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【全】 6画 人部 [三年] 区点=3320 16進=4134 シフトJIS=9153 《常用音訓》ゼン/まった…く 《音読み》 ゼン/セン〈qun〉 《訓読み》 まったく/まったし/まっとうする(まったうす) 《名付け》 あきら・うつ・たけ・たもつ・とも・はる・まさ・また・みつ・やす 《意味》 {副}まったく。ぜんぶ。すっかり。「頭全白=頭全ク白シ」 {形・名}まったし。欠けたところがない状態。また、欠けめがない。「完全」「望之似木鶏矣、其徳全矣=コレヲ望メバ木鶏ニ似タリ、其ノ徳全シ」〔→荘子{動}まっとうする(マッタウス)。欠けることなく保つ。「全性」「全師而還=師ヲ全ウシテ還ル」〔→李華{形}すべてをひとまとめにしたさま。「全部」 《解字》 会意。「三方から集めて囲うかたち+工(工作)」で、完全に囲って保存された細工物を示す。「欠けめなくそろえる」の意を含む。のち、下部は玉(=王)の形となる。 《単語家族》 詮セン(ことばを集めそろえる)饌セン(ごちそうを集めそろえる)算(計算竹を集めそろえる→数える)と同系。 《類義》 →完 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物

全人 ゼンジン🔗🔉

【全人】 ゼンジン 知・情・意が調和した、人格の完全な人。手足などがすべて備わっている人。〔→荘子

全功 ゼンコウ🔗🔉

【全功】 ゼンコウ りっぱなすぐれた功績。〔→列子最後までやりとげる。

全性 ゼンセイ🔗🔉

【全性】 ゼンセイ 天性をまっとうする。〔→淮南子

全快 ゼンカイ🔗🔉

【全治】 ゼンチ・ゼンジ『全快ゼンカイ・全癒ゼンユ』政治が行われて世の中がよくおさまること。傷や病気が完全になおること。

全物 ゼンブツ🔗🔉

【全物】 ゼンブツ 完全なもの。〔→荘子

全軍 グンヲマットウス🔗🔉

【全軍】 ゼングン 軍隊の全部。グンヲマットウス 戦争で、味方の兵士をひとりも失わない。〔→孫子

全宥 ゼンユウ🔗🔉

【全宥】 ゼンユウ 罪人の生命を助け、その罪を許す。

全真 ゼンシン🔗🔉

【全真】 ゼンシン 自然の本性を完全に保つこと。〔→荘子

全真教 ゼンシンキョウ🔗🔉

【全真教】 ゼンシンキョウ 道教の一派。宋ソウ代の道士、王[テツ]オウテツが儒教の忠孝の説と仏教の戒律などをとり入れて始めたもの。

全能 ゼンノウ🔗🔉

【全能】 ゼンノウ 神の、なんでもなしうる完全な能力。

全豹 ゼンピョウ🔗🔉

【全豹】 ゼンピョウ ひょうのからだ全体。転じて、物事の全体。

全貌 ゼンボウ🔗🔉

【全容】 ゼンヨウ『全貌ゼンボウ』全体の姿。内容の全部。

全盛 ゼンセイ🔗🔉

【全盛】 ゼンセイ 物事が非常に盛んなこと。まっさかり。

全然 ゼンゼン🔗🔉

【全然】 ゼンゼン 物事の状態が完全であるさま。「全然有生矣=全然トシテ生クルコト有ラン」〔→荘子まったく。すっかり。▽否定のことばを伴う。〔国〕非常に。▽俗ないい方で、否定のことばを伴わない。

全知全能 ゼンチゼンノウ🔗🔉

【全智全能】 ゼンチゼンノウ =全知全能。神の、なんでも知ることができる完全な知力と、なんでもできる完全な能力。出せる限りのすべての知力と能力。

全幅 ゼンプク🔗🔉

【全幅】 ゼンプク 布の幅いっぱい。信頼や賛成の程度が全面的であること。

全徳 ゼントク🔗🔉

【全徳】 ゼントク 老荘思想で、非難も誉れもない純粋な徳。〔→荘子

全唐詩 ゼントウシ🔗🔉

【全唐詩】 ゼントウシ〈書物〉九〇〇巻。清シンの彭定求ホウテイキュウら一〇人の編。1706年成立。07年に康コウキ帝の序を付けて刊行した。唐代につくられた詩形式の作品をすべて集めることを意図して編まれたもので、宮中の祭礼に奏せられた音楽の歌詞、複数の作者による聯句レンク、断片的な句、さらにまた、ことわざや占いのことばまでをも載せている。作者も、皇帝・后妃・宗室諸王・公主から、女性詩人・僧侶道士・無名氏、あるいは仙人・鬼神の類まで二二〇〇余人に及んでいる。作品数は四万八九〇〇余首にのぼる。作者には、それぞれ簡単な小伝が付けられており、作品にもテキスト間に見える文字の異同、作者についての異説などの注記が付けられているが、あまりにも簡略にすぎ、また誤りも少なくない。同じ清代に編まれた唐代の散文の総集である『全唐文』とともに、唐代文学に関する二大総集である。

全唐文 ゼントウブン🔗🔉

【全唐文】 ゼントウブン〈書物〉一〇〇〇巻。清シンの董誥トウコウらの編。1814年成立。唐代散文の総集。清の仁宗の勅命をうけて編集したもの。収められた作家の数は三〇〇〇人、作品の数は二万編にのぼる。作者は、皇帝・后妃・宗室諸王・公主・百官から僧侶道士・女性作家・無名氏・諸外国の人などにいたるまで、あらゆる階層の人々を網羅しており、作品も詔勅・奏議の公用文から個人の議論・雑感の文章にいたるまで、およそ唐・五代の人の散文を網羅している。この時代の文学・思想・歴史を研究するうえに貴重な資料である。

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