かかる【^▼斯かる】 連体このような。こうした。 「━事態に至っては手の打ちようがない」 ◇文語ラ変動詞「かかり（＝かくあり）」の連体形から。

かく【^▼斯く】 副こう。このように。 「━申し上げるのは」 ◇文語的な語。

かく‐かく【^▼斯く^▼斯く】 副具体的に述べることを省略する語。 「その経緯_いきさつは━しかじかであった」

かく‐して【^▼斯くして】 副・接こうして。このようにして。かくて。 「長い一日は━終わった」

かく‐て【^▼斯くて】 接・副このようにして。こうして。かくして。 「━和解が成立した」

かくなる‐うえは【^▼斯くなる上は】_━ウヘハ 連語こうなっては。こうなったからには。 「━待つしかない」

かくの‐ごとし【^▼斯くの^▽如し】 連語このようである。 「かくの如き大事件は…」

かく‐も【^▼斯くも】 副こんなに。 「━盛大な式を挙行いただき…」

か‐ほど【^▼斯程】 副_ニこれほど。これくらい。 「━（に）喜ばしい知らせはない」

か‐よう【^▼斯様】_━ヤウ 形動このよう。このとおり。 「━に申しております」

こう【^▼斯う】_カウ 副 先に話し手が示した内容や、すぐ後に示す予定の内容を表す。このように。こんな風に。 「━した積み重ねが後で役に立つのだ」 「ああ言えば━言う」 的確な表現が示せないときに、漠然とさせたままの内容や様子を表す。 「ちょっと、━、引きつけるものがある」 ◆「かく」の変化したもの。「そう」も「さう」の変化したもので、本来、「こそあど」とは関わらない表現であったが、語形の変化によって、「こう／そう／ああ」という組み合わせができ、「こそあど」の体系に組み入れられた。

こう‐いう【^▼斯ういう】_カウイフ 連体このような。こんな。 「━本が読みたかった」 「とかく世の中とは━ものだ」

こう‐した【^▼斯うした】_カウ━ 連語《前に述べた事柄を受けて、連体詞的に》このような。こんな。 「━例は枚挙にいとまがない」

こう‐して【^▼斯うして】_カウ━ 副こうやって。こんなかたちで。 「現に━実物があるのだから信じる他はない」 接このようなわけで。こんなことがあって。 「とうとう最後の住人も村を離れた。━、この村は滅びた」

し【^▼斯】 （造）事物を指す語。この。これ。 「━界・━学・━道」

し‐かい【^▼斯界】 名その道を専門とする社会。この分野。 「━の権威」 ◇「斯」は「この」の意。

し‐がく【^▼斯学】 名この方面の学問。 「━の権威」 ◇「斯」は「この」の意。

し‐ぎょう【^▼斯業】_━ゲフ 名〔文〕この事業。この分野の事業。

し‐どう【^▼斯道】_━ダウ 名〔文〕学問・技芸などで、その人がかかわっている分野。 「━の大家」

し‐ぶん【^▼斯文】 名この学問。この道。特に、儒教の学問・道徳。 ◇『論語』子罕の「天の将に斯_この文を喪_ほろぼさんとするや」に基づく。