ぬこと。
「━滅」
「入━」




じゃく‐じゃく【寂寂】🔗⭐🔉
じゃく‐じゃく【寂寂】

形動トタル
ひっそりとして寂しいさま。
「━として人影もなし」




じゃく‐じょう【寂静】━ジャウ🔗⭐🔉
じゃく‐じょう【寂静】━ジャウ

名

形動
〔文〕俗世間を離れて物静かなこと。せきせい。
仏教で、煩悩を離れて一切の苦患を絶つこと。涅槃ねはんの境地。










じゃく・する【寂する】🔗⭐🔉
じゃく・する【寂する】

自サ変
僧侶が死ぬ。入寂する。
じゃく・す(サ変)





じゃく‐ねん【寂然】🔗⭐🔉
じゃく‐ねん【寂然】

形動トタル
ひっそりとして静かなさま。
「━とした山寺」




じゃく‐まく【寂▼寞】🔗⭐🔉
じゃく‐めつ【寂滅】🔗⭐🔉
じゃく‐めつ【寂滅】

名・自サ変
仏教で、すべての煩悩を捨て去り、悟りの境地に入ること。また、その境地。涅槃ねはん。
「━為楽」
消えてなくなること。死ぬこと。
関連語
大分類‖死‖し
中分類‖死‖し






じゃっ‐こう【寂光】ジャククヮウ🔗⭐🔉
じゃっ‐こう【寂光】ジャククヮウ

名
仏教で、衆生しゅじょうを解脱させる寂静じゃくじょうの真理と、そこから発する真智しんちの光。
仏の住む世界。衆生が解脱して究極の悟りに達した境地をいう。
◇「寂光土」の略。






せき‐ぜん【寂然】🔗⭐🔉
せき‐ぜん【寂然】

形動トタル
〔文〕ひっそりとしてものさびしいさま。じゃくねん。
「━たる山中の古刹」




せきと‐して【寂として】🔗⭐🔉
せきと‐して【寂として】

連語
ひっそりとして静かなさま。
「━声なし」
◇副詞的に使う。




せき‐ばく【寂▼寞】🔗⭐🔉
せき‐りょう【寂▼寥】━レウ🔗⭐🔉
せき‐りょう【寂▼寥】━レウ

名・形動トタル
ひっそりとしてものさびしいこと。また、心が満たされず、わびしいこと。
「━たる冬景色」
「━感」
関連語
大分類‖悲しい感情‖かなしいかんじょう
中分類‖悲しい‖かなしい




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