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広辞苑の検索結果 (17)

そ【租】🔗🔉

】 ①年貢。税金。みつぎ。 ②律令制の現物納租税の一種。口分田・位田・職田しきでんなど私的用益を許した田から収穫の一部を現物納させたもの。率は大化改新後おおむね田1段につき1束5把、すなわち収穫の約3パーセント。租の大半は諸国に納められて正税しょうぜいと呼び、毎年出挙すいこして利稲を国郡の費用とした。田租でんそ

そ‐かい【租界】🔗🔉

そ‐かい租界】 (「租」は借りる意)中国の開港都市で、外国人がその居留地区の行政・警察を管理する組織およびその地域。1845年イギリスが上海に創設。一時は8カ国27カ所に及ぶ。第二次大戦中に消滅。→共同租界 租界(上海) 撮影:関戸 勇

そ‐こう【租貢】🔗🔉

そ‐こう租貢】 みつぎもの。ねんぐ。貢租。

そこう‐けん【租鉱権】‥クワウ‥🔗🔉

そこう‐けん租鉱権‥クワウ‥ 採掘権者と契約し、採掘鉱区の一部分で鉱物を採掘取得する権利。1950年制定の鉱業法で、斤先掘きんさきぼりが法的に公認されたもの。

そ‐しゃく【租借】🔗🔉

そ‐しゃく租借】 ある国が他国の領土の一部を借りること。原則として租借国が統治権を行使する。 ⇒そしゃく‐ち【租借地】

そしゃく‐ち【租借地】🔗🔉

そしゃく‐ち租借地】 ある国が他の国から租借した土地。かつての中国の九竜半島(イギリス)など。→租界 ⇒そ‐しゃく【租借】

そ‐ぜい【租税】🔗🔉

そ‐ぜい租税】 ①みつぎもの。年貢。 ②国家または地方公共団体が、その必要な経費を支弁するために、法律に基づき国民・住民から強制的に徴収する収入。国家の徴収するものを国税、地方公共団体の徴収するものを地方税という。 ⇒そぜい‐かいひ【租税回避】 ⇒そぜい‐こうか【租税公課】 ⇒そぜい‐とくべつそち【租税特別措置】 ⇒そぜい‐ふたんりつ【租税負担率】 ⇒そぜい‐ほう【租税法】

そぜい‐かいひ【租税回避】‥クワイ‥🔗🔉

そぜい‐かいひ租税回避‥クワイ‥ 通常用いられない法形式を利用して課税要件の充足を免れ、税負担を減少させあるいは排除する行為。節税に対して、租税法規が予定していない行為をいう。 ⇒そ‐ぜい【租税】

そぜい‐こうか【租税公課】‥クワ🔗🔉

そぜい‐こうか租税公課‥クワ 税金や社会保険料などの公的賦課金。 ⇒そ‐ぜい【租税】

そぜい‐とくべつそち【租税特別措置】🔗🔉

そぜい‐とくべつそち租税特別措置】 特定の政策目的を達成するため、税制上の例外規定により行われる税の軽減・優遇措置。投資減税・特別償却など。 ⇒そ‐ぜい【租税】

そぜい‐ふたんりつ【租税負担率】🔗🔉

そぜい‐ふたんりつ租税負担率】 ①国・地方の租税収入の国民所得に対する比率。 ②特定の租税における税額の課税標準に対する比率。 ⇒そ‐ぜい【租税】

そぜい‐ほう【租税法】‥ハフ🔗🔉

そぜい‐ほう租税法‥ハフ 租税に関する法規、すなわち納税義務者・課税物件・課税標準・税率・課税方法・納税義務違反者に対する処罰方法などを定めた法規の総称。税法。 ⇒そ‐ぜい【租税】

そ‐ちょう【租帳】‥チヤウ🔗🔉

そ‐ちょう租帳‥チヤウ 奈良・平安時代の田租徴収原簿。毎年、国衙こくがから貢調使に託して、太政官に提出された。輸租帳。

そ‐とう【租稲】‥タウ🔗🔉

そ‐とう租稲‥タウ 田租として納める稲。

そ‐まい【租米】🔗🔉

そ‐まい租米】 租税として納める米。年貢米。

そ‐よう‐ちょう【租庸調】‥テウ🔗🔉

そ‐よう‐ちょう租庸調‥テウ 唐の均田法下の税制。土地を給与された丁男ていだん(21〜59歳)に対して課した現物税。租は粟2石、庸はもと年20日間の力役が1日につき絹3尺に換算されたもの、調は土産の絹2丈と綿まわた3両、または麻布2.5丈と麻3斤。のち両税法がこれに代わった。日本でも大化改新以降に同様のものを制定。→租→庸→調

[漢]租🔗🔉

 字形  筆順 〔禾部5画/10画/常用/3337・4145〕 〔音〕(漢) [意味] ①田地に割り当てて収穫の一部を徴収する穀物。税金。みつぎ。「租庸調・租税・田租・地租・公租・免租」 ②賃借りする。借用。「租借・租界」 [解字] 形声。「禾」(=いね)+音符「且」(=積み重ねる)。作物の上にかけて徴収するみつぎの意。

大辞林の検索結果 (23)

そ【租】🔗🔉

[1] 【租】 律令制の税の一。口分田・位田・賜田・功田などの面積に対して課税され,収穫量の約3パーセントの割合で,稲で納めさせた。正税(シヨウゼイ)と呼ばれて正倉に蓄積され,毎年出挙(スイコ)して利稲を国郡の費用にあてた。田租。

そ-かい【租界】🔗🔉

そ-かい [0] 【租界】 一九世紀後半から解放前の中国の開港場で,外国人が行政権と警察権を握っていた地域。共同租界と各国専管租界とがあった。

そ-こう【租貢】🔗🔉

そ-こう [0] 【租貢】 年貢。貢租。

そこう-けん【租鉱権】🔗🔉

そこう-けん ソクワウ― [2] 【租鉱権】 他人の鉱区または鉱床で鉱物を採取する権利。採掘権者との契約に基づき,当該官庁の認可を受け,登録して成立する。

そ-しゃく【租借】🔗🔉

そ-しゃく [0] 【租借】 (名)スル 他国の領土を借り受けること。

そしゃく-ち【租借地】🔗🔉

そしゃく-ち [3] 【租借地】 ある国が他国から租借した土地。領土権は残存するが,統治権は租借国に属する。

そ-ぜい【租税】🔗🔉

そ-ぜい [1][0] 【租税】 (1)国家または地方公共団体が,経費にあてるために国民や住民から強制的に徴収する金銭。国が徴収する国税と地方公共団体が徴収する地方税とがある。税。税金。 (2)租と税。田租とその他の庸・調などの税。

そぜい-かいひ-ち【租税回避地】🔗🔉

そぜい-かいひ-ち ―クワイヒ― [6] 【租税回避地】 ⇒タックス-ヘイブン

そぜい-きゃくたい【租税客体】🔗🔉

そぜい-きゃくたい [4] 【租税客体】 ⇒課税物件(カゼイブツケン)

そぜい-じょうやく【租税条約】🔗🔉

そぜい-じょうやく ―デウ― [4] 【租税条約】 二国間での二重課税を回避し,また国際間の脱税を防止する目的で締結される条約。 →国際二重課税

そぜい-とくべつそち【租税特別措置】🔗🔉

そぜい-とくべつそち [8] 【租税特別措置】 特定の政策目標達成のための,租税の減免もしくは増徴措置。「―法」

そぜい-はん【租税犯】🔗🔉

そぜい-はん [2] 【租税犯】 租税の賦課・徴収・納付に関連する犯罪。脱税犯と租税危害犯とがある。

そぜい-ふたんりつ【租税負担率】🔗🔉

そぜい-ふたんりつ [5] 【租税負担率】 一般に,国民所得に占める税額の割合。個人の所得に占める税金の割合をいう場合もある。

そぜい-ほう【租税法】🔗🔉

そぜい-ほう ―ハフ 【租税法】 租税に関する法の総称。納税義務,租税の賦課・徴収などを規定する。国税通則法・国税徴収法・国税犯則取締法・地方税法などがある。税法。

そぜい-ほうりつ-しゅぎ【租税法律主義】🔗🔉

そぜい-ほうりつ-しゅぎ ―ハフリツ― [8] 【租税法律主義】 租税の賦課・徴収は必ず法律の根拠に基づいて行われなければならないとする主義。

そ-ちょう【租帳】🔗🔉

そ-ちょう ―チヤウ 【租帳】 律令時代,一年間の田租の収納を記した帳簿。毎年諸国から民部省主税寮と中務省に納める。

そ-とう【租稲】🔗🔉

そ-とう ―タウ [0] 【租稲】 律令制で,租として収める稲。

そ-まい【租米】🔗🔉

そ-まい [0] 【租米】 租税として納入する米。年貢米。

そ-よう-ちょう【租庸調】🔗🔉

そ-よう-ちょう ―テウ [2] 【租庸調】 (1)中国,隋唐時代,均田法による土地給付に応じ国家に納めさせた税目の総称。唐代では丁男に対し年ごとに,粟二石(租),中央政府の力役二〇日またはその代納(庸),絹二丈と綿三両(調)を課した。のち均田制崩壊に伴い両税法に移行。 (2)日本で,唐制にならい班田収授法を背景に施行された租税体系。 →租 →庸 →調

た-ぢから【田力・租】🔗🔉

た-ぢから 【田力・租】 〔古くは「たちから」〕 律令制の税の一。「でんそ(田租)」に同じ。

そかい【租界】(和英)🔗🔉

そかい【租界】 a settlement;→英和 a concession.→英和

そしゃく【租借(権)】(和英)🔗🔉

そしゃく【租借(権)】 (a) lease.→英和 〜する lease.‖租借地 a leased territory.

そぜい【租税】(和英)🔗🔉

そぜい【租税】 taxes;taxation (課税).→英和 ⇒税.

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