【秘器】 ヒキ 棺おけ。ひつぎ。〔→漢書〕〔国〕秘密の器具。

【秘蔵】 ヒゾウ 人に知れないようにたいせつにしまっておく。また、その物。

【秘薬】 ヒヤク 製法が秘密の特効薬。

【秘蘊】 ヒウン 学芸などの奥深い要点・奥義。『秘奥ヒオウ』

【秘籍】 ヒセキ なかなか得られない珍しい書物。

【秘鑰】 ヒヤク 秘密の倉庫をあけるかぎ。秘密の事を知る手引き・手がかり。

【秣】 10画　禾部　 区点=6734　16進=6342　シフトJIS=E261 《音読み》　マツ／マチ／バツ〈m〉 《訓読み》　まぐさ／まぐさかう（まぐさかふ） 《意味》 ｛名｝まぐさ。牛馬の食料にするため、細かく切りこんだわら。かいば。「糧秣リョウマツ」 ｛動｝まぐさかう（マグサカフ）。牛馬にかいばを与えて養う。「言秣其馬＝言ハソノ馬ニ秣ハン」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。「禾（作物）＋音符末（小さい、細かい）」。 《単語家族》 抹マツ（小つぶ）と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

【秣馬】 マツバ 牛馬にまぐさを与える。転じて、牛馬を養うこと。

【秣陵城】 マツリョウジョウ 南京ナンキンの古い呼び名。

【秣粟】 マツゾク 牛馬のかいばにする穀物。穀物をかいばに用いること。

【移】 11画　禾部　［五年］ 区点=1660　16進=305C　シフトJIS=88DA 《常用音訓》イ／うつ…す／うつ…る 《音読み》　イ〈y〉 《訓読み》　うつる／うつす 《名付け》　のぶ・や・ゆき・よき・より・わたる 《意味》 ｛動｝うつる。うつす。横にずれる。ずれて動く。位置や時間がしだいにずれていく。「倚移イイ（なよなよと横になびく）」「推移」「星移斗転＝星移リ斗転ル」 ｛動｝うつす。横にひっぱる。ずらせて動かす。位置や立場をかえる。「移植」「移時＝時ヲ移ス」「移動」「貧賤不能移＝貧賤モ移スコトアタハズ」〔→孟子〕 ｛動・名｝文書を次々に回す。横にずらせてつぎつぎにまわす回覧文。まわしぶみ。「移文」 〔国〕うつる。色がしだいにかわる。うつる。においや病気が、よこのものにつたわる。伝染する。「移り香」「はしかが移る」 《解字》 形声。「禾（いね）＋音符多」。多（おおい）には直接の関係はない。もと稲の穂が風に吹かれて、横へ横へとなびくこと。→型に横へずれる意を含む。 《単語家族》 舵ダ（横へ引くかじ）施シ（横へのばす）などと同系。 《類義》 →徙 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語