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広辞苑の検索結果 (12)

わ‐か【和歌・倭歌】🔗🔉

わ‐か和歌・倭歌】 ①漢詩に対して、上代から日本に行われた定型の歌。長歌・短歌・旋頭歌せどうか・片歌などの総称。狭義には31音を定型とする短歌。奈良時代には「倭歌」と書き、また「倭詩」といった。うた。やまとうた。みそひともじ。源氏物語玉鬘「―の髄脳いと所せく」 ②和する歌。かえしうた。奈良時代に「和歌」と書くのはすべてこの意。万葉集20「それ諸王卿等おおきみまえつきみたち―を賦みて奏すべしとのりたまひて」 ③詞章が1と同形式の31音を原則とする、舞の際の謡い物の総称。また、謡曲で舞の前後にかけて謡われる謡の一節。延年の「若」と関係づける説もあるが、未詳。謡曲、船弁慶「旅の舟路の門出の―、ただ一さしと勧むれば」

わか‐さんしん【和歌三神】🔗🔉

わか‐さんしん和歌三神】 歌道を守護する三柱の神。流派により異なるが、柿本人麻呂・山部赤人・衣通姫そとおりひめや、住吉神・玉津島神・人麻呂など。

わかしき【和歌式】🔗🔉

わかしき和歌式(→)孫姫ひこひめに同じ。

わか‐ししき【和歌四式】🔗🔉

わか‐ししき和歌四式】 歌経標式・喜撰式・孫姫ひこひめ式・石見女いわみのじょ式の4種の歌学書の総称。四家式。

わか‐してんのう【和歌四天王】‥ワウ🔗🔉

わか‐してんのう和歌四天王‥ワウ 和歌の上手4人。 ㋐南北朝時代の、頓阿・慶運・浄弁・兼好。 ㋑江戸時代に京都に住んだ、澄月・慈延・小沢蘆庵・伴蒿蹊。

わかどうもうしょう【和歌童蒙抄】‥セウ🔗🔉

わかどうもうしょう和歌童蒙抄‥セウ 歌学書。藤原範兼著。10巻。万葉以下諸歌集の歌を類聚して語釈・出典を記し、また、雑体・歌病かへい・歌合の判を説明。1118年(元永1)から27年(大治2)頃までに成るか。

わか‐どころ【和歌所】🔗🔉

わか‐どころ和歌所】 勅撰和歌集の撰定をつかさどった役所。951年(天暦5)に初めて置かれ、別当・開闔かいこう・寄人よりうどなどの職員があった。→御歌所おうたどころ

わか‐の‐うら【和歌の浦】🔗🔉

わか‐の‐うら和歌の浦】 和歌山市南部にある湾岸一帯の地。湾の北西隅に妹背山、東に名草山がそびえ、古来の景勝地。玉津島神社がある。若の浦。明光浦あかのうら。(歌枕)

わか‐ばやし【若囃子・和歌囃子】🔗🔉

わか‐ばやし若囃子・和歌囃子】 馬鹿囃子の初名。享保(1716〜1736)の頃、武蔵国葛西かさい(今の東京都葛飾区)の香取明神の神主能勢環が村内の若者を集めて教え、祭礼に出したからいう。葛西囃子。

わかやえがき【和歌八重垣】‥ヤヘ‥🔗🔉

わかやえがき和歌八重垣‥ヤヘ‥ 和歌入門書。有賀長伯著。7巻7冊。1700年(元禄13)刊。和歌に関する啓蒙的な作法書、後半は歌語辞典。

わかやま【和歌山】🔗🔉

わかやま和歌山】 ①近畿地方南部の県。紀伊国の大部分を管轄。面積4726平方キロメートル。人口103万6千。全9市。 →串本節 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ②和歌山県北西部の市。県庁所在地。紀ノ川河口左岸、紀伊水道に面し、河口付近は金属・化学工場地帯。もと徳川氏55万石の城下町。竹垣城址には城門・城塁・城濠を遺す。紀三井寺・和歌の浦の名所がある。人口37万6千。 ⇒わかやま‐だいがく【和歌山大学】

わかやま‐だいがく【和歌山大学】🔗🔉

わかやま‐だいがく和歌山大学】 国立大学法人の一つ。1922年(大正11)創立の和歌山高等商業学校(のち和歌山経専)と和歌山師範・同青年師範を母体として49年設置。2004年法人化。本部は和歌山市。 ⇒わかやま【和歌山】

大辞林の検索結果 (16)

わ-か【和歌・倭歌】🔗🔉

わ-か [1] 【和歌・倭歌】 (1)漢詩に対して,奈良時代までに発生した日本固有の詩歌の称。長歌・短歌・旋頭(セドウ)歌・片歌などの総称。後世,他の形式がすたれ,もっぱら短歌をさすようになった。やまとうた。 (2)〔万葉集の題詞から〕 和(コタ)える歌。唱和した歌。かえしうた。 (3)(普通「ワカ」と書く)能で,多く舞の直後に来る謡物。短歌の形式をなす。

わか=を揚(ア)・ぐ🔗🔉

――を揚(ア)・ぐ (高音で)祝いの歌をうたう。「めでたい―・げて,舞くだりにいたせ/狂言・三人夫」

わかくほん【和歌九品】🔗🔉

わかくほん 【和歌九品】 〔「わかくぼん」とも〕 平安中期の歌論書。一巻。藤原公任著。1009年以後に成立。和歌を九品等に分け,例歌を二首ずつ挙げて批評する。余情を最も重んじている。

わか-さんじん【和歌三神】🔗🔉

わか-さんじん [1]-[0][3] 【和歌三神】 和歌の守護神と仰がれる三柱の神。普通,住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂をいうが,住吉明神・玉津島明神・天満天神,または柿本人麻呂・山部赤人・衣通姫(ソトオリヒメ)とするなど,諸説がある。

わか-ししき【和歌四式】🔗🔉

わか-ししき 【和歌四式】 奈良・平安時代の四つの歌学書「歌経標式」「喜撰式」「孫姫(ヒコヒメ)式」の和歌三式と「石見女(イワミノジヨ)式」の総称。四家式。

わか-してんのう【和歌四天王】🔗🔉

わか-してんのう ―シテンワウ [1]-[4][6] 【和歌四天王】 和歌に優れた四人。 (1)鎌倉末から南北朝時代にかけての二条派の歌僧,頓阿・慶運・浄弁・吉田兼好の称。為世門の四天王。 (2)江戸後期,京都にいた四人の歌人。澄月(1714-1798)・慈延(1748-1805)・小沢蘆庵・伴蒿蹊(バンコウケイ)の称。平安の四天王。

わかどうもうしょう【和歌童蒙抄】🔗🔉

わかどうもうしょう ―セウ 【和歌童蒙抄】 歌学書。一〇巻。藤原範兼著。一二世紀中頃の成立。万葉集をはじめ諸歌集の歌語を分類注釈した九巻と,雑体・歌の病・歌合判を論じた一巻とから成る。六条家の歌学に影響を与えた。

わか-どころ【和歌所】🔗🔉

わか-どころ 【和歌所】 宮中で,和歌の講義・勅撰和歌集の編纂(ヘンサン)をつかさどった役所。951年,村上天皇が梨壺に設置したのにはじまるが,常設の機関ではない。明治になって,御歌所として復活。

わか-の-うら【和歌浦】🔗🔉

わか-の-うら 【和歌浦】 和歌山市南部の海岸景勝地。和歌川河口を占め,片男波(カタオナミ)の砂嘴(サシ)に囲まれる。東照宮・天満宮・玉津島神社などがあり,北西に新和歌浦・奥和歌浦が連なる。((歌枕))「―に潮満ち来れば潟(カタ)をなみ葦辺(アシヘ)をさして鶴(タズ)鳴き渡る/万葉 919」

わか-ばやし【若囃子・和歌囃子】🔗🔉

わか-ばやし [3] 【若囃子・和歌囃子】 囃子の一種。享保年間(1716-1736),武蔵国葛西金町香取明神の神主の能勢環(ノセタマキ)が村内の若者らに教え,祭礼に出したことに始まるという。騒々しいので「ばか囃子」と俗称。葛西(カサイ)囃子。

わかやえがき【和歌八重垣】🔗🔉

わかやえがき ワカヤヘガキ 【和歌八重垣】 歌学書。七巻。有賀長伯(アルガチヨウハク)著。1700年刊。和歌を詠む心得や,学び方,会席の作法,禁制用捨の説明など,初心者のための啓蒙書。

わかやま【和歌山】🔗🔉

わかやま 【和歌山】 (1)近畿地方南西部の県。かつての紀伊国の大部分を占める。西は紀伊水道,南は太平洋に面する。紀伊山地が大部分を占め,北部に和泉山脈,北西部に和歌山平野がある。県庁所在地,和歌山市。 (2)和歌山県北西部の市。県庁所在地。紀川下流域を占める。近世,紀州徳川氏五五万石の城下町。吉野杉の集散地で,製材・木工業が盛ん。臨海部は重化学工業地帯。紀三井寺・和歌浦がある。

わかやま-けんりついかだいがく【和歌山県立医科大学】🔗🔉

わかやま-けんりついかだいがく ―イクワダイガク 【和歌山県立医科大学】 公立大学の一。創立は1874年(明治7)の和歌山医学校にさかのぼり,1945年(昭和20)設立の県立医学専門学校を母体として,48年設立。52年新制大学となる。本部は和歌山市。

わかやま-せん【和歌山線】🔗🔉

わかやま-せん 【和歌山線】 JR 西日本の鉄道線。奈良県王寺(オウジ)・高田・五条・和歌山間,87.9キロメートル。奈良盆地と紀川流域を結ぶ。

わかやま-だいがく【和歌山大学】🔗🔉

わかやま-だいがく 【和歌山大学】 国立大学の一。1922年(大正11)創立の和歌山高商(のち和歌山経専)と和歌山師範・同青年師範が合併し,49年(昭和24)新制大学となる。本部は和歌山市。

わか【和歌(をよむ)】(和英)🔗🔉

わか【和歌(をよむ)】 (compose) a tanka[a 31-syllable Japanese poem].

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