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かた・い【堅い・固い・硬い・難い】🔗⭐🔉
かた・い【堅い・固い・硬い・難い】
[一]〔形〕[文]かた・し(ク)
➊《堅・固・硬》事物が変化動揺をうけにくい状態である。
①物の質が強くしっかりしている。丈夫である。こわれにくい。源氏物語行幸「―・きいはほもあは雪になし給ふつべき御けしきなれば」。「―・いからをかぶる」
②物と物とがしっかり結合して離れにくい。ゆるみなく、すきまがない。落窪物語1「中隔なかへだての障子そうじを明け給ふに―・ければ」。「結び目が―・い」「脇を―・くしめる」
③変わることなく、たしかである。確実である。雄略紀「大君に―・くつかへまつらむと」。「意志が―・い」「―・い約束」「―・い商売」「勝利は―・い」
④きびしい。強い。源氏物語明石「世の人もいかがいひつたへ侍らむなど后―・ういさめ給ふに」
⑤操行が正しい。信用がおける。日葡辞書「カタイヒト」。「身持ちが―・い」
⑥かたくるしい。幸若舞曲、大織冠「唐人の行列ではない。あの人の訴状さうな。字が―・うて読みにくい」。「―・い話ばかりで面白味がない」
⑦頑固である。融通がきかない。「頭が―・い」
⑧緊張して動きになめらかさがない。ぎこちない。「―・い表情」「顔つきが―・くなる」
⑨(取引用語)相場が容易に下落する模様がない。
➋《難》それをするのが容易でない。むずかしい。古今和歌集秋「秋ならであふ事―・き女郎花天の川原におひぬものゆゑ」。「想像に―・くない」
[二]〔接尾〕
(形容詞型活用。「がたい」と濁音化する)《難》動詞の連用形に付いて、その動作をすること、その状態にあることが困難である意を表す。万葉集8「天の河いと川波は立たねどもさもらひ―・し近きこの瀬を」。日葡辞書「シガタイコト」。「信じ―・い」
◇「固い」は「ゆるい」の対語といった趣で広く一般に使う。「堅い」は「もろい」の対語といった趣で人や物の性質に、「硬い」は「軟らかい」の対語として物の状態や人の態度に使うことが多い。
⇒堅き氷は霜を履むより至る
⇒堅くなる
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かた・い【堅い・固い・硬い】🔗⭐🔉
かた・い [0][2] 【堅い・固い・硬い】 (形)[文]ク かた・し
(1)物が力を加えられても,容易に形や状態を変えない。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い鉛筆」「卵を―・くゆでる」
(2)物と物,人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れない。《堅・固》
⇔ゆるい
「―・くひもを結ぶ」「―・い団結」「―・い握手」
(3)心が動揺したり,容易に変わったりしない。《堅・固》「―・い決意」「―・く信ずる」「押し売り―・くおことわり」
(4)自分の考えにこだわり,融通がきかない。頑固だ。《固・硬》
⇔やわらかい
「頭が―・い」
(5)外見がこわばって柔らかみがない。また,緊張していてぎこちない。《硬》「―・い表情」
(6)内容がまじめ一方で,面白みがない。かたくるしい。きまじめだ。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い一方の男」「―・い話」
(7)することに,浮ついたところがなく,信用がおける。(ア)てがたい。堅実だ。「―・い商売」「―・く見積もっても一億円はもうかる」(イ)(「口がかたい」の形で)人に秘密をもらさない。「口の―・い人」(ウ)間違いない。確かだ。「合格は―・い」「一万円は―・い」
(8)どんな小さなことでも誤りを許さない。厳重だ。きびしい。「―・く禁ずる」「守りの―・い城」
(9)(「目がかたい」の形で)眠気がこない。眠たがらない。「おとなし様に,おめが―・い/浄瑠璃・
狩」
(10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》
(11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

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