【午】 4画　十部　［二年］ 区点=2465　16進=3861　シフトJIS=8CDF 《常用音訓》ゴ 《音読み》　ゴ〈w〉 《訓読み》　うま 《名付け》　うま・ま 《意味》 ｛名｝うま。十二支の七番め。▽時刻では今の正午およびその前後の二時間、方角では南、動物では馬に当てる。馬に当てたのは農民がおぼえやすいように十二支に動物を配した秦漢の農暦の影響で、本来は、馬とは、なんの関係もない。 ｛名｝陰暦の五月。▽陰暦五月には、北斗七星の柄に当たる部分が午の方位（南）をさすので、五月を午に当て、五月五日の節句を端午の節句、略して午節という。 ｛動・形｝きねのように上下に交差する。また、そのさま。「旁午ボウゴ（横に縦に交差する。人馬の縦横に行きかうこと）」 ｛動｝さからう。そむく。▽忤ゴに当てた用法。「午其衆以伐有道＝ソノ衆ニ午ツテモッテ有道ヲ伐ツ」〔→礼記〕 《解字》 象形。上下に交差して、もちをつくきねを描いたもので、交差し、物をつく意を含む。杵（きね）の原字。また、十二進法では、前半が終わり後半がはじまる位置にあって、前後の交差する数のことを午ゴという。 《単語家族》 互（たがい違いに交差する）五（十進法で前半と後半との交差する数）と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

【午下】 ゴカ 昼過ぎ。昼下がり。

【午日】 ゴジツ 陰暦五月五日。端午の日。

【午刻】 ゴコク 正午。うまのこく。

【午枕】 ゴチン 昼寝のまくら。また、昼寝。「午枕花前簟欲流＝午枕花前ニ簟流レント欲ス」〔→王安石〕

【午夜】 ゴヤ 夜の十二時。夜半。「別浦今朝暗、羅帷午夜愁＝別浦今朝暗ク、羅帷午夜ノ愁ヒ」〔→李賀〕

【午時】 ゴジ 昼どき。昼ごろ。

【午砲】 ゴホウ〔国〕正午を知らせるために鳴らした号砲。また、その音。ドン。▽明治四年（一八七一）から昭和初年まで行われた。

【午陰】 ゴイン 昼間の木陰。

【午睡】 ゴスイ 昼寝。『午眠ゴミン・午寝ゴシン』

【午節】 ゴセツ 五月五日の端午の節句のこと。

【午影】 ゴエイ 昼間の日影。昼の日ざし。

【午熱】 ゴネツ 昼ごろの暑さ。真昼の熱気。午暑ゴショ。「夜熱依然午熱同＝夜熱依然トシテ午熱ニ同ジ」〔→楊万里〕

【午餐】 ゴサン 昼飯。『午食ゴシ・午飯ゴハン・午饌ゴセン・午餉ゴショウ』