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広辞苑の検索結果 (8)

とこ‐よ【常世】🔗🔉

とこ‐よ常世】 ①常に変わらないこと。永久不変であること。古事記「舞する女―にもがも」 ②「常世の国」の略。万葉集18「田道間守たじまもり―にわたり」 ⇒とこよ‐の‐かみ【常世の神】 ⇒とこよ‐の‐くに【常世の国】 ⇒とこよ‐の‐このみ【常世の木の実】 ⇒とこよ‐の‐ながなきどり【常世の長鳴鳥】 ⇒とこよ‐の‐むし【常世の虫】 ⇒とこよ‐べ【常世辺】 ⇒とこよ‐もの【常世物】

とこよ‐の‐かみ【常世の神】🔗🔉

とこよ‐の‐かみ常世の神】 常世の国から来て人間に長寿と富とを授けるという神。皇極紀「―を打ち懲きたますも」 ⇒とこ‐よ【常世】

とこよ‐の‐くに【常世の国】🔗🔉

とこよ‐の‐くに常世の国】 ①古代日本民族が、はるか海の彼方にあると想定した国。常の国。神代紀「遂に―に適でましぬ」 ②不老不死の国。仙郷。蓬莱ほうらい山。万葉集4「吾妹児わぎもこは―に住みけらし」 ③死人の国。よみのくに。よみじ。黄泉。(古事記伝) ⇒とこ‐よ【常世】

とこよ‐の‐このみ【常世の木の実】🔗🔉

とこよ‐の‐このみ常世の木の実】 橘の果実。ときじくのかくのこのみ。 ⇒とこ‐よ【常世】

とこよ‐の‐ながなきどり【常世の長鳴鳥】🔗🔉

とこよ‐の‐ながなきどり常世の長鳴鳥】 (天照大神あまてらすおおみかみが天の岩戸に籠もり、天地が常闇になった時、鳴かせた鳥の意)鶏の古称。神代紀「―を聚めて互に長鳴せしむ」 ⇒とこ‐よ【常世】

とこよ‐の‐むし【常世の虫】🔗🔉

とこよ‐の‐むし常世の虫】 常世の神の正体とされた神変不思議の力をもつという虫。とこよむし。皇極紀「都鄙の人―を取りて」 ⇒とこ‐よ【常世】

とこよ‐べ【常世辺】🔗🔉

とこよ‐べ常世辺】 常世の国のあたり。万葉集9「白雲の箱より出でて―に棚引きぬれば」 ⇒とこ‐よ【常世】

とこよ‐もの【常世物】🔗🔉

とこよ‐もの常世物】 (田道間守たじまもりが常世の国から持ってきたと伝えられるところから)橘の古称。万葉集18「―この橘のいや照りに」 ⇒とこ‐よ【常世】

大辞林の検索結果 (6)

とこ-よ【常世】🔗🔉

とこ-よ 【常世】 (名・形動ナリ) (1)永久に変わらない・こと(さま)。永遠。「呉床座(アグライ)の神の御手もち弾く琴に舞する女(オミナ)―にもがも/古事記(下)」 (2)「常世の国」に同じ。「心から―を捨てて鳴く雁を雲のよそにも思ひけるかな/源氏(須磨)」

とこよ-の-かみ【常世の神】🔗🔉

とこよ-の-かみ 【常世の神】 常世の国の神。常世の国より人間世界に現れ,長寿・富・幸福をもたらすと考えられていた。「太秦(ウズマサ)は神とも神と聞えくる―を打ち懲(キタ)ますも/日本書紀(皇極)」

とこよ-の-くに【常世の国】🔗🔉

とこよ-の-くに 【常世の国】 (1)古代人がはるか遠隔の地にあると信じていた国。「たぢまもりを―に遣はして/古事記(中訓)」 (2)不老不死の仙境。中国伝来の神仙思想と結びついてできた観念とされる。「君を待つ松浦の浦の娘子(オトメ)らは―の海人娘子(アマオトメ)かも/万葉 865」 (3)よみのくに。死者の国。

とこよ-の-このみ【常世の木の実】🔗🔉

とこよ-の-このみ 【常世の木の実】 タチバナの実。ときじくのかくのこのみ。「又は蓬が島とかや,―の名をとめて,齢を延ぶる仙女となる/謡曲・草薙」

とこよ-の-ながなきどり【常世の長鳴き鳥】🔗🔉

とこよ-の-ながなきどり 【常世の長鳴き鳥】 ニワトリの別名。ながなきどり。「―を集めて鳴かしめて/古事記(上訓)」

とこよ-もの【常世物】🔗🔉

とこよ-もの 【常世物】 〔垂仁天皇のときに田道間守(タジマモリ)が常世の国から持ち帰ったという伝説から〕 タチバナの別名。「―この橘のいや照りに/万葉 4063」

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