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【方】🔗🔉

【方】 4画 方部 [二年] 区点=4293 16進=4A7D シフトJIS=95FB 《常用音訓》ホウ/かた 《音読み》 ホウ(ハウ)〈fng〉 《訓読み》 かた/ならべる(ならぶ)/くらべる(くらぶ)/いかだ/やぶる/あたる/まさに/はじめて 《名付け》 あたる・お・かた・しげ・すけ・たか・ただし・たもつ・つね・なみ・のり・ふさ・まさ・まさし・み・みち・やす・より 《意味》 {名}かた。起点の両側から←→のように伸びた直線のむき。「四方」「方角」「何方=何レノ方」 {名}行くさき。「遊必有方=遊ブニハ必ズ方有リ」〔→論語{名}領域としてのくに。国土。〈類義語〉→邦ホウ。「鬼方(=鬼邦)」「方国(くに)」 {動}ならべる(ナラブ)。左右両側にならべる。また、ならべておく。〈類義語〉→並。「方舟而済於河=舟ヲ方ベテ河ヲ済ル」〔→荘子{動}くらべる(クラブ)。ならべてくらべる。「比方」「子貢方人=子貢、人ヲ方ブ」〔→論語ホウス{名・動}いかだ。木や竹をならべてしばってつくったいかだ。また、小舟を左右にならべてつないだ二そう舟。いかだや舟で川を渡る。▽舫ホウ(二そう舟)に当てた用法。〈類義語〉→筏ハツ(いかだ)。「方筏ホウバツ(いかだ)」「江之永矣、不可方思=江ノ永キハ、方スベカラズ」〔→詩経{動}やぶる。きまりをやぶってかって気ままに行う。▽放に当てた用法。「方命虐民=命ヲ方リ民ヲ虐グ」〔→孟子{名}しかた。やりかた。「方法」「可謂仁之方也已=仁ノ方ト謂フベキノミ」〔→論語{名}薬の調合のしかた。「処方」「薬方」「禁方(めったに使ってはならない処方)」 {名}技術やわざ。「技方」 {名}不老長生の術。▽秦シンの始皇帝や漢の武帝が重用した。「方術」「方士」 {形}←→のように直線的に張り出ている。まっすぐなさま。また、きちんとしていて正しい。「方正(まっすぐで正しい)」 {名・形}四角。四角い。四角い板。▽また、天は円形、地は方形(四角)だと考えられたので、大地を方という。〈対語〉→円。「方形」「規矩方員之至也=規矩ハ、方員ノ至リナリ」〔→孟子{名}人として行うべきまっすぐな道。道徳。「義方(道徳律)」 {名}数学で、二乗した積のこと。「平方」 (16){動}あたる。ちょうどその時にあたる。〈類義語〉→当。「日方南、金居其北=日、南ニ方リ、金ハソノ北ニ居ル」〔→史記〕 (17){副}まさに。ちょうど、今。「民今方殆=民イママサニ殆シ」〔→詩経〕 (18){副}はじめて。そのときになってようやく。「方可=ハジメテ可ナリ」 (19){動・形}あてもなく出歩く。どこまでも広がる。あまねく。▽放や彷徨ホウコウの彷に当てた用法。「方羊(さまよう)」 〔国〕かた。(イ)人を直接にさすことをさけ、その人のいる方角でその人をさす敬語。「あの方」(ロ)それをする人。係。「道具方」(ハ)他の人の家に住んでいるとき、その家の主人の名前の下につけることば。「田中一郎方」ころ。「夕方」 《解字》 象形。左右に柄の張り出たすきを描いたもので、←→のように左右に直線状に伸びる意を含み、東←→西、南←→北のような方向の意となる。また、方向や筋道のことから、方法の意を生じた。 《単語家族》 傍(両わき)妨(左右に手を張り出してじゃまする)防(左右に張り出た堤防)房(左右に張り出たわき屋)などと同系。並ヘイ(左右にならぶ)とも縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物 →主要人名

漢字源 ページ 2004 での単語。