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広辞苑の検索結果 (9)
うみ‐まつ【海松】🔗⭐🔉
うみ‐まつ【海松】
①海辺の松。
②ウミカラマツの別称。
③ミルの異称。土佐日記「海人あまならば―をだに引かましものを」
○海も見えぬに船用意うみもみえぬにふなようい
事を早まってすることのたとえ。浄瑠璃、日本振袖始「なんぞ今から―」
⇒うみ【海】
みる【海松・水松】🔗⭐🔉
みる【海松・水松】
海産の緑藻。アオサ藻綱ミル目の一種。浅海の岩石に着生する。全体に濃緑色(梅松色)を呈し、直径3ミリメートルくらいの円柱形肉質の幹が多数に二股ふたまた分岐する。高さ約20センチメートル。ミル属には、他にナガミル・クロミル・タマミルなどがある。食用。みるめ。みるな。みるぶさ。またみる。〈[季]春〉。万葉集6「沖辺には深―採り」→みるいろ(海松色)
みる

みる‐いろ【海松色・水松色】🔗⭐🔉
みる‐いろ【海松色・水松色】
①黒みを帯びた萌葱もえぎ色。とくさいろ。
Munsell color system: 9Y4/3
②襲かさねの色目。山科流では表は萌葱、裏は青。または、表は黒萌葱、裏は白。
みる‐がい【海松貝・水松貝】‥ガヒ🔗⭐🔉
みる‐がい【海松貝・水松貝】‥ガヒ
(→)ミルクイガイの別称。
○見る影も無いみるかげもない
以前の面影がすっかり変わって、見るに堪えないさまである。みすぼらしい。
⇒みる【見る・視る・観る】
みる‐くい【海松食・水松食】‥クヒ🔗⭐🔉
みる‐くい【海松食・水松食】‥クヒ
(→)ミルクイガイのこと。浄瑠璃、国性爺合戦「人の―わすれ貝」
⇒みるくい‐がい【海松食貝】
みるくい‐がい【海松食貝】‥クヒガヒ🔗⭐🔉
みるくい‐がい【海松食貝】‥クヒガヒ
バカガイ科の二枚貝。殻はやや長方形で、殻長約10センチメートル。黒褐色の殻皮をかぶり、それが長い水管をも覆う。水管の先にミルが着生し、それを食うように見えるので名づけられたという。日本各地の内湾浅海に広く産し、主に水管部を食用。特に鮨種すしだねとして好まれる。みる貝。ミルクイ。
⇒みる‐くい【海松食・水松食】
みる‐ちゃ【海松茶】🔗⭐🔉
みる‐ちゃ【海松茶】
海松みる色を帯びた茶色。日本永代蔵2「ひとつは―染にせし事」
みる‐ぶさ【海松房・水松房】🔗⭐🔉
みる‐ぶさ【海松房・水松房】
枝が房になって生えた海松みる。髪そぎ・鬢びんそぎの儀に用いられた。〈[季]春〉
○見る間にみるまに
見ている少しの間にも。またたく間に。「川の水位が―上昇した」
⇒みる【見る・視る・観る】
みる‐め【海松布・水松布】🔗⭐🔉
みる‐め【海松布・水松布】
(「め」は海藻の意)(→)海松みるに同じ。歌では多く「見る目」にかけて用いる。〈[季]春〉。古今和歌集恋「はやきせに―おひせば」
○見る目嗅ぐ鼻みるめかぐはな
①閻魔えんまの庁にあるという、男女の人頭を幢はたほこの上にのせたもの。よく亡者の善悪を判別するという。
②世間のうるさい耳目をいう。
⇒みる‐め【見る目】
大辞林の検索結果 (7)
うみ-まつ【海松】🔗⭐🔉
うみ-まつ [2] 【海松】
(1)ウミカラマツの略。
(2)海藻ミルの異名。「海人(アマ)ならば―をだにひかましものを/土左」
みる【海松・水松】🔗⭐🔉
みる [1] 【海松・水松】
(1)緑藻類ミル目の海藻。日本の沿岸に普通に見られ,水深1〜20メートルの波の静かな海底に生える。藻体は濃緑色でひも状,二また分岐を繰り返し扇状に広がる。高さ10〜30センチメートル。食用にもする。ミルメ。ミルブサ。[季]夏。
(2)染め色の名。黒みがかった萌黄(モエギ)色。暗緑色。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄,裏は青。四季の祝儀に着用。
海松(1)
[図]

みる-がい【海松貝・水松貝】🔗⭐🔉
みる-がい ―ガヒ [2] 【海松貝・水松貝】
ミルクイの市場名。
みる-くい【海松食・水松食】🔗⭐🔉
みる-くい ―クヒ [2] 【海松食・水松食】
海産の二枚貝。殻長15センチメートル内外。後端の開口部から太い水管が出ている。殻表は暗褐色の殻皮でおおわれている。水管は鮨種(スシダネ)にする。内湾の泥底にすむ。北海道南部以南に分布。ミルガイ。
〔水管に海藻のミルが着生し,これを食べているように見えたのでこの名があるという〕
みる-ちゃ【海松茶・水松茶】🔗⭐🔉
みる-ちゃ [2][0] 【海松茶・水松茶】
緑色をおびた茶色。
みる-な【海松菜】🔗⭐🔉
みる-な [2] 【海松菜】
オカヒジキの別名。
みる-め【海松布・水松布】🔗⭐🔉
みる-め [2][1] 【海松布・水松布】
海草ミルの別名。和歌などで「見る目」にかけ用いられることが多い。「―かる方やいづこぞさをさして我に教へよあまの釣舟/伊勢 70」
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