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広辞苑の検索結果 (50)
じ(音節)🔗⭐🔉
じ
「し」の濁音。舌尖を前硬口蓋によせ、前歯との間に空洞を作って発する有声摩擦子音〔ʒ〕と母音〔i〕との結合した音節。〔ʒi〕 語頭では〔dʒi〕と発音される。室町時代まであった「ち」の濁音「ぢ」との区別は、江戸時代以後、一般に失われ、四国・九州の一部に破裂音の〔di〕が残っており、〔ʒi〕と区別している。
じ【路・道】ヂ🔗⭐🔉
じ【路・道】ヂ
(チの濁音化。接尾語的に用いる)
①そこを通る道。転じて、その地方一帯をも表す。「山―」「信濃―」
②その方へ行く道。「家―」
③1日で行くべき道のり。「三日―」
じ【次】🔗⭐🔉
じ【次】
(慣用音。漢音はシ)
①つぐこと。つぎ。2番目。
②回数・度数などを数える語。
③〔数〕単項式または多項式の次数を示す語。「二―方程式」→次数。
④〔化〕
㋐中心原子を同じくするオキソ酸(酸素酸)のうち、酸化の程度の低いものに冠する語。例えば塩素酸より酸化度の低いものを亜塩素酸、さらに低いものを次亜塩素酸と呼ぶ類。
㋑塩基性塩であることを示す語。薬局方で使用。「―酢酸鉛」
じ【寺】🔗⭐🔉
じ【寺】
①役所。官衙かんが。説文「―、廷也、法度有る者也」
②てら。仏堂。
じ【地】ヂ🔗⭐🔉
じ【地】ヂ
(呉音)
①つち。とち。「―ならし」「雨降って―固まる」
②区切られたところ。
㋐その土地。その地方。「―の人」
㋑囲碁で、石でかこんで占有した所。「―ができる」
③後に加えられたものに対して、基本的・本質的なもの。
㋐うまれつきの性質。もちまえ。「―が出る」
㋑加工する前の材料や土台。紙・布などの模様のない部分。「―の色」
㋒〔心〕浮き上がって見える物の背景。「図ず5」参照。
㋓肌。きめ。「―が荒れる」
㋔文章の、会話の部分に対して、作者の説明した部分。「―の文」
㋕実地。事実。浮世風呂4「―と狂言との差別はそこだはス」
④㋐地謡じうたいの略。
㋑日本音楽で、基礎の楽句の意。同じ楽句を何回も繰り返して奏するものを指す。
㋒三味線において、上調子うわぢょうしに対する基本の調子。
㋓舞踊で、伴奏の音楽。また、それを受け持つ人。地方じかた。
⑤素人しろうと。特に、素人で売春をする者。「―の女」
⑥普通の速度で馬を歩ませること。地乗じのり。狂言、馬口労ばくろう「さて、―といふ事を乗りまする」
→ち(地)
⇒地で行く
⇒地を打った
じ【字】🔗⭐🔉
じ【自】🔗⭐🔉
じ【自】
(呉音。漢音はシ)起点を示す語。起。より。「―五月至九月」
じ【児】🔗⭐🔉
じ【児】
(呉音はニ)こ。こども。「3―の父」
じ【事】🔗⭐🔉
じ【事】
(呉音。唐音はズ)〔仏〕個別的・具体的な現象。↔理
じ【侍】🔗⭐🔉
じ【侍】
律令制で、篤疾とくしつ者や高齢者に仕えるために、庸・雑徭ぞうようを免じられた、家族・近親者などの人。
じ【持】ヂ🔗⭐🔉
じ【持】ヂ
歌合・囲碁などで互いに優劣のないこと。あいこ。もちあい。宇津保物語初秋「この御文は今めきたる筋などのまさりたりけり。―なりと定められて」
じ【時】🔗⭐🔉
じ【時】
①ころ。おり。特定のとき。源氏物語夕霧「初夜の―果てむ程に」。「着水―のけが」
②1時間。また、時刻を示す語。「毎―30キロ」
じ【瓷】🔗⭐🔉
じ【瓷】
釉うわぐすりのかかった堅い焼物。
じ【痔】ヂ🔗⭐🔉
じ【痔】ヂ
肛門およびその近接部分の疾病の総称。痔瘻ろう・痔核・切れ痔・疣いぼ痔など。痔疾。〈倭名類聚鈔3〉
じ【辞】🔗⭐🔉
じ【辞】
①ことば。文章。「送別の―」
②漢文の一体。騒・賦に似て押韻し、朗唱に適する。
③雑任ぞうにんの初位以下または庶人が諸司に上申すること。また、その文章の書式。
④文法で、格・時制・相のような文法的機能を表す語。必ず詞とともに用いられる。形式語・虚辞・付属語などと称せられる。助詞および助動詞(一説に、助詞・助動詞の大部分と陳述副詞・接続詞・感動詞)をいう。↔詞
⇒辞を低くする
じ【磁】🔗⭐🔉
じ【磁】
焼きもの。「―の大皿」
じ【璽】🔗⭐🔉
じ【璽】
①天子の印章。
②三種の神器の一つ。八尺瓊曲玉やさかにのまがたま。徒然草「剣、―、内侍所」
じ(助動詞)🔗⭐🔉
じ
〔助動〕
(活用は無変化。終止形・連体形・已然形のみがある)活用語の未然形に付き、助動詞「む」の否定を表す。鎌倉時代には文章語化しはじめ、代わって「まじ」が発達する。
①(推量の否定)その事態は今後起こらないと推量する。…ないだろう。…まい。万葉集5「我を除おきて人はあらじと誇ろへど」。古今和歌集雑「幾代しもあらじ我が身を」
②(意志の否定)その事態を起こさないようにしようと思う。…ないつもりだ。…するまいと思う。古事記上「わが率寝いねし妹は忘れじ世のことごとに」。万葉集19「櫛も見じ屋内も掃かじ草まくら旅行く君を斎いわふと思もひて」
③今後その事態の起こらないことを望みつつ述べる。…ないのがいい。万葉集20「霍公鳥ほととぎすまづ鳴く朝開あさけいかにせばわが門過ぎじ語り継ぐまで」。新続古今和歌集春「人はなど訪はで過ぐらむ風にこそ知られじと思ふ宿の桜を」
じ(接尾)🔗⭐🔉
じ
〔接尾〕
体言に付いて、…のような、…に似たの意、転じて、…でない意を表すシク活用の形容詞を作る。万葉集19「人は我じく斎いわひて待たむ」。万葉集1「時じくそ雪は降るとふ」→時ときじ
じ【箇】ヂ🔗⭐🔉
じ【箇】ヂ
〔接尾〕
(チの濁音化。年齢を道にたとえて「路」と当てる)10の倍数の数詞に付けて、年齢を表す。「よそ―」
じ‐あい【地合】ヂアヒ🔗⭐🔉
じ‐あい【地合】ヂアヒ
①布・紙の地質。布・紙の風合ふうあい。風来六部集「買人かいての来ぬは―が悪いか」
②布地。浄瑠璃、伽羅先代萩「此の間の―をも一度御覧じませ」
③義太夫節の音楽的要素を示す語。詞ことばに対するもの。
④囲碁で、対局中における白黒双方の石の布置の釣合。
⑤取引市場の人気など、相場の状態。
じ‐あい【自愛】🔗⭐🔉
じ‐あい【自愛】
①(多く手紙文で使う)自らその身を大切にすること。「自重―を祈る」
②品行を慎むこと。
③物を愛すること。太平記28「項王白璧を受けて…席上に置きて―し給ふ」
④〔哲〕(self-love)人間が自然状態において持つ自己保存の傾向。ホッブズやスピノザは、これを人間の行為や善悪の基礎とする功利主義的な立場をとる。
じ‐あい【時合】‥アヒ🔗⭐🔉
じ‐あい【時合】‥アヒ
時刻。刻限。ころあい。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「多分晩の―にならう」
じ‐あい【慈愛】🔗⭐🔉
じ‐あい【慈愛】
いつくしみ愛すること。「―に満ちた顔」「母の―」
じあ‐えんそさん【次亜塩素酸】🔗⭐🔉
じあ‐えんそさん【次亜塩素酸】
(hypochlorous acid)化学式HClO 水溶液中にだけ存在する弱酸。塩素の水溶液中に含まれる。強い酸化力をもつ。ナトリウム塩やカルシウム塩(さらし粉の成分)は殺菌剤・漂白剤として用いられる。
じ‐あげ【地上げ・地揚げ】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あげ【地上げ・地揚げ】ヂ‥
①盛り土をして地面を高くすること。
②(居住者や利用者を強引に立ち退かせ)細かい土地をまとめて、広い更地さらちを確保すること。「―屋」
じ‐あし【地足】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あし【地足】ヂ‥
馬が普通の速度で歩くこと。日葡辞書「ヂアシニノ(乗)ル」
ジアスターゼ【Diastase ドイツ】🔗⭐🔉
ジアスターゼ【Diastase ドイツ】
麦芽から製したアミラーゼ。1833年フランスのペイアン(A. Payen1795〜1871)とペルソー(J.-F. Persoz1805〜1868)が発見・命名。消化剤として使用。→タカ‐ジアスターゼ
ジアゼパム【diazepam】🔗⭐🔉
ジアゼパム【diazepam】
精神安定剤の一種。神経症などにおける不安や緊張の緩和に用いられる。
ジアゾ【diazo】🔗⭐🔉
ジアゾ【diazo】
(二つの窒素をもつ意)
⇒ジアゾ‐かごうぶつ【ジアゾ化合物】
⇒ジアゾ‐かんこうし【ジアゾ感光紙】
⇒ジアゾ‐ジニトロフェノール【diazodinitrophenol】
⇒ジアゾ‐しゃしん【ジアゾ写真】
⇒ジアゾ‐ニウム‐えん【ジアゾニウム塩】
ジアゾ‐かごうぶつ【ジアゾ化合物】‥クワガフ‥🔗⭐🔉
ジアゾ‐かごうぶつ【ジアゾ化合物】‥クワガフ‥
①鎖式ジアゾ化合物。炭素原子に結合したジアゾ基(=N2)をもつ化合物の総称。ジアゾメタンCH2N2の類。
②芳香族ジアゾ化合物。ジアゾニウム塩など。
⇒ジアゾ【diazo】
ジアゾ‐かんこうし【ジアゾ感光紙】‥クワウ‥🔗⭐🔉
ジアゾ‐かんこうし【ジアゾ感光紙】‥クワウ‥
感光性ジアゾ化合物を上質紙に塗布・乾燥したもの。図面・文書の複写に用いる。陽画感光紙。
⇒ジアゾ【diazo】
ジアゾ‐ジニトロフェノール【diazodinitrophenol】🔗⭐🔉
ジアゾ‐ジニトロフェノール【diazodinitrophenol】
雷管用起爆薬。他の起爆薬に比して安全性が高く、爆破力も大きいので多用される。黄色結晶。化学式(NO2)2ON2C6H2 DDNP
⇒ジアゾ【diazo】
ジアゾ‐しゃしん【ジアゾ写真】🔗⭐🔉
ジアゾ‐しゃしん【ジアゾ写真】
ジアゾ化合物が光によって分解される現象を利用して写真画像を作る方法。また、その写真。
⇒ジアゾ【diazo】
ジアゾ‐ニウム‐えん【ジアゾニウム塩】🔗⭐🔉
ジアゾ‐ニウム‐えん【ジアゾニウム塩】
(diazonium salt)芳香族ジアゾ化合物の代表的なもの。芳香族第1級アミンと亜硝酸との反応でつくられる。この反応をジアゾ化という。染料の合成に重要。
⇒ジアゾ【diazo】
じ‐あたま【地頭】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あたま【地頭】ヂ‥
かつらを用いない頭。地髪じがみ。
じ‐あつ【地圧】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あつ【地圧】ヂ‥
地層がその下に及ぼす圧力。盤圧。
じ‐あつ【地厚】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あつ【地厚】ヂ‥
地質じしつのあついこと。↔地薄
じ‐あまり【字余り】🔗⭐🔉
じ‐あまり【字余り】
定型の和歌・俳句などで、5音にすべき所が6音以上に、7音にすべき所が8音以上になるなど、一定の字数より多いこと。「枯枝に烏のとまりけり秋の暮」(芭蕉)の第2句などが例。↔字足らず
じ‐あみ【地網】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あみ【地網】ヂ‥
(→)地引網じびきあみに同じ。
じ‐あめ【地雨】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あめ【地雨】ヂ‥
きまった強さで降りつづく雨。↔俄雨にわかあめ
じ‐あらし【地嵐】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐あらし【地嵐】ヂ‥
山から沖へ吹きおろす風。
じあ‐りゅうさん‐ナトリウム【次亜硫酸ナトリウム】‥リウ‥🔗⭐🔉
じあ‐りゅうさん‐ナトリウム【次亜硫酸ナトリウム】‥リウ‥
①(→)チオ硫酸ナトリウムの誤称。
②(→)亜ジチオン酸ナトリウムの誤称。
じあ‐りんさん【次亜燐酸】🔗⭐🔉
じあ‐りんさん【次亜燐酸】
(→)ホスフィン酸の俗称。
ジアルジア‐しょう【ジアルジア症】‥シヤウ🔗⭐🔉
ジアルジア‐しょう【ジアルジア症】‥シヤウ
(Giardiasis)熱帯・亜熱帯地方の下痢症の一つ。ランブル鞭毛虫の経口感染による。発熱はなく、無症状者も多い。
じあん【治安】ヂ‥🔗⭐🔉
じあん【治安】ヂ‥
(チアンとも)平安中期、後一条天皇朝の年号。辛酉革命により、寛仁5年2月2日(1021年3月17日)改元、治安4年7月13日(1024年8月19日)万寿に改元。
ジー【G・g】🔗⭐🔉
ジー【G・g】
①アルファベットの7番目の文字。
②〔音〕音名の一つ。ト音(G)。
③グラムの略号(g)。
④〔理〕重力加速度(g)。
⑤磁束密度の単位ガウスの略号(G)。
⑥単位の接頭語ギガの略号(G)。
⑦万有引力定数を表す記号(G)。
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じ🔗⭐🔉
じ
「し」の濁音の仮名。硬口蓋破擦音(または歯茎摩擦音)の有声子音と前舌の狭母音とから成る音節。
じ【路】🔗⭐🔉
じ ヂ 【路】
〔「みち」の意の「ち」の連濁音化〕
(1)名詞の下に付いて,そこを通る道,そこへ至る道などの意を表す。また,その地方の意を表す。「山―」「大和―」「家―」
(2)日数を表す語の下に付いて,その日数だけかかる道のりであることを表す。「三日―」
じ【地】🔗⭐🔉
じ ヂ [1][0] 【地】
〔呉音〕
(1)地面。大地。土。ち。「雨降って―固まる」「―をならす」
(2)その地方。その土地。「―の名産品」「―の人」
(3)囲碁で,石で囲んで占有した部分。
(4)生来のもの。作り物ではないもの。(ア)本来身に備わっている性質。持ち前。「あれが彼の―だ」(イ)人の肌。きめ。「―がいいからお化粧が映える」「―が荒れる」
(5)加工や細工の土台。「―の厚い織物」「めっきがはげて―が出る」
(6)(目立つ部分に対して)基となって支えている部分。(ア)布・紙などで,模様のない部分。「水色の―に白の水玉」(イ)文章で,会話・歌などでない部分。(ウ)「地謡(ジウタイ)」の略。また,一曲の詞章のうち,地謡のうたう部分。(エ)日本舞踊で,伴奏のこと。(オ)邦楽で,何回も繰り返し演奏される,基礎的な楽句。(カ)三味線の合奏で,上調子に対して,低い基本の調子。
(7)「地紙(ジガミ)」に同じ。「扇屋の女に今はやる―などを持つて参れの由/浮世草子・一代男 4」
じ【字】🔗⭐🔉
じ [1] 【字】
(1)言葉を書き表すのに用いる記号。文字。「―を覚える」
(2)(言葉や人名の最初の一字に「の字」を加えて)その言葉や人名を遠回しに言う場合に用いる。「彼は彼女にほの―だ」「まの―(政次のことなり)/人情本・梅児誉美(初)」
(3)〔銭には四文字が刻されているところから,その四分の一の意で〕
二分五厘の称。また,一文銭のこと。もん。「一銭一―損かけまじ/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
(4)楊弓や双六などに賭ける銭。紅白の紙に包む。「いや
―にて候はず/浄瑠璃・松風村雨」
(5)漢字。特に,字音で読まれるものとしての漢字をいう。「和名なくば,何にても―のままによめかし/胆大小心録」

―にて候はず/浄瑠璃・松風村雨」
(5)漢字。特に,字音で読まれるものとしての漢字をいう。「和名なくば,何にても―のままによめかし/胆大小心録」
じ【侍】🔗⭐🔉
じ [1] 【侍】
律令制で,篤疾者や八〇歳以上の老人の世話をするために,庸・雑徭(ゾウヨウ)を免除された人。
じ【持】🔗⭐🔉
じ ヂ [1] 【持】
碁や歌合・香合などで,互いに優劣の定めがたいこと。引きわけ。もちあい。もち。
じ【時】🔗⭐🔉
じ 【時】
■一■ [1] (名)
(1)時間の単位。秒の三六〇〇倍。分の六〇倍。記号 h 時間。
→秒
(2)とき。ある特定の時刻。「―のかはるまで誦みこうじて/枕草子 25」
(3)特に仏道の勤行の時刻をいう。「日中の―などおこなふ/枕草子 123」
■二■ (接尾)
(1)名詞に付いて,「とき」「おり」などの意を表す。「空腹―」「革命―」「第二次世界大戦―」
(2)助数詞。時刻を表すのに用いる。「六―半に起きる」
じ【痔】🔗⭐🔉
じ ヂ [0] 【痔】
肛門やその付近に生じる病気の総称。痔核・痔瘻(ジロウ)・脱肛・切れ痔など。痔疾。
じ【辞】🔗⭐🔉
じ【児】🔗⭐🔉
じ [1] 【児】 (代)
一人称。親などに対して子供が自分のことをいう語。わたくし。「―は不幸にして未だ良師を得ません/魚玄機(鴎外)」
じ🔗⭐🔉
じ (助動)(○・○・じ・じ・(じ)・○)
動詞および「る」「らる」「す」「さす」「しむ」などの助動詞の未然形に付く。打ち消しの「ず」に推量の意を加えたもので,確定的に打ち消さずに主観的・未来的・予想的な意が加わる。
(1)打ち消しの推量を表す。…ないだろう。「梅の花咲きて散りなば我妹子(ワギモコ)を来むか来〈じ〉かと我(ア)が松の木そ/万葉 1922」「かかる所に住む人,心に思ひ残すことはあら〈じ〉かし/源氏(若紫)」
(2)打ち消しの意志を表す。…ないつもりだ。…たくない。「櫛も見〈じ〉屋内(ヤヌチ)も掃か〈じ〉草枕旅行く君を斎(イワ)ふと思ひて/万葉 4263」「手塚が郎等をくれ馳せに馳せ来て,主を討たせ〈じ〉と中に隔り/平家 7」
(3)当然の打ち消しを示す。…べきではない。「言ひ続くればみな源氏物語・枕草子などに,ことふりにたれど,同じ事また今さらにも言は〈じ〉とにもあらず/徒然 19」「女出で来て,え出でおはせ〈じ〉。とどまり給へ,といふ/宇治拾遺 1」
〔(1)已然形の用例はまれで,係助詞「こそ」の結びとして例がわずかに見られるだけである。「人はなど訪はで過ぐらん風にこそ知られ〈じ〉と思ふ宿の桜を/新続古今(春下)」(2)「じ」は推量の助動詞「む」に打ち消しの意の加わったもので,推量の助動詞「べし」に打ち消しの意の加わったものと見られる「まじ」とは,「む」と「べし」との意味上の差と同程度の差があるとみられる。(3)「じ」は,打ち消しの語である「ぬ」(あるいは「な」「に」)と形容詞をつくる接尾語「し」との融合によってできたものといわれる〕
じ🔗⭐🔉
じ (接尾)
名詞や形容詞語幹に付いてシク活用の形容詞を作る。
(1)…に関係ないなどの意を表す。「川の上(エ)のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子時―けめやも/万葉 491」「不喜見,みまくほし―/新撰字鏡」
(2)それらしいさま,そのような様子などの意を表す。「男じ」「鴨じ」
〔(2)は,一般に「じもの」の形で用いられる。→じもの〕
じ【寺】🔗⭐🔉
じ 【寺】 (接尾)
助数詞。寺院の数を数えるのに用いる。「末寺三千 ―」
じ【次】🔗⭐🔉
じ 【次】 (接尾)
助数詞。回数・順序などを表す。「第一―探検隊」
じ【箇】🔗⭐🔉
じ ヂ 【箇】 (接尾)
〔古くは「ち」か〕
助数詞。数詞に添えて,ものを数えるのに用いる。「ななそ―やそ―は海にあるものなりけり/土左」
〔現在,「みそじ」「やそじ」などの形で残る〕
じ-あい【地合(い)】🔗⭐🔉
じ-あい ヂアヒ [0] 【地合(い)】
(1)布類の地質。織り地。地。
(2)義太夫節で,旋律的に語る部分。節をつけずに語る「詞(コトバ)」に対していう。地。
(3)取引で,人気・雰囲気などから見た相場の状態。
(4)囲碁で,対局中における互いの地の釣り合い。「地合いがいい」「地合いが悪い」と使う。
じ-あい【自愛】🔗⭐🔉
じ-あい [0][1] 【自愛】 (名)スル
(1)自分自身を大切にすること。「御―を祈る」「乞う,―されよ」
(2)〔倫〕 自分の個人的利益や幸福を大事にしようとする自己保存の感情。
(3)自分のものとして珍重すること。「木の下と云ふ名を付けて,―して飼ひける程に/盛衰記 14」
じ-あい【慈愛】🔗⭐🔉
じ-あい [0][1] 【慈愛】
我が子を愛するようないつくしみの気持ち。「深い―」
じあ-えんそさん【次亜塩素酸】🔗⭐🔉
じあ-えんそさん [5][0] 【次亜塩素酸】
弱酸性・強酸化性の一塩基酸。酸化水銀を水に懸濁させて塩素を通じると得られる。また,塩素を水に溶かしたとき塩酸とともに生じる。化学式 HClO 水溶液としてのみ存在する。そのナトリウム塩は酸化漂白剤・殺菌剤として知られる。
じ-あかり【地明かり】🔗⭐🔉
じ-あかり ヂ― [2] 【地明かり】
舞台照明で,ボーダーライトだけの明かり。照明プランで基準とする。
じ-あげ【地上げ・地揚げ】🔗⭐🔉
じ-あげ ヂ― [0] 【地上げ・地揚げ】
(1)土地に土を盛り上げて高くすること。
(2)再開発のため,権利の錯綜した細かい土地を強引に買い集めて一つにまとめ上げること。「―屋」
ジアスターゼ
(ドイツ) Diastase
🔗⭐🔉
ジアスターゼ [4]
(ドイツ) Diastase
(1)麦芽やコウジカビから調製した酵素剤。アミラーゼを主成分とし,ほかにタンパク質・核酸・脂質などの加水分解酵素を含む。発酵工業や消化剤に用いる。
(2)アミラーゼの旧称。
(ドイツ) Diastase
(1)麦芽やコウジカビから調製した酵素剤。アミラーゼを主成分とし,ほかにタンパク質・核酸・脂質などの加水分解酵素を含む。発酵工業や消化剤に用いる。
(2)アミラーゼの旧称。
ジアゾ-かごうぶつ【―化合物】🔗⭐🔉
ジアゾ-かごうぶつ ―クワガフブツ [5] 【―化合物】
〔diazo compound〕
(1)ジアゾ基 =N
をもつ鎖式化合物。ジアゾメタン CH
N
など。
(2)ジアゾニウム塩と関連化合物を含めて‐N=N‐ をもつ化合物の総称。
をもつ鎖式化合物。ジアゾメタン CH
N
など。
(2)ジアゾニウム塩と関連化合物を含めて‐N=N‐ をもつ化合物の総称。
ジアゾニウム-えん【―塩】🔗⭐🔉
ジアゾニウム-えん [6] 【―塩】
〔diazonium salt〕
一般式 ArN
X
(Ar はベンゼン環の水素原子一個を除いたアリル基,X はハロゲンまたは酸基)で表される有機塩。容易にカップリングや N
X 基の置換をおこし,染料合成の中間体として重要。塩化ベンゼンジアゾニウム C
H
N
Cl など。

X
(Ar はベンゼン環の水素原子一個を除いたアリル基,X はハロゲンまたは酸基)で表される有機塩。容易にカップリングや N
X 基の置換をおこし,染料合成の中間体として重要。塩化ベンゼンジアゾニウム C
H
N
Cl など。
ジアゾ-ふくしゃ【―複写】🔗⭐🔉
ジアゾ-ふくしゃ [5][4] 【―複写】
〔diazo〕
ジアゾ化合物を塗布した感光紙を用いる複写法。光によって分解せずに残ったジアゾ化合物を,フェノール類などと反応させて,多く青色に発色させる。一般事務用に広く利用された。
じ-あたま【地頭】🔗⭐🔉
じ-あたま ヂ― [2] 【地頭】
鬘(カツラ)などをつけていない,そのままの頭。
じ-あつ【地厚】🔗⭐🔉
じ-あつ ヂ― [0] 【地厚】 (形動)
布地などが厚いさま。「―な布」
じ-あまり【字余り】🔗⭐🔉
じ-あまり [2] 【字余り】
和歌・連歌・俳諧などの定型詩で,定まった音数より多くなること。
⇔字足らず
じ-あみ【地網】🔗⭐🔉
じ-あみ ヂ― [0] 【地網】
⇒地曳(ジビ)き網(アミ)
じ-あめ【地雨】🔗⭐🔉
じ-あめ ヂ― [0] 【地雨】
同じような強さで長く降り続く雨。
じ-あらし【地嵐】🔗⭐🔉
じ-あらし ヂ― [2] 【地嵐】
山から海へ吹き降ろす風。
し-あり・く【為歩く】🔗⭐🔉
し-あり・く 【為歩く】 (動カ四)
(1)歩きまわる。「鷹,すのめぐりに,―・く/宇治拾遺 6」
(2)何かをしながら日を送る。「日の暖かなる程はかく―・きて母に食はす/宇津保(俊蔭)」
じあ-りんさん【次亜燐酸】🔗⭐🔉
じあ-りんさん [0] 【次亜燐酸】
ホスフィン酸の旧称。
しあわせ-もの【幸せ者・仕合(わ)せ者】🔗⭐🔉
しあわせ-もの ―アハセ― [0] 【幸せ者・仕合(わ)せ者】
運のよい人。果報者。
しあわせ-よし【仕合はせ吉し】🔗⭐🔉
しあわせ-よし ―アハセ― [4] 【仕合はせ吉し】
馬の腹当てに丸の中に「仕合」「吉」などと文字を染めぬいたもの。「―の旅双六里/浄瑠璃・丹波与作(上)」
じ-あん【事案】🔗⭐🔉
じ-あん [0] 【事案】
問題になっている事柄。
じあん【治安】🔗⭐🔉
じあん ヂアン 【治安】
年号(1021.2.2-1024.7.13)。寛仁の後,万寿の前。後一条天皇の代。
じい【祖父・爺】🔗⭐🔉
じい ヂイ [1] 【祖父・爺】
〔「じじ」の転〕
(1)父母の父を呼ぶ称。祖父。「―ちゃん」
(2)年老いた男。
じ-い【示威】🔗⭐🔉
じ-い ―
[1] 【示威】 (名)スル
気勢や威力を人に示すこと。デモンストレーション。「―行進」
[1] 【示威】 (名)スル
気勢や威力を人に示すこと。デモンストレーション。「―行進」
じ-い【字彙】🔗⭐🔉
じ-い ―
[1] 【字彙】
漢字を類別して集め,意味などを解説した書物。字引。字書。字典。
[1] 【字彙】
漢字を類別して集め,意味などを解説した書物。字引。字書。字典。
じ-い【次位】🔗⭐🔉
じ-い ―
[1] 【次位】
次の位。次の位置。
[1] 【次位】
次の位。次の位置。
じ-い【自慰】🔗⭐🔉
じ-い ―
[1] 【自慰】 (名)スル
(1)自分で自分を慰めること。「―的行為」
(2)手淫(シユイン)。オナニー。
[1] 【自慰】 (名)スル
(1)自分で自分を慰めること。「―的行為」
(2)手淫(シユイン)。オナニー。
じ-い【事彙】🔗⭐🔉
じ-い ―
[1] 【事彙】
いろいろの事物に関する語を集め,意味などを説明した書物。事典。
[1] 【事彙】
いろいろの事物に関する語を集め,意味などを説明した書物。事典。
じ-い【侍医】🔗⭐🔉
じ-い [1] 【侍医】
(1)律令制で,典薬寮に属し,天皇の医療にあたった医師。
(2)宮内庁の侍従職に属し,天皇・皇后の側近にあって診療に当たる医師。
じ-い【辞彙】🔗⭐🔉
じ-い ―
[1] 【辞彙】
言葉を類別して集め,意味などを説明した書物。辞書。辞典。
[1] 【辞彙】
言葉を類別して集め,意味などを説明した書物。辞書。辞典。
じ-い【辞意】🔗⭐🔉
じ-い [1] 【辞意】
(1)辞職や辞退をしようとする気持ち。「―を表明する」「―を翻す」
(2)言葉の意味。
ジー
G ・ g
🔗⭐🔉
ジー [1]
G ・ g
(1)英語のアルファベットの第七字。
(2)〔音〕 トの音。
(3)質量の単位グラム(gramme)を表す記号( g )。
(4)加速度の単位を表す記号( G )。地球表面における重力加速度の大きさを一 G とする。ロケットの加速度などを表すのに用いる。人体が耐えられる限度は五〜六 G 。
(5)ギガ(giga-)を表す記号( G )。
(6)万有引力定数を表す記号(
)。
G ・ g
(1)英語のアルファベットの第七字。
(2)〔音〕 トの音。
(3)質量の単位グラム(gramme)を表す記号( g )。
(4)加速度の単位を表す記号( G )。地球表面における重力加速度の大きさを一 G とする。ロケットの加速度などを表すのに用いる。人体が耐えられる限度は五〜六 G 。
(5)ギガ(giga-)を表す記号( G )。
(6)万有引力定数を表す記号(
)。
じい【字彙】🔗⭐🔉
じい ジ
【字彙】
中国の字書。一二集。他に首・末二巻。明の梅膺祚(バイヨウソ)の撰。画引き字書の最初のもの。
【字彙】
中国の字書。一二集。他に首・末二巻。明の梅膺祚(バイヨウソ)の撰。画引き字書の最初のもの。
ジー-アイ
GI
🔗⭐🔉
ジー-アイ [3]
GI
〔Government Issue(官給品の意)〕
アメリカ兵の俗称。
GI
〔Government Issue(官給品の意)〕
アメリカ兵の俗称。
ジーアイ-カット【GI―】🔗⭐🔉
ジーアイ-カット [5] 【 GI ―】
アメリカ兵の頭髪の刈り方。角刈りに似る。ジーアイ刈り。
じい-うんどう【示威運動】🔗⭐🔉
じい-うんどう ジ
― [3] 【示威運動】
一定の主張や要求の実現のため,多勢で集会や行進などを行い勢威を示すこと。また,その集会や行進。デモンストレーション。デモ。
― [3] 【示威運動】
一定の主張や要求の実現のため,多勢で集会や行進などを行い勢威を示すこと。また,その集会や行進。デモンストレーション。デモ。
ジー-エス
GS
🔗⭐🔉
ジー-エッチ-キュー
GHQ
🔗⭐🔉
ジー-エッチ-キュー
GHQ
〔General Headquarters〕
連合国最高司令官総司令部。1945年(昭和20)アメリカ政府が設置した対日占領政策の実施機関。52年講和条約発効とともに廃止。
GHQ
〔General Headquarters〕
連合国最高司令官総司令部。1945年(昭和20)アメリカ政府が設置した対日占領政策の実施機関。52年講和条約発効とともに廃止。
ジー-エヌ-イー
GNE
🔗⭐🔉
ジー-エヌ-ピー
GNP
🔗⭐🔉
ジー-オー-ティー
GOT
🔗⭐🔉
ジー-オー-ティー [5]
GOT
〔glutamic-oxaloacetic transaminase〕
グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略称。哺乳動物の臓器に含まれる酵素。急性肝炎など肝臓疾患のとき血液中濃度が増加する。
GOT
〔glutamic-oxaloacetic transaminase〕
グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略称。哺乳動物の臓器に含まれる酵素。急性肝炎など肝臓疾患のとき血液中濃度が増加する。
しいか-あわせ【詩歌合】🔗⭐🔉
しいか-あわせ ―アハセ [4] 【詩歌合】
数名が左右に分かれ,同じ題について詠じた和歌と漢詩をくらべ合わせて優劣を判定したもの。
じい-が-せ【爺が背】🔗⭐🔉
じい-が-せ ヂイ― [0] 【爺が背】
ヒザラガイの別名。
じ-いき【地息】🔗⭐🔉
じ-いき ヂ― [0] 【地息】
地面からたちのぼる水蒸気。「草からあがる―で身体は冷えてゐた/三四郎(漱石)」
じ-いき【寺域】🔗⭐🔉
じ-いき ―
キ [0] 【寺域】
寺院の敷地内。
キ [0] 【寺域】
寺院の敷地内。
じ-いく【慈育】🔗⭐🔉
じ-いく [1][0] 【慈育】 (名)スル
いつくしみ育てること。
ジーグバーン
Karl Manne Georg Siegbahn
🔗⭐🔉
ジーグバーン
Karl Manne Georg Siegbahn
(1886-1978) スウェーデンの物理学者。X 線分光学の発展に寄与。
Karl Manne Georg Siegbahn
(1886-1978) スウェーデンの物理学者。X 線分光学の発展に寄与。
ジークフリート
Siegfried
🔗⭐🔉
ジークフリート
Siegfried
ゲルマン民族の伝説に登場する英雄。中世ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の前編の主人公。竜を殺した時その血を浴びて不死身となったが,唯一の弱点である背中を突かれて死ぬ。
Siegfried
ゲルマン民族の伝説に登場する英雄。中世ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の前編の主人公。竜を殺した時その血を浴びて不死身となったが,唯一の弱点である背中を突かれて死ぬ。
じ【字】(和英)🔗⭐🔉
じ【辞】(和英)🔗⭐🔉
じ【時】(和英)🔗⭐🔉
じ【痔(がおきる)】(和英)🔗⭐🔉
じ【痔(がおきる)】
(have) piles[hemorrhoids].→英和
じ【地】(和英)🔗⭐🔉
じあい【慈愛】(和英)🔗⭐🔉
じあい【自愛する】(和英)🔗⭐🔉
じあい【自愛する】
take (good) care of oneself.
じあい【地合】(和英)🔗⭐🔉
じあい【地合】
(a) texture.→英和
じあげ【地上げする】(和英)🔗⭐🔉
じあげ【地上げする】
raise the ground level.‖地上げ屋 a land speculator.
ジアスターゼ(和英)🔗⭐🔉
ジアスターゼ
diastase.→英和
じい【自慰】(和英)🔗⭐🔉
じい【自慰】
masturbation;→英和
self-abuse.
じい【辞意(をもらす)】(和英)🔗⭐🔉
じい【辞意(をもらす)】
(intimate,hint at) one's intention to resign.〜を翻(ひるがえ)す reconsider one's resignation.
じい【侍医】(和英)🔗⭐🔉
じい【侍医】
a court physician.
じい【次位(を占める)】(和英)🔗⭐🔉
じい【次位(を占める)】
(hold) the second place.
じい【示威運動】(和英)🔗⭐🔉
じい【示威運動】
a demonstration.〜運動をする hold[stage]a demonstration.〜的 demonstrative.→英和
ジー・エヌ・ピー(和英)🔗⭐🔉
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