【蒲伏】 ホフク ＝匍伏。はらばいになる。はらばう。『蒲服ホフク』「信孰視之、俛出袴下蒲伏＝信コレヲ孰視シ、俛シテ袴下ヨリ出デテ蒲伏ス」〔→史記〕

【蒲車】 ホシャ 昔、車が揺れないように、がまの葉で車輪を包んだ車。『蒲輪ホリン』

【蒲柳】 ホリュウ 木の名。かわやなぎ。水ぎわに自生する。体質が弱いたとえ。

【蒲柳之質】 ホリュウノシツ うまれつき体質のよわいこと。「蒲柳之質、望秋先零＝蒲柳之質、秋ニ望ンデ先ヅ零ツ」〔→世説〕

【蒲剣】 ホケン がまやしょうぶでつくった剣。陰暦五月五日、端午の節句に、悪気をはらうため門にかける。

【蒲席】 ホセキ がまの葉で織ったむしろ。『蒲薦ホセン』

【蒲桃】 ホトウ つる性の植物の名。えびづる。▽一説に、葡萄ブドウのこと。「蒲桃出漢宮＝蒲桃ハ漢宮ヨリ出ヅ」〔→李白〕

【蒲萄】 ブドウ ＝蒲陶。葡萄ブドウのこと。

【蒲葵】 ホキ 木の名。びろう。

【蒲節】 ホセツ 陰暦五月五日の端午の節句。

【蒲鉾】 カマボコ〔国〕白身の魚の肉をすりつぶし、加工した食品。

【蒲盧】 ホロ がまと、あし。ともに水辺に生える草。生長がはやいことから政治の行われやすいことのたとえ。〔→中庸〕虫の名。蜂ハチの一種。腰の部分が細くくびれている。細腰蜂サイヨウホウ。土蜂。じがばち。腰の部分が細くくびれたひょうたん。

【蒲鞭之罰】 ホベンノバツ がまの葉でつくったむちでうつ軽い刑罰。うっても痛くなく、罪のはずかしめを示すだけである。〔→後漢書〕

【蒲松齢】 ホショウレイ〈人名〉１６４０〜１７１５　清シン朝初期の作家。字アザナは留仙リュウセン、号は柳泉、筆名は聊斎リョウサイ。幻想的な怪奇小説『聊斎志異』を著した。